色とりどりだけど、園児じゃない。
ごくり!黄露を呑み込んだ途端、異変が起こったのです。
ぺんたんの周りに五色の?をまとった五人?の若者?
いえいえ、何が何だか全くわかりません。
「肝ウーッド!」青色をまとった1人?が叫びます。
「心ファイヤー!」赤色をまとってます。
「脾アース!」黄色です。
「肺メタル!」真っ白。
「腎ウォーター!」まっ黒です。
「ウィーアー ザ ファイブ エレメンツ
(we are the five elements)
五行レンジャー参上!」
決めポーズをとったかと思うと、サーっと素早く分かれて、ぺんたんの周りを囲み、見事な五芒星を描き出しました。
肝ウーッド「イヨッ!ぺんたん、初めましてだよねー。俺、肝ウーッド、明るい性格なんすヨ、ノビノビしてるっていうの?春が好きだし、こう、パッーと解放されたいっていうか、ゴチャゴチャ言われるの嫌いなんすヨ、気が滅入っちゃうでしょ?ま、そんな時はみんなに"肝気鬱結"なーんて言われちゃったりして落ち込むんすヨ、そのうち今度はイライラ来て何かもう血がのぼっちゃう感じで怒れちゃうし、肝火上炎っていうの?あ、でもこう見えて俺、心ファイヤーの親なんすヨ。心ファイヤーは脾アースの親だし、脾アースは肺メタルの親、で、腎ウォーターが俺の親。俺たち五行レンジャーって相生(そうせい)っていうの?循環してるっていうか、助けあってるっていうか、、木が燃えて火生んじゃって、火が物を燃やして土生んじゃって、土の中から金生んじゃって、金鉱物から水湧き出ちゃって、そんでもって水で俺木育っちゃって、、、制御したりもするんすけど、相剋(そうこく)っていう感じで、、、」
一気に喋りまくる肝ウーッドにぺんたんは圧倒され、呆然と立ち尽くしていました。
低く渋い声で、腎ウォーターが囁きました。
「肝ウーッドの動きが激しい時は、酸味を与えてやりなさい。さすれば少しは落ち着くであろう。」
梅の実を一つ、ぺんたんは 差し出しました。
(ぺんたんが人差し指で書いた五行図(ごぎょうず)(⌒-⌒; ) 周りの矢印が相性)
仙人問答
ぺ「仙人、今日はとても疲れました。いきなり五行レンジャーが現れ、肝ウーッドが喋りまくって、、その上、五行図書くのに手間取って、、。」
仙「五行レンジャーは中医学において、無くてはならない大切なものじゃ。木、火、土、金、水、自然界は助けあいながら、又抑制しあいながらバランスをとっているのじゃ。人間の身体も同じ、肝、心、脾、肺、腎、バランスが崩れた時に邪気につけ込まれる。これからも、事あるたびに五行レンジャーは現れるであろう。」
仙「ぺんたんよ、疲れた時には気を補うが良い。」
そう言って仙人は何時ものように両手をぺんたんの前に差し出した。けれど、、
ぺ「仙人、掌に何ものっておりません。」
仙「ぺんたんよ、気は目には見えないものじゃ。」
ぺんたんは、思いっきり仙人の掌のものを吸い込んだ。