Hi, babies!
ぺ「仙人、仙人、仙人〜〜。」バタバタバタ
仙「なんじゃぺんたん、騒々しい。」
ぺ「産まれた、産まれたんですよ。」
仙「何が?」
ぺ「ツバメですよ、ヒナが孵ったんです。」
仙「おぉそうか、やりおったな。よしよし、で、何羽じゃ?」
ぺ「えーと今の所見えるのは3羽です。」
仙「3羽か、無事育つと良いのう。」
ぺ「まだ、口をパクパクしてるだけで、ピーともチーとも鳴いてません。」
仙「ふむ、そんなものなのかのう。」
ぺ「どうしましょう、名前とかつけた方が良いですか?ツバメ1号2号3号とか。」
仙「番号などつけるで無い。人に、いやツバメに番号をつけるなど無礼千万じゃ。」
ぺ「す、すいません。では、スーちゃんワーちゃんローちゃん、なんてのは?」
仙「なんじゃそりゃ?」
ぺ「3羽併せて、スワローズ、です。」
仙「ふむ、なるほど、それで良しとするか。」
ぺ「楽しみですね〜、何食べて育つのかなぁ。」
仙「ぺんたん、この前わしが、脾を『後天の本』と言ったのを覚えておるか?」
ぺ「あ、はい、生まれてからの生命活動を維持する営養物質を作っているって。」
仙「そうじゃ、それに対して腎を『先天の本』と言う。」
ぺ「腎、腎ウォーターを?」
仙「両親から遺伝により受け継ぐ物質は腎に貯蔵されておるのじゃ。」
ぺ「そうなんですか、、両親からの、、」
仙「腎は、作強の官、全身のエネルギー源として、気力、精力を起こし、体を強壮するものとみなされておる。」
ぺ「あ、それ、作強の官、この前の夢の中に出てきました。」
仙「腎は精を貯蔵しておるところじゃ。両親から譲り受けた先天の精(先天の本)を、脾胃や他の臓腑から送られてくる後天の精(後天の本)に常に補充してもらい、気を生じ、気の働きによって精を作るのじゃ。これが精気と言われるものなんじゃよ。」
ぺ「精気、。じゃあツバメのスワローズ達も、これから先天の精と後天の精で精気を作っていくのですね。」
仙「そうじゃ、しっかり営養つけねばのう。」
子供のための食薬
平補肝腎:穀類、イモ類、キャベツ、黒豆、くるみ、黒ごま、蜂蜜、卵、牛乳、鶏肉、豚肉、豚レバー、長芋、枸杞子
清熱安定:小麦、セロリ、白菜、大根、冬瓜、きゅうり、トマト、スイカ、りんご、梨、メロン、キウイフルーツ
仙人問答
ぺ「仙人、子供達の食事って、大人とは違うんですよね?」
仙「そうじゃのう、子供はまだまだ腎気が少ない。それに『肝常有余』という特徴もあり、情緒が不安定で、感情の起伏が激しい。脾気は不足しがちで嘔吐、下痢をおこしやすいのじゃ。」
ぺ「なるほど、では肝気を抑えて、腎や脾を補う食事が良いのですね。」
仙「7、8才ぐらいまではそんなことに気をつけると良いかのう。」
ぺ「それが、平補肝腎の食薬なんですね。」
仙「ふむ、それに成長が早いため、陰陽のバランスが陽に偏りやすい。だからすぐに熱を出すんじゃ。」
ぺ「それで、清熱の食薬も必要なんですね。」
仙「その通りじゃ、あとは甘味を摂りすぎないこと。甘味は湿をためて、脾を痛めるからのう。」
ぺ「わかりました。じゃ、スワローズのパパママに教えておこう!」