薬膳でセルフケア めざせ!仙人life

中医薬膳学に基づき、薬食同源、医食同源で仙人のような健康長寿を目指します。

頻尿に良い薬膳②、白豆を使った薬膳2種と『固摂作用』のお話

 

 

常備菜にして毎日食べよう

 

 

 

ごそごそ

  がさごそ

     シャバシャバ

 

 

ぺ「よし、これで準備オッケー!」

 

グツグツ

   グツグツ

 

 

[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]
[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]
白豆を茹でる、一緒に蓮の実も茹でる。

 

 

 

ギュッギュッ

  ギュッギュッ

 

 

 

[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]
[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]
白豆を潰して、梅干しと和える。




ぺ「出来た、、頻尿に良い薬膳、。」

 

キョロキョロ

 キョロキョロ

 

ぺ「仙人、仙に~~ん。」

 

ヒュヒューーン

 

仙「なんじゃ、ぺんたん。」

ぺ「出来ました。私も頻尿に良い薬膳、作ってみました。」

仙「ほぉ。」

 

ぺ「これです、頻尿に良い薬膳 2種、白豆と蓮子の煮物、白豆と梅干しのマッシュ 。」

 

ぽん

 

 


f:id:senninlife:20190905185503j:image

 

 

 

仙「2種類も作ったのか。」

ぺ「はい、仙人が頻尿に良いと仰った白豆を使って、ひとつは蓮子との煮物、もう一つは梅干しとのマッシュです。」

仙「ふむ、どちらも腎気を補う白豆に、漏れを引き締める収渋類を組み合わせたのじゃな。」

ぺ「はい。味も、煮物はほんのり甘く、マッシュは程よい酸味となってます。」

仙「どれどれ、、」

 

パク

  パクパク

 

仙「うんうん、美味い、。煮物は食べ易い甘さじゃ、蓮子の歯ごたえも良いし、陳皮も効いておる。」

ぺ「これは腎気への効能を高める為に『山芋酒』を使って煮てあります。それにほんの少しの蜂蜜と醤油で味付けしました。」

仙「何、山芋酒をな、、それは良いアイデアじゃ、山芋のエキスがしっかりと抽出されておるからのう、。薬膳酒というものは中薬の効能を無駄なく抽出する為にアルコールを使っている、。酒を頂くのではない、中薬のエキスを頂くのじゃ。」

ぺ「へへ、、」

 

 

仙「こっちはどうじゃ、。」

 

パク  

  パクパク

 

仙「おぉ、これは面白い味じゃ。豆の甘みと梅干しの酸味と鹹味、、。」

ぺ「はい、こちらはパンにも合いますよ。」

仙「そうじゃな、パンにのせて食べても美味そうじゃ。」

 

ぺ「仙人、これ、どちらも常備菜となるでしょ。」

仙「そうよのう。」

ぺ「ふふ、これでもちょっと考えたんですよ。ババのところにいっつも行ける訳じゃないので、常備菜になるものを作って持って行こうって。」

仙「それは良いぞ。味も全く違うので、飽きずに楽しめる。」

ぺ「よかった。じゃ、早速、、ババのところへ、、。」

 

ブッブーーーー

 

 

 

 

【 白豆を使った薬膳2種 】

 

 《 証: 腎気虚

《 立法: 補腎固気 》

 

①【 白豆と蓮子の煮物 】

 

材料

  • 白豆100g
  • 蓮子20g
  • 陳皮1g
  • 山芋酒50cc
  • 蜂蜜大さじ1/2、醤油大さじ1/2

 

作り方

  1. 白豆を洗ってたっぷりの水に一晩浸けておく。
  2. 1を火にかけ、沸騰したら蓮子も入れて茹で、弱火にし、蓋をして柔らかくなるまで煮る。蓮子は柔らかくなったら取り出しておく。
  3. 茹で上がったらざるにあげて水を切る。
  4. 鍋に山芋酒、蜂蜜、醤油を入れて煮立たせ、白豆、蓮子、陳皮を入れて弱火で蓋をして煮汁がなくなるまで煮る。

 

 

*山芋酒の作り方はこちら

www.senninlife.com

 

 

*陳皮の作り方はこちら 

www.senninlife.com

 

 

 

 

 ②【 白豆と梅干しのマッシュ 】

 

材料

  • 白豆100g
  • 梅干し中サイズ(減塩)2個
  • オリーブオイル小さじ1

 

 

作り方

  1. 白豆を洗ってたっぷりの水に一晩浸けておく。
  2. 1を火にかけ、沸騰したら弱火にし柔らかくなるまで煮る。
  3. 茹で上がったら、ざるにあげ、水気を切ってボウルに移す。
  4. 梅干しは種を取り、たたいておく。
  5. 3をマッシュしてオリーブオイルを入れて、4を入れて混ぜ合わせる。

 

 

白豆    補気

[性味/帰経 ]  平、甘/脾、腎

[働き]⑴益気健脾 食欲不振、腹脹、むくみ、下痢

         ⑵補気益腎 腰膝痠軟、喘息、頻尿 

 

山薬(山芋、長芋、自然薯)  補気

[性味/帰経 ]  平、甘/脾、肺、腎

[働き]⑴健脾止瀉 脾気弱の食少、腹脹、泥状便

         ⑵養肺止咳 肺陰虚の慢性咳、喘息

         ⑶補腎縮尿 腎気虚遺精、頻尿、帯下

 

蓮実(はすのみ)   収渋類

[性味/帰経 ] 平、甘、渋/ 脾、腎、心

[働き]⑴補脾止瀉 脾虚の慢性下痢、食欲不振

         ⑵益腎固精 腎虚遺精、滑精、不正出血、帯下

         ⑶養心安神 虚煩、動悸、不眠

 

蜂蜜  補気

[性味/帰経 ] 平、甘/ 脾、肺、大腸

[働き]⑴補中緩急 脾胃虚弱の疲労、食少、胃痛、腹痛

    ⑵潤肺止咳 肺気虚の咳、空咳、息切れ、皮膚の乾燥

    ⑶潤腸通便 虚弱者、腸燥便秘

         ⑷解毒      トリカブトの中毒

 

 

橘皮(きっぴ)陳皮、橘紅(きっこう) 理気

[性味/帰経 ]  温、辛、苦/脾、肺

[働き]⑴理気和中 脾胃気滞の腹脹満、嘔吐、食欲不振、下痢

⑵燥湿化痰 胸苦しい、咳、多痰、喘息

 

 

烏梅(梅)  収渋類

[性味/帰経 ] 平、酸/肝、脾、肺、大腸

[働き]⑴斂肺止咳 肺虚の慢性咳、喘息

    ⑵渋腸止瀉 慢性の下痢

    ⑶生津止渇 虚熱の消渇

    ⑶安蛔止痛 回虫による腹痛、嘔吐

 

 

*薬膳素材辞典より

 

 

 

蓮子はこちらのものを使っています。

『古樹軒』さん、ぺんたんが東京に行った時にとても親切にして頂いたお店です♪

 

古樹軒 蓮の実 100g

古樹軒 蓮の実 100g

 

 

 

 

 

 

 

 

仙人問答

 

 

ぺ「ただいま~」

仙「ババはどうじゃった?」

ぺ「はい、ババ、元気でしたよ、白豆の薬膳、喜んでくれました。」

 

仙「元気、、ぺんたんよ、気兄弟の『元気』を覚えておるか?」

ぺ「あ、はい、、。4気兄弟、『元気』『宗気』『営気』『衛気(えき)』の元気ですね。」

仙「そうじゃ、その元気じゃ。」

 

ぺ「えーっと、元気は『原気』とか『真気』とも呼ばれていて、」

仙「その元気が、体を温め体温を保つ働き、それに身体の発育や成長を促進する、そんな役割を果たしたおるのじゃ。」

ぺ「は、、い。」

仙「これを『気』の温煦(おんく)作用、促進作用と言うのじゃ。」

ぺ「温煦作用、促進作用、、。」

 

仙「そしてもう一つ、この元気は内臓の位置を固定したり、津液や血液が漏れないようにコントロールしたり、汗、尿、唾の管理もしておるんじゃぞ。」

ぺ「元気が、、。」

仙「これを『気』の固摂作用と言うのじゃ。」

ぺ「なるほど、、元気は尿や汗の管理も、。」

 

仙「そうじゃ。で、ぺんたんよ、この『元気』はどこから生まれてくる?」

ぺ「元気は、、腎、、だったかなぁ~?」

 

仙「元気は腎の精気から生まれてくる。」

ぺ「あ、はい、。先天の精、、。」

仙「もちろん、生まれてからは後天の精の力も借りてな。」

ぺ「はい、脾胃の働きによって生まれてくる後天の精、、ですね。」

 

仙「五行レンジャー達も皆それぞれの気をしっかりと働かせておる。」

ぺ「肝気、心気、脾気、肺気、腎気、、。」

 

仙「肝気が弱れば肝気の固摂作用が弱り、涙がダラダラ。」

 

ぺ「心気が弱れば、、えーっと汗は心の液体だから、、。」

仙「汗をコントロール出来なくなり、やたらとダラダラ汗をかくようになる。」

 

ぺ「そっか、じゃ涎(よだれ)は脾の液体だから、脾気が弱れば涎がダラダラ、、老人で良く涎を出して見える方を見かけますが、、あれは脾気が弱っている、、と言う事なんですね。」

仙「そうじゃ。そして脾気は涎だけでなく、血液が血管外に漏れ出る事を防ぐ仕事もしておるな。」

ぺ「おぉぉ、さすが脾アース、、重要な役どころ、。」

仙「『脾の統血作用』じゃ。」

 

ぺ「そして肺気、、肺気は逆走すると咳が出て、、。」

仙「肺気が弱れば鼻水がダラダラ、、。」

 

ぺ「で、腎気が弱れば、、唾がダラダラ、。」

仙「腎気が弱れば膀胱の開閉機能が低下し、尿に様々な変化が現れる。」

ぺ「様々な?」

仙「ふむ、つまり、頻尿、夜尿、尿漏れ、尿のあとスッキリしない、帯下が多い、滑精(性交に関係なく精液が流出)、流産しやすい、などじゃな。」

ぺ「うわっ、、そんなに。」

仙「腎気虚による固摂作用の低下じゃ。これを『腎気不固証』というのじゃ。」

ぺ「『腎気不固証』、、、」

仙「そうじゃ、故に腎を補い、緩んだ腎気を収める『補腎固気』の術。」

ぺ「仙人、『補腎固気』の術、、大事な術ですね、。ぺんたんも気を引き締めて修行致します‼️」

 

 

 

【 『補腎固気』に良い食薬・中薬 (補気類・収渋類) 】

 

《 食薬 》

  • もち米
  • 山芋
  • 蓮の実(蓮子)
  • 鶏肉
  • 牛肉
  • 豚のまめ
  • うなぎ
  • キャベツ
  • カリフラワー
  • 白豆

 

《中薬 》

 

 

 

【 『補腎固気』に良い薬膳(リンクが貼ってあります) 】

 

 

 

 

 

 

 

*「4気兄弟のお話」はこちら

www.senninlife.com

 

 

 

五臓の液体のお話はこちら

www.senninlife.com

 

 

 

*肺気の逆走のお話はこちら

www.senninlife.com

 

 

 

 


        

 

 

 

 

 

 *9月の『薬膳酒ワークショップ』開催のお知らせ

 

9月29日(日)11:00〜13:00 「薬膳でセルフケア!体質に合わせて薬膳酒を漬けよう!」

 

お申し込み、お問い合わせは下記のページからお願い致します。

皆様のお越しをお待ちしております。

tabica.jp

 

頻尿に良い十六ささげと長芋のご飯

 

腎気を高めて引き締める

 

 

ぱら

  ぱらぱら

 

ぺ「えーーーっと。腎、、腎ウォーター、。」

 

 

ヒュヒューーン

 

仙「なんじゃぺんたん、何を調べておるのじゃ。」

ぺ「仙人、、実は、、久しぶりにババの所へ行って来たんです。」

仙「田んぼのババか、、。」

ぺ「はい、。そしたら、、ババが言うには『このところ腎ウォーターの元気がないようでな。』と。」

仙「ババの腎ウォーターが、。」

ぺ「はい、腎ウォーターの声があまり聞こえない、、と。」

仙「ふむ、。」

ぺ「腎ウォーターが元気がないせいか、、このところババはやたらとトイレが近くなり、、何度もトイレに行きたくなるんだそうです。ま、ボットン◯◯じゃないから良いんですけどネ、。」

 

仙「そうか、。」

ぺ「その上、腎ウォーターの事が気にかかって、夜もあまり良く寝られない、、って、ババが、。」

 

仙「それは、、、腎ウォーターが、虚しておる。」

ぺ「腎ウォーターが、、。」

仙「歳をとるとな、、どうしたって腎ウォーターは衰えてくる、。」

ぺ「は、、そうでした、、が、。」

 

仙「腎ウォーターとペアを組んでおるのは膀胱じゃ。」

ぺ「あ、はい、、表裏関係の臓腑、、でしたね。」

仙「腎ウォーターが虚してくれば、膀胱にも影響が出る。」

 

ぺ「そっか、、それで、、どうしましょう?」

仙「腎気を強くして、引き締める。これじゃ!」

 

 

ぽん

 

 

[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]

気虚による頻尿に良い十六ささげと長芋

 

 

 

ぺ「長芋、、十六ササゲ、、。」

仙「どちらも腎に帰経し、頻尿に良い食薬じゃ。」

ぺ「おぉ!」

 

仙「十六ササゲは今収穫が豊富じゃからな、。」

ぺ「グッドタイミング。」

 

仙「これでパパッと簡単、混ぜご飯じゃ。」

ぺ「はい!」

 

仙「まずは米を研いで、、。」

 

カシャカシャ

 

仙「豚肉を細かく切って紹興酒に漬ける。」

 

トントン

  ジュバ

 

仙「十六ササゲと長芋も切って、生姜はみじん切りじゃ。」

 

トントン

   トトトン

      トトントン

 

仙「これをパパッと炒めて、中火で煮込んで、、」

 

シャッシャッ

   グツグツ

 

仙「炊きたてご飯に混ぜれば、、。」

 

サッサッ

  混ぜ混ぜ

 

 

仙「完成、十六ささげと長芋の混ぜご飯 。」

 

 

[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]

頻尿に良い「十六ささげと長芋の混ぜご飯」

 

 


ぺ「わ、美味しそう。」

仙「漏れをギュッと引き締めるレモンをかけて召し上がれ。」

ぺ「はーい。」

 

仙「ぺんたんよ、食べるでない。ババに持っていくのじゃ。」

ぺ「あ、そっか、、。では、行って来まーす。」

 

ブッブー

 



 

 

 

【 十六ささげと長芋の混ぜご飯  】

 

《 立法: 補腎益気 》

 

材料(2人分)

  • うるち米1合
  • 十六ささげ4本
  • 長芋50g
  • 豚こま切れ80g
  • 紹興酒小さじ1
  • 生姜5g
  • カツオ出汁150cc
  • 醤油大さじ1、みりん大さじ1
  • レモンスライス2枚

 

作り方

  1. お米を研いで、分量の水に浸けておき、炊く。
  2. 豚こま切れ肉を更に細かく切り、紹興酒に浸けておく。
  3. 長芋は皮をむき、5㎜の角切りにする。十六ささげは洗って2㎝に切る。生姜はみじん切りにする。
  4. フライパンを火にかけ、豚こま肉を入れて炒める。
  5. 豚肉に火が通ったら、ささげ、長芋、生姜を入れて炒める。
  6. 5に出汁を入れて、みりん、醤油を入れ、中火で煮汁がなくなるまで煮詰める。火を止め、あら熱が取れるまでおいておく。(冷める間に味が染み込みます。)
  7. 6をご飯に混ぜ、器に盛り、レモンをかける。

 

 

 

十六ささげ(ながささげ)  補気

[性味/帰経 ] 平、甘/ 脾、腎

[働き]⑴補気健脾 脾胃虚弱の食欲不振、吐き気、むくみ、下痢

    ⑵補腎止帯 腎気虚の帯下、遺精、血尿、頻尿

 

山薬(山芋、長芋、自然薯)  補気

[性味/帰経 ]  平、甘/脾、肺、腎

[働き]⑴健脾止瀉 脾気弱の食少、腹脹、泥状便

         ⑵養肺止咳 肺陰虚の慢性咳、喘息

         ⑶補腎縮尿 腎気虚遺精、頻尿、帯下

 

うるち米  補気

[性味/帰経 ]  平、甘/ 脾、胃

[働き]⑴補中益気・健脾和胃 脾気虚の疲れ、食欲不振、むくみ、下痢

    ⑵除煩止渇      精神不安、イライラ、口渇

 

豚肉  滋陰類

[性味/帰経 ]  平、甘、鹹/ 脾、胃、腎

[働き]⑴滋陰潤燥 熱病による消渇、空咳、便秘、乳汁分泌不足、病気の回復

 

檸檬(レモン)  収渋類

[性味/帰経 ] 平(涼)、酸、甘/脾、胃、肺

[働き]⑴生津止渇 口渇、消渇

    ⑵利肺潤喉 肺燥痰火、咳

    ⑶開胃消食 食欲不振、脘腹痞脹、下痢

    ⑷安胎   妊娠によるつわり、胎動不安

 

 

*薬膳素材辞典より

 

 

 

*頻尿に良い十六ささげともち米を使った薬膳はこちら

www.senninlife.com

 

 

 

五臓六腑のペアのお話はこちら

www.senninlife.com

 

 

 

*「収渋類の食薬」はこちら

www.senninlife.com

 

 

 

 

仙人問答

 

 

ぺ「ただいま~。仙人、、ババ、とっても喜んでました。すっごく美味しいって。」

仙「ほぉほぉ、良かったのう。」

ぺ「お肉も細かくて、食べ易いって。」

 

仙「ふむ、お肉はのう、豚肉ではなく、鶏肉か牛肉でも良いのじゃ。」

ぺ「そうなんですか、。」

仙「いやむしろ、腎の気を補うのなら、鶏肉や牛肉の方が良い。」

ぺ「それなのに何故?」

 

仙「夜もあまり眠れない、、と聞いたのでな、、腎気だけでなく腎陰も不足気味かもしれんと、豚肉にしてみたのじゃ。」

ぺ「へぇ、、。」

仙「歳をとると、気も陰も両方不足してくる事が多いからのう。」

ぺ「気陰両虚、、ですね。」

 

仙「もち米や白豆も頻尿に良いな。そしてもちろん漏れを防ぐ収渋類、梅や蓮子も良いぞ。」

ぺ「はい。」

仙「加齢による頻尿は誰にでもある症状じゃ。こういった食薬で改善する事が大事じゃぞ。」

ぺ「はい、私も頻尿を改善する薬膳、考えてみます!」

仙「そうじゃのう。」

 

ぺ「ふふ、それにしても、、美味しかったです、十六ささげと長芋の混ぜご飯、。生姜が効いてて味がしみてて、、。」

仙「なんじゃ、食べたのか?」

ぺ「へへ、だってすっごく美味しそうだったから、、ジーッとみてたら、ババが分けてくれたんです、ウフッ♡」

 

仙「そろそろ重陽節句の準備じゃ、ババにも健康長寿をな。」

ぺ「はい。」

 

 

 

 

*「重陽節句」に向けてオススメの菊花酒

www.senninlife.com

 

 

 

*もち米を使った栗と舞茸のお粥

www.senninlife.com

 

 

 

 

 

 


        

月刊仙人life 8月号 2019


 

 

 

  干して干して 8月

 

 

皆さま、こんにちは、ぺんたんです。

 

雨ばかりだった7月のお返しに

お日様バンバンの8月

そんな空の気まぐれにうんざりしながら

観に行った映画「天気の子」

 

あの

雨女ですけど・・・

 

 

 

 

 

ぺんたんの夏

 

 

《 その① 》

 

岐阜県関市にある通称「モネの池」に行って来ました。

Googleさんの地図でレビューを読んだら「わざわざ行くほどの池でもない。」と書かれていたので、行ってみました(笑)

 

行こう!と決めた日はね、すっごい豪雨になりまして、関市の辺りは通行止めで、、

ほら、やっぱり私雨女☔️

 

ですが運良く次の日もお休みでしたので、1日延期して楽しんで来ました。

 

 

何もないところにぽこっとある池なんですが、家族づれやら、カップルやら、ぺんたんやら、ホント、人がわんさかわんさか、、人気スポットのようです。

 

 

 

[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]

[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]

[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]

[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]

岐阜県関市にある通称「モネの池」

 

 

 

大雨の後だったにもかかわらず、透き通ったきれいな水

湧き水なんだそうですよ。

 

写真、モネっぽく撮れたかしら?

 

 

 

 

 

 

《 その② 》

 

 

お盆休みも終わる頃、しおん様より開催リクエストを頂き、8月22日(木)に薬膳酒ワークショップを開催致しました。

なんと、今回は6名様ものお申し込みで、今まで少人数で開催してきたぺんたんはびっくり‼️

いつものテーブルにギュギュッと6名様お座り頂き、楽しいひと時を過ごしました。

 

 

お越しいただいたのは、しおんさんのお仕事仲間⁈「犬山の愉快な仲間たち」様です。

 

 

 

[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]

TABICA「薬膳でセルフケア!体質にあった薬膳酒を漬けよう!」ワークショップ

 

 

 

 

*詳しくはこちらをご覧ください💁‍♀️

 

tabica.jp

 

 

 

しおん様、犬山の愉快な仲間たち様、暑い中お越し頂きありがとうございました。

ドライバーの彼が、テイスティング出来ず必死に香りだけ吸い込んでいる姿がとっても印象的でした(笑)

「勝手に薬草園計画」のウコンや、ローゼル、ハブ草に決明子、菊芋、、収穫の時期になりましたら、是非、フレッシュウコン酒やフレッシュローゼル酒などなど、、漬けに来てください。

またのお越しをお待ちしております😊

 

 

 

そうそう、犬山市って愛知県の最北にある市なんだそうですよ。

犬山城とか、明治村とか、リトルワールドとか、日本モンキーパークとか、有名な観光地もいっぱい。

しおんさんから「犬山、ご案内しますよ、是非遊びに来てください。電車1本で来れますから。」と嬉しいお誘いも頂きました。

 

ワン!

 

 

 

inuyama.gr.jp

 

 

 

 

 

 

自然界便り 

 

 

 

[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]

和薄荷の花

 

和薄荷の小さな花

その花に、白い蝶が寄り添っています♡

 

 

 

 

 

[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]

秋ウコンの花

 

 

 

秋ウコンの花も咲きました。

初めて見る秋ウコンの花

あまりの美しさに うっとり♡

 

 

 

 

 

  編集後記

 

 

そうよね、やっぱり世の中重宝されるのは「晴れ女」よね、と思いながら

お日様ギラギラの日々に感謝して干す干す干す

バジル・セージ・青シソ・ゴーヤ・菊芋の葉・和薄荷・ペパーミント・ベルガモット

バッタの勢力が増してくると、あれもこれもかじって穴だらけにしてくれるので、急いで収穫して干す干す干す。

 

 

*「ドライハーブの作り方」はこちら

www.senninlife.com

 

 

 

今月もお越し頂いた皆様、新しく読者になってくださった皆様、スター、コメント、ブクマをしてくださった皆様、本当にありがとうございました。

 

ザーザージトジト、雨フリフリ、いい加減にして!と嘆いた7月

ギラギラサンサン、陽カンカン、もうたくさん!と汗を拭った8月

「天の気」に振り回されながらも、季節は秋へと進んで行きます。

 

 

 

 

 *9月の『薬膳酒ワークショップ』開催のお知らせ

 

9月29日(日)11:00〜13:00 「薬膳でセルフケア!体質に合わせて薬膳酒を漬けよう!」

 

お申し込み、お問い合わせは下記のページからお願い致します。

皆様のお越しをお待ちしております。

tabica.jp

 

 

残暑を乗り切る漬物 2種(ゴーヤ&スイカの皮)

 

西瓜・苦瓜 どちらがお好き?

 

 

トットトトトン

   トットトトトン

       トットトット

            トトントン 

 

 

ぺ「仙人、、包丁の良い音が響いてます。」

仙「ウホホッ、どうじゃわしの包丁パフォーマンスは、、。」

ぺ「はい、、お見事です。」

仙「そうじゃろう、美しい音色は食欲を誘い、心地よいリズムで気持ちも弾む ♪」

 

ぺ「確かに、、。で、何を切ってるんですか?」

仙「スイカの皮じゃ。」

ぺ「スイカの皮⁈」

仙「そうじゃ、盆休み中に多くの人々が仙人社に詣でてくれてのう、、。」

ぺ「はい、もう連日大賑わいでした。」

 

仙「暑かったのでな、皆にスイカを振舞ったのじゃ。」

ぺ「でしたねー。好評でしたよ~、スイカココナッツやスイカカクテル、、。あ、だから、、皮、、。」

仙「そういう事じゃ。スイカを食べたら皮が残る。」

ぺ「アハハ、、そんな薬膳も作りましたねー。」

仙「スイカの皮は薬膳では大事な食薬じゃ、捨ててはならぬ。」

ぺ「はい、。」

 

仙「そこで相性の良い紫蘇と一緒にパパッと簡単薬膳、簡単お漬物じゃ。」

ぺ「わ、良いですね、残暑も厳しいのでさっぱりしたものが嬉しいです。」

仙「緑の固い皮をむいて、塩麹に漬け、赤紫蘇酢をかければ出来上がりじゃ。」

 

ギュッギュ

   ギュギュッ

 

 

 

[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]
[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]
[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]
[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]
イカの皮を短冊切りにして塩麹につける

 

 

 

ぺ「大葉を刻んで、。」

トントン

   トントン

 

仙「ほい完成、イカの皮の赤紫蘇酢漬け 。」

 

ぽん

 

[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]

イカの皮の赤紫蘇酢漬け

 

 

パクッ

ペ「んん~美味しい~、塩麹だけでも美味しいと思ったけど、赤紫蘇酢かけるとさらに美味しい、さっぱりする。」

仙「そうじゃろう、、。スイカの皮で熱を冷まし、紫蘇で解毒効果を高める、。夏の漬物はこれで決まり!じゃ。」

 

 

ぺ「美味しくていくらでも食べられる、、。」

 

パクパク

   パクパク

 

 

 

 

仙「さて、もう一つの瓜も漬けておくかな。」

ぺ「もう一つの瓜?」

仙「西の瓜の次は、苦い瓜じゃ。」

ぺ「あ、ゴーヤ、、。」

 

 

ゴリゴリ

  キュッキュッ

 

 

仙「苦瓜は味噌漬けじゃ。昆布とカツオを入れた味噌に漬け込む、。」

ぺ「はい、仙人、もちろんタネは捨てずにとっておきますよ、干してお茶にします。」

 

 

 

 

[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]
[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]
[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]
[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]
[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]
暑さを乗り切るゴーヤの味噌漬け


 

 

仙「2日ほど経ったら、、食べられるぞ。漬ける日数はお好みでな、。」

ぺ「はい、出来上がったら、白ごまをかけて、。」

 

パラパラっ


仙「完成、ゴーヤの味噌漬け 。」



 

[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]

ゴーヤの味噌漬け

 

 

パクッ

ぺ「おぉ、昆布がとろ~り、ゴーヤはしんなり~味噌が効いてる、、美味しい~でも味噌から〜い。」

 

仙「程よく苦味が抜けておるじゃろ?」

ぺ「あ、ほんと、そういえばそうだ。味噌の塩気にやられてるわ。」

仙「ウホッ、ゴーヤの苦味が苦手!という人にも良いぞ。」

ぺ「そうか、苦味が過ぎたら鹹味で、、ですね!」

 

パクッ

仙「ふむ、美味い!これは麦酒にもあうぞ。」

 

パクッ

  ゴクッ

パクパク

   グビグビ

  

ぺ「仙人! 飲み過ぎ注意!ゴーヤのお漬物も食べ過ぎ注意!!」

 

 

 

[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]

残暑を乗り切る漬物2種、ゴーヤ・スイカの皮




 

 

 

【 残暑の漬物 2種(ゴーヤ&スイカの皮) 】

《 立法: 清熱止渇 》

 

材料

イカの皮の赤紫蘇酢漬

 

ゴーヤの味噌漬け

  • ゴーヤ
  • 麹味噌適宜
  • 昆布適宜
  • カツオ削り節(カツオパック)適宜
  • みりん又は甘酒少々
  • 白ごま

 

 

作り方

 

【スイカの皮の赤紫蘇酢漬け】

  1. イカの皮は緑の皮をむき、短冊切りにして塩麹をまぶしピッタリラップして半日~一晩おく。(冷蔵庫)
  2.  1の水気を切って、器に盛り、赤紫蘇酢をかけ、せん切りの大葉を添える。

*この赤紫蘇酢は色々な料理に使い易いよう甘み控えめで作ってありますので、少量の蜂蜜を足してください。

 

*赤紫蘇酢の作り方はこちら

(この赤紫蘇酢は葉を酢に漬け込んで作るので、水で煮出す赤紫蘇ジュースと違い日持ちします)

www.senninlife.com

 

 

 

 

【ゴーヤの味噌漬け】

  1. ゴーヤは洗って、塩をまぶし、板ずりをし、水洗いする。
  2. 縦半分に切ってタネを取り、大きい場合は半分の長さに切る。(タネは洗って干し、ゴーヤ茶に使う)
  3. 保存袋に麹味噌、みりん(又は甘酒)、カツオの削り節、だし昆布を適当な大きさに切って入れ、2のゴーヤを水気を拭き取って漬け込む。
  4. 空気をしっかり抜いて密封し、冷蔵庫で寝かせる。
  5. 取り出して味噌をぬぐい、5㎜程度に切り、白ごまをかける。
  6. 2日経てば食べられる、漬け込む日数で味が変わっていく。
  7. 残った味噌は味噌を追加して使える、又はお味噌汁等に使う。

 

 

 

西瓜  清熱瀉火類

[性味/帰経 ]  寒、甘/ 心、胃、膀胱

[働き]⑴暑熱出汗、身熱、目赤腫痛、喉の痛み

    ⑵口内炎、口渇

    ⑶尿短赤、血尿、排尿時の熱感

 

 

紫蘇  辛温解表類

[性味/帰経 ]  温、辛/肺、脾

[働き]⑴発表散寒     風寒表証の発汗、解熱、咳

    ⑵行気寛中   脾胃気滞の胸悶、嘔吐

    ⑶解魚蟹毒     蟹、海老、魚介類の中毒

 

 

苦瓜  清熱瀉火類

[性味/帰経 ]  寒、苦/ 心、脾、胃

[働き]⑴熱病の発熱、口渇、発汗

    ⑵口苦、目赤、熱毒腫瘍

 

胡麻  滋陰類

[性味/帰経 ]  寒、甘/肺、脾、大腸

[働き]⑴清熱滑腸 皮膚の乾燥、筋肉の無力、痰、赤み、便秘

⑵行気通脈 頭痛、めまい、頭部瘡瘍

 

*薬膳素材辞典より 

 

 

 

塩麹の作り方はこちら

www.senninlife.com

 

 

*ゴーヤ茶の作り方はこちら

www.senninlife.com

 

 

*スイカの皮とゴーヤのチャンプルーはこちら

www.senninlife.com

 

 

*スイカと赤紫蘇酒のカクテルサラダはこちら

www.senninlife.com

 

 

 

*スイカココナッツはこちら

www.senninlife.com

 

 

 

*「甘味が過ぎたら酸味で、、」のお話はこちら

www.senninlife.com


        

 

あせも、喉の痛みに金銀花茶

 

組み合わせも色々楽しめます ♪

 

 

 

ジージー

  ミーンミーン

 

 

 

マスター「これが、あせもに良い中薬、『金銀花』です。スイカズラの花のつぼみなんですよ。」

 

 

ぽん

 

熱を取り解毒作用のある金銀花の蕾

熱を取り解毒作用のある金銀花の蕾

 

 

 

トッコ「お花のつぼみなの、、。」

ぺ「金銀花、、確かこの前、、うーん、思い出せない、、。」

 

トッコ「このお花のつぼみでお茶を作るの?」

マスター「そうです。このお花に、そうですね、トッコちゃんが飲みやすいように、干し葡萄を入れてみましょう、。」

 

 

ぽん

 

 

[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]

グリーンレーズン

 

 

ぺ「あ、グリーンレーズン、。これ好きです、普通のレーズンより食べやすくて、。」

マスター「はい、普通のレーズンでも良いのですが、薬膳茶にはこちらのグリーンレーズンがよく使われるんですよ。」

ぺ「八宝茶にも入ってますよね。」

トッコ「トッコもグリーンレーズン食べたい、、。」

 

 

 

マスター「それと、くず粉、です。」

 

ぽん

 

[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]

葛根

 

 

 

ぺ「葛根、、ですね。これは夏の定番かも、、という中薬ですネ。」

 

マスター「皮膚の化膿が酷い時は、これに菊花を加えたり、たんぽぽを加えたりするんです。」

 

 

ぽん

 

 

[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]

菊花

 

 


 

 

ぺ「解毒作用たっぷりの薬膳茶になりますね。」

マスター「はい、でも今日はトッコちゃんのあせも対策ですから、、金銀花とグリーンレーズン、葛根の組み合わせでお作りします。」

トッコ「はい、マスター、お願いしまーす。」

 

 

グツグツ

  グツグツ

 

マスター「では、トッコちゃん、ぺんたんさん、まず、金銀花だけのお茶を召し上がってみて下さい。」

 

 

ぽん

 

[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]

金銀花茶

 

 

 

トッコ「わぁ、、お花のつぼみが入ってる、、。」

ごくッ

トッコ「ちょっと、、にがい、、。」

 

ごくッ

ぺ「ほんと、、ちょっと苦味がありますね、、それと、、なんか芋のツルっぽい味、、。」

 

 

マスター「では、今度はそれにグリーンレーズンを加えて煎じた金銀干し葡萄茶です、どうぞ。」

 

ぽん

 

 

[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]

金銀干し葡萄茶

 

 

パクッ

トッコ「レーズン甘くておいしい、、お茶と一緒に食べながら飲むと、、たのしい、。」

 

パクごくッ

ぺ「うん、たしかに甘みがあって、さっきより飲みやすい。」

 

マスター「では、最後に、そのお茶に葛根を加えた『 金銀干し葡萄葛根茶 』です。」

 

 

ぽん

 

 

[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]

あせも・のどの痛みに良い「金銀干し葡萄葛根茶」

 

 

 

トッコ「わぁーとろとろ、、おもしろいー、レーズンおいしいー。」

ぺ「くずが入るとすごくまったりして、、ゆっくり飲めておいしいですねー。」

マスター「はい、トロミは誤嚥にも良いですよ。」

 


 

 

トッコ「マスター、このお茶であせも治るの?」

マスター「はい、毎日飲めばきっと良くなってくると思いますよ。金銀花と葛根でかゆみの元になる血の熱をとって、グリーンレーズンで血を養って乾燥を改善しますからね。」

トッコ「やった!」

 

マスター「それに金銀花は喉の痛みにも良いのですよ。」

トッコ「あー、それ、いっちゃん、、トッコの友達のいっちゃんがいっつも言ってる。口開けて寝てるから喉が痛いーって。」

マスター「いっちゃんがいっつも言ってるんですか⁈」

 

トッコ「うん、あのね、いっちゃんち、先祖代々なんだって、。」

ぺ「先祖代々、、なにそれ⁇」ケラケラ

トッコ「だっていっちゃんが言ってたもん。『うちは先祖代々口を開けて寝る家柄だから、お母さんもいっつも喉が痛い。』って。」

 ぺ「アハハ〜、おもしろい家族、、。」

 

 

マスター「トッコちゃん、、お口を閉じてみてください。」

トッコ「?お口を?」

 

キュッ

 

マスター「トッコちゃん、舌は、、どこにありますか?」

 

トッコ「お口の中!」

 

マスター「はい、そのお口の中にあるトッコちゃんの舌のさきっぽは、お口の中のどこを触ってますか?」

トッコ「え⁈ どこ?うん、、えーっと、、?」

 

ぺ「私は、、舌先は上の歯の裏っ側の、、上あごのちょっとボコっとしたところ、、にくっついてる、、と、思う、、。」

トッコ「あ、そうだ、トッコもそこ、。」

 

マスター「はい、2人とも、素晴らしいです。」

2人「マスター、なにそれ、、?」

 

マスター「お口を閉じた時の舌先の定位置は上の歯の裏の後ろにあるボコッとしたところ、です。舌先はそこで、舌全体が上あごにくっついている状態、、そうなっていれば完璧。口を開けて寝る事はなくなりますよ。」

2人「えーーーっ、そうなの?」

 

マスター「はい、だからきっといっちゃん家は、先祖代々、舌先が下に下がってしまっているんですよ。それで口呼吸になってしまって、喉が痛くなるのです。」

 

ぺ「うわぁびっくり、、全然知らなかった、舌にも定位置があるなんて、。マスター、、どうしてそんな凄い事、知ってるんですか?」

マスター「昔、昔、、僕の師匠から教えて頂いたんですよ。」ニコッ

 

トッコ「トッコ、いまからいっちゃんちに行ってくるーー。」

 

ピューーーーーッ

 

 

 

 

 

【 金銀干し葡萄葛根茶】

《 立法:清熱解毒

 

材料

大人1人1日分(幼児は1/2、児童は2/3の量)

  • 金銀花 6g
  • くず粉  6g
  • 干し葡萄 15g
  • 水 500cc

 

作り方

  1. 土鍋に分量の水、金銀花、干し葡萄を入れて30分おく。
  2. 火にかけ、煮立ったら弱火にし15分煎じる。
  3. 火を止めて蒸らし、濾す。(干し葡萄は食べれます。)
  4. 3を鍋に入れ、少量の水で溶いた葛を入れて火にかけ、透明になるまでしっかりとかき混ぜる。
  5. 1日数回に分けて飲む。(薬膳茶は食間に飲むのがおススメです。)

 

  • 急須に金銀花、干し葡萄を入れてお湯を注ぎ、5分〜10分ほど蒸らして飲む事もできます。(効能を高めたい時は上記の様に煎じてください。)
  • 金銀花は冷蔵庫で保存してください。

 

 

 

 金銀花  清熱解毒

[性味/帰経 ]  寒、甘/肺、胃、心

[働き]⑴清熱解毒 瘡瘍腫毒、痢疾、あせも

         ⑵疏散風熱 発熱、口渇、咽喉腫痛

*注意; 脾胃虚寒と慢性瘡瘍者には禁忌

             寒い時期、冷え症の場合は摂取量を控える

 

葛根(かっこん)  辛涼解表類

[性味/帰経 ]  涼、辛、甘/ 脾、胃

[働き]⑴発表解肌 外感表証の発熱、頭痛、無汗

         ⑵昇陽透疹 風疹、麻疹の透発が不十分な時

         ⑶解熱生津 発熱、口渇

 

ぶどう   養血類

[性味/帰経 ]  平、甘、酸/脾、肺、腎

[働き]⑴補気養血安胎 気血虚弱、肺虚の咳、貧血、胎動不安

         ⑵強壮筋骨 リウマチ、下肢疼痛、風湿痛

         ⑶利尿消腫 むくみ

         ⑷解表透疹 風邪による皮疹、麻疹

 

 

*薬膳素材辞典より

 

 

 

 

 

【 金銀花茶 アレンジ 】

  • 発熱・のどの渇きには・・金銀花+薄荷、 金銀花+緑茶
  • 皮膚の化膿には・・金銀花+たんぽぽ(蒲公英)+菊花(+薄荷もok)

*薄荷はペパーミントでも良いです。

 

 

 

*たんぽぽ茶はこちら

www.senninlife.com

 

 

 

*菊花の薬膳茶はこちら

www.senninlife.com

 

 

 

ドボドボ

  ドボドボ

 

グツグツ

  グツグツ

 

 

ぺ「え?マスター、、さっき使った金銀花、、もう1度煎じるんですか?」

マスター「はい、今度はさっきよりももっとた〜っぷり水を入れて、時間も先ほどより長めに、、20分〜30分ほど煎じます。」

ぺ「二番煎じ?」

 

マスター「中薬は高価なものが多いですからね、しっかり使いきらないともったいないです。金銀花は民間療法では足腰の痛み、筋肉のほてり、打ち身、痔などに良いと言われていますから、この二番煎じをお風呂に入れて使うのです。」

ぺ「わ、それ、良いですね。」

マスター「ええ、ぺんたんさん、土鍋温泉に持って行って使ってください。」

ぺ「はい、ありがとうございます!」

 

 

 

マスター「それから、中薬については、ご購入でお悩みの方もあるようですので、こちら、ご紹介させていただきます。」

 

 

 

 

 

ぺ「では、私も菊花を、。このお店は私が中華街に行くと必ず中薬を買いに行くお店です。↓」

 

貢菊茶 30g

貢菊茶 30g

 

 



 

 

ぺ「マスター、今日はおもしろいお話、ありがとうございました。金銀花茶はちょっと苦くて、でもレーズンが甘くて、、。」

マスター「はい、苦味には清熱、解毒作用がありますからね、苦味のあるゴーヤ酒も良いですが、、トッコちゃんにはこちらのお茶で、。」

 

ぺ「解毒⁉︎ そうだ、マスター、金銀花、、思い出しましたよ、確か『五味消毒飲』に入ってましたね、蒲公英や菊花と一緒に、。」

マスター「はい、五つの花から出来ている漢方薬『五味消毒飲』、抗がん剤の副作用対策にも用いられますね。」

ぺ「そうでした、、。あー思い出してよかった、、方剤の勉強にも役立ちました、マスター、ありがとうございます。」

 

 

 

 

ボン!

 

マスター「ではぺんたんさん、少し重いですが、金銀花の二番煎じ、、持って行ってくださいね。」

ぺ「はい!ありがとうございます。」

 

ずっしり

 

 

 

 

 

 

*くず粉を使ったデザートはこちら

www.senninlife.com

 

 

 

 

*「ゴーヤ酒」はこちら

www.senninlife.com

 

 

 

 

*「六味の効能」はこちら

www.senninlife.com

 

 

夏だ!ゴーヤ酒だ!

 

 

夏バテ・吹出物・目の疲れに良い薬膳酒

 

 

 

ジッ

  ジーッッ

     ジージー

 

 

ぺ「ふう、、セミの声もどんどん大きくなってきたわねー。」

 

トコトコ

  タッタタッタ

 

ぺ「犬よ、やっぱり今年の夏も暑いね。」

クゥ

 

ぺ「犬よ、お前も夏バテ気味ね、、。」

クゥゥ

 

 

 

ぎぃ〜

 

ぺ「こんにちはー。」

マスター「いらっしゃいませ、ぺんたんさん。暑かったでしょう、さぁ、こちらへどうぞ。」

 

サッ

ぺ「わぁ、冷たいおしぼり、、気持ちいい〜、マスターありがとうございます。」

マスター「毎日暑いですね。」

ぺ「はい、犬もすっかりバテ気味で、、。」

 

マスター「ワンちゃんにはお水をあげておきますね。」

ぺ「あ、ありがとうございます。」

 

 

ふっ

ぺ「マスター、今年もゴーヤのカーテンが日差しを遮って、、涼しいですね。」

マスター「はい、そのゴーヤが今日もこんなに採れたんです。」

 

 

ぽん

 

 

[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]
[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]
[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]
新鮮なゴーヤを洗って水気を切り、薄切りにする。

 

 

 

ぺ「わ、緑ゴーヤに白ゴーヤ、真ん中のはハーフですネ、ふふ。」

マスター「はい。夏バテに良いゴーヤです。」

ぺ「薄切りに刻んで、、マスター、何を作るんですか?」

 

マスター「ゴーヤ酒です。」

ぺ「ゴーヤ酒⁈ ゴーヤも薬膳酒になるんですか?」

マスター「はい、もちろん。簡単ですよ、丸ごと刻んで漬けておくだけで良いのです。」

ぺ「へぇ、。」

 

 

ササッ

  バラバラ

     トクトク

        トクトクトクッ

 

 

 

マスター「はい、ぺんたんさん、ゴーヤ酒 です。」

 

 

[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]

夏バテ・吹き出物・目の疲れに良い「ゴーヤ酒」



 

 

ぺ「え、もう、、出来ちゃった。」

マスター「ね、簡単でしょう。ただし、飲めるのは1ヶ月先ですよ。」

ぺ「あ、、やっぱり、、そうですよね、、。」ガックリ

 

マスター「夏バテ気味のお客様や、吹出物などでお悩みのお客様にお出ししようと思っているのです。」

ぺ「そうですか、、でもちょっと苦そう、、です。」

マスター「はい、ですから、レモン果汁と少量の蜂蜜を入れて、、ね。」

ぺ「あ、そうか、、『夏は酸味と苦味が大事!』だから、ゴーヤの苦味とレモンの酸味を合わせて夏バテ対策なんですね。夏は酸味のある収渋類!

 

マスター「はい、レモン酒があればそれと合わせてカクテルにも出来ますよ。」

ぺ「レモン酒、まだ漬けてないんですよ。あ、でも、ライム酒や日向夏酒はありますから、、それに、梅も収渋類だから梅酒でもいいですよね、、それと合わせてカクテル、、わぁ、出来上がりが楽しみです♪ 」

 

マスター「はい、、汗かきの人にもオススメの薬膳酒です。」

 

 

 

ぎぃ〜

 

「マスター、、こんにちはー。」

マスター「トッコちゃん、、いらっしゃいませ、、。」

 

ぺ「トッコちゃん、、久しぶりだね、、あ、もう夏休みかぁ。」

トッコ「うん、ぺんたんも来てたんだ。」

 

ぽりぽり

 

マスター「あれ、トッコちゃん、、かゆいのかな?」

トッコ「うん、、あせも、、。」

マスター「わかりました。では、ただ今あせもに良い薬膳茶、、お淹れしますね。」

 

 

・・・つづく・・・

 

 

 

 

 

【 ゴーヤ酒 】

 

《 立法 : 清暑止渇 》

材料

 

 

作り方

  1. ゴーヤを洗って水気を切り、2、3mmに薄切りにする。

  2. 消毒した瓶にゴーヤとリカーを入れ、冷暗所に1ヶ月おく。

             

 

飲み方

  1. 食前酒、又は食事と一緒に。
  2. ロック・ストレート、レモン果汁、蜂蜜を入れて。

 

 

【 ゴーヤ酒 効能 】

  • 夏バテ
  • のぼせ、ほてり、喉の渇き
  • 疲労回復
  • 腫れ物・吹出物
  • 目の疲れ

 

 

苦瓜  清熱瀉火類

[性味/帰経 ]  寒、苦/ 心、脾、胃

[働き]⑴清暑止渇 熱病の発熱、口渇、発汗

    ⑵清肝明目 口苦、目赤、熱毒腫瘍

*注意:冷え症・低血糖の場合は多食しない

 

*薬膳素材辞典より

 

 

 

 

 *ゴーヤを使ったスムージー・お茶・薬膳料理はこちら

 

www.senninlife.com

 

 

 

www.senninlife.com

 

 

www.senninlife.com

 

 

www.senninlife.com

 

 

 

 

 

*8月の『薬膳酒ワークショップ』開催のお知らせ

8月13日(火) 13:00〜15:00

8月14日  (水) 13:00~15:00

 

夏のオススメは「山楂酒」です。

tabica.jp

 

 

お申し込み、お問い合わせは下記のページからどうぞ。

皆様のお越しをお待ちしております。

tabica.jp

 

 

月刊仙人life 7月号 2019


 

 

 

  雨  ; あめ ; 7月

 

 

皆さま、こんにちは、ぺんたんです。

 

シソ、エゴマ、ミツバ

  シソ、エゴマ、ミツバ

    シソ、エゴマ、シソ、ミツバ

 

増殖し続けるこの葉っぱを

毎日順番にグリンスムージーにして

ゴクリ ゴクリ と 夏の朝

 

 

 

 

余韻

 

 

ひぃひぃふぅふぅだった私の日常は、あっという間に元の日常を取り戻してしまった。

まるでこの6ヶ月間、何事もなかったかのように、いとも簡単に戻ってしまった。

以前にもこんな事があったっけ、と、ちょっと思い出してみる。

いっぱいいっぱいでいつまで続くのかわからない恐怖と戦っていた日々、でもそれもポン!と終了してしまえば、そこからの日々はあっという間で、、あの頃の突然の動悸やめまいや何かに飛び込みたくなるような衝動は全て一瞬にして消えてしまった。

人は「忘れる」という素晴らしい能力を持っているのだと確信する。

 

 

やっと庭の草むしりをしたり、いつものスーパーにのんびり買い物に出かけたり、あたりまえの日々。

思わず手に取ったのは黄瓜、、キンコ瓜、、

 

 

[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]

キンコ瓜

 

 

 

 

この瓜は、私の中でいつも微かな余韻を放っている、それは、とある本を読んだ証、、みたいなもの。

 

『風待ちの人』(伊吹有喜著)

 

もうずーっと前の事だけれど、テレビで見た『四十九日のレシピ』というドラマがなんとも言えず心に残っていて、

そんなある日、本屋さんで《『四十九日のレシピ』と同じ作家が書いた本です。》と店頭に並んでいたこの本を見つけ、買ってしまった本。

読み終わった時は、なんだ、四十九日のレシピみたいに響いてこないわ、、とほとんど心を動かされる事もなく、。

 

ところが、不思議な事に、、それ以降、ちょっとしたシチュエーションでこの本を思い出してしまうのだ。

 

例えば庭のハーブの周りの雑草取りをしている時に、

例えば男の人の長く伸びた襟足を見てしまった時に、

そして例えばこのキンコ瓜を目にした時に、、

 

2個180円で買えてしまうキンコ瓜、甘くもなく、大して美味しくもなく、

 

妙な余韻を私に残してくれた本、

あれ以来、なぜか、見つけると必ずこのキンコ瓜を手に取ってしまう。

 

キンコ瓜の夏

 

相変わらず、私はまだ、この本の余韻の中にいる。

 

 

 

記憶

 

 

覚えておこう!と思った訳でもないのに、こうしてなぜかぼんやりとだけれど記憶に残っているもの。

なにかの折に触れてふっと蘇ってくるもの、。

記憶とは摩訶不思議な世界だ。

中医学で言うならば、記憶力に関わっているのは『腎』。

中医学での五臓は西洋医学のそれとはちょっと違う捉え方なので、腎=腎臓、心=心臓、、、等ではない。

その腎が持つ『腎精』から『髄』が作られ、その髄の一つ『脳髄』は『髄の海』と呼ばれ思考能力、記憶力、視力、聴力、臭覚に深く関わっている。

だから老化により腎精が減少してくれば、物忘れ、視力減退、聴力減退、、となり、薬膳学としてはアンチエイジングには必ずこの腎を補う食薬を使う事になる。

 

 

7月の半ば過ぎに久しぶりにバッちゃん2に会いに行った。

1月のジッちゃん2の1周忌に会って以来だから半年ぶりだ。

認知症になってしまったバッちゃん2は、介護施設で暮らしている。もう、私の事など忘れてしまったか、と覚悟して行ったのだけれど、バッちゃん2は私を見つけるとすぐににっこり笑って手を振った。

「私、誰かわかる?」と聞くと、「ぺんたんちゃん。」と答えが返ってくる。バッちゃん2は、私がぺんたんちゃんだという事はわかるけれど、ぺんたんちゃんと自分とがどういう関係なのかはわからない。

 

バッちゃん2が認知症になったのはもう2年ほど前、。髄膜腫ができて視力を失ってしまったジッちゃん2を介護して3年ほど経ったある日、バッちゃん2は転んで骨折し、救急車で運ばれてそのまま大腿骨の手術を受けた。手術前から認知症の症状が出始めてはいたのだけれど、まだ普通の生活が出来る範囲内だった。ところが、手術後、バッちゃん2は完全なる認知症患者となって目覚めたのだ。

バッちゃん2の全ての記憶は時も場所もスクランブルされ、自制心も失って暴れだし、、私が着いた時にはベッドにくくりつけられ拘束状態となっていた。一夜にして完璧な認知症になってしまったバッちゃん2。その認知症ぶりに驚いたのはもちろんだが、更に驚くべき事が起こった。

食事の時間だというので、ベッドをウィ〜ンと持ち上げて、バッちゃん2に食べさせようと準備をする。するとバッちゃん2の首がカクンと後ろにのけぞって、まるで首の座ってない赤ん坊のようになってしまう。「首がフラフラしますねぇ。」と看護婦さんがバッちゃん2の首の後ろに枕をあてがう。

「え?バッちゃん、首、、首痛くないの?」思わず尋ねたけれど、もちろんバッちゃん2は知らんぷりで、目の前のお粥に意識は集中している。そして不安定なフラフラした首を揺らしながら、口を大きく開けている。

 

バッちゃん2は、この転倒骨折事件が起こる半年ほど前から、、首が上がらなくなって、何をするにも下を向いたまま生活していたのだ。少しでも顔を上げると「痛いっ、痛いっ、」と声があがる。毎日整形外科に通ってなんらかの治療を受けていたけれど、痛みは一向にひかず、顔の下向き加減は会う度に酷くなって、転倒前には、殆ど真下を向いて生活しているような状態だった。そのバッちゃんの首があろう事か後ろに横にカクンカクンと揺れ動いているのだ。

「バッちゃん、首、、首、、。」と驚く私をよそに、もくもくとお粥を食べ続けるばっちゃん2、。

 

 

バッちゃん2はきっと手術のドサクサに紛れて、自分にとって不都合な現実を記憶と一緒に全て捨ててしまったのだ。ジッちゃん2の介護からもう逃れたかった、、だからバッちゃん2は首が上がらないという病気にしがみついていたのだけれど、全て捨ててしまう事でもうこの病気にしがみつく必要もなくなったのだ。

つまり、バッちゃん2の首の病気は『腎精不足による筋骨の衰え』ではなく、『情志失調による気滞血瘀』だったのだ。そしてバッちゃん2が全てを忘れてしまった事で正常な気血の流れを取り戻し、首は完治した、という事になる。

 

『忘れる』という事はいかにも良くない事に捉えられがちだけれど、、こうしてみるとそうでもない。

 

 

 

『髄の海』の底に沈んだ記憶の砂をパラパラとフルイにかけて、嫌な記憶はポン!とdelete してしまおう。

そうすればきっと、たくさんの人のおかしな病はみんな消えてしまうんだ。

 

そうして、

覚えておきたいものでもなく、忘れてしまいたいものでもなく、

ただプカプカと『髄の海』に浮かび上がったキンコ瓜を眺めていれば、、それで、いい。

 

 

 

 

 

 

 

自然界便り 

 

 

5月に生まれたカマキリ達が、元気です!

 

 

[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]

枇杷の葉でカマキリと蝉の抜け殻のツーショット

 

 

 

 

[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]

ゴーヤの花の上でお食事中のカマキリ

 

 

ハエを捕まえて、ご機嫌なカマキリくんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

  編集後記

 

 

毎日毎日、玄関の掃除、。

玄関先に使い古しの大きなバットを置き、新聞紙を広げ、ツバメのフン対策。

ヒナがか細い声で鳴き始め、、私のふん掃除も報われた、と、新しい命の誕生を喜ぶ。

 

2、3日後、、仕事から帰ってきたら、フンに混ざって大量の土、土、土、、

    土が落ちている。

 

ヤ・ラ・レ・タ ‼︎

 

見上げれば巣は左半分が崩れ落ち、、

 

  親ツバメも 

     ヒナツバメも

        誰も いなくなった・・・

 

 

自然界はこんなもんです、、、。

 

厳しさと優しさの中で、、人間も動物も植物も生きているんですよね。

 

 

今月もお越し下さった皆様、新しく読者になってくださった皆様、スター、コメント、ブクマをしてくださった皆様、本当にありがとうございました。

 

 

雨ばかりの7月も終わり、いよいよ夏本番でしょうか。

暑い日々には「水出し茶」を、夏風邪には「くず茶」を!

 

 

*水出し茶

www.senninlife.com

 

 

*くず茶

www.senninlife.com

 

 

 

 

 

 

 *8月の『薬膳酒ワークショップ』開催のお知らせ

8月13日(火) 13:00〜15:00

8月14日  (水) 13:00~15:00

 

夏のオススメは「山楂酒」です。

tabica.jp

 

 

お申し込み、お問い合わせは下記のページからどうぞ。

皆様のお越しをお待ちしております。

tabica.jp

 

 

フラフラくたくた補気ッチャえ! イライラうつうつ理気ッチャえ!