薬膳でセルフケア めざせ!仙人life

中医薬膳学に基づき、薬食同源、医食同源で仙人のような健康長寿を目指します。

朝鮮人参で鶏の薬湯煮込み

 

 

肺気を補い、乾燥を防ぐ薬膳

 

 

 

仙「では、干した紅参を使って薬膳を作るとしよう。」

ぺ「はい」

 

パパパパッ 

  ササササッ

 

ぽん

 

 

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補気薬、朝鮮人参・黄耆

 

 

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滋陰薬、麦門冬・枸杞子



 

ぺ「仙人これは、、」

仙「今日使う中薬じゃ、朝鮮人参と合わせて使えばより効果的な薬膳料理が作れるぞ。」

 

ぺ「うわ、なんかドキドキ、どんな薬膳が出来るのかしら?」

 

仙「なに、難しくはないぞ。いつものように、中薬を水に浸け、それを煎じれば良いだけじゃ。」

ぺ「はい、ではまず、薬湯の材料を全て水に浸けておきます。」

 

 

ポチャポチャ

 

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薬湯の材料は30分以上水に浸けておく





仙「手羽元は昨夜のうちに塩麹をまぶして寝かせ置いたのでな、あとはこれをじっくりと煮込むだけじゃ。」

ぺ「はい!」

 

コトコト

 グツグツ

  コトコト

 

仙「40分ほど煮込んだら、強火にしてもやしを入れ一煮立ちさせてネギを入れる。火を止めて完成じゃ。」

 

ぺ「はい、手羽元の薬湯煮込み、出来上がりです。」

 

ぽん

 

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気陰を補う「鶏手羽元の薬湯煮込み」

 


ぺ「美味しそう、、。」

仙「よし、早速食すぞ。」

 

パクッ

 ズズッ

 

ぺ「手羽元が柔らかい〜」

仙「良く出汁が出ておる。」

 

ぺ「塩麹紹興酒しか使ってないけど、良いお味〜」

仙「薬湯とガラスープがうまく混ざり合っておる」

 

ぺ「朝鮮人参も食べてみよ、、」

パクッ

 

ぺ「わっ、苦い、、」

仙「ウホッ、更に煮込めば苦みはなくなるぞ。」

 

 ズズッ

 

ぺ「このスープは飲み干さねば〜」

仙「無理する事はない、残ったらこのスープでまた何か煮込めば良いのじゃ。」

ぺ「あ、そうか、、」

 

 

 

 

手羽元の薬湯煮込み

 


《 立法: 益気補陰 》

 

材料(2人分)

薬湯

 

 

作り方

  1. 手羽元は骨の所に切り込みを入れ、全体に塩麹をまぶしてラップでぴったり包み半日以上おく。
  2. 土鍋に分量の水と薬湯の材料を全て入れ30分以上置いておく。
  3. 2に1の手羽元を入れて蓋をし、火にかけ、沸騰したら弱火にし30分〜40分煮込む。
  4. 3にもやしを入れて強火で一煮立ちさせ、小口切りにしたネギを散らし火を止める。

 

 

 

 

*「朝鮮人参・独活を干す」

www.senninlife.com

 

 

朝鮮人

 

 

 

 

鶏肉  補気

[性味/帰経 ] 平(温)、甘/ 脾、胃

[働き]⑴補中益気 脾胃虚弱、消渇(糖尿)、食欲不振、下痢

    ⑵補精添髄 虚弱体質、消痩、産後無乳、四肢無力

    ⑶降気止逆 咳、げっぷ、しゃっくり

 

吉林人参(朝鮮人参) 補気

[性味/帰経 ] 微温、甘、微苦/肺、 脾

[働き]⑴補気固脱 気虚欲脱の大汗、動悸、めまい、大量出血、嘔吐、下痢

⑵補脾益肺 脾肺気虚の疲れ、自汗、喘息、食欲低下、むくみ

⑶生津止渇 津液不足の口渇、喉の乾燥

⑷安神益智 心神不安、不眠、多夢、心悸、健忘

 

黄耆(おうぎ)補気

[性味/帰経 ]  微温、甘/脾、肺

[働き]⑴補気昇陽 脾肺気虚の内臓下垂・息切れ・めまい・腹脹・下痢

         ⑵益衛固表 自汗・風邪をひきやすい

         ⑶托毒生肌 皮膚の慢性潰瘍の癒着が遅れる

         ⑷利水退腫 むくみ・尿少

 

麦門冬(ばくもんどう)  滋陰類

[性味/帰経 ]  微寒、甘、微苦/肺、心、胃

[働き]⑴清熱潤肺  肺陰不足の空咳、痰少

         ⑵養胃生津・清心除煩  胃陰不足の口渇、舌の乾燥、心陰虚の不眠、焦燥

      ⑶潤腸通便  腸燥便秘

 

枸杞子  滋陰類

[性味/帰経 ]  平、甘/肝、腎、肺

[働き]⑴滋補肝腎 足腰疼痛無力、遺精、めまい、頭のふらつき

         ⑵益精明目 白髪、視力減退、眼精疲労、風に当たると涙が出る

         ⑶潤肺止咳 肺腎陰虚の慢性咳、喘息

 

生姜  辛温解表類

[性味/帰経 ]  微温、辛/肺、脾

[働き]⑴発汗解表     風寒表証の悪寒、無汗、身体の痛み

         ⑵温胃止嘔     胃の冷え・痛み、嘔吐、食欲不振

         ⑶温肺止咳     咳、白痰、喘息

         ⑷解毒     魚・蟹中毒の時に喉、舌の痺れを取る

 

緑豆(もやし)  清熱解毒

[性味/帰経 ]  涼、甘/ 心、胃

[働き]⑴清熱解毒 各種瘡瘍腫毒、食中毒、薬物中毒

         ⑵清暑利水 煩渇、水腫、消渇

 

 

*薬膳素材辞典より

 

 

 

 

 

仙人問答

 

 

ぺ「あ〜美味しかった、なんか活力が湧いてきた気がするッ。」

仙「ウホホッ早速人参効果が現れたかの⁉︎」

 

ぺ「はい!今日の薬膳はもちろん『気』を補う薬膳ですね。」

仙「ふむ、しかしそれだけではない、麦門冬や枸杞子も入れてあるので、『陰』を補い乾燥にも良いのじゃ。」

 

ぺ「人参、黄耆、鶏肉で『気』を強くし、麦門冬や枸杞子で乾燥も防ぐ。」

仙「『肺気』を強くし潤すのでな、コロナ対策にも良い薬膳じゃ。」

 

ぺ「あ、ほんとだ、」

仙「熱を取り解毒作用のあるモヤシも入れておいたぞ。」

 

ぺ「コロナももう何がなんだかわからない状態だから、こういう薬膳で免疫力アップしていくしかないですね。」

仙「ふむ、日頃の養生を怠らぬ事じゃ。」

ぺ「はい!」

 

仙「さて、山々が美しい季節じゃ、ひとまわりしてくるとしよう」

 

ヒューン

 

朝鮮人参・独活(うど)を干す

 

蒸す・干す・保存

 

 

ヒューン

 ヒュヒューン

 

仙「おぉ、これは、、」

 

エッサカ

  ホッサカ

     ズボッ

 

仙「採れた、ウホホッ」

 

ヒュヒューン

 

ぺ「仙人、おかえりなさい。」

仙「ぺんたんよ、今日はスペシャルな土産があるぞ。」

ぺ「スペシャルな土産⁈」

 

仙「これじゃ」

 

ぽん

 

  

 

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長野県産朝鮮人



 

 

 

ぺ「にんじん、、ちょっと太めですね、それに色も良くないし、妙に根っこが長い、」

仙「何を言うておる。これはニンジンはニンジンでもただのニンジンではない、朝鮮人参じゃ!」

 

ぺ「え⁈これ、、朝鮮人参‼︎」

仙「山で見つけて掘ってきたのじゃ。」

 

ぺ「凄い、さすが仙人。」

 

仙「蒸して干しておくのじゃ。中薬として保存するぞ。」

ぺ「あ、はい。」

 

仙「そうじゃ、ついでにウドも蒸して干しておこう。ウドも朝鮮人参も同じウコギ科の植物じゃ。」

ぺ「はい、ではウコギ科のウド&朝鮮人参、蒸します!」

 

 

仙「どちらも洗って薄切りじゃ。皮をむいてはならぬぞ。」

ぺ「はい、土をしっかり落として薄切りですね。」

 

シャッシャッ

 シャッシャッ

 

 トントン

  トントントン

 

仙「あとは蒸し器で蒸す。」

ぺ「はい、」

 

仙「人参は5分ほど、ウドは3分ほどで良いぞ。」

 

シュッシュッ

 シュッシュッ

 

 

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朝鮮人参・うどを薄切りにし、蒸し器で蒸す






 

 

仙「ようし、蒸し上がったら、ざるに並べて天日干しじゃ。」

ぺ「はい」

 

サッサッサ

 サッサッサ

 

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ザルに並べて天日干し〜〜

 

 

 

ぺ「仙人、、乾いてきましたが、、やはりいつもの様にこんなに小さく少しになってしまいました、、人参もウドも2本ずつ干したのに、」

 

ぽん

 

 

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完成

 

 


仙「よしよし、小さくなってもパワーはアップ!こうして保存しておけば、いつでも取り出して使えるぞ。」

ぺ「はい、、」

 

 

ぺ「仙人、人参は薬酒にするのが1番いいのでしょうか、、」

仙「そうじゃのう、薬膳鍋にするも良し、煎じて漢方薬として飲むも良しじゃが、朝鮮人参のような高価な中薬はやはり『薬酒』にするのがお得かも知れんのう。」

ぺ「なるほど、貴重な中薬のエキスをしっかりと抽出し、長く楽しむ、と言うわけですね。」

仙「その通り。高価な中薬ほど薬酒にする事が多いのじゃ。」

 

 

 

 

 

 

朝鮮人参・独活の保存

 

 

作り方

  1. 洗って薄切りにする。
  2. 蒸し器に水を入れて火にかけ、沸騰したら材料を入れて5分ほど蒸す(独活は3分ほど)。
  3. 完全に乾燥するまで、数日間天日干しにする。
  4. 密閉容器に入れて保存する。

 

使い方

  1. 薬湯として煎じて飲む。(煎じる前に30分ほど水に浸けておき、30分以上煎じる)
  2. 酒に漬けて薬酒にする。(下記の『山うど酒』は生うどで作られているので、干したうどの場合は半量以下で良い。)
  3. その他、人参は薬膳鍋等に、ウドは味噌玉や汁物に。

 

 

 

 

*『人参酒

www.senninlife.com

 

 

*『山うど酒』

www.senninlife.com

 

 

 

人参(吉林人参、朝鮮人参、遼東人参、遼人参、高麗人参オタネニンジン) 補気

[性味/帰経 ] 微温、甘、微苦/肺、 脾

[働き]⑴補気固脱 気虚欲脱の大汗、動悸、めまい、大量出血、嘔吐、下痢

         ⑵補脾益肺 脾肺気虚の疲れ、自汗、喘息、食欲低下、むくみ

         ⑶生津止渇 津液不足の口渇、喉の乾燥

         ⑷安神益智 心神不安、不眠、多夢、心悸、健忘

 

 

独活(うど)  祛風湿類(きょふうしつるい)

[性味/帰経 ] 微温、辛、苦/ 肝、腎、膀胱

[働き]⑴祛風除湿止痛 頭の重い痛み、四肢の冷え、むくみ、しびれ

    ⑵補益肝腎・強筋健骨 腰・足の重い痛み

 

*薬膳素材辞典より

 

 

 

 

仙人問答

 

 

ぺ「ところで仙人、人参はいろいろ呼び方もあるようですが、、」

仙「そうじゃのう、加工の仕方によって生薬名が変わったりするのじゃ。」

 

ぺ「へぇ、、」

仙「ふむ、では人参の生薬名を書いておくとしよう」

 

  • 「生晒参(せいさいじん)」:直接日光に晒し干したもの
  • 「紅参」:蒸してから干したもの
  • 「白参・白糖参」:氷砂糖汁に漬けた後干したもの
  • 「参鬚(さんしゅ)」:鬚根や加工の過程で出るクズ品
  • 「白参」:日本では周皮を去った生晒参

 

 

ぺ「アハハ、赤色が濃い人参が紅参で、白っぽいのが白参かと思ったら全然違う!」

仙「ひっかかってはならぬ、ウハハハ〜」

 

ぺ「はい、では今回私達が作ったのは『紅参』ですね。」

仙「そうじゃ、生晒参・紅参は効能が大変良い、効き目抜群じゃぞ、ウホホッ」

ぺ「よっしゃ!」

 

仙「白参は効能がそれよりやや劣り、参鬚は更に劣る」

ぺ「効能まで違ってくるんだ、、」

 

仙「ふむ、ではこの紅参を使って薬膳を作るとするかな」

ぺ「はい!もちろん❗️」

 

 

足腰の関節痛に「ウドとからし菜のシャキシャキサラダ」

 

酢みそドレッシングでどうぞ!

 

ケキョ

 ケキョケキョ

ホーホーケキョ

 

ぺ「あ〜今年も良い声でさえずってるわね〜〜♪」

 

ヒュヒューン 

 パッ

 

ドサドサッ

 

ぺ「仙人、わ、これ、、」

仙「ウホホッ、山うどじゃ。」

 

ぺ「春〜〜ですね〜」

 

仙「田んぼのババがのう、『このところ足腰の関節が痛い!』などと言っておったのでな、」

ぺ「うどを使って関節痛改善の薬膳ですね⁉︎」

 

仙「そうじゃ、」

ぺ「えーっと、ウドだからきんぴらとか、酢みそとか、、」

 

仙「ふむその通り、今日はからし菜と一緒にシャキシャキサラダじゃ。」

ぺ「シャキシャキサラダ!美味しそう」

 

仙「うどを洗って皮をむき、短冊に切って酢水につける」

ぺ「はい、うどの定番下ごしらえですね。」

 

シャッシャッ

 トントン

  サッ

 

仙「むいた皮も捨ててはならぬぞ。これはきんぴらや汁物に入れて使うのじゃ。」

ぺ「はい、ウドのきんぴら、大好物です♡」

 

仙「からし菜は洗って水気を切り、5ミリほどに切る。細かく切っておくと食べやすくウドとも混ぜやすいのじゃ。」

ぺ「はい、食べやすいとババも喜びます。」

 

トントン

 トントン

 

仙「あとは酢みそドレッシングを作ってかければ完成じゃ。」

ぺ「酢みそドレッシング、これまた美味しそう。」

 

クルクル

 シャカシャカ

 

ぺ「はい、出来ました!「ウドとからし菜のシャキシャキサラダ」です。」

 

ぽん

 

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足腰の関節痛に「ウドとからし菜のシャキシャキサラダ」

 

 

仙「おお、美味そうじゃ。」

ぺ「ババに持って行く前にまずは味見〜」

 

混ぜ混ぜ

 

パクッ

 パクパクッ

 

仙「うまい!」

ぺ「美味しい!」

 

パクパク

 ムシャムシャ

 

パクパク

 ムシャムシャ

 

完食!

 

 

 

 

ウドとからし菜のシャキシャキサラダ 

 酢みそドレッシングで

 

 

《 立法: 祛風湿止痛 》

 

材料(2人分)

酢みそドレッシング

  • 味噌小さじ1.5
  • 甜菜糖小さじ1
  • 酢小さじ1
  • オリーブオイル小さじ1

   

 

作り方

  1. ウドは皮をむき、5センチ程度の長さの短冊切りにし、酢水にさらし、水気を切る。
  2. からし菜は洗って水気を切り5ミリほどの長さに切る。
  3. ドレッシングの材料を全て混ぜ合わせ、酢みそドレッシングを作る。
  4. 1、2を器に盛り、ドレッシングをかけ、混ぜる。
  5. 剥いた皮は、きんぴらや汁物に。

 

 

 

独活(うど)  祛風湿類(きょふうしつるい)

[性味/帰経 ] 微温、辛、苦/ 肝、腎、膀胱

[働き]⑴祛風除湿止痛 頭の重い痛み、四肢の冷え、むくみ、しびれ

    ⑵補益肝腎・強筋健骨 腰・足の重い痛み

 

芥菜 化痰止咳平喘類

[性味/帰経 ] 温、辛/ 肺、胃

[働き]⑴宣肺豁痰 寒飲咳、喘息、慢性咳、痰多清稀、胸痞、咽痛

    ⑵利膈開胃 胃寒腹痛、食欲不振

    ⑶散寒解表 外感風寒の軽症

 

*薬膳素材辞典より

 

 

 

 

*足腰の関節痛、頭痛に良い「山うど酒」

 

www.senninlife.com

 

 

 

 

 

仙人問答

 

 

ぺ「あー美味しかった。」

仙「ウホホッ、これはどれだけでも食べられるな。」

ぺ「ババの分、作り直しですね。」

 

仙「ふむ、うどは、祛風湿類の食薬」

ぺ「はい、以前『山うど酒』を作りましたよ。」

 

仙「山うど酒も良い薬膳酒じゃ。同じ祛風湿類の『酒』を使っておるからのう、風湿邪による頭痛や関節痛にはもって来いじゃぞ。」

ぺ「あ、そうか、祛風湿類の中薬って、筋肉とか、経絡、骨に侵入した湿邪や風邪をやっつけるんでしたね。」

 

仙「そうじゃ。ウドは腎や肝の経絡に帰経するのでな、風湿邪による下半身の関節痛改善に良いのじゃ。」

ぺ「体を温める『からし菜』と一緒に使う事で、より一層湿邪を退治しやすくなりますね。」

 

 

ぺ「ウドとからし菜のシャキシャキサラダで」

仙「ババの足腰もシャッキシャキじゃ、ウハハハハハ〜〜」

 

HBでお手軽ロッゲンミッシュブロート

 

 

ライ麦60%で作るヘルシーパン

    

 

ぽん

 ぽん

  ぽん〜ーーーッ

 

ぺ「はぁ、やっと出た!」

仙「なんじゃ、ぺんたん」

 

ぺ「あ、仙人、エヘヘ、ホームベーカリーでパンを焼いたんですけど、どうにも硬くてパンケースから出てこなくて、、」

仙「パンか、、」

 

ぺ「はい、今月はドタバタ忙しくて、月刊仙人lifeも書けそうにないので、ちょっと道草をして、お手軽ロッゲンミッシュブロートの紹介をしようと、」

仙「ロッゲン〜???おかしな名前じゃ。」

 

ぺ「街へ仕事に行く途中の道に新しいパン屋さんが出来たんです。ドイツ風のパン屋さんで、お店に置いてあるパンは殆ど茶色かこげ茶色のパン。」

仙「ほお、」

 

ぺ「ライ麦パン、胚芽パン、全粒粉パンが中心なんです。そのパン屋さんで『ロッゲンミッシュブロート』というライ麦パンを買ってみたら、これがとっても美味しくて」

仙「ウホッ、美味しいライ麦パン、それはどんな味なのかな?」

 

ぺ「酸味があって香ばしいんです。初め、お醤油が入ってるのかと思っちゃいました。」

仙「パンなのに酸味とな、、」

 

ぺ「ええ、それで調べてみたら、ライ麦の比率を60%以上にすると酸味が出るらしくて、」

仙「ふむふむ」

 

ぺ「それで、ホームベーカリーの全粒粉コースを使って焼いてみたんです」

 

ぽん

 

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ライ麦60%全粒粉コースで焼く





 

 

仙「これか、、」

ぺ「はい、まずは失敗しない様に、ホームベーカリーの全粒粉パンのレシピに沿いながら、ライ麦の比率を60%にして作ってみました、ひまわりの種とカボチャの種入りです♪」

 

仙「どれ」

パクッ

 

仙「ふむ、うまいぞ、まずまずじゃ。」

ぺ「はい、いつもはスペルト小麦全粒粉50%とオートミール粉10%で作ってるんですけど、今回はライ麦60%です。スペルト小麦で作っている時よりも小さくなって硬いです。」

 

仙「これがロッゲンミッシュブロートか、。」

ぺ「はい、ライ麦の比率によってパンの名前が変わってくるらしくて、ライ麦が51%~89%のものをロッゲンミッシュブロート、ライ麦が90%以上になるとロッゲンブロートと言うんだそうです。」

仙「ほぉ、比率によって名前が変わるとは面白いのう。」

 

ぺ「んんん、、でも、このロッゲンミッシュブロートちょっと物足らなくて、、」

仙「そうか、」

 

ぺ「で、もう一度、スキムミルクやバターを外し、砂糖も減らして作ってみました。」

 

ぽん

 

 

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ライ麦60%HBでロッゲンミッシュブロート





 

仙「見た目はあまり変わらぬのう」

ぺ「はい、でもさっきより更に硬くて、いくら降ってもパンケースから出てこなくて、、もう一生出てこないのかと思うくらい、、アハハ」

 

パクッ

仙「おぉ、こちらのが酸味がある!外はカリッと、中はもちもちじゃ。」

 

 

パクッ

 

ぺ「うん、パン屋さんの味という訳にはいかないけれど、噛むほどに美味しくて味がはっきりしてる。サワー種を使わずにイーストだけでお手軽に作ったパンにしては充分かな、。」

仙「そうじゃのう」

 

ぺ「よし、HBでもまずまずのパンが焼ける事が分かったから、次はサワー種を使ったロッゲンミッシュブロートも作ってみようっと。」

仙「ウホホッそれは楽しみじゃ。」

 

 

ぺ「エヘヘ、最後にブログ用に、自家製ジャムを添えてちょっとはオシャレに、、ザツな写真ですが、」

 

ぽん

 

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ロッゲンミッシュブロートにブルーベリージャム、クリームチーズ、イチジク

 

 

 

ぺ「ライ麦の味を噛み締めたい!という方は、ホームベーカリーでお手軽ロッゲンミッシュブロート、ぜひお試しください。入れて焼くだけ〜〜♪

道草編、お付き合いいただきありがとうございました。」

 

 

 

ロッゲンミッシュブロート(ホームベーカリーで)

 

材料

   

HBのレシピに近いもの

 

 

改善レシピ

 

 

作り方

  1. HBに材料を全て入れて、全粒粉コースで焼きます。
  2. 焼き上がりはパンケースの1/2以下のサイズになります。(ライ麦の比率が増えるほど小さくなる^^;)
  3. 薄くスライスして、そのままでも、トッピングを添えても。

 

 

*今回使用したライ麦粉はこちら

 

 

 

*スペルト小麦の古代パン

www.senninlife.com

 

 

*スペルト小麦の薬膳

www.senninlife.com

 

 

*スペルト小麦粉でピザ

www.senninlife.com

 

月刊仙人life 1月号 2022


 

 

スタートダッシュ1月

 

 

皆さま、こんにちは、ぺんたんです。

 

 

シュッ

 シューッ

 

使い終わったカレンダーを切る

メモ用紙代わりに使っているけれど

なかなか使いきれない

 

シュッ

 シューッ

 

短冊形に切って

何気なく職場の一角に置いておいた

 

・・・

 

数日後 

「ぺんたん、これ なあに?」

「うん、何書いてもいいよ

短歌でも俳句でも川柳でも絵でも」

 

 

 

 

 

舌を診る

 

 

薬膳師の資格を取得したばかりの頃、薬膳師会中部地区の催しで、名古屋で学院長の『舌診』の講義が開催されるというので出かけてみた。

先輩の薬膳師の皆様方に混じって緊張気味で受けた講義。

ある方がご自分のお子さんの舌を毎日写真に撮って記録してみえ、それをパソコンで皆に見せてくださった。

講義中に参加者の皆でお互いの舌を見合ったりもしたのだが、普段、人の舌など見ることはないので、予想以上に色々な舌、舌苔があることに驚いた。

先生が「6歳ぐらいの幼児の舌が1番綺麗だと言われています」と仰っていたのを覚えている。

 

それから、私は時折誰かの舌を見るようになった。

「体調悪いわ〜」とか

「健康診断の結果がー」などと言っている人たちに

「ちょっと舌見せてくれる?」と。

 

すると・・・

本当に色々な舌・舌苔がある

 

  • 「健康診断の結果が〜」と言っていた中年男性の舌苔は、真っ白で、舌の色が全く見えないほど分厚い
  • 「体調悪いわ〜」と言っていたアラサー女性は、綺麗なピンクで舌苔もうっすら白くて問題なし
  • 「下半身が冷えて、でも上半身は暑くて〜」という女性は、舌が真っ赤で、舌苔は少なめ、そして胖大
  • 「最近ちょくちょく心臓が苦しくて~」という女性は、舌先がヒリヒリすると言っている
  • 「抗癌薬を飲んでるから」という友人は、恐ろしいほどに真っ黒な舌

 

おーっと

  • いつも笑顔のあの人には、舌が2枚!!

 

 

確かに『舌』にはたくさんの情報が詰まっているようだ

 

 

 

 

2019年8月へ

 

 

年も明けて、先延ばしにしてきた仕事にエイやっ!と着手

これ以上は放置できないので、なんとかスタートダッシュを試みたんです

あーー、でもこうなってくるともう薬膳を作ってアップしてる時間なんて皆無で、またブログ放置だわぁ〜〜と思いながら、ふと、見ると、そこには書きかけの記事がゴロゴロ

期を逃すともうアップする気にはなれず、下書きのままです、特に季節ものの薬膳なんかはね

 

中医学の記事もいくつか下書きのまま

「どの程度書いたんだっけ?」と覗いてみたのが、今回アップした『舌診』(前編・後編)の記事なんです

 

読んでみると、意外と書き上がってるんですよね

前編では、舌の臓腑分布図も、中医学の参考文献も、

後編でも、舌の歯痕図、体質と舌診の表も

 

2019年8月に書いていた記事

登場人物も多くて、この頃のが今よりずっと書くことに情熱があったなぁと反省しながら

でも、どうして書きかけで放置だったんだろ?どこが気に入らなかったんだろ?と読み進めていくと

わかりましたよ

 

それは・・・

 

ラップです♪

 

ラップが、今ひとつ完成してないところがあって放置だったんです

イエローのラップが思いついてない、それだけ(笑)

 

「え?そこ?ラップの部分なんかくだらないから読んで無いわよ」という方もゴロゴロだとは思いますが、これが私

 

だって、ご立派でそれらしい『舌診』の記事なんて、今時webを散歩すればそんじょそこらに転がってるでしょ

オリジナリティのない記事なんて書く意味ないよ

と思うぺんたんなのであります(笑)

 

あ、でもよく読んでみると「舌苔」の方は韻を踏んでますが、

「舌質」の方は全く韻が踏めてないんですけどね(^^;;

 

 

*舌診の記事はこちら

www.senninlife.com

 

www.senninlife.com

 

 

 

 

 

 

頂いた「豚の角煮」で薬膳

 

 

友人からお手製の豚の角煮を頂きました♡

とろっとろっでとっても美味しい角煮です

「これは商品になる!」と思うぐらいのお味ですが

それもそのはず

これは友人のお店で売られている「人気お惣菜」なんです♪

 

ありがたく頂きながら

全部食べてしまう前にひと手間かけて薬膳にしてみました

 

「山かけ豚の角煮」です

 

 

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脾・腎に良い「山かけ豚の角煮」

 

 

 

脾腎を労る長芋と豚肉

体を潤す豚肉と、気を補って頻尿にも良い長芋を組み合わせた薬膳です

長芋と豚肉で気陰を補い

ネギと柚子皮で巡らせる

 

『冬の腎』にもってこいの薬膳

「舌診」で「陰虚気味だわぁ〜」と思われた方には特におすすめの薬膳です

 

 

 

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自然界便り

 

 

 

 

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月桃の実茶

 

 

月桃の実を収穫し、数日間干したあと、お茶にしてみた

土鍋に、水と軽くほぐした月桃の実を入れ

15分ほど

グツグツコトコト

 

あまりに綺麗な色に仕上がったので

ガラスのティポットに移し替え

 

爽やかな香りとともに

 

ごくり

 

月桃の葉のお茶と似たようなスッとした味だけど

葉のお茶よりも少し甘みがあってマイルド

 

もっとたくさん採れたら『酒』にしたかったんだけど

今回はこれで良し!とする

 

月桃の葉や実

ポリフェノールが赤ワインの30倍以上なんだとさ

 

アンチエイジング大成功♪

 

 

 

 

編集後記

 

 

昨年の9月ごろから始めた「短冊」遊び

文芸作品? が続々と・・・

 

〜  休みたい ああ休みたい 休みたい 

〜 肌荒れて 手が切れ なお塗る アルコール

〜 朝起きて 布団天国 外地獄 

 

 

〜 たんぽぽを見つけました 秋なのにさいてるんだなと思いました 

ひとえまぶたが可愛い小学生の彼女の作品です♪

 

 

・ ・ ・ ・ ・

 

 

今月もお越し頂いた皆様 ありがとうございました

 

スタートダッシュはしたものの既に息切れし始めている私

でも逃げる2月を逃さない!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

舌診のお話・後編 (望診のお話②)

 

  毎朝鏡にアッカンベー👅

 

 

 

ワイワイ

  ぺちゃくちゃ

 

道子「舌診ラップ楽しかったわ〜」

団長「oh 〜ノリノリだぜィ♪」

 

仙「マスク生活で自分の口元さえ見なくなっておるからのう、1日1回、大きく口を開けて舌の様子をみる事じゃ。」

 

道子「仙人様、舌を診るのに何か気をつける事ってありますか?」

仙「おぉさすが道子さん。」デレッ

 

仙「皆、舌を診る時の注意じゃが、

 

  • 明るいところで見ることじゃ
  • 舌を出す時間は短めに、長く出しておると色が変わってしまうのでな
  • 食べ物や飲み物の色がついてないか気をつける
  • 牛乳やコーヒー、みかんやカレーを食べた後では舌苔(ぜったい)に色がついてしまって正しく診断できぬぞ
  • 舌の裏も見ると良いな

 

以上の事に気をつけてな。」

 

ミスシュガー「あーーーッ、じゃ私の舌苔が黄色いのってもしかしてミカンかも、さっきコタツでみかん食べてたからーーーッ」

仙「ウホッ、冬の定番『コタツでみかん』、それなら胃熱ではないな。明日の朝、朝食を食べる前にもう一度見てみると良いぞ。」

ミスシュガー「はーい」

 

松江くん「仙人様、舌質は色だけではないのですか?」

仙「ふむ、舌全体をみる舌質では、色・形・動きを見ることじゃ。よくある症状をひとつ取り上げてみるかのう、これじゃ」

 

ぽん

 

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歯痕がある舌

 

 

もこ「これは?」

仙「歯痕(しこん)と言ってな、舌の脇に歯の跡がついている状態じゃ。」

 

ベーっ

ぺ「あ、私、少しあるかも、」

仙「中医学的にはこれは『脾気虚』の場合にみられるのう、気虚や陽虚に多い症状じゃ。」

ぺ「気をつけようっと」

仙「気虚・陽虚の場合は『胖大(はんだい)』と言って舌の幅と厚さが大きくなる症状がでるのじゃ。」

ぺ「そっか、舌が大きくなるので歯の跡が付きやすくなるんですね。」

仙「ふむ」

 

 

もこ「私の紫色は、、」

仙「もこさんのは、舌の裏をよく見てみると」

もこ「そうなの、舌の裏側がすっごく紫、」

仙「これは血瘀、気滞の症状じゃ、血の巡り気の巡りが悪くなっておるな。もこさんの冷え症はそこから来ておるのじゃろ。」

もこ「はい、、。」

 

 

仙「体質と舌診の表も書いておいたので、参考にされると良いぞ。」

 

 

 

体質

舌色

舌形

舌態

舌苔

苔質

 

正常

淡紅(ピンク)

 

柔軟

薄白

薄・潤

 

気虚

胖大

歯痕

 

 

陽虚

胖大

歯痕

 

 

 

血虚

淡白

 

 

 

 

陰虚

紅(乾燥)

 

 

少ない

 

 

陽盛

 

 

 

 

痰湿

 

胖大

 

白膩

 

 

気鬱

淡紅

 

 

薄白

 

 

血瘀

紫暗

瘀点

舌下静脈拡張紫暗

 

 

 

 

 

 

道子「毎朝、歯を磨く前に舌を見るようにします、トッコのもチェックしなくっちゃ。」

仙「そうじゃ、毎日同じ条件で見ることが望ましいのう。」

もこ「私も、、」

 

仙「ふむ、毎日見ておると自分の舌の変化にも気付きやすい。あまり難しく考えず舌全体の色・形・動きを見て、それから舌の上の苔の色や厚さを見ることじゃ。」

ぺ「元気な舌は淡いピンク、舌苔はうっすら白くて薄い、、ですね。」

 

 

仙「そうじゃ、舌が紅くなったら熱がある、舌苔が黄色くなったら熱がある、また舌苔が舌の色が見えぬ程に分厚ければ裏証・痰飲・水湿・食積のしるし」

ぺ「熱というのは、、」

仙「陽盛の熱もあり、陰虚熱の場合もあり、、じゃ。」

 

ぺ「舌苔の量や質も?」

仙「舌苔が少なければ陰虚証、舌苔がジトジトネバついておれば痰湿証のしるし」

 

ぺ「なるほど、でも舌診だけで証が決まる訳ではないのですね」

仙「もちろんじゃ。中医学では『望診・聞診・切診・問診』の四診により証を判断していくのでな。」

 

ぺ「そうでした。」

仙「寒気はないか、痛いところはないか、食欲はあるか、眠れているか、便や尿はどうか、生理の具合はどうか、色々な事を聞きながら、目・顔・体を見、声を聞き、脈をとり、舌を見る。これが中医学じゃ。」

 

 

ぺ「その中でも重要なのが『舌診』」

仙「ふむ。毎日舌を見て、『気』が足りてないようなら『気』を補う薬膳を、『血』が足りてなければ『血』を補う薬膳を、『陰虚の熱』があれば熱を取り『陰』を補う薬膳を、と日常の食生活で病気にならぬよう予防していくのじゃ。」

 

ぺ「『未病を治す』。その為に毎日舌を見るって事ですね。」

 

 

仙「うむ。そしてこのチェックシート」

 

ぽん

 

 

【 体質チェックシート by 仙人】

 

  • 好きな食べ物
  • 嫌いな食べ物
  • 好きな顔色  ;秋田的な色白・ソウルな色黒・アジアンな黄色・透明感あふれる蒼白・ハートフルな赤色
  • 好きな唇; 情熱の真っ赤な唇・はかなく薄い唇・たっぷりタラコ唇・秋冬物ガサガサ唇・ゆるっと妖しい半開き唇
  • 好きな舌; 薄いカンジ・分厚いカンジ・トゲトゲなカンジ・歯型付いてるカンジ・震えるカンジ
  • 好きな爪; カワユイピンク・大人な紅色・純心真っ白・飛んでる黄色・高貴な紫色
  • 好きな体型;モデルスリム系・愛されぽっちゃり系・ムキっとがっちり系
  • 好きなヘアスタイル ;ツヤツヤ潤いヘア・カサカサ枝毛ヘア・ツルンとスキンヘッド・斬新!部分脱毛
  • 好きなタイプ;がっつり食べちゃう系・ふらっと貧血系・むっつり無口系・テンションアゲアゲ系

 

 

ぺ「あーッ、これ、ずーっと前に仙人が作ったあのいい加減な体質チェックシート、、。」

仙「ウハウハ楽しくなるチェックシートじゃ」

 

ぺ「そっか、これをこの舌診から考えると、、。」

 

好きな舌

  • 薄いカンジ=津液不足証・気血両虚証・陰虚
  • 分厚いカンジ=水湿停滞・脾腎陽虚証
  • トゲトゲなカンジ=熱盛
  • 歯形ついてるカンジ=気虚・陽虚
  • 震えるカンジ=高熱・肝風内動証・心脾両虚証・気血不足証

 

ぺ「って事かぁ、、『震えるカンジ』の場合はかなりヤバイ症状ですねー」

 

仙「ウホホッ、わしの作った体質チェックシートの証が全て理解出来る日は果たして来るのかな⁈」

ぺ「はい、お任せください!舌診、、まだまだ奥が深そうですが、とりあえず毎日チェック!ここからスタートです。」

 

 

 

団長「♪〜オッケーわかったゼッシンやろうぜ〜 」

里の皆「♪〜yeah 〜〜」

 

仙「 ♪~ゼッゼッゼッゼッシン~

     ♪〜ゼッゼッゼッゼッシン~

    毎朝鏡にアッカンベ~♪

    絶対見るのじゃ舌苔を~♪

    くるりと回して舌を上下(ウエシタ)~♪

    今日もピンクで春爛漫~〜♪    」

 

 

 

 

 

*わかりやすい舌診の本

 

 

 

 

*「舌診のお話・前編」はこちら

www.senninlife.com

 

 

*仙人の体質チェックの記事はこちら

www.senninlife.com

 

 

*体質チェックのお話はこちら

www.senninlife.com

 

 

*望診①のお話はこちら

www.senninlife.com

 

 

*「体質別の薬膳」はこちら

www.senninlife.com

 

 

*「気を補う食薬」

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*「陽を補う食薬」

www.senninlife.com

 

 

*「血を補う食薬」
www.senninlife.com

 

 

*「陰を補う食薬」

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舌診のお話・前編 (望診のお話②)

 

 舌は臓腑を物語る

 

 

ぴゅー

 ぴゅーぴゅー

 

ぺ「うぅっ寒っ!鬱陶しいマスクもこんな日は防寒に役立つわね。」

 

ぽか

ぽわぽわぽか〜ぁ

 

ハッ!

ぺ「やばい!やばい!やばい!また口が開いてるーーーッ」

 

 

 

ドバドバ

   ザバーーッッ

 

ぺ「わ、何、、何か降ってきた、」

 

ヒュー

 クルクルッ

   ピタッ

 

仙「枇杷の葉じゃ、ぺんたん。今日は大寒枇杷の葉酒の準備じゃ。」

ぺ「あ、そうか。」

仙「寒さで動きも鈍くなっておるようじゃのう、おおよそマスクの中では口が開きっぱなしになっておるのじゃろ。」

ぺ「アハハハ、、さすが仙人、見抜かれてる、。」

 

仙「口のゆるみはお肌のたるみ。」

ぺ「ゲーッッッ‼︎」

仙「口が開かぬようのど飴を放り込んでおく事じゃ。」

ぺ「のど飴⁈」

仙「ぺろぺろなめず、上あごにくっつけてそれを舌で押さえておけば舌が下がらず口も開かぬ」

 

ぺ「なるほど。そう言えば、ずーっと前に舌の定位置の話をカフェで聞いた事がありましたネ。」

仙「ほぉ、そうか、。」

ぺ「舌に定位置があるなんて全然知らなかったです。『よく口開けて寝てる人見るんですけど、、あの人達は舌の位置が違ってるんですね。』なんて言ってたのに、マスクのせいで今は私も、、」

仙「ふむ、そうようのう、。」

 

 

ぺ「舌は確か『心の竅(きょう)』、それから口は『脾の竅』でしたよね。だから心と脾の良し悪しがわかるはず、、。」

仙「確かにな、、しかし、舌でわかるのはそれだけではない。」

ぺ「他にも、、?」

 

 

 

仙「これを見よ。」

 

サラサラ

 サラサラサラ

 

ぽん

 

 

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舌の臓腑分布

 

 

 

 

ぺ「わっ、、舌の上に五臓が、、。」

仙「このように舌のそれぞれの部位はな、経絡を通じて臓腑と深く関連しておる、これでそれぞれの臓腑の変調を読み取る事が出来るのじゃ。」

 

ぺ「舌の先は心と肺、、真ん中は脾と胃、横は肝と胆、奥が腎、、。」

仙「そうじゃ、五臓の虚実を知るためには『舌質』をしっかりと見る事じゃ。」

ぺ「舌質?」

 

仙「では今日は『舌診(ぜっしん)』の話でもするかのう。」

ぺ「はい!ぜひ!」

 

 

仙「『舌診』というのは中医学の望診のひとつでな、舌を見て臓腑の情報を得るのじゃ。」

ぺ「はい。」

 

仙「大事なポイントは2つ、舌と舌の上の苔を見る事、じゃ。」

ぺ「はい。」

 

仙「舌全体を『舌質』と言ってな、この舌質の色、形、動きを見る。」

ぺ「はい。」

 

仙「そしてもう一つ、苔じゃ、この苔を舌苔(ぜったい)と呼んでな、色、厚み、質を見るんじゃ。」

ぺ「はい。」

 

 

仙「舌診はな、中医学の望診の中でも最も重要なものじゃ。この舌診により正気の盛衰、病位の深さ、病邪の性質、病状の進退状況を知ることができるのじゃ、そしてその変化により回復の見通しなども判断する事ができる、、。」

ぺ「はい、、。えーっと、舌診で、『舌質』を見て五臓の虚実を知る、、つまり弱ってないか、元気かどうかの情報を得るんですよね。」

 

 

仙「そうじゃ、そして、舌の表面にある『舌苔』を見る。舌苔は胃気が津液を舌の上に蒸発させて現れるものじゃから、この『舌苔』から胃の調子を判断する事が出来るのじゃ。」

ぺ「胃の調子、、それは大事、、。」

 

  

仙「あとは、簡単なことじゃ。」

ぺ「え?」

 

仙「ぺんたんよ、里の皆を呼べ、舌診ラップじゃ〜〜」

ぺ「は、はーい!」

 

 

 

〜〜 ♪ 〜〜 ♪ 〜〜 ♪ 〜〜

 

仙「〜yeah 〜♪ 舌先三寸心配(心肺)な〜い

                        中央通りでヒィヒィ(脾胃脾胃)笑い

                        脇にまわれば簡単簡単(肝胆肝胆)

                        奥でオヤジが陣(腎)取った 〜 〜」

 

里の皆「〜yeah 〜♪ちょっとちょっとそこの仙人さ〜ん

                         ゼッシツゼッタイ 見てみタ〜イ

                         五臓の元気を確かめタイ!」

 

 

仙「〜yeah ♪ 〜五臓〜元気か知りたいか〜い?」

里の皆 「♪ もちろん知りたい、ゼッタイ知りタイ」

 

仙「〜♪ ゼッゼッゼ、ゼッタ〜イ 〜〜♪ ゼッゼッゼ、ゼッタ〜イ あなたの舌苔、ミタイキキタ〜イ」

 

里の皆「まずは舌苔か、、。」

 

ベーっ

 

仙「〜♪ ゼッゼッゼ、ゼッタ〜イ 〜〜♪ ゼッゼッゼ、ゼッタ〜イ 〜白黒黄色、それともグレー?白黒黄色、それともグレー?」

ぺ「〜♪ゼッタイ白いゼ、うっすら白いゼ、淡雪のようなwhite タ〜イ」

仙「ヤッタゼぺんたんwhite タ〜イ、ゼッタイ元気で歌いタ〜イ〜♪」

 

仙「〜♪ ゼッゼッゼ、ゼッタ〜イ 〜〜♪ ゼッゼッゼ、ゼッタ〜イ 〜白黒黄色、それともグレー?白黒黄色、それともグレー?」

ミスシュガー「〜♪ゼッタイ黄色だいたい黄色い、私のゼッタイイエロータ〜イ」

仙「イエロー臓腑に黄信号、胃ー熱とって進みタ〜イ♪」

 

里の皆「〜♪ ゼッゼッゼ、ゼッタ〜イ 〜〜♪ ゼッゼッゼ、ゼッタ〜イ 〜白黒黄色、それともグレー?白黒黄色、それともグレー?」

 

 

仙「〜yeah  ♪ それから見てよ、舌のイロ、紅白(コウハク)ピンク、ドッキリ青紫(セイシ)、紅白ピンク、ドッキリ青紫♪〜」

里の皆「???」

 

仙「〜yeah  ♪ あなたの舌は何色ですか〜紅白ピンク、ドッキリ青紫、紅白ピンク、ドッキリ青紫♪〜」

里の皆「わ、今度は舌質か、、。」

 

ベーっ

 

仙「〜♪ ゼッゼッゼ、ゼッシツ 〜♪ ゼッゼッゼ、ゼッシツ〜」

松江くん「僕の舌はタンタン淡白、うっすら白い、ほんのり白い~♪ 」

仙「~yeah 白い白いはお疲れモード、気血補って温めな~♪」

 

団長「オッケーまかせな、おいらの出番、俺はそんなひ弱じゃないぜ、元気はつらつ真っ赤な舌さ~♪」

仙「~yeah 真っ赤な舌なら熱取りな~♪ゴーヤにトマト、薄荷に菊花~♪」

 

もこ「わたしのちょっと神秘的~舌の裏までムラサキで~♪」

仙「~yeah そいつは困った巡ってないぜ、あんたの気血巡ってないぜ、青梗菜だー紅花だ~♪」

 

道子「♪ 私の舌はピンク色〜、青紫じゃないわ、春爛漫のピンク色〜♪」

仙「〜♪ yeah 道子さんヤッタネ完璧~五臓元気だ、心配ないゼ~♪」

 

里の皆「〜♪ ゼッゼッゼ、ゼッシツ 〜♪ ゼッゼッゼ、ゼッシツ〜」

 

ぺ「♪~みんなオッケー、ゼッシツオッケー、これでわかったゼッシンオッケー~」

 

里の皆「〜♪ yeah 〜〜♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

正常な舌

  • 神:潤沢
  • 形: 程よい厚さ・大きさ
  • 舌質: ピンク
  • 舌苔: 薄白色

 

 

【 舌質 】

 

神(しん)

  • ある: 潤沢、動きが自由
  • ない : 乾燥、光沢がない、動きが鈍い

 

舌色

  • 淡白(ピンクより薄い): 寒証・陽虚証・気血両虚証
  • 紅(こう): 熱証
  • 絳紅(こうこう、紅より更に紅い): 熱盛証・陰虚
  • 青紫(せいし) : 陽虚証・気滞血瘀証・中毒

 

舌形

  • 胖大(はんだい):舌の幅と厚さが大きくなる: 気虚証・陽虚証
  • 痩薄(そうはく):舌が薄くなり小さくなる : 津液不足証・気血両虚証・陰虚
  • 裂紋(れつもん) : 舌の表面が割れている : 正常・淡白–血虚・絳紅–熱盛証、津液不足証
  • 歯痕(しこん) : 舌の周りに歯の跡がついている : 気虚証・陽虚証
  • 芒刺(ぼうし) : 舌の表面がトゲ状になっている : 熱盛証

 

 

舌態

  • 強硬(きょうこう) : 舌が堅くて回らなく言語不利 : 熱盛傷筋・痰濁阻絡・肝風内動証
  • 萎軟(いなん) : 舌が弛緩して無力 : 気血両虚証・陰虚証・高熱傷津
  • 顫動(せんどう) : 舌が震える状態 :高熱・肝風内動証・心脾両虚証・気血不足証
  • 歪斜(わいしゃ) : 舌を出す時に右か左に偏る : 肝風内動証・風痰阻絡・中風
  • 吐弄(とろう) : 舌を異常に出したり戻したりする、口の周りを舐める : 心脾内熱
  • 短縮(たんしゅく) : 舌が出ない状態 : 危重状態
  • 麻痺(まひ) : 舌が痺れる : 血虚・肝血虚・風気痰盛

 

 

【 舌苔 】

 

苔色

  • 白 : 舌質の色が見えなくなる : 表証・寒証・湿証
  • 黄 : 熱証(裏熱の場合が多い)
  • 灰・黒 : 寒証・熱証

 

苔質

  • 薄 : 舌苔が薄い : 正常・表証
  • 潤 : 舌苔が潤っている :正常
  • 厚 : 舌苔が厚くて舌質の色が見えない : 湿証・食積・裏証
  • 滑:舌苔の水分が多くなっている状態 : 水湿停滞・痰飲・陽虚
  • 燥 : 舌苔が乾燥している状態 : 津液損傷・陰虚
  • 膩 : 舌苔のキメが細かく粘っている状態 :痰湿内停・食積
  • 腐 : 舌苔がほぐした豆腐のようになっている : 食積・痰飲
  • 剥脱 : 舌の表面が部分的に剥がれているような状態 : 食積・鬱状態
  • 光鏡 : 苔が全部剥がれている状態 : 胃陰虚証・気陰両虚証

 

*参考文献「実用中医学」(源草社)

 

 

 

 

*「舌の定位置」のお話はこちら

www.senninlife.com

 

 

*「五臓の竅」のお話はこちら

www.senninlife.com

 

 

*望診①のお話はこちら

www.senninlife.com

 

 

*神のお話はこちら

www.senninlife.com

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