白っぽいね
ポロポロポロリ〜ン ポロッポッロ ♪〜
ボロボロボロロ
仙「何をやっておるんじゃ、ぺんたん、奇妙な音がしておるぞ。」
ぺ「奇妙な音じゃありません!ギターの練習をしてたんです。」
仙「何じゃ、いきなりギターの練習とは、、。」
ぺ「音楽は五臓に良いようですから、練習してみようかと、、。」(次にマスターに会うまでに、上達しておきたいのよーpaper moon ♪)
仙「ふむ、確かにのう、しかし盆も終わりじゃ。今日は残暑の薬膳を作るぞ、皆を呼べ。」
ぺ「は、はい。」
仙人の薬膳講座
仙「皆、盆休みは如何しておったかのう、休みであったものも居れば、仕事をしていたものもおるんじゃろう。今日は残暑の薬膳を作るのでな、これを食べて、残暑を乗り切ろう。」
ぺ「はい、今日は『蒸し鶏と茄子の豆乳素麺』です。」
仙「まず、豆乳のつゆを作って冷ましておくと良いのう。」
ぺ「はい、だし汁と豆乳を合わせ、火にかけ、白味噌で味を整え、冷まします。」
仙「温かいのが好きな人は、にゅうめんにしても良いぞ。」
ぺ「次は、鶏肉のささみを蒸します。」
仙「そうじゃ、紹興酒で下味をつけて、そのまま紹興酒ごと蒸すのじゃ。」
ぺ「蒸し器は面倒なので、今日はルクエで蒸します。」
仙「それから、ナスの素揚げじゃ、皮の方から油に入れると良い色に仕上がるぞ。」
ぺ「はい、綺麗に揚がりました。ペーパータオルにのせて油を切っておきましょう。」
仙「あとは、薬味の準備じゃ、ネギ、大葉は細く切り、ゴマは乾煎りすると良いぞ、しょうがはすりおろしてな。」
ぺ「はい、準備できました。」
仙「では、素麺を茹でてな。」
ぺ「はい、茹ですぎないよう気をつけて、、。」
仙「ようし、水で冷やして出来上がりじゃ。」
ぺ「はい、素麺を盛り付け、ささみを適当な大きさにほぐして、ナスをのせて、豆乳汁を回しかけ、薬味をのせて、完成です。」
仙「蒸し鶏と茄子の豆乳素麺 じゃ。」
仙「さっぱり味で、食が進むのう。」
ぺ「えー、仙人、私まだダイエット中ですよ〜、食が進んだら困ります。」
仙「薬膳レストランであれだけ食べておいて、何がダイエットじゃ。」
蒸し鶏と茄子の豆乳素麺
材料(2人分)
鶏ささみ3本、ナス1本、素麺4束、紹興酒大さじ1/2、薬味ねぎ、大葉、生姜、白ゴマ適宜
つゆ:昆布出汁150cc、豆乳250cc、西京味噌大さじ1.5
素麺(小麦) 清熱瀉火類
[性味/帰経 ] 涼、甘/ 心、脾、腎
[働き]⑴清熱除煩・養心安神 躁鬱、精神不安
⑵補益脾胃 消渇、食欲不振、下痢
鶏肉 補気類
[性味/帰経 ] 平(温)、甘/ 脾、胃
[働き]⑴補中益気 脾胃虚弱、消渇(糖尿)、食欲不振、下痢
⑵補精添髄 虚弱体質、消痩、産後無乳、四肢無力
⑶降気止逆 咳、げっぷ、しゃっくり
茄子 止血類
[性味/帰経 ] 涼、甘/脾、胃、大腸
[働き]⑴血熱の各種出血
⑵黄疸、水腫、むくみ
⑶食欲不振、胃腹脹満
豆乳 化痰類
[性味/帰経 ] 平、甘/ 肺、大腸、膀胱
[働き]⑴潤肺化痰平喘 虚労咳、喘息、咽喉乾燥
⑵利尿通便 便秘、小便不利、むくみ
⑶補虚養血 消痩、疲れ、産後虚弱、喀血
仙人問答
ぺ「仙人、今回は化痰類の豆乳を使いました。この時期に良いのですか?」
仙「そうじゃな、そろそろ秋の食薬も入れていくんじゃが、秋といってもまだまだ暑い。そこで今日の薬膳のように、熱をとりながら肺を潤す薬膳が良いのじゃ。化痰止咳平喘類(かたんしがいへいぜんるい)は、肺に作用するものが多いので、秋にはよく使うのじゃ。」
ぺ「秋は肺をいたわるんですよね。」
仙「ふむ、秋は肺メタルの働きが活発になるのでな。」
ぺ「今日の薬膳は、白っぽいです。」
仙「白い色は肺に帰経するからのう。」
ぺ「白色と辛味が肺に帰経します。」
仙「その通り、しかし辛味は肺を乾燥させるので、取りすぎてはならぬ。肺メタルは乾燥が嫌いなんじゃ。」
ぺ「はい、 白いもの、、白いもの、、探しておこうっと。」