薬膳でセルフケア めざせ!仙人life

中医薬膳学に基づき、薬食同源、医食同源で仙人のような健康長寿を目指します。

心が騒いだら「小麦・なつめ・甘草のお粥」

 

イライラしたら

   泣きたくなったら

               眠れない夜に

  

 

 

 

ジー

 ジッジジー

 

ぺ「あ、セミ、、雨の止み間をぬって鳴いてる〜〜。」

 

 

ぺ「ふう、、。仙人の癒し、、セレナーデ、かぁ、、。」

 

 

ぺ「そうだ、アレクサ、シューベルトのセレナーデをかけて、」

 

 

〜 〜 ♪ ♪  〜 〜

 

 

ぺ「確かに癒される〜〜」

 

♪ ♪ ♪ 〜

 

 

ハッ

ぺ「あ、そうか、、小麦、小麦は精神安定に良い食薬、、殻ごと使うのがポイントだから、この殻付きの古代小麦で、、。」

 

〜 〜 ♪  〜 ♪ 〜

 

 

ぺ「イタリア料理なら、スペルト小麦でリゾットとか作るんだけど、、でも、、ここはやはり原点に戻って、。」

 

 

サッ

 ザザっ

 

 

ぺ「先ずは、甘草を水に浸けておき、それから煎じる。」

 

グツグツ  

 グツグツ  

 

 

ぺ「そして、古代小麦とお米を洗って、、」

 

シャカシャカ

 シャカシャカ

 

 

ぺ「甘草の薬湯で、お粥を炊く、」

 

カチッ

 

 

ぺ「忘れちゃいけない、な・つ・め、。」

 

ぽん

 ぽん

  ぽん

 

グツグツ  

 グツグツ  

 

ほわ

 ほわほわ〜ん

 

 

ぺ「良し、完成!心を落ち着かせる『小麦となつめ・甘草のお粥』

 

 

ぽん

 

 

 

[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]

心の安定に良い薬膳「小麦・なつめ・甘草のお粥」

 

 

 

ヒュヒューン

 

ぺ「仙人、、お帰りなさい。丁度今、薬膳粥が炊きあがったところです。」

仙「ほぉ、、薬膳粥、、。」

 

ぺ「はい、殻付きのスペルト小麦となつめを、甘草を煎じた薬湯で炊きました。」

仙「なに、、甘草の薬湯と小麦、なつめ、、。」

 

ぺ「はい、心のざわつき、ヒステリー、苛立ち、悲しみを改善して、精神を安定させる薬膳粥です。」

仙「ふむ、、考えたのう、ぺんたんよ。」

 

ぺ「ふふっ、、セレナーデを聴いていたら、、浮かんだんです。」

仙「良し、食してみよう。」

 

ぺ「はい!」

 

パク

 パクッ

 

仙「甘草の優しい甘みじゃ、、。」

ぺ「はい、スペルト小麦の歯応えも良いですね。」

 

もぐ

 もぐッ

 

 

仙「なつめが柔らかいのう。」

ぺ「はい、とろっと、甘くて、。」

 

 

パッ

 パッ

 

仙「おお、和薄荷、、スースースーーー」

ぺ「はい、ホント、スースーー。」

 

 

 

 

 

 

スペルト小麦となつめ・甘草のお粥   

 



《 立法: 養心安神・和中緩急 》

 

材料 (2人分)

  • スペルト小麦 30g(又は殻付き小麦)
  • 粳米 20g
  • なつめ 6個
  • 甘草 6g
  • 水 600ml   
  • 薄荷少々

 

 

作り方

  1. 甘草を分量の水に浸け30分おき、土鍋で蓋をして30分煎じる。
  2. スペルト小麦と粳米は洗ってザルにあげておく。
  3. 土鍋に1の薬湯と水で400mlを入れて火にかけ、沸騰したら2となつめを入れる。
  4. 3が沸騰したら、弱火にし蓋をして30分程炊く。(吹きこぼれに注意)
  5. 火を止め、5分ほど蒸らし、薄荷を添える。

 

 

*前回ご紹介したスペルト小麦が売り切れになってましたので、こちらを↓

 

有機スペルト小麦丸粒900g

有機スペルト小麦丸粒900g

  • メディア: その他
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小麦(しょうばく) 清熱瀉火類

[性味/帰経 ]  涼、甘/ 心、脾、腎

[働き]⑴清熱除煩・養心安神 躁鬱、精神不安

    ⑵補益脾胃 消渇、食欲不振、下痢

 

粳米  補気

[性味/帰経 ]  平、甘/ 脾、胃

[働き]⑴補中益気・健脾和胃 脾気虚の疲れ、食欲不振、むくみ、下痢

    ⑵除煩止渇      精神不安、イライラ、口渇

 

 

なつめ(大棗、たいそう)  補気

[性味/帰経 ] 温、甘/ 脾、胃

[働き]⑴補中益気 疲れ、食欲不振、めまい

         ⑵養血安神 顔色萎黄、躁鬱、貧血、心悸、不眠、多夢、イライラ

         ⑶緩和薬

 

甘草(かんぞう) 補気

[性味/帰経 ]  平、甘/心、脾、肺、胃

[働き]⑴健脾益気 脾胃虚弱の疲れ、息切れ、食欲不振、下痢(泥状便)

         ⑵潤肺止咳 肺気虚の咳、喘息

         ⑶緩急止痛 脘腹部疼痛、四肢の筋肉・関節の疼痛

         ⑷清熱解毒(生) 瘡瘍腫毒、咽喉腫痛

         ⑸緩和薬性(生) 薬効の強い薬と一緒に使う

 

薄荷(はっか)  辛涼解表類

[性味/帰経 ]  涼、辛/ 肝、肺

[働き]⑴疎風清熱 発熱、頭痛、無汗

         ⑵清利頭目 目の充血

         ⑶宣毒透疹 麻疹の透発が不十分な時

         ⑷疎肝解鬱 肝気鬱結の胸脇脹痛、ため息

 

 

*薬膳素材辞典より

 

 

 

 

*「酸棗仁とゆり根の薬膳茶」はこちら

www.senninlife.com

 

 

 

 

 

仙人問答

 

 

 

仙「ぺんたんよ、今日の薬膳粥は、、」

ぺ「今日の薬膳粥は、、。」ドキドキ

 

仙「悪くない。」

ぺ「悪くない、、?」

 

仙「最上級の褒め言葉じゃ、この前ある探偵が言っておった、。」

ぺ「あ、、美食、、。」

 

 

仙「コロナの不安もある。大雨の不安もある、、。色々な事で人々の心がかき乱されておる。」

ぺ「はい、。」

 

仙「心のコントロールが難しくなったら、こんな粥が良いのじゃ。」

ぺ「はい、。」

 

仙「小麦(しょうばく)は、皮は涼性、実は温性、効能は皮にあるのでこうして殻ごと使うのが良い。」

ぺ「はい、殻ごと使う事で、熱を取り、精神を安定させます。」

 

仙「そうじゃ、そして大棗で気血を潤す。」

ぺ「なつめは心神の不安や不眠を改善してくれます。」

  

仙「ふむ、甘草も気を補い、疲れを癒し、調和させる。」

ぺ「薄荷もスースーして、気持ちリラックスさせる。」

 

仙「薄荷の代わりに玫瑰花(まいかいか)も良いぞ。」

ぺ「あ、そうか、気の巡りをよくするから、。」

 

仙「セレナーデでも聴きながら、この粥を食せば、皆、安心して眠りにつく事が出来るであろう。」 

ぺ「はい、。」

 

〜 〜 ♪  ♪  〜 〜

 

 

 

 

ぺ「ところで仙人、、『1日に3個なつめ を食べると老いない』って、、本当ですか?」

仙「『一日食三棗、終生不顕老』、楊貴妃も好んで食したと言われておる『棗』じゃな。」

 

ぺ「はい、妊活にも欠かせない『なつめ』です。」

仙「毎日3個食べておるのか?」

 

ぺ「いえ、毎日はちょっと、、。それにそのまま食べるのはあまり好きじゃないので、エナジーボールにしたり、薬膳酒にして飲んでます。あ、あとクルミと一緒に食べるのも美味しいですし、アーモンドミルクになつめ酒を入れるのもお気に入り、。」

仙「ふむ、クルミやアーモンドと一緒に摂れば『血』を補う力が強くなり、貧血改善に良いし、お肌も潤う。」

 

ぺ「で、、老いないんですか?」

仙「老いない、、」

 

ぺ「わ!!!やった!」

仙「、、かもしれない。」

 

ぺ「えーーーっ、、仙人、、。」

 

 

仙「目に見える肉体と、目に見えぬ精神、この二つをバランスさせてこそ、充実した日々を過ごせる。」

ぺ「あ、はい、、確かに、。」

 

仙「なつめは、目に見える『血』を補い、目に見えぬ『気』を補う。」

ぺ「つまり、、『血』は『陰』で、『気』は『陽』だから、、。」

 

仙「そうじゃ、『陰陽』じゃ。」

ぺ「そうか、、『陰陽』のバランスの取れた食薬・中薬って事なんですね、。」

 

仙「ふむ、毎日食して『めざせ!楊貴妃』じゃな、ウハハハハ〜〜」

 

ヒューン

 

 

 

 

楊貴妃を目指す方はこちらをどうぞ↓↓

 

*「なつめ酒」

www.senninlife.com

 

 

*「エナジーボール

www.senninlife.com

 

古代小麦で、メソポタミア時代のパン「アカル」を作ってみる

 

仙人、発酵の歴史を語る

 

 

 

わさわさ 

 ぞくぞく

  ぞろぞろ

 

ぺ「わっ、、仙人社、なんかすっごい人、人、、人、、、」

 

もやもや

 ふわふわ 

 

ぺ「???なんか、、変、、参拝客の顔のまわりに、、??」

  

 

 

キュー 

 グルグルゥ

 

ぺ「お腹すいた、、。あーー、マスターが作ってくれた『にんじんとキュウリのさっぱりサンドイッチ』美味しかったなぁ〜〜」

 

(ぺんたんさん、小麦の季節ですよ〜

         小麦の季節ですよ〜♡)

 

ぺ「マスターの優しい低音ボイスが、、心に響き渡って、、離れない、。」

 

ハッ

ぺ「そうだ、、確かこの前、『秘伝の書』最新号に、古代小麦の記事が、、。」

 

 

 

ぐぃ〜〜

 

ぺ「う〜〜いつもヒンヤリ、気持ちがいい、、この蔵は、、。」

 

 

キョロキョロ

 

ぺ「最新号、、最新号、、あ、あった、これこれ、。」

 

パラパラ

ぺ「へへ、、みっけ、古代パン。ん?でも妙に読みやすい、、おかしい、いつも薄墨で、字がぼやけて読みにくいのに、。修行の成果かな?」

 

ジー

ぺ「えーーっと、古代パンの作り方、『読むらじる』より、、。なんだ、パクったのか、道理で読みやすい。仙人界のオリジナルじゃないのね。」

 

じろじろ

ぺ「ま、いいか、、。簡単そうだから、とりあえず作ってみよ、、。うふふ、出来上がったらマスターに持って行くもんね〜〜。」るんるん

 

 

ぺ「ふうん、これが古代小麦、、古代米の赤米や黒米みたいなものね、、。」

 

パラパラ

 

ぺ「なになに、、古代小麦グルテンが少ない、、健康的な面から栽培を復活させる動きが進んでいる、。へぇ、、そうなんだ、。」

 

ぺ「えーーっと、小麦粉とセモリナ粉、古代小麦と塩、蜂蜜を合わせて、、げっ、古代小麦、茹でもせずにそのまま使うのか、。」

 

サラサラ

 パラパラ

 

ぺ「そこへビールを注いで、よく混ぜる。ふふ、では、ぺんたんお気に入りのサッポロ黒ラベルを、、」

 

 

ドボドボ

 

 

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材料を入れ、ビールを注ぎ、しっかり混ぜる

 

  

クルクル

 混ぜ混ぜ

 

ぺ「あとはオーブンで焼くだけ、、。なんとシンプル!」

 

ジージー

 ジージー

 

ぺ「焼けた」

 

 

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180度で45分焼いた「古代小麦パン」



ぺ「つぶつぶ、、。ちょっとひと口、味見、、。」

 

パクッ

 パクモグ

  んモグモグ

 

ぺ「は、歯応え抜群、麦の甘味が、、。これがメソポタミア時代のパン、美味しいけど、んーー、あんまりビールの味はしないなぁ、キリンラガーのが良かったかな?」

 

もぐもぐ

 

ぺ「ま、よしとして、これにオクラと舞茸のスープを添えて、マスターに、。」

 

 

 

メソポタミア時代のパン『アカル』完成!」

 

[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]

古代小麦パン「アカル」を作ってみた

 

 


ヒュヒューン

パッ

 

仙「お、旨そうな麦酒と、、??」

ぺ「あ、仙人、おかえりなさい。今、古代メソポタミア時代のパンを焼いたところなんです。」

 

仙「おぉ、これは『アカル』か、」

ぺ「はい、、。」

 

仙「アカル、古代メソポタミアで話されていた『アッカド語』で『パン』という意味じゃ。」

ぺ「へぇ、、そうなんですか、。」

 

パク

 モグ

 

仙「うん、美味い。」

ぺ「あ、、」

 

仙「パンの起源は紀元前7000〜6000年、メソポタミアの小麦栽培の開始に遡るのじゃ。」

ぺ「はぁ、。」

 

仙「当時は大麦と小麦を混ぜて焼くだけの無発酵パンだったのだそうじゃ。ちょうどこのパンのようじゃのう。」

 

パク

 ゴクッ

 

ぺ「無発酵、。このパンは一応ビールが入ってます、、。」

 

 

仙「発酵したパンの起源を知っておるか?」

ぺ「知りませんよ、、そんな事。」

 

仙「ウホホ、大麦粥の食べ残しじゃよ、その食べ残しの粥が大気中の酵母や乳酸菌によって膨らみ、それを焼いて食べたら美味しかった。と古文書に書かれておるそうじゃ。」

ぺ「あ、それ、、中国のお酒の始まりと似てます、、。薬膳史を勉強してた時に、『儀狄(ぎてき)』と言う人がお酒を作ったって。」

 

もぐモグ

 ゴクゴク

 

仙「そうじゃ、紀元前2000年ごろ、『夏(か)』の時代じゃ。」

ぺ「そう、確か、『火』が使われるようになり火を使った料理が始まった。そしてご飯や穀物の残りものが発酵してお酒になったって、、。」

 

仙「ふむ、食べ残しも役に立ったという訳じゃ。」

ぺ「それが、お酒の始まり、。」

 

仙「発酵によって穀物が新しい食品『酒』に生まれ変わった。」

ぺ「発酵が生んだ新しい食品。」

 

もぐん

 もぐん

 

 

仙「知っておるか、ぺんたん。この時代の発掘された青銅器で1番多いのが酒器なんじゃぞ。」

ぺ「わあ、、その時代の人もみんなお酒、好きだったんですね、。」

 

仙「西周時代に書かれた『詩経』にはな、『大きな酒器でおいしいお酒を飲んで、健康長寿を祈る』と記されておるのじゃ。」

ぺ「うへぇ、、やっぱり酒は百薬の長、。」

 

仙「ふむ、医療の『医』の古字は『醫』と書く。『醫』の下の部分の『酉』は『酒』と同じ意味なんじゃ。」

ぺ「あ、ほんと、酒の字の右っ側と一緒、。」

 

仙「つまり、酒を使って医療を行っておったと言う事じゃ。」

ぺ「なるほど、、お酒で治療、、。これが薬酒へと発展していくんですね、。」

 

仙「そうじゃ、医療と酒は深ぁい関わりを持っておるのじゃ。しかし、しかぁし、、それよりも遥か昔、紀元前8000年のメソポタミアではワイン作りが行われておったそうじゃ。」

ぺ「わぁ、、そんなむかしから。」

 

仙「ウホホッ、これが、このワインが、人類が最初に口にした発酵食品じゃ。」

ぺ「人類が初めて口にした発酵食品がワイン、。」

仙「つまり、、『酒』じゃ。」

 

グビっ

 

 

ぺ「発酵の始まりはお酒の始まり、、」

仙「そうじゃ、発酵の歴史は酒の歴史、。発酵技術は酒と共に進化した、。紀元前4000年ごろにはメソポタミアで麦酒、つまりビールも作られておったからのう。」

 

ぺ「あ、だからビールでパンを作ったんですね。」

仙「ふむ、この麦酒入りの古代パンじゃ、、美味いのう。」

 

グビグビ

 グビーッ

 

仙「ほい、ご馳走様、。」

 

完食!

 

ぺ「あーーーー、仙人、全部食べちゃった、、ヒドイ、、。」

 

 

 

 

材料(4人分)

(オリジナルレシピ)

  • エンマー小麦 200g
  • セモリナ粉 200g
  • 薄力粉 200g
  • ハチミツ 適量
  • 塩 適量
  • ビール 350ml(1缶分)

 

 

材料(2人分)

(今回はオリジナルの半量で作りました。)

  • スペルト小麦(ファッロ)100g
  • セモリナ粉 100g
  • 薄力粉 100g
  • 蜂蜜大さじ 2
  • 塩小さじ 1
  • ビール 175ml

 

 

作り方

  1. 古代小麦、セモリナ粉、薄力粉をボウルに入れ、ハチミツ、塩を加える
  2. ボウルにビールを注ぐ。
  3. 木べらで粉っぽさがなくなるまでかき混ぜる。
  4. 耐熱容器に移し、180℃に余熱したオーブンで40~50分焼く。

 

*ファッロ(古代殻付き小麦) は、麦の大きさによって、大きい順にスペルト小麦、エンマー小麦、アインコーン小麦と呼ばれるそうです。

 

 

 

*今回使用した古代小麦はこちら↓

 

 

 

 

 

 *「読むらじる」歴史めしはこちら↓

マリー・アントワネットは何を食べていた? 古代のパンって? 『歴史めし』レシピ公開|読むらじる。|NHKラジオ らじる★らじる

 

 

 

 

 

小麦(しょうばく) 清熱瀉火類

[性味/帰経 ]  涼、甘/ 心、脾、腎

[働き]⑴清熱除煩・養心安神 躁鬱、精神不安

    ⑵補益脾胃 消渇、食欲不振、下痢

 

 

蜂蜜  補気

[性味/帰経 ] 平、甘/ 脾、肺、大腸

[働き]⑴補中緩急 脾胃虚弱の疲労、食少、胃痛、腹痛

    ⑵潤肺止咳 肺気虚の咳、空咳、息切れ、皮膚の乾燥

    ⑶潤腸通便 虚弱者、腸燥便秘

         ⑷解毒      トリカブトの中毒

 

 

*薬膳素材辞典より

 

 

 

 

*「薬膳の歴史』はこちら↓

www.senninlife.com

 

 

 

 

 

仙人問答

 

 

ぺ「ところで仙人、、仙人社なんですけど、、参拝客の顔の周りが、なんだかモヤモヤしてて、、。」

仙「おぉあれか、あれはなわしが考案した『かすみシールド』じゃ。」

ぺ「『霞シールド』?」

 

仙「そうじゃ、仙人社の『霞で出来た五行の鳥居』をくぐると、『かすみシールド』が噴き出して、参拝客の顔の周りを囲むのじゃ。」

ぺ「マスクがわりって事ですか?」

 

仙「まあ、そう言う事じゃのう。参拝客には人気じゃぞ、暑い日にはクール霞、肌寒い日にはホット霞、ウホッ。」

ぺ「でも仙人、霞じゃマスクがわりにはなりませんよ。ウィルスは簡単に通り抜けてしまいます。」

 

仙「ウハハハー、良いかぺんたん、『かすみシールド』にはな、コロナウィルス分解酵素『コロナーゼ』が含まれておるのじゃ。万が一コロナウィルスが出現したらこの『コロナーゼ』が作用して、皆を守るのじゃ。」

ぺ「『コロナーゼ』? えっ、、でも分解酵素って、、ブドウ糖とか必須アミノ酸とかを生み出したりするんですよ。『コロナーゼ』はどうコロナウィルスを分解するんですか?」

 

仙「まーーったく、つまらん、つまらん、小賢しい奴じゃ、。」

ぺ「だって、、気になるじゃないですか、、。」

 

仙「良し、では教えてやろう! 」

ぺ「はい。」

 

仙「コロナウィルスは、酵素『コロナーゼ』によって分解され『セレナーデ』に生まれ変わる。」

ぺ「『コロナーゼ』で『セレナーデ』???」

 

仙「セレナーデ、、小夜曲じゃよ。」

ぺ「小夜曲(さよきょく)、。」

 

仙「穏やかな夜の音楽となり、人々の五臓六腑に染み込んで、癒し、不安を消し去り、心地よい眠りを与えるのじゃ、。」

ぺ「わ、なんか、、イイ感じ。さすが仙人、、、。」

 

 

仙「ウホホッ、ぺんたんよ、まだまだ修行が足らんようじゃのう、ウハハハハ〜〜」

 

ヒューン

 

 

ぺ「いっそ・・・」

 

 

 

にんじんとキュウリでさっぱりサンドイッチはいかが?

 

 

熱を冷まし、疲れに貧血に眼精疲労

 

 

 

ホー ホー

 ケキョ ケキョ

 

 

トコトコ

 トコトコ

タッタ タッタ

 

 

 ホーホーォホ〜〜ォ

  ケキョケキョキョキョルルルル〜〜〜

 

ぺ「わ、なんかウグイスのさえずりが妙にバージョンアップしてる、、。」

ワン

 

ぺ「ふう、それにしても蒸し暑い、マスターのところで冷た〜い甘酒飲もうっと。」

クゥン

 

トット

 トトットコトコ

タッタタ タッタタ

 

 

ぎぃ〜

 

ぺ「こんにちは〜」

マスター「いらっしゃいませ、ぺんたんさん。」

 

ゲラゲラ

 ぺちゃくちゃ

 

ぺ「マスター、今日もお店、賑やかですね。」

マスター「はい、ステイホームに飽きたお客様がきてくださって。」

ぺ「そうなんですか、仙人社も結構参拝の方がみえていて、、」

マスター「ハハ、それは良い事です、仙人も張り切って見えるでしょうね。」

ぺ「ええ、おかしな『子午流中』御朱印帳を作って販売してました。」

マスター「さすが仙人、、ですね。」

 

シュッシュッ

 シュッシュッ

 

ぺ「マスター、この前の甘酒美味しかったので今日も頂こうと、暑いので『夏の甘酒』の方を、。」

マスター「あ、はい、ただいま。」

 

シュッシュッ

 シュッシュッ

 

ぺ「ん〜〜でも、、マスター、又何か新メニューを作ってみえるんですか?」

マスター「ええ、サンドイッチを、。」

ぺ「サンドイッチ?」

マスター「はい、ステイホームに飽きたお客様たちが、何か軽食を、、と仰るので、。」

ぺ「それでサンドイッチを、。」

 

マスター「ええ、暑いですからね、にんじんときゅうりでさっぱりと、。」

ぺ「わ、美味しそう、、。あのマスター、私もそのサンドイッチを頂きたいです、。」

マスター「はい、もちろん。にんじんもきゅうりも沢山スライスしましたので、。」

 

 

ぽん

 

 

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にんじん・きゅうり・ツナ缶・枸杞子・大葉・バター

 

 

 

ぺ「わぁ、綺麗、。にんじんもきゅうりも色鮮やか、。」

マスター「サンドイッチにする時はこうしてスライサーで切った方が食感が良くなりますから、、ね。」

ぺ「へぇ、、そうなんですか、。」

 

キュキュッ

 クルクル

 

 パッパッ

 

ウィーン

 ウィーーーン

 

サッ

 サッ

 

 

マスター「はい、お待たせしました。にんじんとキュウリのさっぱりサンドイッチ です。どうぞ。」

 

ぽん

 

 

[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]

熱を冷まし、疲れを改善する「にんじん・きゅうりのサンドイッチ」

 

 

 


ぺ「うわッ、にんじんた〜〜っぷり、、美味しそう。」

マスター「ええ、気血を補って疲労回復、にんじんとツナと枸杞子のサンドイッチです。それに、熱を取るきゅうりと大葉のサンドイッチ。トマトスープは僕からのサービスです、今日は七夕ですからね。」ニコッ

 

ドキッ

ぺ「七夕のサービス、、私に、、嬉しい。いただきま〜〜す。」

 

パク

  パクパク

 

ぺ「マスター、、とーーーっても美味しいです。にんじんたっぷり、、すっごく美味しい。」

 

パクパク

ぺ「きゅうりサンドもさっぱりして、、あーー確かに暑さが遠のく、、。」

 

マスター「ありがとうございます。」

 

ぺ「これなら食欲がない時でも、食べれちゃいますよ。」

マスター「それは嬉しい、。」

 

 ズズッ

  パクッ

ぺ「スープもすっごく美味しくて、優しい味で、、、ピクルスも美味しい〜〜」

 

パクパク

 パクパクッ

 

マスター「ぺんたんさんはいつも食欲バッチリですね。1.5人分なんですよ、そのサンドイッチ、。」

ぺ「え?あ、そうなんですか、、えへへ、大盛りサンドイッチ〜〜♪」

 

マスター「このサンドイッチ、にんじんとツナ、枸杞をあわせてあるので、疲労回復にはもちろん、眼精疲労にも良いんですよ。」

ぺ「あ、そうですね、、ステイホームでパソコンやスマホ、テレビばっかり見てた人にオススメしたいです。」

マスター「はい。ゲーム三昧だったお子様にもね。」

ぺ「なるほど、、」

 

パクパク

 パクパク

 

マスター「ぺんたんさん、夏ですからね、小麦の季節ですよ。」ニコッ

 

ドキッ

ぺ「小麦、、心に帰経し、熱を冷ましてくれる。」

マスター「はい。」

ぺ「あー、だから夏はソーメンや冷や麦を食べるんですね〜。」

マスター「そして今日の様なさっぱりサンドイッチを、。」

ぺ「はいマスター、、とーーーっても美味しかったです。御馳走様でした。」

 

完食!

 

 

 

 



 

 

にんじん&きゅうりサンドイッチ

 



《 立法: 養血清熱 》

 

 

材料 (2人分)

  • 8枚切り食パン4枚
  • バター

 

にんじんツナサンド

  • にんじん1/2本
  • ツナ缶(70g)1/2缶(お好きなツナ缶で)
  • 枸杞子3g
  • 酢小さじ1/2
  • 塩麹小さじ1/2

 

きゅうりサンド

  • キュウリ1本
  • 大葉4枚
  • 塩麹小さじ1/4   

 

 

作り方

 

  1. 枸杞子を酢につけておく。にんじん、キュウリをそれぞれをせん切りにし(スライサーが有ればスライサーで)、塩麹を混ぜてぴったりラップをかけ暫く置いておく。大葉をみじん切りにする。
  2. 1のにんじん、キュウリをそれぞれしっかりと水気を切る。(絞った水はスープに使えます)
  3. にんじんにツナ(水気を切って)と、枸杞子を酢ごと入れて混ぜる。
  4. キュウリは大葉と和える。
  5. パンにバターをぬり、にんじんツナ枸杞、キュウリ大葉の具材をのせ、それぞれにもう1枚のパンをのせ、切る。

 

トマトスープ (にんじん・きゅうりの絞り汁と、トマト、レモン、塩少々をミキサーにかけ、仕上げにオリーブオイルを垂らす)

 

 

 

パン(小麦) 清熱瀉火類

[性味/帰経 ]  涼、甘/ 心、脾、腎

[働き]⑴清熱除煩・養心安神 躁鬱、精神不安

    ⑵補益脾胃 消渇、食欲不振、下痢

 

にんじん  養血類

[性味/帰経 ]  平(微温)、甘/肺、脾、胃、肝

[働き]⑴養血明目益肝 血虚による目の乾燥、かすみ、視力低下

         ⑵斂肺止咳 咳、咳痰

 

ツナ(まぐろ)

[性味/帰経 ]  温、甘/ 肝、脾

[働き]⑴ 気血の不足、虚弱体質、脳血栓

 

枸杞子  滋陰類

[性味/帰経 ]  平、甘/肝、腎、肺

[働き]⑴滋補肝腎 足腰疼痛無力、遺精、めまい、頭のふらつき

         ⑵益精明目 白髪、視力減退、眼精疲労、風に当たると涙が出る

         ⑶潤肺止咳 肺腎陰虚の慢性咳、喘息

 

胡瓜  清熱瀉火類

[性味/帰経 ]  涼、甘/ 脾、胃、大腸

[働き]⑴清熱解毒 熱病の煩渇、咽喉腫痛

    ⑵利水消腫 下痢、むくみ

    ⑶潤膚美容 皮膚の赤み、乾燥

 

大葉(紫蘇)  辛温解表類

[性味/帰経 ]  温、辛/肺、脾

[働き]⑴発表散寒     風寒表証の発汗、解熱、咳

         ⑵行気寛中   脾胃気滞の胸悶、嘔吐

         ⑶解魚蟹毒     蟹、海老、魚介類の中毒

 

*薬膳素材辞典より

 

 

 

 

 

小麦粉を使った薬膳はこちら↓

*「抹茶そうめん」

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*「タコとトマトの素麺カッペリーニ

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*「スモークサーモンとアボカドのサワーパスタ」

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月刊仙人life 6月号 2020


 

 

晴耕雨読的6月

 

 

 

皆さま、こんにちは、ぺんたんです。

 

 

やっぱり放ってはおけないよね

1度は愛を注いだのだから

荒れ果て、誰からも見捨てられ

もう 散々な姿だったとしても

・・・

 

 

 

 

 

 

はと麦

 

 

はと麦、中医学名は『薏苡仁(よくいにん)』と言います。

薬膳を始めるまでは全く無縁だった『はと麦』ですが、今では私にとって欠かす事の出来ない食薬となっています。

名前は『ムギ』なんですけど、『はと麦』はイネ科キビ亜科数珠玉属の植物で、イネ科イチゴツナギ亜科の小麦や大麦とはちょっと違うようです(確かに薬膳でも分類が違いますね〜)。

数珠玉の様な形状の殻を剥いた中身の部分を『薏苡仁』と言います。

この『薏苡仁』、一般的にはイボとりやシミ抜きに良い民間薬として扱われておりますが、中医学では『利水滲湿類』に分類され、

 

  • 利尿作用により体内の余分な水分を排泄し、むくみ、下痢、排尿困難を改善する
  • 弱っている脾・胃の働きを正常にし、脾気虚の疲れ、めまい、食欲不振を改善する
  • 疼痛、麻痺、筋脈痙攣、肺の化膿症による痰を改善する

 

と言う効能を持っています。

成分を見てみますと、タンパク質・カリウム・鉄・ビタミンB1等々。

イネ科という事もあって、お米との栄養価を比較される事が多いのですが、この『はと麦』タンパク質や食物繊維の含有量はお米より遥かに多く、栄養価はお米よりも断然高い!もちろんその分、カロリーも高いですが、はと麦に含まれるタンパク質は、良質なアミノ酸で形成されており新陳代謝作用が大きいので、美容、健康に大活躍出来るんです。ただし、妊娠中の方は注意が必要ですね。

そして、この『はと麦』、様々な研究により抗癌作用もある事がわかってきている様です。

 

そんな『薏苡仁』を、ヨーグルトメーカーで米麹と一緒に発酵させ、その栄養成分吸収率をパワーアップ❗️

 

 

と、ここでちょっと寄り道をして『米麹』のお話なんですが、『米麹」というのは、蒸したお米に『麹菌』という微生物(カビの仲間)を繁殖させたものなのです。

「おぉ、確かに乾燥米麹にも、米の栄養分を得て繁殖した麹菌が付いてる付いてる」、、って、見た目には全くわからないんですけどね。この麹菌の付いた『米麹』と一緒に発酵させると、麹菌が栄養を吸収する為に『酵素』君を産んじゃうらしいんです。その『酵素』君、あーいますいます、いろんな酵素君、『でんぷん分解酵素』『タンパク質分解酵素』などなど、。

で、この『でんぷん分解酵素』君がでんぷんを分解して『ブドウ糖』に、『タンパク質分解酵素』君が食材のタンパク質を分解して『アミノ酸(旨味)』に、と食材の成分を細かく分解してくれるんです。つまり、握ってあったおにぎりをどんどんバラバラにして米粒にして、ベトベトになるまで潰してみるとか(違うか?)、肉の塊を筋切りし、細かく切り刻んで、たたいてたたいてミンチにしてすりつぶすとか(これも違うか?)

うーん、そうですね、、

ご飯をずーっと噛んでると、お米の甘みがどんどん増してくる感じ、、あれかな、『でんぷん分解酵素』君がブドウ糖を生み出してる感じは。

パイナップルやキウイフルーツを使ってゼリーを作ろうと思ったら、冷蔵庫に入れておいたのにいつまで経っても固まらない、、これかな、パイナップルやキウイフルーツの『タンパク質分解酵素』君がゼリーのタンパク質を分解してる感じは、。

って、うまく説明できませんが、とにかく酵素君達はゴチャゴチャと繋がっている食材の成分をチョッキンチョッキンと切り離して細かく分解し、旨味成分をひき出し、そして当然細かく分解した分、消化も吸収もしやすくしてくれているんです、これぞ『酵素パワー』。ご飯を食べてる時に出てくる唾液も消化酵素含んで消化吸収を助けてるんですけど、その前に既に消化吸収しやすく分解してくれてるんですから、胃腸への負担も少なく、吸収スピードも速い訳です。ぺんたんがいつも「甘い甘い」と嫌っているあの甘酒の甘さは、『でんぷん分解酵素』アミラーゼ君がお米のでんぷんをほぼ全てブドウ糖にしてくれるからなんです。

『米麹』と一緒に『ご飯』を発酵させる事で『でんぷん分解酵素』君が『ブドウ糖』を、『タンパク質分解酵素』君が必須アミノ酸を、そして米麹に付着したたっぷりのビタミン群も甘酒に溶け出し、、栄養補給に優れた甘酒が出来上がる、だから『甘酒』は『飲む点滴』などと言われているんですね。『米麹』も『酵素』君も、ホント良い仕事をしてくれてます!

そうそう、日本酒のルーツはこの唾液の消化酵素を使ってお米を噛んで壺に吐き溜めておく『口噛み酒』と言われているようですよ。確か、映画『君の名は』に描かれていましたよね。前前前世から僕は〜〜♪

 

と、寄り道のお話が長くなりましたが、こんな訳で、お米よりも多くの良質なタンパク質を持つ『はと麦』を米麹と一緒に発酵させる事で『はと麦』の成分を『酵素』君達が細かく分解してくれて、お米だけで作るよりも効能の高い、バランスの良い甘酒になるだろうと、なるはずだと、

『梅雨の甘酒』『夏の甘酒』を作ってみました。

 

手間をかけずに出来るだけ簡単に、、と思い、『はと麦ごはん』又は『はと麦緑豆ごはん』を炊いて、米麹と一緒にヨーグルトメーカーに入れるだけです。出来上がった時はまだつぶつぶ感の残る甘酒ですが、冷蔵庫に入れておいても発酵は進むので、日毎に柔らかくなりつぶつぶ感も減っていきます。

 

そんな変化も楽しみながら、甘酒として飲むのはもちろんの事、

  • 朝粥に
  • 高齢の方や介護食に

と、毎日の食事に取り入れやすい薬膳です。

 

又、お砂糖、味醂がわりにも使え

  • 麹味噌+はと麦甘酒に、ナスの素揚げを浸して『ナスの揚げ浸し』
  • 醤油+はと麦甘酒に、茹でたインゲン、胡麻を入れて『インゲンの胡麻和え』

など、手軽に使う事が出来ます。

 

はと麦は、その作用は緩慢なので、毎日根気よく頂く事がポイント、効能が強過ぎないのも魅力のひとつ〜♡

同じ『利水滲湿類』の小豆は中薬名を赤小豆(せきしょうず)と言い、はと麦同様体内の余分な水分を排泄する働きを持っていますが、こちらは作用が強いので、陰虚の方や、陽虚で尿量が少ない方には注意が必要です。

はと麦は脾胃に働き、滋補の効能も持っていますので、陰を損なう事もありません。

 

1品ものの薬膳も良いけれど、やはり毎日手軽に摂ることができる薬膳は健康管理、疾病予防、体質改善、慢性化した症状にその力を発揮してくれます。

1番のオススメはなんと言っても『薬膳酒』、そしてそれ以外にも『薬膳茶』『薬膳酢』

そしてこの『はと麦入り薬膳甘酒』、

湿度の高い日本の夏には解暑の効能を持つ緑豆と併せて『はと麦緑豆入り甘酒』、毎日続ける事ができる優れもの達です。

是非、生活に取り入れてみてください。

 

 

 

*「梅雨の甘酒・夏の甘酒」はこちら

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*「薬膳酒・薬膳酢・薬膳茶」はこちら

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 ぺんたんをヘルプするグッズ

 

 

 

その1

さて、その薬膳甘酒を簡単に作らせてくれる優れもの、それがヨーグルトメーカーです。

以前、記事に書きましたが、私が購入したのはアイリスオーヤマの製品。

他のヨーグルトメーカーを使った事がないので比較はできませんが、このヨーグルトメーカーに関しては『お値段以上〜♪』と思っています。

お手頃な値段で、これだけ色々楽しませていただけるキッチン家電はあまりないと思います。温度管理をしっかりしてくれると言うことは、麹菌の大活躍できる温度を保ってくれると言う事ですから、こんな有難いことはありません。

ヨーグルトメーカーを使っての甘酒レシピを見て「だって私、ヨーグルトメーカー持ってないし、買ってまでは〜」と思われた方、いえいえ是非ご購入の検討を!

私は決してアイリスオーヤマの回し者ではありませんが、とにかくシンプルで置き場所もあまり取らず、お手入れも簡単。毎日美味しいヨーグルトや甘酒が頂けますし、塩麹や醤油麹も短時間で作れて、低温調理に発酵バター、フルーツビネガーなんかも作れちゃうお得なお買い物だったと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 その2

そして、もうひとつのお役立ちグッズ、バイタミックス 。こちらはぐっと高額なので、優れていて当たり前ですが、毎朝飲んでいるグリーンスムージーがすご〜〜く滑らかになりました。

以前、発酵バターを作った時に、ボッシュのコードレスブレンダーで作ったのですが、かなりの時間がかかり結構大変だったので、ボッシュが壊れたのをきっかけに『発酵バターが早く作れるマシン』をと、購入に至りました。ヨーグルトメーカーで発酵させた生クリームをバイタミックスで撹拌して発酵バターを作る、良いコンビとなっております。

発酵バターも日ごとに発酵が進む様で、だんだんチーズの様な香りがしてきます。コロナ中はタカナシの生クリームが手に入らず作れませんでしたけどね(涙)

素焼きのクルミやアーモンドで作る『ナッツバター』『ピーナッツバター』、パンにはもちろん和え物にも使えます。

煮干し・鰹節・昆布・干し椎茸で作る『だし粉』、これのお陰で『味噌玉』アップグレードに成功♪

オメガ3がいっぱい〜〜

とにかくハイパワーなので、どれもあっという間に出来上がる。バイタミックスのパワー恐るべし‼︎(蓋の開け閉めだけが、ちょっとね〜〜)

 

 

 

*「エナジーボール」はこちら

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*「発酵バター」はこちら

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*アップグレード前の「味噌玉」はこちら

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正規品 Vitamix バイタミックス E310 [ブラック] 5年保証付 65736

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  • 発売日: 2018/11/19
  • メディア: ホーム&キッチン
 

 

 

 

 

 

その3
そして最近我が家にやってきた優れもの

『伸びるホース』です。

 

私の朝の水撒きを助けてくれるありがた〜いホース。

普通のホースリールだと、ホースを出したり、使い終わってからの巻き取りに結構時間がかかるのです。なんせ20メートルとかありますからね、グルグルぐるぐると、手間がかかります。

ところがこのホース、使ってない時は5メートルぐらいの代物で、柔らかくて軽く、適当に巻いて引っ掛けておく事ができます。

使うときにザッと放り出して、水栓を開けると、、モソモソグングンニョロニョロと蛇のような動きをしながら伸びて、伸びて、伸びて、3倍ほどの長さになるんです。水を撒き終われば、水栓を閉め、ホース内に残った水をシューシュー撒くと、今度はクシュクシュショボショボと小さくなって縮んで元の長さに戻ります。そのままくるくるっと丸めて水撒き終了、巻き取る時間がかからないので水撒きにかかる時間をかなり短縮できます。薬草園の水撒きには長さが足りませんが、庭の水撒きには大活躍。

見た目はちょっと蛇っぽくて、、と思っていたら、ある朝、家の右側の水栓の近くに置いておいたこのホースが、左側の水栓近くにあるじゃないですか、。あれ?と思ったら、水栓をひねってないのにニョロニョロと動き出し、、ヒェーー、本物の蛇くん!以前おみかけした時よりもかなりデカくなっておりました(≧∇≦)

 

 

 

 

 

 

 

さて、お役立ちグッズを色々紹介させて頂きましたが、どれも時短に大活躍しているものばかりです。

甘酒だって、「ヨーグルトメーカーを使わないで自分で作ってるわ」という方もあろうかと思いますが、私と同じように仕事を抱え、あるいは介護だったり、子育てだったり、、忙しい日々の中、それでも健康を気遣いたい!という時に頼りになるグッズたちです。

 

そうそう、書くのを忘れていましたが、このブログを読んでくださっている方から、「どういうものを使ったら良いですか?」等の質問をちょこちょこ頂きます。薬膳ならではの食薬もあり、スーパーでは手に入りにくいものも多いので、Amazonの商品を紹介させていただいております。

 

 

 

 

 

 

 

自然界便り 

 

 

 

 

[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]

なつめの花

 

なつめも2年目を迎え、可愛い花が咲きました。

とーーーっても小さな花です。

5mmほどの大きさでしょうか?

これで実がなるのかしら?(実がつくことしか興味がない)

 

よく見ると、花のところに「ありんこ」がいます。

甘いのかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  編集後記

 

 

『公園で薬草園』に心移りした私を恨めしそうに見つめる『勝手に薬草園』

やっぱり、放ってはおけないか、、と、またしてもthe草部族との闘いに挑んだ。

The草部族の隙間から、

見えてくる

  見えてくる

紫蘇が、、エゴマが、、エビスグサが、、、

こぼれ種から芽を出して、元気に育ち始めている、

そして、掘り忘れた春ウコンもひとつ(花は咲いてない、、(´-ω-`)

 

あーーー、ごめんよ、、ほったらかしにして、、と

余り物のローゼルの苗をここにも植えてみた。

そして、ラベンダーの挿し芽をあちこちに、、

 

『公園で薬草園』に手を焼いたら、来年は『公園でラベンダー畑』にしてさっさと撤収しよう、と

手切れの準備も怠らない(笑)

 

 

今月もお越しくださった皆様、新しく読者になってくださった皆様、コメント、スター、ブクマをしてくださった皆様、本当にありがとうございました。

先月は『晴耕』の記事を書いたので、今月は『雨読』の記事を書こうと思っていたんだけど、どうも重たい話になりそうで、梅雨時に気分が滅入るのでやめておいた。

私の大好きで、尊敬する作家、小川洋子さん。『小箱』子供を亡くした人達に優しく寄り添う物語です。

 

 

小箱

小箱

  • 作者:小川 洋子
  • 発売日: 2019/10/07
  • メディア: 単行本
 

 

 

 

 

『公園で薬草園』

  『勝手に薬草園』

     『自宅の庭』

とにかく

 ひたすら

  水を撒く

     撒く

      撒く

 

7月もきっとそんな汗だくの日々

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

梅雨の甘酒・夏の甘酒(ヨーグルトメーカーを使って)

 

薬膳甘酒で梅雨も夏も快適に!

 

 

 

グォッ

 ゲロゲロ

  グォグォグォッ

   

 

 

トコトコ

 タッタ タッタ

 

 

ぽつッ

 ぽつぽつ

 

ぺ「あ、降ってきた、急げーーー」

ワン!

 

 

 

ぎぃ〜〜

 

ぺ「マスター、こんにちは〜」

マスター「いらっしゃいませ、ぺんたんさん。」

ぺ「お久しぶりです。」

マスター「雨、降ってきましたね、大丈夫でしたか?。」

ぺ「はい。ダッシュで来ましたから、。」

 

 

 

ガヤガヤ

  ざわざわ

 

 

ぺ「マスター、お店、いつもと変わらずですね、安心しました。」

マスター「ハハ、、もともと、少人数のお客様相手ですからね、のんびりしたものですよ。」

 

マスター「ぺんたんさん、梅雨と夏の新メニューがあるんですけど、如何ですか?」

ぺ「わ、嬉しい、新メニュー」

マスター「はい、どうぞ、こちらです。」

 

 

ぽん

 

 

 〜〜menu 〜〜

 

  • 梅雨の甘酒(はと麦入り)
  • 夏の甘酒 (はと麦緑豆入り)
  • 緑豆ティー
  • 玫瑰花ティー

 

 

 

 

 

ぺ「梅雨と夏の甘酒、、。」

マスター「はい、麹の甘酒、女性のお客様に好評なんですよ。」

 

ぺ「へへ、、実は私、麹の甘酒はちょっと苦手なんですよ、、甘すぎて、、でも、頂いてみようかしら?」

マスター「はい、ありがとうございます、梅雨と夏と、どちらの甘酒になさいますか?」

ぺ「う〜〜ん、難しい、、どっちも飲んでみたい、、。」

マスター「わかりました。では、両方、ご用意致しますね。」

ぺ「はい。」

 

トントン 

 ガリガリ

  混ぜ混ぜ

 

 

マスター「お待たせいたしました。まずは『梅雨の甘酒』です、どうぞ。」

 

サッ

 

 

[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]

梅雨の甘酒(はと麦入り)

 

 

 

 

ぺ「わぁ、綺麗、、。あ、はと麦のつぶつぶが、、生姜と大葉も、。」

マスター「はい、生姜と大葉がこのジメジメをはと麦と一緒に吹き飛ばしてくれますよ。」

ぺ「フフ、では頂きます。」

 

くるくる 

 ゴクッ

  パクッ

 

ぺ「美味しい〜、ほっこり温かくて、普通の甘酒より甘さ控えめで、、生姜も効いてるし、。」

マスター「よかった、、。今日の様なちょっと肌寒い梅雨の日には、こんな甘酒が良いかと思いまして、。」

ぺ「えぇ、脾胃を温めながら、しっかり除湿、、マスター、見事な梅雨の甘酒です!」

マスター「ありがとうございます。では、夏の甘酒もお作りしますね。」

 

トントン

 キュッ

 

マスター「はい、こちらが『夏の甘酒』です、どうぞ。」

 

サッ

 

 

[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]

夏の甘酒(はと麦・緑豆入り)

 

 

 

 

 

 

ぺ「わ、トロピカル!」

マスター「レモンを絞って、混ぜてお召し上がりください。」

ぺ「はい。」

 

キュッ

 キュキュッ

  くるくる

   ゴクッ

 

ぺ「あーー、さっきのと全然味が違う、、塩味も効いてるし、緑豆の甘味と、レモンの酸味と、美味しい〜〜〜。」

マスター「夏の暑い日には、こちらの甘酒を軽く冷やして、。」

ぺ「薄荷もスースーして、、ホント、これ美味しいです。甘酒である事を忘れそう、。」

 

パクパク 

   パクパク 

 

 

ぺ「はと麦で除湿しながら、緑豆で熱を取る、そして、レモンでキュッと引き締め、薄荷で冷んやり。」

マスター「はい、酸味が入ると爽やかでしょう?」

ぺ「ええ、夏はやっぱり、酸味が大事ですね。」

マスター「はい、キュキュッと汗を引き締め、です。」

ぺ「えへへ、、汗以外にもあちこち引き締めたいんですけどね、、。」

マスター「え?」

 

 

ぺ「あ、、いえ、マスター、どちらもとっても美味しかったです。」

マスター「ヨーグルトメーカーを使って、出来るだけ簡単に作れるよう考えたんですよ。」

ぺ「ヨーグルトメーカーで、、私も作ってみようかしら?」

マスター「はい、ぜひ作って、梅雨バテ、夏バテ対策にしてください。」

ぺ「はい、マスター。」

 

 

 

 

【 梅雨の甘酒(はと麦甘酒)】

 

《 立法: 健脾祛湿 》

 

材料

  • 米麹200g
  • はと麦ご飯1合(粳米0.5合、はと麦0.5合)
  • 熱湯250ml、水150ml
  • 大葉、生姜適宜

   

作り方

  1. はと麦は洗って一晩水に浸けておく。(気温が高い時は冷蔵庫で)
  2. 米を洗い、はと麦の浸し水も使って、はと麦と一緒に炊く。(1合分の水加減)
  3. 米麹は丁寧にほぐしておく。
  4. ヨーグルトメーカーの容器を熱湯消毒し、炊き上がったはと麦ご飯と熱湯を入れてしっかり混ぜ、水を入れて温度を下げる。
  5. 4に米麹を入れて更に混ぜ、蓋を閉めて、ヨーグルトメーカーに入れ、60°C・9時間にセットしてスタートさせる。
  6. 出来上がったら、清潔なスプーン等でよく混ぜて適量を器に注ぎ、すり下ろし生姜と大葉のせん切りを添える。(軽く温めてどうぞ)
  7. 残った甘酒は冷蔵庫で保存する。

 

 

 

        

 

【 夏の甘酒(緑豆はと麦甘酒)】

 

  

《 立法: 清熱祛湿 》

 

材料

  • 米麹200g
  • 緑豆はと麦ご飯1合(粳米0.5合、はと麦0.25合、緑豆0.25合)
  • 熱湯250ml、水150ml
  • 塩小さじ1
  • レモン
  • お好みで薄荷少々

 


   

作り方

  1. 緑豆、はと麦は洗って一晩水に浸けておく。(気温が高い時は冷蔵庫で)
  2. 米を洗い、緑豆はと麦の浸し水も使って、緑豆はと麦と一緒に炊く。(1合分の水加減)
  3. 米麹は丁寧にほぐしておく。
  4. ヨーグルトメーカーの容器を熱湯消毒し、炊き上がった緑豆はと麦ご飯と熱湯を入れてしっかり混ぜ、水を入れて温度を下げる。
  5. 4に米麹、塩を入れて更に混ぜ、蓋を閉めて、ヨーグルトメーカーに入れ、60°C・9時間にセットしてスタートさせる。
  6. 出来上がったら、よく混ぜて適量を器に注ぎ、レモンを絞り、お好みで薄荷を添える。(軽く冷やしてどうぞ)
  7. 残った甘酒は冷蔵庫で保存する。

 

 

 

粳米  補気

[性味/帰経 ]  平、甘/ 脾、胃

[働き]⑴補中益気・健脾和胃 脾気虚の疲れ、食欲不振、むくみ、下痢

    ⑵除煩止渇      精神不安、イライラ、口渇

 

 

薏苡仁(よくいにん、はと麦)  利水滲湿類

[性味/帰経 ] 微寒、甘、淡/ 肺、脾、胃

[働き]⑴利水滲湿 むくみ、下痢、かっけ、四肢痙攣

    ⑵健脾補肺 咳、痰多、胸の痛み、食欲減少

         ⑶清熱排毒 皮膚の化膿症

 

 

生姜  辛温解表類

[性味/帰経 ]  微温、辛/肺、脾

[働き]⑴発汗解表     風寒表証の悪寒、無汗、身体の痛み

         ⑵温胃止嘔     胃の冷え・痛み、嘔吐、食欲不振

         ⑶温肺止咳     咳、白痰、喘息

         ⑷解毒     魚・蟹中毒の時に喉、舌の痺れを取る

 

 

大葉(紫蘇)  辛温解表類

[性味/帰経 ]  温、辛/肺、脾

[働き]⑴発表散寒     風寒表証の発汗、解熱、咳

    ⑵行気寛中   脾胃気滞の胸悶、嘔吐

    ⑶解魚蟹毒     蟹、海老、魚介類の中毒

 

 

 

 

緑豆  清熱解毒

[性味/帰経 ]  涼、甘/ 心、胃

[働き]⑴清熱解毒 各種瘡瘍腫毒、食中毒、薬物中毒

         ⑵清暑利水 煩渇、水腫、消渇

 

 

檸檬(レモン)  収渋類

[性味/帰経 ] 平(涼)、酸、甘/脾、胃、肺

[働き]⑴生津止渇 口渇、消渇

    ⑵利肺潤喉 肺燥痰火、咳

    ⑶開胃消食 食欲不振、脘腹痞脹、下痢

    ⑷安胎   妊娠によるつわり、胎動不安

 

薄荷(はっか)  辛涼解表類

[性味/帰経 ]  涼、辛/ 肝、肺

[働き]⑴疎風清熱 発熱、頭痛、無汗

         ⑵清利頭目 目の充血

         ⑶宣毒透疹 麻疹の透発が不十分な時

         ⑷疎肝解鬱 肝気鬱結の胸脇脹痛、ため息

 

 

 *「薬膳素材辞典」より

        

 

 

 

 

 

 

 



 

はと麦 150g 国産 雑穀 [丸つぶ]
 

 

 

 

 

 

 

 

*「玫瑰花ティ」はこちら

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*「緑豆ティ」はこちら

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*「梅雨の食薬」はこちら

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*「夏の食薬」はこちら

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*この時期のおすすめ

「新生姜の黒酢漬け」

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「赤紫蘇酢・赤紫蘇酒」

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気血は巡る「子午流中」のお話

 

気血の24時間を追跡せよ!

 

 

 

チュっ

  チュチュっ

 

ぺ「あ、もう、、、やっぱり動かない、、!」

 

仙「どうしたんじゃ?ぺんたん。」

ぺ「仙人、、これ、壊れてますよ、返品しましょうよ。」

仙「どれ?」

ぺ「これですよ、これ!! 仙人が年末にAmazonサイバーマンデーセールで買った仙人界プライム会員限定の、、」

 

仙「おぉ、わしのカワユイネズミのマウス、、。よしよし、、。」なでなで

ぺ「何がカワユイ、、ですか、。このマッサージマウス、2時間しか動かない上に、いっつも同じところしかマッサージしてくれないんですよ。」

 

仙「だから、言うたじゃろ、。ネズミじゃから子の刻しか動かんと、。」

ぺ「わかってますよ、だけどマッサージマウスなんだから、あっちもこっちもマッサージして欲しいんです。」

 

仙「ウホホッ、、。」

ぺ「ウホホッ、じゃないですよ、仙人、。いいですかこのマウス、いっつもスタートは目の端っこで、耳の後ろをぐるっと回って脇から脚の外側をマッサージして足の薬指でストップ、、。そこばっかり、。」

 

仙「気持ち良いじゃろ?」

ぺ「はい、それはもうとっ〜〜ても気持ちよくて、、。このマウス、23時になると分身の術を使って2つになり左右対称にマッサージしてくれるんです。動きはゆっくりなんだけど所々クリックしてくれるし、すっごく気持ちよくて、ぐっすり眠れて疲れがとれるんですよ。だから、他のところもマッサージして欲しいのに〜〜」

 

仙「それはまた来年のお楽しみじゃな。丑年になれば、丑のマウスが発売される、。」

ぺ「丑のマウス、、そうでした、。これはシリーズ物で、12年かけて全干支のマウスを揃えるんですよね。」

 

仙「その通り!」

ぺ「ん、、待てよ、って事は、丑のマウスも、、また2時間しか働かず、しかも同じ所しかマッサージしない、、。」

 

仙「その通り!」

ぺ「えーーーーーっ、やっぱりーーー、」

 

仙「12年経てば、全てのマウスが揃うのでな、、、ウホッ、その時はさぞかし気持ち良い事じゃろう。」

ぺ「えーー、そんなに待てませんよ、。なんとか改善できないかしらこのマウス、。」

 

ゴチャゴチャ

 ガチャガチャ

 

 

 

仙「ぺんたんよ、知っておるかな、人の体の中には気血が通る大切な12本の道があるのじゃ。」

ぺ「12本の道?」

仙「そうよ、左右対称に12本、この道を『十ニ経脈』と呼んでおる。」

ぺ「十二経脈⁉︎」

仙「十二経脈は皆それぞれ五臓六腑と繋がっておってな、、、今、ぺんたんが使っておるネズミのマウスは『胆』に繋がる経脈をマッサージしておるのじゃ。」

ぺ「胆に⁈」

 

仙「気血はな、この十二経脈の道を通って体内を巡っておるのじゃぞ。」

ぺ「え、、、気血が? 十二経脈は気血の通り道、、。」

 

仙「そうじゃ、。そしてな、気血はいつも規則正しく体内を巡っておる。」

ぺ「規則正しく?」

 

仙「そうじゃ、毎日、同じ道を同じ時間に、。」

ぺ「毎日、、同じ道を同じ時間に、。」

 

仙「同じ道を同じ時間に通り、24時間かけてこの十二経脈全てを巡るのじゃ。体内の臓腑1周じゃな。」

ぺ「24時間かけて体内の全ての臓腑を、、気血が、、すごい、、。」

 

仙「それ故にこのネズミのマウスは、気血の流れに沿って、子の刻に胆の経脈をマッサージしておる。」

ぺ「はぁ、、。」

 

仙「子の刻には、気血達が一番沢山この『胆』経に集まり通っていくのじゃ。」

ぺ「はぁぁ、、。」

 

仙「気血が1番集まる時間帯にその場所をマッサージする、、当然、効果抜群と言うわけじゃ。」

ぺ「なるほど、、。あ、じゃあ仙人、、そのほかの道は?子の刻の次、丑の刻は?その次は??そのまた次は???」

 

仙「慌てるな、ぺんたん、。よし、では、ここでわしの力作を見せてやろう、これじゃ。」

 

 

 

ぽん

 

[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]

子午流中の図(仙人作)

 

 

 

 

 

ぺ「?ん??なんですか、これ?」

仙「子午流中の図じゃ。」

ぺ「『しごるちゅう』?」

仙「『しごりゅうちゅう』とも読む、」

ぺ「はぁ、。」

 

仙「これが気血が体の中を巡っていくその流れじゃ。気血の運行表じゃな。」

ぺ「へぇ、、あ、ほんと、子の刻は『胆』だ、、『胆』の次は『肝』。あ、胆と表裏関係の肝だ、。」

 

 

仙「子午流中、気血の出発点は『肺』じゃ。」

ぺ「はい。」

 

仙「百脈が集まるこの『肺』からスタートするのじゃ。」

ぺ「肺。」

 

仙「肺が『肝』から送られて来た新しい血を全身に送り出す。」

ぺ「はい、、」

 

仙「そして、

 

 肺→大腸→胃→脾→

 心→小腸→膀胱→腎→

 心包→三焦→胆→肝→

 

  と、気血は巡るのじゃ。」

 

ぺ「はーー、これが、気血の通る順番、子午流中、十二経脈、。」

 

仙「この気血の流れをうまく使って、食事をしたり、休息したり、運動したりすると良いぞ。」

ぺ「あ、そうなんだ、。」

 

仙「鍼灸師さんたちは、これを治療にも使うのじゃ。脾経に問題がある人には気血が脾を通る時間に脾経に鍼や灸をな、。」

ぺ「なるほど、。」

 

仙「気血の流れに沿った生活、こんな感じじゃ。」

 

ぽん

 

 

  

 

【 子午流中(しごるちゅう)】 

 

  • 寅(3時〜5時)  肺経 

   新鮮な空気を吸って天の気を取り入れ、さぁ、出発!

   肝から届いた新しい血を全身に送りだします

 

  • 卯(5時〜7時) 大腸経 

    排便!

 

  • 辰(7時〜9時) 胃経 

    食事をしっかり摂って栄養吸収

 

  • 巳(9時〜11時) 脾経

    適度に運動して新陳代謝をアップ

 

  • 午(11時〜13時) 心経

    ランチ後は、ゆったり過ごして軽くうたた寝

 

  • 未(13時〜15時) 小腸経

    食べ物を消化し、栄養吸収の時間

     

  • 申(15時〜17時) 膀胱経

    この時間帯にはトイレを我慢しない!排尿!

    勉強や読書にも良い時間

 

  • 酉(17時〜19時) 腎経

    精を腎に貯蓄

    腎に良いものを食べよう!

 

  • 戌(19時〜21時) 心包経

    お散歩

 

  • 亥(21時〜23時) 三焦

    ゆったり過ごして全身を休ませましょ

 

  • 子(23時〜1時) 胆経

    胆の新陳代謝が盛んです

    寝る!寝ます!寝るべし‼︎

 

  • 丑(1時〜3時) 肝経

    全ての血が肝に帰り、解毒され、新しい血が生まれる

    体を休め睡眠を取りましょう

 

 

 

 

 

 

 

仙「朝早く起きて、排便、食事、運動、昼寝、読書、夕食、お散歩、、就寝、、。」

ぺ「あ、仙人の生活そのもの、。」

 

仙「わしは常に気血と共にある。」

ぺ「でも、こうやってみると本当に気血は規則正しく体の中を巡ってるんですね、。」

 

仙「そうじゃ、。」

ぺ「ってことは、やっぱり、私たちも規則正しく生活する事が体に良いって事ですね。」

 

仙「無論。」

ぺ「朝、天の気を取り入れて気血は出発する。」

 

仙「赤子が生まれて、産声を上げるときのようにじゃ。」

ぺ「そして、しっかりと排泄し、。朝ごはん、、」

 

仙「脾胃は後天の精を作り出すぞ。」

ぺ「あ、そうか、、じゃ、やっぱ、朝ごはんはちゃんと食べないと、。」

 

仙「そして、体を動して新陳代謝アップ。」

ぺ「仙人はいつもこの時間帯に山や里のパトロール、なるほど、、」

 

仙「昼の午の刻は1日のうちで1番『陽』が旺盛な時間じゃ。あまり激しく動かず、まったりとな。」

ぺ「お昼寝タイムは任せてください。」

 

仙「小腸での消化吸収も大事な時間。後天の精が先天の精を補っていくのじゃ。」

ぺ「そっか、脾の『後天の精』が腎の『先天の精』を、。」

 

仙「そうじゃ、小腸で選別され、栄養分は脾へ、余分な水分は膀胱へ。」

ぺ「それで、トイレを我慢してはいけない時間帯なんですね。」

 

仙「それにじゃ、膀胱経の道は脳にまで繋がっておるから、この時間に勉強をすると効果的かもしれんな、読書とかな。」

ぺ「へへ、その時間に合わせてこのブログはアップされてますよ、仙人。午後3時になったら『薬膳でセルフケア めざせ!仙人life』を読もう!」

 

仙「ホウホウ、、。そして夕食には『腎』に良いものを食す。」

ぺ「う〜〜ん、でもぺんたんはこの時間帯に夕食を摂るのは難しいから、、黒豆茶でも飲んでおこうかな、。」

 

仙「夕食後には軽く運動をして、心機能を強くする。」

ぺ「確かに、里の皆さん、やたらとこの時間帯に散歩してます。」

 

仙「三焦というのは中医学独特のものじゃ。未だに体のどの部分を指しているのか正確には判明しておらぬ。水と気の通路と言われておるな。」

ぺ「はい、上焦・中焦・下焦、3つまとめて三焦、頭からお尻まで。」

仙「そうじゃ、気・血・水をくまなく巡らせる。」

ぺ「そして、子の刻、胆へと、、ネズミのマウスが動き出す、。」

 

仙「『陰』が1番旺盛な時間じゃ。体を休ませてな、。」

ぺ「以前『脾気虚』のお話の時に、『23時を過ぎたら寝るべし』って仙人が仰ってましたね。」

 

仙「そう、胆の道、肝の道は気血の最後の通り道じゃ、胆の新陳代謝が最も盛んになり、1日の終わりに全ての血が肝へ戻り、解毒され、新しい血が生まれる時間。この時間に起きておっては、血が帰るところを失い、新しい血が生まれてこんのじゃ。」

ぺ「新しい血が生まれてこないと、肺は全身に血を送り出す事が出来なくなってしまいますね。」

仙「ふむ、血虚や肝・胆に問題があるお方は特にこの時間帯にしっかり睡眠をとるべし!じゃ。」

 

ぺ「夜中にお酒をガブガブ、タバコすぱすぱ、これはもってのほか、ですね。」

仙「そういう事じゃ、流行りの疫癘邪気の餌食にもなりかねない。」

 

 

 

 

 

ぺ「ハぁ、、これが気血の24時間。」

仙「どうじゃ、ネズミのマウスが何故同じ時間に同じ所をマッサージするのか、、わかったかな?」

 

ぺ「はい、仙人! 『十ニ経脈』、『子午流中』のお話、とっても面白かったです。私もこれからは気血の流れを意識して、、。フフ、このネズミのマウスも可愛く見えてきたし、、。」

仙「よし、わしはこの『子午流中の図』を沢山作って、、。」

 

ぺ「あ、みんなに配るんですか?」

仙「仙人社に置くのじゃ。仙人社特製『子午流中の御朱印帳』なり。ウハハハハ〜〜」

 

ヒューン

 

 

 

 

 

     

 *「先天の精・後天の精、腎に良い食薬」はこちら

www.senninlife.com

 

 

 

 *「臓腑の表裏関係のお話」はこちら

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*「脾と気のお話」はこちら 

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*「ネズミのマウスのお話」はこちら

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仙人問答

 

 

 

ぺ「あ、、仙人、、行っちゃった、、。」

 

 

ポツン

 

 

ぺ「ぺんたん、今日、仙人に弟子入りして4年、4周年記念日です♡」

 

 

 

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月刊仙人life 5月号 2020


 

 

ゆれる 5月

 

 

 

皆さま、こんにちは、ぺんたんです。

 

デビュー間近の薬草園で

ただひたすらに、the草部族と向き合っています

 

どこへも行けない 里の人々が

次から次へと 公園にやって来ます

 

薬草園の向かい側には ブランコ

人気のブランコ

 

パパと一緒に幼子がゆれる

仔犬を抱いた少女がゆれる

中学生の男子達も賑やかにゆれる

 

すぽ〜〜〜ん

 

 

 

 

 

stay park

     

 

the草部族との闘いの日々はそれはそれは過酷なものであります。

何年もの間放置されていた花壇跡のthe草は、「抜く」といったものではなく「掘り返す」作業で取り除かなければなりません。

ですが、掘っても掘っても

     掘っても掘っても

      掘っても掘っても

 

根深い、、とはこの事です。

結局、抜ききれず、根が切れてしまったものの方が多いので、今後も延々とこの闘いは続く事になります。

 

そしてこんなハードな闘いの真っ最中とも知らず、公園を訪れる方達が声をかけてみえます。

小さなお子様連れの若いお母さん「何を植えられるんですか?」

「薬草ですよ。」

「薬草⁇ ・・・⁇  あ、、ハーブの事?」

 

それから、孫を連れたお婆様が、超、超、上から目線の口調で「何を植えるつもりかね?」

「あ、はい、決明子とか洛神花とか、。」

「⁇・・・」

あまりの上から目線の口調にムッときたので、あえてわかり辛い薬草の名前を言ってみる、意地悪なぺんたんなのでした(笑)

 

けれどね、

公園にやって来る 色々な方達に楽しんで頂けたら、とは思っているのですよ。

薬草の種を撒く事は、薬膳の種を撒く事。

薬草に興味を持って頂ければ、自ずと薬膳に繋がって行きます。

特に、子育て真っ最中の世代の方達に、、広めていきたいところです。

「食」は、肉体を育てるだけではなく、精神も育てます。

何年も放置された花壇跡と同じ様に、何年も放置されて育った子供が、ある日突然発病した場合、、

それは、やはり、根深い-------- んです。

精神を患ったり、肉体を患ったり、、どんな形で現れるかはわかりませんが、発病してからでは遅いのです。

 

「未病を治す」これが薬膳ですからね。

 

 

 

*「未病のお話」はこちら

www.senninlife.com

 

 

 

 

 stay home

 

 

さて、そんな深い思いがあったか無かったか、、

皆様にお披露目する薬草達を引き立てようと、立て看板を作ってみることにしました。

 

板、ぺんき、ねじ、ラミネート

 

何色のペンキを塗ろうか あれこれ悩んで桜色

 

ペタペタ

  ペタペタ

 

ペンキ塗りって楽しいですね ♪

調子にのって ペタペタと

 

気がつけば・・・

 

 

指先に

  ぺたり 

    ぽたりと

       桜咲き

 

 

 

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薬草園 看板作り



 

iPad で作った 薬草の説明書きにシュシュッと紫外線防止スプレーをかけて日焼け止め♡

ラミネート加工して

 

トントン

   トトン

 

と、打ち付け 完成です ♪ ♪ ♪

 

 

 

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薬草園 看板

 

 

 

 

公園にステイしては the草部族と

homeにステイしては 看板達と

 

この繰り返し

   繰り返し 

    繰り返し

     繰り返し

      繰り返し

       繰り返し

        繰り返し

 

 

 

 デビューーー ♪ 

 

 

 

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公園で薬草園


 

 

撒いて

 育てて

  植えた

   ローゼルの苗

     100本以上 ♡

 

 

 

 

 

 

 

自然界便り 

 

 

 

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五味子の花

 

 

 

 

 

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五味子の実

 

 

 

 

2年目を迎えた朝鮮五味子が

今年初めて花を咲かせました

花の後には小さな実が付いています

これがもう少し大きくなって真っ赤に色づくはず

 

五つの味を持つと言われている五味子

この味が 毛虫に狙われている

 



 

五味子(ごみし)収渋類

[性味/帰経 ] 温、酸/肺・腎・心

[働き]⑴斂肺滋腎 肺虚、肺腎不足の慢性咳・喘息・呼吸困難

    ⑵生津斂汗 口渇、自汗、盗汗

    ⑶渋精止瀉 遺精、滑精、脾腎陽虚の五更泄瀉、慢性の下痢

    ⑷寧心安神 心悸、不眠、多夢  

 *薬膳素材辞典より

 

 

 

 

 

 

  編集後記

 

 

すぽ〜〜〜ん 

    

    ストン

 

私の背後で勢いよくゆれるブランコから

高く高く放たれたスニーカーが

放物線を描いて

薬草園の真ん中に落下した

 

 

 

現状の自分の生活を考えて、もうこれ以上は無理だ、、と、お断りする気満々だった「公園で薬草園」

ところが、コロナのおかげ?で、連休も何処へも出かけられず、今月は仕事も週休3日だったので、全ての時間を薬草園に費やして、デビューに漕ぎ着けてしまいました。

これからが、子育て、いえ薬草育ての日々の始まりです。

30mのホースでの水撒き、虫たちとの闘い、the草部族との闘い

そして・・・

「ブランコゆらして靴飛ばし合戦」との闘い⁉︎

すくすく育った薬草達が

ボーリングのピンのように狙われたりしませんように

 

 

今月もお越しくださった皆様、新しく読者になってくださった皆様、ブクマ、スター、コメントをくださった皆様、本当にありがとうございました。

 

 

私の日常も、6月からは通常モードの週休2日

新聞の折り込みチラシも増えて来て

駅には制服姿の高校生

閉まっていたお店も再開し

激変していた生活が少しずつ戻って行く

 

戻って 行く?

  いえいえ

 

・・・ゆく川の流れは絶えずして

      しかも もとの水に

           あ ら ず・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フラフラくたくた補気ッチャえ! イライラうつうつ理気ッチャえ!