干し上がったドクダミを使うんじゃ。
仙「ぺんたん、ぺんたーん、どこへ行ったんじゃ?」
ドドドドッー バタバタバタ
ぺ「ハァハァハァ、、はい、仙人、なんでしょうか?」
仙「何をしておったんじゃ?」
ぺ「はい、オリンピックも終わってしまい、高校野球も終わってしまいましたが、素晴らしいプレーに刺激されたので、私もちょっと、トレーニングしてみようかと、、。」
仙「ほぉ、それは感心じゃ。で、ジョギングか?スイミングか?何じゃ?」
ぺ「トレーニングしようか、、と思ったのですが、なんか体が重いし、、それにみてくださいこれ。」
仙「顔がブツブツじゃ。」
ぺ「汗かいてるせいか、吹き出物がいっぱいできちゃって、その上虫刺されであちこちかゆいし、、。」しょぼん
仙「よし、それならぺんたん、この前干したあのドクダミを使うのじゃ。」
ぺ「ドクダミを?」
仙「そうじゃ、ドクダミには解毒効果があるからのう、それに解毒効果、除湿効果がある小豆を一緒に使って、体の中の熱毒と、湿をとるのじゃ。」
ぺ「なるほど、、。でも、ドクダミ、、まずそうです。」
仙「案ずるな、任せておけ、わしにかかればドクダミもおしゃれなスィーツに早変わりじゃ。」
ぺ「え?スィーツ、やったぁ!」
ガサガサガサ、グツグツグツグツグツ
シャカシャカ、グツグツグツグツグツ
トントントン スィースィー
仙「ほら、完成じゃ。魚腥草寒天のみつ豆風 じゃ。」
ぺ「うわぁ、美味しそう、仙人、これ本当にドクダミで作ったのですか?」
仙「そうじゃ。ドクダミの煎じた汁を寒天にしたのじゃ。」
ぺ「いっただきまーす。まずは寒天から、、。あ、ほんと、ドクダミの味がします。でも、小豆や、桃、梨の甘さでそんなに中薬っぽくないです。わぁ、おいしい、、。」
魚腥草寒天のみつ豆風
材料(2人分)
魚腥草10gー水1.5カップ、粉寒天2gー水50cc、小豆大さじ2、桃1/2個、梨1/4個、蜂蜜小さじ2、ペパーミント適宜
作り方
- 小豆を戻して、柔らかくなるまで煮る。
- 魚腥草を分量の水に30分浸け、その後15分煮て、濾しておく。
- 粉寒天を分量の水で煮、魚腥草の煎じ汁200ccを加えて混ぜ、型に入れて冷やす。
- 3が固まったら、取り出してサイコロ状に切る。
- 4を器に盛り、桃、梨を切ってのせ、小豆、ペパーミントをのせ、蜂蜜をかける。
魚腥草(ドクダミ) 清熱解毒類
[性味/帰経 ] 微寒、辛、苦/肺、肝
[働き]⑴清熱解毒 喀血、膿痰、瘡瘍腫毒
⑵利尿通淋 排尿痛、血尿、排尿困難
⑶清熱止痢 湿熱下痢
小豆 利水滲湿類
[性味/帰経 ] 平、甘、酸/ 心、小腸
[働き]⑴利尿除湿 むくみ、胃もたれ、下痢
⑵解毒排膿 瘡瘍熱腫
梨 止咳平喘類(しがいへいぜんるい)
[性味/帰経 ] 涼、甘、微酸/ 肺、胃
[働き]⑴清熱化痰・生津潤燥 煩熱口渇、痰熱の咳、喀血
桃 補気類
[性味/帰経 ] 温、甘、酸/ 肺、肝、胃、大腸
[働き]⑴益気生津 疲れ、口渇、ほてり、盗汗
⑵養陰潤燥 腸燥便秘
⑶利肺鎮咳 風寒の咳、虚労の咳、喘息
⑷破血消積 腹痛、生理痛、不正出血
仙人問答
ぺ「仙人、魚腥草のスィーツ、なかなかいけました。」
仙「魚腥草は中薬じゃからな、やはりそれなりの苦みはあるが、食べやすくはなっておったじゃろ?」
ぺ「はい、小豆が甘ったるくないのもいいです。」
仙「小豆はみつ豆のエンドウ豆代わりじゃ。甘く煮なかったのは、甘味は湿を溜めるからじゃ、湿が溜まると痰になるからのう。」
ぺ「なるほど、それで痰にも良い梨も一緒に使ったのですね。」
仙「そうじゃ、それに果物の甘みで魚腥草の苦みが緩和されるしのう。」
ぺ「はい、桃と梨がみずみずしくて美味しかったです。」
仙「桃は疲れを癒し気を補う、何より今、おいしい時期じゃ。」
ぺ「はい。」
仙「あとは、毎日魚腥草を煎じて飲むと良い。」
ぺ「えー、やっぱ、飲むんですかぁ、、。」がっくり