あれッ? 紫じゃないの?
そーっ そーっ
キョロキョロ
ほっ
ぺ「よかった、仙人、お出かけみたい、、。もう、全く冗談じゃないわよ、仙人ベルトだなんて、、。」
ヒュヒューン
仙「おぉぺんたん、戻っておったか、どうじゃ、お腹の具合は?」
ぺ「あ、仙人、お帰りなさい。あの、、まだちょっと、、。」
仙「そうか、それはいかんのう、今、イチジクを採ってきたからのう、腸に優しい薬膳を作ってやるぞ、待っておれ。」
ぺ「あ、ありがとうございます。でも、仙人、そんなにひどくないので、あの、大丈夫です、、無理なことをしなければ、。」
仙「ところで、ぺんたん、水菜なんじゃが、、。紫水菜の種を蒔かんかったか?」
ぺ「はい、蒔きましたよ。昨年、紫水菜の花が咲いた時、ちゃんと種を取っておきましたから。」
仙「ふむ、おかしな事よのう、紫じゃなくて普通の緑の水菜になっておる、ほれ。」
ぺ「え?あら、ほんとですね、、。」
仙「何がどうしてこうなった?」
ぺ「わかりませんよぉ、でもちゃんと紫水菜の種を蒔きました。」
仙「そうか、まあ良い。水菜と、グリーンリーフと、ルッコラもあったな。」
ぺ「はい、まだ少しだけ収穫できます。」
仙「良し、これで、便秘改善、シミそばかす予防の薬膳じゃ。」
ぺ「しみそばかす予防? ちょっと、嬉しい。」ウフッ
シャキシャキ トントン
仙「ほい、出来上がり。イチジクのリーフサラダ じゃ。」
ぺ「綺麗、本当、お肌も綺麗になりそう。」
仙「この前のローズマリー酢をドレッシングに使ってあるんじゃ。」
ぺ「イチジクが甘くて、水菜の辛味と良いバランスです。」
イチジクのリーフサラダ
材料(2人分)
イチジク大1個、グリーンリーフ3枚、水菜10g、ルッコラ6枚、松の実5g、塩少々
ドレッシング:ローズマリー酢大さじ1、オリーブオイル大さじ2/3
作り方
- グリーンリーフは洗って適当な大きさにちぎる。
- 水菜は2センチぐらいに切る。イチジクは皮をむき1センチ幅に切る。
- 酢とオイルを合わせドレッシングを作る。
- 器にグリーンリーフ、水菜、イチジク、ルッコラを盛る。
- 松の実を乾煎りして4にのせ、軽く塩を振り3のドレッシングをかける。
無花果(イチジク) 瀉下類(しゃげるい)
[性味/帰経 ] 平、甘/ 小腸、大腸、膀胱
[働き]⑴健脾益胃・通便 食欲不振、下痢、便秘
⑵潤肺止咳 咳、痰
⑶消腫解毒 喉の痛み、声嗄れ、痔の腫れ
水菜 清熱瀉火類
(帰経はわかりません)
[働き]⑴清熱解毒・瀉下通便 熱病、煩熱、熱性便秘
⑵滋陰潤燥 陰虚の消渇、皮膚の乾燥
松の実 滋陰類
[性味/帰経 ] 温、甘/ 肝、肺、大腸
[働き]⑴養陰平肝熄風 めまい、かゆみ
⑵潤肺止咳 肺燥の咳、皮膚乾燥
⑶潤腸通便 腸燥便秘
仙人問答
ぺ「仙人、イチジクは瀉下類なんですね。」
仙「そうじゃ、もう少し細かく言うと瀉下類の中の潤下類じゃ。」
ぺ「潤下類?」
仙「瀉下類には攻下類と瀉下類があるんじゃ。どちらも胃と腸の運動を増強し、排便を促進するんじゃ。ガスがたまったり、食べ過ぎて下痢したりした時に良いのじゃ。大便が溜まると、毒素を体から排泄できなくなるのでな、頭痛や、めまい、口臭、皮膚の赤み、咳と、色々な自家中毒の症状を引き起こすんじゃ、ひどくなればガンにもつながるぞ。」
ぺ「自家中毒、ガンにも?それは大変、排便は大切なんですね。」
仙「そうじゃ、その瀉下類の中の攻下類は瀉下の効能が強いもの、潤下類は大腸を潤滑にするものが多く老人や虚弱体質の人に向いているのじゃ。」
ぺ「潤下類は体に優しいんですね。」
仙「攻下類にはパイナップル、アロエなどがあるな。潤下類はイチジクや火麻仁などじゃ。」
ぺ「ひまじん?」
仙「暇人ではない、ひまにん、麻の実じゃよ、最近ヘンプミルクとか売っておるじゃろ、あのヘンプじゃ。」
ぺ「あ〜あ、わかりました。」
仙「あと水菜じゃが、水菜はビタミンcが豊富でな、シミそばかすを予防するんじゃ、風邪予防にもなるんじゃぞ。解毒機能を強化し発ガン物質を排出するしな。」
ぺ「へぇ、水菜ってそんなすごい効能があったんですね。」
仙「そうじゃ、これで腸もお肌もピッカピカじゃ。」
ぺ「やった!」