今週のお題「雨の日グッズ」
ザァ〜ザッザァー ザァ〜ザッザァー ザザザザッザァー
ぎぃ〜(扉を開ける音)
マスター「いらっしゃいませ。」
ぺ「あのぅ、一人なんですけど、よろしいですか?」
マスター「どうぞ、こちらへ。」
ぺんたん、マスターに案内された席へ座る。
マスター「今日も、よく降りますね。」
マスター、水とおしぼりを運んでくる。
マスター「さ、暖かいおしぼりをそうぞ。」
ぺ「あ、ありがとうございます。」
マスターと目があったぺんたん。
ぺ「(ドキッ!凄いイケメン、それに笑顔が可愛い💕)」
マスター「この辺りにお住まいですか?」
ぺ「ええ、まあ、私この山の仙人に弟子入りしているものなんです。今日は朝から仙人がいらっしゃらなくて、それでちょっと息抜きに、、」
マスター「そうですか、ご注文は何になさいますか?」
ぺ「えっと、梅雨時の薬膳ティとか、ありますか?」
マスター「もちろん、ございますよ。こちらがメニューです、どうぞ。」
menu
梅雨の薬膳ティ
- ジャスミンティ
- 玫瑰花ティ(まいかいかティ)
- 黒豆ティ
- 大豆ティ
ぺ「えーっと、ジャスミンティーはこの前仙人と一緒に飲んだから、うーん、あとの3つはどう違うんですか?」
マスター「そうでうね、玫瑰花ティはハマナスの蕾のお茶で、気の巡りを良くします。ビタミンCも豊富です。雨が続いて気分が落ち込みやすいこの季節にぴったりですよ。黒豆ティと大豆ティはどちらもむくみによく、体の中の湿を取り除くのによいですよ。」
ぺ「じゃ、玫瑰花ティにします。お花の蕾のお茶なんて、おしゃれで素敵。」
マスター「かしこまりました。しばらくお待ちください。」
マスターはカウンターに戻って、玫瑰花ティを作り始めた。
水2カップを鍋に入れ、沸騰してきたら玫瑰花5gを入れ、5分ほど煮たたせた。一旦、玫瑰花を取り出し、鍋に紅茶をいれ火を止め、しばらく置いた。カップに玫瑰花を入れ紅茶を注ぐ。良い香りが店内に充満した。
マスター「お待たせしました。玫瑰花ティです。」
ぺ「わっ素敵、ありがとう。」
にっこり微笑んだマスターの唇は、とても綺麗なピンク色だった。
ひとくち、玫瑰花ティを口に運ぶ、花の良い香りがぺんたんの鼻をくすぐった。