たっぷりの青じそで
ガサガサガサ シャッシャッ
ぺ「ふぅ、まずはこれくらいかな、、。」
ジャージャー ジャブジャブ
「ぺんたんさーん、こんにちは。」
ぺ「あ、マスター」 ドキっ
マスター「シソの葉の刈り取りですか?」
ぺ「はい、こーんなに増えちゃったのでちょっと刈り取っておこうかと、。」
マスター「この時期になると、バッタ達もいなくなるので、良く育つんですよね。」
ぺ「ええ、。」
マスター「刈り取ったシソの葉をどうされるんですか?」
ぺ「どうしましょう、、とりあえず刈り取ってみたんですけど、、。仙人は神社の事で忙しいと言って出かけてしまわれたし、、。」
マスター「使い道が決まって無いなら、リカーに漬けて、薬膳酒にしませんか?この前ぺんたんさん、薬膳酒作りたいって仰ってたし、、。」
ぺ「え、シソも薬膳酒になるんですか?」
マスター「もちろんですよ。」
ぺ「わぁ、では是非教えてください。」
マスター「はい、いいですよ。では刈り取った葉を暫く干して乾かしましょう。」
ぺ「はい。」
マスター「乾いてきたら、キッチンペーパーで水分をしっかりとって瓶に入れましょう。」
ぺ「はい、レモンスライスも入れて、、。」
マスター「あとはホワイトリカーを注いで完成です。」
ぺ「はい、これもなつめ酒のように1ヶ月おきますか?」
マスター「いえ、しそ酒は2週間で完成ですよ。2週間経ったら濾して細口瓶に詰めかえるんです。」
ぺ「2週間で出来上がるなんて、、嬉しいです。」
マスター「紫蘇は肺にも帰経しますし、発汗して体を温めるので、気や血の巡りが良くなりますから、寒くなるこれからの季節に良いですよ。」
ぺ「そうなんですね、出来上がりが楽しみです。あ、これも食後や就寝前に飲むのがいいですか?」
マスター「しそ酒はどちらかと言うと食前酒のが良いですね。脾胃の調子も整えますし、香りもあるので食欲も増します。お刺身などと合わせると抗菌効果もありますからね。」
ぺ「しそ酒は食前酒、なつめ酒は食後や就寝前、、。同じ薬膳酒でも飲む時間帯はいろいろなんですね。」
マスター「そうですね、飲み方も色々ありますよ。ストレートやロック、お湯割、他の薬膳酒と混ぜ合わせてみたり、、とかね。」
ぺ「他の薬膳酒と? わぁ、なんかカクテルみたいで面白そう。」
マスター「しそ酒は、同じように食前酒として飲まれている梅酒と混ぜ合わせても良いですよ。」
ぺ「梅酒とですか、美味しそうですね。あー早く飲んでみたいです。2週間、待ち遠しい〜」
しそ酒
材料
青じそ100g、ホワイトリカー1200cc、レモン1個
(この割合でお好きなだけ)
作り方
- 青じそを綺麗に洗い、しっかりと水気を切る。
- レモンをスライスする。
- 熱湯消毒した瓶に、1、2を入れ、ホワイトリカーを注ぐ。
- 冷暗所で2週間おく。
- 2週間経ったら、ろ過して細口瓶に移し替える。
- 食前等に1日20~30ml飲む。
紫蘇 辛温解表類
[性味/帰経 ] 温、辛/肺、脾
[働き]⑴発表散寒 風寒表証の発汗、解熱、咳
⑵行気寛中 脾胃気滞の胸悶、嘔吐
⑶解魚蟹毒 蟹、海老、魚介類の中毒