薬膳でセルフケア めざせ!仙人life

中医薬膳学に基づき、薬食同源、医食同源で仙人のような健康長寿を目指します。

元気いっぱい「薬膳エナジーボール」(バイタミックスを使って)

 

 

邪気には正気!

 

 

タッタタッタ

  タカタカタッタ

 

トッコ「ぺんたーーん」

 

クルッ

ぺ「あ、トッコちゃん、久しぶり〜〜」

トッコ「ぺんたん、、トッコ、、ヒマーーー、たいくつーーー」

 

ぺ「あ、そっか、、学校お休みだもんね、。」

トッコ「うん、お友達とも遊んじゃダメだし、、。」

 

トッコ「ぺんたん、なにか作ろうよ、。」

ぺ「そうね、、。では、トッコちゃんにとっておきのマシンを紹介するわ、じゃーーん‼️」

 

 

サッ

 

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バイタミックス E310

 

 

トッコ「わ、でっかい、、これ、ミキサー?」

ぺ「ウフフ、バイタミックス、お正月にお年玉で買ったのよ〜〜」ルンルン♪

 

トッコ「フウン、、。」

 

ぺ「これね、とっても便利なの。スムジーはすっごく滑らかに出来るし、イワシのつみれとか、煮干しと昆布の出汁粉とか、ナッツバターとか、もう、超便利、、。」

 

トッコ「トッコのおやつとかも出来る?」

ぺ「え、あそうね、、。よし、じゃあ、今日はこれで、薬膳エナジーボールを作ろっか、。」

トッコ「薬膳エナジーボール?」

ぺ「うん、バイタミックスのページにね『エナジーボール』のレシピを見つけたんだけど、それを薬膳風に変えちゃうの。」

 

トッコ「うん、わかった、作ろう、ぺんたん!」

 

ぺ「材料を揃えて、、なつめに、くるみに、松の実、グリーンレーズン、アーモンド、クランベリー、茹で小豆、陳皮、ココナッツファイン、。」

トッコ「うわー、美味しそうなものばっかり、、。」

 

ぺ「なつめは種をとって、、」

 

ギュッ

 ギュッ

 

ぺ「まず、アーモンドとクルミをバイタミックスに入れて、パルススイッチで砕くのよ」

 

ガッ

 ガッ

  ガッ

   ガッ

 

トッコ「わぁ、すごい、粉々、。」

 

ぺ「そしたら、茹で小豆以外の材料を全部入れて、。再びパルススイッチ、、。」

 

ガッ

 ガガガッ

  ガガガガッ

 

トッコ「あ、ねっとりしてきた、。」

ぺ「よし、じゃあ、取り出して、、。」

 

ごそごそ

  ごそごそ

 

ぺ「これを、くるくるッとボール状に丸めるのよ。」

トッコ「わかった、トッコが丸める、。」

 

くるくるッ

 くるくるッ

 

トッコ「わーーーすごいーーー、手が油でベタベタ、、。」

ぺ「ココナッツのオイルと、ナッツのオイルね、。」

トッコ「じゃあ、からだに良い油だね。」

 

ぺ「そうよ。甘味もね、ドライフルーツの甘味だけでお砂糖も使ってないし、、。あ、そうだ、ここに、シナモンパウダーとかも入れようか、冷え性の人用エナジーボール、それからきな粉入りも作って、これはむくみ易い人用。」

トッコ「じゃあ、トッコ用にはココア入りね。」

ぺ「オッケー!」

 

くるくるッ

 くるくるッ

  くるくるッ

 

トッコ「出来た!薬膳エナジーボール 」

 

ぽん

 

 

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気・血・陰・陽を補う「薬膳エナジーボール

 

 

 

ぺ「プレーンに、シナモン入り、きな粉入り、ココア入り、4種類ね。」

トッコ「おいしそう、。」

 

ぺ「トッコちゃん、このエナジーボールはね、気・血・陰・陽を補う薬膳ボールなのよ。」

トッコ「フウン、、。」

 

ぺ「今、、邪気がはびこってみんなを困らせてるでしょ。」

トッコ「うん。」

 

ぺ「邪気に襲われないためには、正気(せいき)を強くしておくことが大切なの。」

トッコ「うん。」

 

ぺ「もし、邪気がやってきても、正気が強ければ、闘って邪気を追い払うことが出来るわ。」

トッコ「そっか、、。」

 

ぺ「そう、だから、邪気が体の奥深くに侵入しないように、気血陰陽を補って正気を強くしておくのよ。」

 

トッコ「わかった、、。じゃあ、トッコ、この薬膳エナジーボールをいっぱい作って里のみんなにくばってくる、。」

ぺ「よし、じゃあ、2人でいっぱい作ろうッ!」

 

トッコ「オー‼️あ、でもその前に、1個食べようーー」

パクッ

 

ぺ「うん、食べよう〜〜」

パクッ  

 

トッコ「おいしいーーあまずっぱくて、おいしい、、。」

ぺ「ほんと、クランベリーや陳皮の酸味が効いてる、ココナッツの歯応えも、、」

 

 

トッコ「元気いっぱい、薬膳エナジーボール、みんなに届けーーーッ❣️」

 

にゃんにゃん 

 

 

 

 

【 薬膳エナジーボール

 

 

《 立法: 益気養陰 》

 

材料(45個前後)

  • なつめ(種を取っておく) 8個
  • クランベリー(ドライ)  100g
  • グリーンレーズン 100g
  • クルミ(無塩) 100g
  • アーモンド(無塩) 100g
  • 松の実 20g
  • 陳皮 5g
  • 茹で小豆 100g
  • ココナッツファイン 100g

アレンジ

  • シナモンパウダー
  • ココアパウダー
  • きな粉

 

 

作り方

  1. クルミとアーモンドをバイタミックス に入れて、蓋をしてスピードダイヤルを6にし、パルススイッチを8回繰り返す。
  2. 小豆以外の残りの材料を全て入れ、蓋にタンパーをセットし、生地がまとまるまでパルススイッチを35〜40回繰り返す。(タンパーで材料を中央に集めながら)
  3. 生地をボウルに移し、茹で小豆を加えて混ぜる。
  4. 生地を4つのボウルに分け、3つのボウルそれぞれにシナモンパウダー、ココアパウダー、きな粉を入れ混ぜ合わせる。
  5. ボール状に丸めて、冷蔵庫にいれる。

 

*バイタミックスでなくてもパルススイッチ(オンオフ)が付いているミキサーなら作れると思います。また、すり鉢でナッツ類をすり潰し、その後ミキサーやブレンダーで少しずつ混ぜ合わせても良いです。

 

 

 

なつめ(大棗、たいそう)  補気

[性味/帰経 ] 温、甘/ 脾、胃

[働き]⑴補中益気 疲れ、食欲不振、めまい

         ⑵養血安神 顔色萎黄、躁鬱、貧血、心悸、不眠、多夢、イライラ

         ⑶緩和薬

 

レーズン(ぶどう)   養血類

[性味/帰経 ]  平、甘、酸/脾、肺、腎

[働き]⑴補気養血安胎 気血虚弱、肺虚の咳、貧血、胎動不安

         ⑵強壮筋骨 リウマチ、下肢疼痛、風湿痛

         ⑶利尿消腫 むくみ

         ⑷解表透疹 風邪による皮疹、麻疹

 

クランベリー

[効能] 抗酸化作用、美白効果、むくみ解消、尿路感染症歯周病予防、生活習慣病予防(高血圧、動脈硬化

 

胡桃肉(ことうにく、くるみ)  助陽類

[性味/帰経 ]  温、甘/肝、腎、肺、大腸

[働き]⑴補腎助陽 腎虚の腰痛、四肢無力、むくみ、冷え

          ⑵斂肺定喘 肺腎不足の吸気性呼吸困難、慢性咳、喘息

          ⑶潤腸通便 老人、虚弱者、病後の腸燥便秘

 

アーモンド 

[性味/帰経 ]  平、甘/心、肝、、肺、大腸

[働き]⑴消化吸収、血の不足

          ⑵肺や腸の乾燥

          ⑶精神不安

 

松の実  滋陰類

[性味/帰経 ]  温、甘/肝、肺、大腸

[働き]⑴養陰平肝 めまい、かゆみ

    ⑵潤肺止咳 肺燥の咳、皮膚乾燥

 

小豆  利水滲湿類

[性味/帰経 ] 平、甘、酸/ 心、小腸

[働き]⑴利尿除湿 むくみ、胃もたれ、下痢

    ⑵解毒排膿 瘡瘍熱腫

 

橘皮(きっぴ)陳皮、橘紅(きっこう) 理気

[性味/帰経 ]  温、辛、苦/脾、肺 

[働き]⑴理気和中 脾胃気滞の腹脹満、嘔吐、食欲不振、下痢

         ⑵燥湿化痰 胸苦しい、咳、多痰、喘息

 

椰子(ココナッツ) 清熱瀉火類

[性味/帰経 ] 果実:平、甘/ 心、脾

[働き]⑴清暑解渇 暑気あたり、のどの渇き、熱中症による発熱、下痢

   ⑵利尿止瀉 むくみ、吐き気、下痢

      ⑶行気消積瀉下 お腹の張り、便秘

その他 胃腸炎、あせも、湿疹(外用)

 

肉桂(シナモン)  温裏類

[性味/帰経 ]  大熱、辛、甘/腎、脾、肝、心

[働き]⑴補火助陽   脾腎陽虚の冷え、むくみ、勃起不全、生理不順、下痢、喘息、心悸、不眠

         ⑵温暖脾胃 脾胃虚寒の食欲低下、胃脘冷痛

         ⑶温通経脈    慢性の瘡瘍腫毒、閉経

         ⑷袪寒止痛     生理痛、関節・筋肉の寒湿痺痛

 

きな粉大豆)  利水滲湿類

[性味/帰経 ] 平、甘/ 脾、胃、大腸

[働き]⑴健脾益胃 疲れ、消痩

    ⑵潤燥利尿 妊娠中毒症、むくみ

 

可可(ココア) その他 

[性味/帰経 ]  平、甘、苦/肺、心、大腸、胃

 [働き]⑴補気益心  動悸、疲労、居眠り

           ⑵利尿通淋  尿少、尿の出が悪い

 

*薬膳素材辞典より

 

 

 

*陳皮の作り方はこちら

www.senninlife.com

 

 

 

*バイタミックス のオリジナルレシピはこちら 

www.vita-mix.jp

 

 

 

*ドライクランベリー

 



 

*ココナッツファイン

 

 

 

*なつめ

紅なつめ 徳用400g

紅なつめ 徳用400g

  • メディア: その他
 

 

 

 

*グリーンレーズン

 

 

 



仙人問答

 

 

仙「ふむ、なるほど、補気のなつめ、補陽のクルミ補血のレーズン・アーモンド、補陰の松の実、補益類の食薬を全て使って、正気を高めようというわけじゃな。」

ぺ「はい。」

 

仙「そして水の流れを良くする小豆・クランベリー、気の巡りを良くする陳皮、体内の余分な熱を取るココナッツ、、ほぉ、たしかに薬膳エナジーボールじゃ。」

ぺ「はい、、。」

 

仙「しかし、、その薬膳エナジーボールは、、どこにあるのじゃ?」

キョロキョロ

 

ぺ「あ、ハハハ、、それが、、仙人の分をとっておくの忘れて、、トッコちゃんと2人で全部里のみんなに配ってしまった、、。」

 

仙「・・・」

ガックリ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

肺を潤し、気持ちを安定させる「長芋蓮子茶」

 

 

大騒ぎせずに、まずは一杯のお茶をいかが?

 

 

 

ケキョ ケキョ

  ホーホケキョ

 

ぺ「あ〜懐かしい、里のウグイスの声、、。」

 

 

タタタタターーーッ

 

ぺ「仙人〜〜 ただいまーーー ♪ 」

 

ひょこっ

仙「おぉ、ぺんたんよ、久方ぶりじゃ、、何処へ行っておったのじゃ?」

ぺ「はい、、もうそれはそれは、、長い、長い、、長い旅で、、。」

 

仙「長い、長い、、長い芋!」

ぺ「え?」

仙「丁度今、この長芋でな薬膳茶を作るところなんじゃ。」

ぺ「長芋で薬膳茶⁈」

 

仙「ふむ、このところ、世間を騒がせておる疫癘邪気がおってな。」

ぺ「えきれい邪気、、ここにも、、。」

仙「いや、この里は至って平和で邪気の姿は見えぬのじゃが、、。」

ぺ「見えないのに?」

仙「あまりの世間の騒ぎぶりに、里のお年寄りたちが不安になって、心配で心配でたまらん、、と言うのじゃ。」

ぺ「なるほど、、」

仙「そこで、これじゃ。」

 

ぽん

  ぽん

 

ぺ「長芋と、、蓮子と、、豆乳と、、」

仙「心配には心肺を養う薬膳茶じゃ、、ウハハハハ〜」

 

ぺ「アハ、仙人のダジャレも懐かしい、、。」

 

トントン

  ひたひた

 

ウィーン   

  コトコト

 

 

仙「ささっと完成、長芋蓮子茶 。気を補い、肺を潤し、心気を整える。」

 

 

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肺を潤し、気持ちを安定させる「長芋蓮子茶」

 

 

 

ぺ「なるほど、、。」

仙「これさえ飲めば心配無用じゃ、。」

 

 

 

 

【 長芋蓮子茶 】

 



《 立法: 益気潤肺養心 》

 

材料

  • 長芋50g
  • 蓮子15g
  • 蜂蜜少々
  • 豆乳200ml
  • 水100ml

 

 

作り方

  1. 蓮子は分量の水に1時間以上浸し、柔らかくなるまで煮る。
  2. 長芋は皮を剥き適当な大きさに切る。
  3. 1を煮汁ごと、2と豆乳、蜂蜜をミキサーにかける。
  4. 鍋に移して弱火で温め、器に注ぐ。

 

 

 

 

 

 

山薬(山芋、長芋、自然薯)  補気

[性味/帰経 ]  平、甘/脾、肺、腎

[働き]⑴健脾止瀉 脾気弱の食少、腹脹、泥状便

         ⑵養肺止咳 肺陰虚の慢性咳、喘息

         ⑶補腎縮尿 腎気虚遺精、頻尿、帯下

 

蓮実(はすのみ)   収渋類

[性味/帰経 ] 平、甘、渋/ 脾、腎、心

[働き]⑴補脾止瀉 脾虚の慢性下痢、食欲不振

         ⑵益腎固精 腎虚遺精、滑精、不正出血、帯下

         ⑶養心安神 虚煩、動悸、不眠

 

蜂蜜  補気

 [性味/帰経 ] 平、甘/ 脾、肺、大腸

[働き]⑴補中緩急 脾胃虚弱の疲労、食少、胃痛、腹痛

 ⑵潤肺止咳 肺気虚の咳、空咳、息切れ、皮膚の乾燥

 ⑶潤腸通便 虚弱者、腸燥便秘

 ⑷解毒      トリカブトの中毒

 

豆乳  化痰

[性味/帰経 ] 平、甘/ 肺、大腸、膀胱

[働き]⑴潤肺化痰平喘 虚労咳、喘息、咽喉乾燥

         ⑵利尿通便 便秘、小便不利、むくみ

         ⑶補虚養血 消痩、疲れ、産後虚弱、喀血 

 

*薬膳素材辞典より

 

 

 

 

仙人問答

 

 

ゴクッ

  とろっ

 

ぺ「あ、この味、、。」

仙「どうした?」

 

ぺ「仙人、、ぺんたん、、長い長い旅の間に、素敵な友達ができたんですよ。」

仙「ほぉ、。」

 

ぺ「その人はサンゾーという方で、3人のお供を連れてみえたんです。」

仙「サンゾー、、?何処かで聞いたような名じゃが、。」

ぺ「なんでも天竺ツァーに申し込まれていたんだそうですが、急に中止になってしまったとかで、それで、一緒に旅をしたんです。」

仙「そうかそうか、、。」

 

ぺ「長い長い旅の途中、、現れる邪気をなぎ倒し、難問をひとつずつクリアし、旅のゴールはもう直ぐそこッという時に、。」

仙「という時に?」

ぺ「突然、、お供の3人が、、身を翻し、、裏切ったんです。」

仙「裏切った?何故じゃ?」

ぺ「怖気付いたんです。そこにも疫癘邪気の影がうろついているように見えたんでしょう。」

仙「またも疫癘邪気の影か、、。」

 

ぺ「そしたら、、それまで終始穏やかだったサンゾーのキャラが急変し、3人に向かって『テメェバカやろー!なんでもっと早く言わねぇんだ💢』って。」

仙「ウハハハ、豪快なお方じゃ。」

ぺ「で、サンゾーが『アー、もうやってらんねぇ、、ぺんたん、飲むぞ、、飲むぞ、、飲みまくるぞーーー‼️』って叫んで、、」

仙「ウホッ、、わしも一緒に、、」

ぺ「って言って一緒に飲みまくったのが、、このお茶、、。とろり、、ほんのり甘くて優しいお味、、美味しい、。」

仙「なんだ、薬膳茶か、、。」

 

 

ぺ「サンゾーと一緒に長い長い長い旅をして、、でも結局、疫癘邪気の影に阻まれ、旅のゴールには辿り着けませんでした。」

仙「そうか、、無念じゃったのう。」

ぺ「はい、、。でも、3人のお供が裏切った時にサンゾーが『大丈夫ぺんたん、あたしはどんな事があってもぺんたんと一緒に行くよ。裏切った3人の分は全部あたしが請け負うからさ、心配ご無用!』って。」

仙「なかなかのお方じゃ。」

 

ぺ「仙人、、良い友を持つことは、素晴らしい事ですね、、、ホントに、。」

仙「ふむ、、。」

 

 

ズズっ

  トロトロ

    ズズズっ

 

 

 

 

*この記事を、共に闘ってくれた「サンゾー」に捧ぐ

月刊仙人life 12月号 2019


 

 

漬けて干して 12月

 

 

 

皆さま、こんにちは、ぺんたんです。

 

 

土を整備し

春にタネをまき 苗を植え

芽がでて 葉が出て 花が咲き

実のなるもの タネができるもの

フレッシュで楽しみ

それから

ひとつ ひとつ

丁寧に収穫し

干して保存し

フードプロセッサーにかけたら

七味が出来ました

8ヵ月がかりの  薬膳七味

今年1年の集大成

 

ピリリ  しっとり 良い香り

 

 

 

 

 

 

深く

 

 

近い将来、私はリカーの製造会社から感謝状が頂けるのでは?と思うくらい今年1年、薬膳酒を漬けて漬けて漬けて、。

今月だけでも「春ウコン酒」「秋ウコン酒」「菊芋酒」「フランス菊芋酒」「柚子酒」「ザクロ酒」。

何酒あるのか、もうよく分からなくなっているのだけれど、2度ワークショップに来て頂いたルナルさんが、1回目21酒、2回目20酒、テイスティングして頂いたにもかかわらず、まだ20酒以上飲んで頂けていない、、ので、60酒ぐらいはある、、らしい。

それに、もし、全部テイスティングして頂いたとしても、ね、同じ薬膳酒をもう一度飲んで頂くのも良いかな、と思うのです。何故なら、、1か月、2か月、、どんどん熟成されて味が変わっていくので、その変化も楽しんで頂ける訳ですよ。

 

同じ食薬を漬ける場合は前回とは少しずつ条件を変えて、その変化を見るようにしています。もちろんこれは効能を高める或いは和らげる、そしてより美味しくしたいと思って条件を変えているのだけれど、その味の変化が解るのは少なくとも1ヶ月後、。それもかなり大雑把な変化しか解らない。上記の様に薬膳酒は濾した後もどんどん熟成が進むので、テイスティングする度にその味は変わり、1ヶ月後あたりで比べたものと、3ヶ月後、半年後、1年後では味も香りも全く違ってきてしまい、答えの出しようがない、。

ふふふ、良いですよね、答えのないものって、味も香りもその時々の熟成具合を楽しむ、、という、もう感性に身を委ねてこの一期一会を楽しめば良いだけなのです。

 

 

ワークショップ第1回目のゲストたぁこさん、帰られて1ヶ月後にメールを頂きました「なつめ酒、解禁日となり早速飲んでみました。でも、あれ?ぺんたんさんのところで飲んだのと味が、。」

5回目目のゲストしおんさん「1か月経ちましたが、何となくまだキーンという匂いがするので、もう少し熟成させます。」

6回目のゲストルナルさん「なつめ酒、少し飲んでみましたが、まだ熟成させた方が良い感じなので、おいてあります。」

きっと皆さん、テイスティングした時の味を覚えてみえて、「なんか違う、、」と感じて見えるのだと思います。嬉しいですね。でもこの味の違いをしっかりと感じて頂くためにも、先ずは1ヶ月後に味見をして頂くのが、、良いんですよ〜。

「1日1回、優しく揺すってやってくださいね〜」なんてゲストの方にお願いするんですが、50も60もの薬膳酒を抱えた私はなかなか目が行き届かず、「あ、そう言えばこの薬酒って、、」と久しぶりに取り出して飲んでみたりするとその味の激変にびっくり!「へ〜こんなにまろやかになってる、、ごめん、ごめん、気づかずに、、。」

 

あれもこれも、とにかく漬けてみる、そうすると予想とは全く違う薬膳酒ができたりして、本当に面白い。漬けてみて初めて解る事がこんなにあるんだと、「作ってみる」事の大切さをつくづく感じてしまう。中医学というのは「経験値」で成り立っている学問だけれど、その「経験値」がいかに重要なものかを薬膳酒作りを通して実感し、やはり「机上の食う論」ではダメなのだ!と思うぺんたんなのです。数値では計り知れないものが潜んでるんですよね〜♪

 

 

一問一答ではない世界、一問に百も千もの答があり、

百問、千問に対しては一答しか必要ないかもしれない。

いつか、そんな境地に辿り着けるかも・・・

 

 

 

 

 

 

広く

 

 

さて、50も60もの薬膳酒を抱えていると、深いだけではありません。

「体質改善の為に」「季節に合わせて」「その時々の症状に合わせて」「その日の気分で」などというだけではなく、ありとあらゆる料理作りに薬膳酒、使いたい放題なんです。ブログ内のレシピでは「紹興酒」とか「酒」とか書いておりますが、実は私自身は紹興酒や日本酒ではなく、もう取っ替え引っ換え、薬膳酒を使って作っているんです。そうすると、ね、料理の味もググッと変わってきます、、もう、ほんと、これは使った人にしか分からない、贅沢な味です。そしてどの料理にどの薬酒を使うか、これはもう経験以外の何者でもないですよ、もちろん薬膳学の理論に則って使うわけですが、理論に適した薬膳酒が何酒かある場合は、料理人としての『感』『閃き』の活かしどころ、、それはそれは心地よい瞬間なんです。

 

薬酒を濾した後の食薬の使い道もいつもワークショップではお伝えしているんですが、先日もルナルさんが「濾した後の食薬も使い切って、、本当に薬膳って無駄が無いですね〜。」と仰っていました。そう、この濾した後の食薬も使い方次第で料理の味をぐっと引き立ててくれるんです。

ただ私の様に次から次へと薬酒を漬けていると、濾した後の食薬の保存は冷蔵庫の空きスペースとも関係してきて、、それに私、「酒」だけじゃなく「酢」も漬けていますので、薬酒を濾すタイミングは「冷蔵庫と要相談」という事になっちゃうんです。

 

そして、これはブログ内でもご紹介しておりますが、薬酒というのは飲むだけではなく「外用」としても沢山の使い道があります。湿布、ローション、クリーム、うがい薬。外用としての薬酒の使い道もまだこれからどんどん広げて行きたいですねー。

 

薬膳料理に、外用に、、そしてより効能を高める為に薬膳酒同士の合わせ技「薬膳酒カクテル」、、

無限に広がる順列組み合わせの世界・・・

 

 

 

 

 

 

薬膳酒を使った「うがい薬」・「傷薬」

www.senninlife.com

 

 

 

*薬膳酒を使った「保湿クリーム」

www.senninlife.com

 

 

 

*薬膳酒を使った「ローション」

www.senninlife.com

 

 

 

 

 

 

自然界便り 

 

 

 

 

収穫した「山わさび


 

 

 

 

 

春に植えた『山わさび』を収穫しました。

ふた株植えたんですけど、ひと株は夏の間に虫にやられてしまいました。

 

葉っぱも楽しめた山わさび

ツーンと品の良い辛さが広がって、お料理を引き立ててくれます。

 

 

 

 

 

 

 

  編集後記

 

 

 

どんなに忙しい日々でも

あーもう無理、めちゃ面倒くさい、と思っても

方剤のお話で仙人が仰った様に

「効能」の高い時期に収穫をして干しておかなければ、、と、

そしてその「効能」の高い時期に収穫しようと思うと、

その時期に収穫出来るように種を蒔くなり、苗を植えておかなければ、と

ま、いいか、この薬酒、昨年漬けたものがまだあるし、と思っても

えーなんでこの年は漬けておかなかったんだろう、と後悔したくないし

だって、現実は漫才みたいに簡単に「時を戻そう!」なんて、出来ないんですよ、ぺこぱさん。

 

 

多くの事を学び、実り多かったこの1年

ただ、その日々は恐ろしいほど忙しかった、、(涙)

けれど、とても楽しい1年でした╰(*´︶`*)╯♡

 

 

今年もこのブログにお越しくださった皆様、新しく読者になってくださった皆様、スター、ブクマ、コメントをくださった皆様、本当にありがとうございました。

そしてまた、私の薬膳酒ワークショップにお越し頂いたゲストの皆様、心より感謝致します、ありがとうございました。

 

 

新しい年、またワクワクしながら精進していこう!

と思ってはいるんですけど、4月に本業の大事なイベントを控え、更に忙しい日々となりそうです。ブログの更新は今以上にのんびりペースになるかと思います、はてなブログの皆さまのところへもお邪魔出来なかったらごめんなさい、、です。

 

そして、そう31日の23時、例のネズミのマウスが動き出します。

来年はこのマウスがどんな活躍をしてくれるのか、、期待しながら

 

皆さま、酔いお年を‼️

 

 

 

 

 

*2020年も『薬膳酒ワークショップ』をよろしくお願い致します。

皆さまのお越しをお待ちしております(*^^*)

tabica.jp

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

薬膳七味を作る

 

 

柚子でも陳皮でも

 

 

 

ササッ

 ガサガサ

   ピカーン

 

ぺ「うふふ、、新品、。」

 

 

ヒュヒューン

 

仙「ぺんたんよ、何をニヤニヤしておるのじゃ。」

ぺ「仙人、へへ、これ見てくださいよ。」

 

ぽん

 

仙「これは、、何じゃ?」

ぺ「フードプロセッサーです。」

仙「ほぉ、、フードプロセッサー、、買ったのかな?」

ぺ「いえ、貰ったんです。」

仙「そうか、どなたから頂いたのかな?」

ぺ「うふふ、、それが、仕事場の電動コーヒーミルが壊れたので新しいのを買ったんですが、レビュー書いたらこのフードプロセッサーが貰えちゃって、、。」

仙「それは素晴らしい!」

ぺ「で、早速使ってみたいんですけど、、。」

仙「よし、良いものがあるぞ。」

 

 

パパッ

 

 

 

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赤紫蘇・山椒の葉・柚子皮・唐辛子・あおさ・黒ごま・松の実

 

 

 

ぺ「わ、、これは、、。」

仙「干しておいた赤紫蘇の葉に山椒の葉、柚子皮、今年採れた唐辛子、それにアオサ、黒ごま、松の実じゃ。」

ぺ「はいはい、、今年も唐辛子🌶ピリピリッと出来上がりましたね。」

 

仙「これらを使って、、。」

ぺ「え、これで?」

仙「七味じゃよぺんたん、薬膳七味じゃ。」

ぺ「あ、そうか、これをフードプロセッサーにかけて、、。」

仙「そうじゃ。」

ぺ「はい、では早速、、スイッチon!」

 

ウィーン

  ウィウィーン

 

 

 

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フードプロセッサーにかける

 

 

 

ぺ「出来ました、薬膳柚子七味 。」

 

ぽん

 

 

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薬膳柚子七味



 

ぺ「う〜ん、柚子皮があまり細かくなってませんよ。」

仙「ふむ、陳皮で作れば綺麗に出来るのじゃが、、まぁ良しとしよう。」

ぺ「はい、。」

仙「さて、味見じゃ。湯豆腐にでもかけてみるか、。」

 

パラ

パラパラッ

 

仙「おぉ、柚子の良い香りじゃ。」

ぺ「はい、アオサも香ってます。」

仙「そしてピリッと唐辛子も効いておる。」

ぺ「新鮮七味って、こんなに美味しい、。」

仙「松の実も入れたので、しっとり感もあるある〜。」

ぺ「鍋もの、うどん、おでんにも、、食欲を誘っちゃいます。」

 

パッパ

  パラパラ

 

 

 

 

 

 

 【 薬膳柚子七味 】

 

《 立法: 温陽行気 》

 

 

材料 (全て乾燥させたもの)

  • 紫蘇1g
  • 柚子皮5g(又は陳皮)
  • あおさ3g
  • 山椒葉1g
  • 松の実5g
  • 黒ごま5g
  • 唐辛子2本

   

 

 

作り方

 

  1. 唐辛子のタネを取り、材料を全てフードプロセッサーにかける。
  2. 密閉容器に入れて冷蔵庫で保存。

 

 

             

柚子   理気

[性味/帰経 ]  温、辛、苦/肺

[働き]⑴理気和中 脾胃気滞の腹脹満、嘔吐、食欲不振、消化不良

         ⑵燥湿化痰 胸苦しい、咳、多痰、喘息

 

唐辛子  温裏類

[性味/帰経 ]  熱、辛/ 心、脾

[働き]⑴温中散寒 胃腹冷痛、胸背の冷え、疼痛

⑵健胃消食 食欲不振、消化不良

*注 前立腺肥大、膀胱炎、痔疾患、便秘の場合は控える

ビタミンK、止血剤を使用している人には禁忌

 

紫蘇  辛温解表類

[性味/帰経 ]  温、辛/肺、脾

[働き]⑴発表散寒     風寒表証の発汗、解熱、咳

    ⑵行気寛中   脾胃気滞の胸悶、嘔吐

    ⑶解魚蟹毒     蟹、海老、魚介類の中毒

 

花椒(花山椒、山椒)  温裏類

[性味/帰経 ]  温(熱)、辛/肺、腎、脾、胃

 [働き]⑴温中散寒 脾胃寒証の胃腹の冷え、嘔吐、下痢

    ⑵燥湿除痺 関節・筋肉の冷え、麻痺

    ⑶温経止痛 生理痛、脾胃の寒湿疼痛、四肢疼痛

    ⑷殺虫 寄生虫による腹痛

 

胡麻  滋陰類

[性味/帰経 ]  平、甘/肝、腎

[働き]⑴滋補肝腎・養血益精 耳鳴り、頭痛、めまい、白髪、疲労

         ⑵潤燥滑腸 皮膚乾燥、腸燥便秘

 

松の実  滋陰類

[性味/帰経 ]  温、甘/肝、肺、大腸

[働き]⑴養陰平肝 めまい、かゆみ

    ⑵潤肺止咳 肺燥の咳、皮膚乾燥

 

海苔  化痰

[性味/帰経 ] 寒、甘、鹹/肺

[働き]⑴化痰軟堅 リンパ節腫、甲状腺

         ⑵清熱利尿 水腫、淋病、小便不利、脚気、不眠、皮膚病

 

*薬膳素材辞典より

             

 

 

 

仙人問答

 

 

ぺ「仙人、フードプロセッサーも、干しておいた葉っぱや皮、唐辛子、全て役に立ちましたね。」

仙「ふむ、自家製は何と言っても香りが違う。」

ぺ「そうなんですよね〜、。あ、でも仙人、体を温める『陽』に働く七味なのに、『滋陰類』の食薬も使ってしまいましたが、良かったですか?」

 

仙「『陰中求陽』」

ぺ「え、、陰中求陽⁇」

仙「陰の中に陽を求める。陰陽互根互用じゃ。陰から陽が生まれ、陽から陰が生まれる。」

ぺ「陰と陽は互いに助け合わなければ存在できない、、ですね。」

仙「そうじゃ。」

ぺ「それで陽の食薬にも陰の食薬を合わせる。」

 

仙「ふむ、今日作った七味じゃが、唐辛子のような温裏類の食薬は体を温めはするが、それによって津液を損なう場合もある。」

ぺ「あ、いつも仙人が言っている『温裏類は香辛料が多いから気をつけろ!』ですね。」

 

仙「例えば、土鍋に水を入れて温めるとしよう。」

ぺ「はい。」

仙「冷たかった水も火をつける事で温かくなって行く。」

ぺ「はい、。」

仙「しかし、沸騰し、温め続ければどうなる?」

ぺ「それは、、水が、いえお湯が蒸発していきます。」

仙「そうじゃ、放っておけば湯は無くなり、土鍋はカラカラになってしまう。」

ぺ「あ、だから、水、つまり陰を補う。」

仙「そうじゃ、水が無ければ、、つまり陰が無ければ陽は生まれんという事じゃ、。」

ぺ「なるほど、、常に温かいお湯を保つには、水が必要、、。陽を生む為には陰、、」

 

仙「ウハハハハ〜、滋陰類の食薬を入れておけば、土鍋がカラカラになる事もなく、乾燥を防いでくれるという訳じゃな。」

ぺ「温めて、、でも乾燥を防いで、、冬のお肌にも優しい七味、、か、。」

 

仙「さて、今日は冬至。久しぶりに土鍋温泉じゃ〜柚子湯、柚子湯〜〜」

 

ヒューン

 

 

 

*「柚子&唐辛子湯」はこちら

www.senninlife.com


        

 

柚子酒を漬けよう!

 

柚子酒と柚子皮塩麹漬け

 

 

 

どさっ

 どさどさっ

 

仙「おぉぺんたん、どうしたのじゃ、この沢山の柚子は、、。」

ぺ「へへ、、ワークショップのゲストのルナルさんから頂いたんです。」

仙「それは有難い、、ふむ、見事な柚子じゃ。」

 

ぺ「はい、ですからね、早速これで柚子酒を漬けようと思って、、。」

仙「良い良い、それは良いぞ、よし、では薬膳酒講座じゃ、皆を呼べ。」

ぺ「え、、皆も呼んじゃうの、、。」

 

 

 

 

 

仙人の薬膳酒講座

 

 

 

ガヤガヤ

  ウキウキ

 

仙「皆、よく来てくれたのう。ぺんたんがワークショップのゲストのルナルさんから見事な柚子を頂いたのでな、今日は皆で柚子酒を漬けるとしよう。」

皆「わぁ、、嬉しい。」

皆「私、薬膳酒作り、、初めてよ。」

皆「うちも柚子がなってるから、しっかり作り方を覚えていくわ。」

うず玉「ご無沙汰しています。今日は薬膳酒と聞いて飛んできました。」

皆「あら、うず玉の君、、ほんとお久しぶり。」

 

ぺ「はい、では皆さん、始めましょう!」

 

仙「まずはあら塩をこすりつけて、柚子を洗うのじゃ。」

 

ゴシゴシ

  キュキュッ

 

 

仙「次に柚子を縦に切って、真ん中の白い筋を取るのじゃ。」

 

シュパッ

  シュッシュッ

 

 

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あら塩で洗い、縦半分に切って、真ん中の白い筋を取る

 

 

 

皆「わぁこの柚子、果汁がたっぷり~~」

 

仙「そして皮を剥き、皮の中側の白い部分も包丁で軽くとっておく。」

 

くるっ

 ゴソゴソっ

 

 

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実を取り出し、皮の白い部分を軽く包丁でこそげとる。

 

 



仙「水気をしっかりと切って、よし、これで準備オッケーじゃ。」


ぺ「はい、では熱湯消毒した瓶に柚子の実と皮2個分を入れて、ホワイトリカーを静かに注ぎます。」

 

ぽん

 ぽん

 

ドボドボ

  ドボドボッ

 

 

仙「よし、蓋をしっかり閉めて、冷暗所で3ヶ月以上ねかせておけば、体を温め、気の巡りを良くする美味しい柚子酒が出来上がるぞ。」

 

ぺ「はい、柚子酒 です。」

 

ぽん

 

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体を温め、気の巡りを良くする「柚子酒」


 

 

 

皆「わぁ、、出来上がりが楽しみ、、。」

皆「え、でもこれって、氷砂糖とか入ってないですけど、、。」

仙「甘味は濾してから加えるのが良いぞ。3ヶ月ぐらい経ったら濾して、リカーの10%ぐらいの蜂蜜を加え、更に1週間以上熟成させる。」

うず玉「なるほど、、。」

 

ぺ「あ、皆さん、皮は1週間ぐらいで取り出してくださいね、苦味が強くなっちゃうので、。」

仙「そして、そのかわりに干しておいた柚子皮を入れるのじゃ。」

皆「え、残った皮は干しておくのですか?」

仙「そうじゃ、干しておく、又はせん切りじゃな。」

 

 

 

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残った皮を天日干し・千切りにする。



 

皆「せん切りにして、、」

仙「水気を切って、塩麹に漬けておくのじゃ。」

 

皆「塩麹に、、。」

ぺ「1週間ぐらい漬けておくと使えますよ。冷蔵庫で保存して1日1回混ぜるといいです。」

仙「いろいろ楽しめる柚子皮じゃ。」

 

ぺ「そう、リカーから取り出した柚子皮は蜂蜜で煮ると美味しい柚子ピールができますよ。」

皆「ほんと、いろいろ楽しめちゃう。」

 

うず玉「後で入れた干し柚子皮はいつ取り出したら良いですか?」

仙「ふむ、それはお好みのタイミングでな、。時折少しずつ味見をしながら、取り出すタイミングを見つけるのじゃ、楽しいぞ、、ウホホッ。」

うず玉「時折、味見をしながら、、それは嬉しい、、至福の時間ですな。」

 

 


        



 

【 柚子酒 】

 

《 立法: 行気活血 》

 

材料

  • 柚子10個(560g)
  • 皮2個、干し皮2個
  • リカー1000ml

   

 

作り方

  1. 柚子を粗塩を擦り付けてぬるま湯で洗う。
  2. 柚子はヘタを取り、縦に切り、真ん中の白いすじを取る。
  3. 皮の中の白いわたを包丁で軽くこそげとり、水気をしっかり切る。
  4. 熱湯消毒した瓶に、柚子と2個分の皮を入れ、リカーを注ぎ、冷暗所で保存する。
  5. 残った皮2個分は天日干しにする。
  6. 1週間経ったら4の皮を取り出し、5の干し皮を入れる。
  7. 1ヶ月後ぐらいから飲めるが、6ヶ月以上熟成させると良い。(果実は3ヶ月後ぐらいに取り出す。その時に軽く実を絞る。)
  8. 濾した後、お好みで蜂蜜をリカーの10%ほど入れて更に1週間ほど熟成させると良い。 
  9. 6で取り出した柚子の皮を千切りにし、蜂蜜で煮ると柚子ピールが出来る。
  10. 後で入れた干し柚子皮は1週間~お好みのタイミングで取り出す。
  11. 8で取りだした果実は袋に入れてお風呂へ、又は冷蔵庫で保存して、少しずつ鍋物、湯豆腐、お吸い物に使う。

 

 

 

 

柚子   理気

[性味/帰経 ]  温、辛、苦/肺

[働き]⑴理気和中 脾胃気滞の腹脹満、嘔吐、食欲不振、消化不良

         ⑵燥湿化痰 胸苦しい、咳、多痰、喘息

 

酒  去風湿類

[性味/帰経 ]  温、辛、甘、苦/心、肝、肺、胃

[働き]⑴行気活血 胸痺、四肢の冷え

⑵散寒止痛 関節・筋肉の痛み、脘腹冷痛、風湿痺痛

 

 

 

 

【 柚子の皮の塩麹漬け 】

材料

  • 柚子の皮
  • 塩麹(柚子皮の20%)

 

 

作り方 

 

  1. 柚子皮を千切りにし、分量の塩麹と混ぜ合わせる。
  2. 熱湯消毒した保存瓶又は保存袋(ジップロック等)に入れ、1週間ほどおく。
  3. 1日1回混ぜると良い。(冷蔵庫で保存)

 

 

 

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柚子の皮の塩麹漬け・柚子酒

 

 

 

 

ぺ「柚子皮の塩麹漬けの使い方はこちらを参考にしてくださいね~」

皆「はーい。」

うず玉「おおっ、さわらに柚子皮塩麹のホイル蒸し、、うまそうです。」

皆「こっちは紫キャベツとシラスを柚子皮塩麹漬けで和えたんですね。」

ぺ「はい、他にも大根と和えたり、納豆に混ぜたり、湯豆腐に、和風パスタに、と、こちらも色々お楽しみください。」

 

 

 

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柚子塩麹で鰆のホイル蒸し・紫キャベツとシラスの柚子塩麹和え


 

 

 

 

 

 

 

 

*「柚子茶」の作り方はこちら

www.senninlife.com

 



*「秋ウコン・菊芋の薬膳酒ワークショップ」はこちら

www.senninlife.com

 

 

 

 

*『薬膳酒ワークショップ』に興味を持って頂けた方はこちらから↓

秋ウコンはまだありますので漬けて頂けます。フランス菊芋はありませんが普通の菊芋はあります。

 リクエスト開催のメッセージをお待ちしております。

tabica.jp

 

『秋ウコン・フランス菊芋収穫祭』ワークショップ開催しました♪

 

 フレッシュ食薬を楽しんで!

 

 

12月8日(日)11:00~『薬膳でセルフケア、体質に合った薬膳酒を漬けよう!』ワークショップを開催致しました。

 

お越し頂いたのは、前回の『プチ収穫体験付きワークショップ』に来てくださったルナル様、初のリピーターゲストです♪

ルナルさんは前回のワークショップをとっても気に入ってくださって、「ウコンの時期にも来たいので連絡くださいね。」と。今回、ご連絡を差し上げると直ぐに申し込んでくださりました。ルナルさん、ありがとうございます。

 

さて、秋ウコンの葉もボチボチと枯れ始めた土曜日、凄く寒い日だったんですけど、ぺんたんは早起きして出勤前に秋ウコンを掘り出しましたよ。ワークショップ当日掘っていては色々な準備と重なって大忙しになりますし、それに、掘り出した秋ウコンを少し天日干しにしておきたかったので、はい、頑張りました!

 

 

そして迎えた日曜日、空はピカーンと晴れ渡り、、あ、やっぱりルナルさんは晴れ女、、です。

前回同様、歩いて駅までお迎えに、、そしてなんと駅にはもうルナルさんが、、。

「祖母から譲り受けた畑があるんですけど、、その畑の柚子を収穫してきました。」と新鮮柚子のお土産です。

 

 

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お土産に頂いた採れたて柚子

 

 

 

「わぁ、、綺麗な柚子、、。」

「ええ、出来るだけ綺麗なのをよってきたんです。」

ほんと、ありがとうございます。

 

 

お家について早速ワークショップのスタートです。

ぺ「今日は秋ウコンとフランス菊芋が準備してあります。もちろんレギュラーの中薬類もありますけど、、どうされますか?」とお聞きすると

ル「はい、もう今日は秋ウコンと菊芋を漬けるつもりで来ました。」とにこやかなお返事を頂きました。

ぺ「秋ウコンと菊芋は今、天日干ししてありますので、先にティスティングから始めましょう。ティスティングリストに前回飲んで頂いたのものには◉が付けてありますので、。」

 

ル「では、今回はハーブ酒を飲んでみようかしら、ラベンダー酒、ペパーミント酒、和薄荷酒は前回頂いたので、、。」と

 

 

ル「わ、すっごく美味しいです、、。あ、これはアルコールが苦手な人でも大丈夫ですね、、」「こっちはお酒好きが喜びそうな味、」

とひとつひとつに丁寧なコメントを、。

 

ぺ「今回は2回目なので、私のオススメの薬膳酒カクテル、、組み合わせの良い薬膳酒を2酒混ぜたものを如何ですか?」とオススメし

 

  • 苺酒&パセリ酒
  • 赤紫蘇ブランデー酒&生姜酒のお湯割

 

ル「苺の甘味がパセリで和らげられます、、。」

ル「あ、これは、お酒飲んでる感じじゃなくて、ほんと生姜湯みたいな、、美味しい、。」

ぺ「炭酸で割れば、自家製ジンジャーエールになりますし、このお湯割は冬風邪に良いんですよ。」

 

 

今回もきっちり20酒のティスティングを楽しんで頂き、さて、薬膳酒作りです。

天日干ししておいた秋ウコンとフランス菊芋を刻んで漬けます。

 

 

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秋ウコン・フランス菊芋で薬膳酒作り

 



 

 

切ってみえる途中「菊芋、召し上がってみてください。」とオススメすると

パクッ

「甘い、、甘いです、、生で食べれるんですね~。」

 

 

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フランス菊芋酒作り




 

 

ル「フレッシュ薬膳酒って良いですねー、作っててとっても楽しい、、。」

終始笑顔のルナルさん、

収穫祭&リピーター特典で、何時もよりたっぷり漬け込んで頂きましたよ(^_−)−☆

 

 

 

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秋ウコン酒・フランス菊芋酒



 

 

 

そして薬膳酒作り後の薬膳茶、もちろん『秋ウコン茶』&『菊芋茶』です。

 

 

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薬膳茶「秋ウコン茶」「菊芋茶」

 

 

 

 

ウコン茶、、美味しいんですねー。あ、菊芋は生で食べた時とまた違った味わいです。」

 

2度目という事もあり、気楽におしゃべりをしながらのとっても楽しいワークショップとなりました。

 

そんなおしゃべりの中で、ルナルさんが、

「ね、ぺんたんさん、もっとこうなんて言うかFacebook とかも立ち上げて、あちこちに広めてみては?私、薬膳酒を作りたくて教えてくれる所をすっごく色々検索して調べてたんですよ。でも東京にしかなくて、それも1万円~1万5千円とかして、、レシピだけでも3000円もするんですよ。どうしようか悩んだんですけど、東京まで行ってもし自分が求めていたものと違ったら嫌だし、、。そんな時、このワークショップを見つけて、。」

キラキラと目を輝かせてお話してくださるルナルさん、。

「そしてね、このワークショップの次のステップとして、今度はティスティング無しで、ただ薬膳酒をたっぷり、、1年分ぐらい漬けるのってどうですか?ティスティングが無ければ車でも来れるし、そうしたら重くても大丈夫でしょ。あ、それからこんなのはどうでしょう・・・・・」

次から次へとルナルさんの口から色んなアイデアが飛び出して来て、、もう、それを聞いてるだけワクワクハッピーな気分になったぺんたんなのでした。

 

『たっぷり薬膳酒ワークショップ』も、、考えてみようかな?

 

ル「今回も本当に楽しかったです。また、来年もよろしくお願いします!」と笑顔でお別れ、、

お家に帰られたルナルさんから「帰ったら大量の見た目が悪い柚子があったので早速消費でお風呂に入れました。」とメールが、、(笑)

 

 

ルナル様、

本当に楽しい時間をありがとうございました。

  • 体を温め血流を良くする秋ウコン酒
  • 水の代謝を良くしてむくみ・ダイエット・糖尿病に良いフランス菊芋酒

出来上がりを楽しみにお待ちください。

 

頂いた綺麗な柚子はとても良い香りで、果汁もたっぷり。早速、カブラを漬けて頂いております。 

そしてもちろん『柚子酒』も

感謝の気持ちを込めて柚子酒のレシピを近日中にアップさせて頂きます。

 

 

 

 

 

 

 

*『薬膳酒ワークショップ』に興味を持って頂けた方はこちらから↓

秋ウコンはまだありますので漬けて頂けます。フランス菊芋はありませんが普通の菊芋はあります。

 リクエスト開催のメッセージをお待ちしております。

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方剤のお話①

 

 

中医学と漢方

 

 

 

ごそごそ

  がさがさ

 

 

 

ぺ「えーっと、、これが桂枝で、こっちが半夏、、それから、茯苓に黄耆、、。」

 

 

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桂枝・半夏・茯苓・黄耆

 

 

 

ヒュヒューン

  パッ

 

仙「ぺんたんよ、中薬を並べて何をしておるのじゃ。」

ぺ「あ、仙人、お帰りなさい。今ちょっと方剤の勉強を、。」

 

仙「ほお、方剤の勉強とな、、。」

ぺ「はい、なんか色んな方剤があって難しくて、、名前だけ見ててもピンとこないので、中薬をあれこれ並べてる所なんです。」

 

仙「ふむ、そうか。」

 

ぺ「ねぇ仙人、方剤の勉強しててちょっと思ったんですけど、、中医学と漢方、これって同じなんですよね⁈」

 

仙「そうよのう、まあ、元は同じなのじゃが、、同じではないな。」

ぺ「え、違うんだ、。」

 

仙「中医学というのは、中国の伝統医学じゃ。」

ぺ「はい、。」

仙「その中医学が日本に伝わって『漢方』と呼ばれるようになった。漢の国、あるいは漢民族の『漢』じゃ。」

ぺ「そっか、、漢の国の方から来たから『漢方』って事ですね。」

仙「ではない、漢の国から来た手法、方法と言う意味じゃ。」

ぺ「あ、ハハハ」

 

仙「そして、日本に伝わった『漢方』は日本独自の発展を遂げて行った。」

ぺ「独自の発展を、、。」

仙「ふむ、中医学を元に日本流に独自に発展していった物が『漢方』、そこで使われるのが『漢方薬』じゃ。」

ぺ「なるほど、、。だから中医学では『方剤』と言うけれど、漢方では『漢方薬』と言うんですね。」

 

仙「そうじゃ。まぁその後日本にはオランダからも医学が伝わり、それは『蘭方』と呼ばれておったそうじゃが。」

ぺ「オランダ、、蘭学ですね、、あ、思い出しました。」

仙「何をじゃ?」

ぺ「以前、出会ったオランダの留学生ですよ。キッチンでリンゴを剥いている私の周りをウロウロしていたので『ねぇ、これはオランダ語で何て言うの。』とペティナイフを見せたら『メス』と、、『わぉ、手術用語だ。』と言うと『医学はオランダから伝わったんでしょ。』と言われてしまいました、アハっ。」

 

仙「ふむ、その通り、そして更にドイツの医学が入って来るわけじゃ。」

ぺ「はい、、以前、『くすり博物館』に行った時にちょっとだけ勉強して来ましたよ。そこから日本の医学は西洋医学が主流になっていく訳ですよね~。」

仙「" yoo yoo yo sei yoo " じゃな。」

 

 

ぺ「ふぅ、、それで、、中医学では薬効性のあるものを『中薬』と言っていますが、、。」

 

仙「中薬というのは植物の葉・根・種・動物・鉱物などがあるが、どれも必ず乾燥させたものなんじゃ。」

ぺ「あ、はい、知ってます。長芋とか山芋はそのままでは食薬ですが、乾燥させたものは『山薬』という中薬になる。ゆり根も乾燥させると『百合(びゃくごう』という中薬になる。」

 

仙「動物や昆虫などの中薬もあるぞ。」

ぺ「あ、そうだ鹿の角とか、、ですよね。」

仙「蝉の殻とか、ロバの皮、、とか。」

ぺ「ふぇ〜〜、庭に転がってるセミの殻も中薬に!」

仙「蛇の皮とか、、。」

ぺ「蛇⁈  もも介くんの抜け殻も~〜」

仙「もも介、だれ蛇?」

ぺ「白ヘビ蛇〜〜」

 

 

仙「こういう色々な物を乾燥させた物が『中薬』或いは日本国内・漢方では『生薬』となる、。」

ぺ「ふむむ、、乾燥させた物に効力が、、。あ、仙人、人間も歳を取ると乾燥して行きますが、これって効力を増してるって事なんでしょうかね?」

仙「その乾燥は『陰虚』じゃ。」

ぺ「アハハ、、ご隠居さん、陰虚なんですね〜、なんて、。」

 

仙「何を言うておる、全く、、。良いかぺんたん、中薬・生薬と言うのはただ干した物ではないぞ。薬物として最も薬効に優れた時期に採取し乾燥させた物で、その利用部分のみを生薬と言うのじゃ。」

ぺ「そうなんだ、、採取の時期が重要なんですね。」

仙「そうじゃ。そしてこの乾燥させた物の品質や残留農薬など、、様々な検査をして公定の規格に合格したものが『医薬品』となるのじゃ。」

ぺ「ふむふむ、、。」

仙「こうなると流通その他取り扱いには薬剤師が当たる事になる。生薬を作った生産者が勝手に販売したり譲ったりする事は出来ぬのじゃ。まあ作った本人や家族までは使用が認められるておるようじゃがのう。」

 

ぺ「なるほど、、。でも仙人、その医薬品である生薬を使って薬膳を作るのはオッケーなんですよね?」

仙「もちろんじゃ。」

ぺ「ふんふん、これでちょっとずつ解ってきましたよ。」

 

 

仙「さてここから『方剤』の話になるのじゃが。」

ぺ「はい! 待ってました。中薬を組み合わせて作ったもの、それが『方剤』。」

 

 

仙「今日はここまでじゃ、、、ウホホッ。」

ぺ「え、仙人、、。そ、そんな、、。」

 

 

 

 

 *「くすり博物館」のお話はこちら

www.senninlife.com

 

 





 

仙人問答

 

 

仙「これじゃ、これじゃ!今、届いたんじゃ~」

 

ぽん

 

ぺ「何ですか、これ?」

仙「買ったのじゃ、今年もAmazonサイバーマンデーセール、仙人界プライム会員限定商品!」

 

じろじろ

 

ぺ「今年はまたずいぶんとちっちゃいですね、黒?灰色?粘土のかたまり?」

仙「ほら、カワユイじゃろ、ちょこんとわしの手のひらに乗っかって、。」

 

ちょこん

 

ぺ「黒豆みたい、、いや、黒豆よりはちょっと大きいから、そら豆サイズかな、。なんなんですか、これ?」

仙「わからぬか?」

ぺ「わかりませんよ。」

 

仙「来年の干支はなぁにかなぁ〜?」

ぺ「あ、そうか、毎年干支にちなんだグッズでしたね、じゃあ、ネズミ。」

仙「ウホホッ、マウス、じゃよ。」

ぺ「マウス、、パソコンの?」

仙「いや、人用、、。」

ぺ「人用⁈」

 

仙「来年の干支はネズミ、、十二支の始まりの年じゃ。それに因んでまずネズミのマウス。」

ぺ「まず?」

 

仙「ぺんたんよ、これはな、今までのグッズとはちと違う。シリーズ化されて、毎年発売されるのじゃ。」

ぺ「シリーズ化?」

仙「そうよ、丑年には丑のマウス。」

ぺ「丑なのに?」

仙「寅年には寅のマウス、、。」

ぺ「えーっ、シリーズ化って、、じゃあ全部揃うのに12年もかかるじゃないですか、。」

仙「ウホッ、わしら仙人にとっては12年など大した年月ではないわ。」

ぺ「ふむむむ、、そうか、、。」

  

ジー

 

ぺ「で、仙人、、このマウス、どうやって使うんですか?」

仙「これか、、これはな、、疲れた体を癒してくれるマッサージマウスじゃ。」

ぺ「マッサージマウス⁈」

仙「そうじゃ、体のあちこちをかけ巡ってコリをほぐし、気血の流れを良くしてくれるのじゃぁ〜。」

 

ぺ「わ、それはなかなか魅力的、、。仙人、このグッズ、いつもの様に来年、つまり2020年になったら動き始めるんですよね?」

仙「ふむ、今回はな、2019年12月31日23時になるとこのマウスがネズミの形となり、足が出て動き出すのじゃ。」

ぺ「おぉ、いつもより1時間早い!仙人、私にも貸してくださいね、そのマウス。」

仙「良いぞ、貸してやろう。」

ぺ「やった!」

仙「しかしな、ぺんたん、このマウスは23時から翌日の午前1時までしか稼動せんから、気をつけよ。」

ぺ「え、23時から1時?2時間しかないじゃないですか、。」

仙「ネズミじゃからの、子の刻しか働かんのじゃよ、ウハハハハ〜〜。」

 

フラフラくたくた補気ッチャえ! イライラうつうつ理気ッチャえ!