クコ酒を使いましょう
カサカサカサ ヒラヒラヒラ
ぺ「枯葉舞い落ちる季節、、お肌もだんだん乾燥してきた、、。そうだ、ハンドクリームを塗っておこう。」
クルクルクル
ヒュヒューン
仙「ぺんたん、何をしておるのじゃ?」
ぺ「あ、仙人、おかえりなさい。手がカサカサしてきたので、ハンドクリームを塗っていたのです。仙人も塗ります?」
仙「そうじゃな、では塗っておこうかのう、ふんふん良い匂いじゃぁ、、。ぺんたんよ、ハンドクリームも良いが肌を潤す薬膳を作ってはどうかのう?」
ぺ「あ、それはいいですね。何を使いましょうか?」
仙「スペアリブなど、どうかのう、。枸杞酒もあったじゃろう。」
ぺ「わ、さすが仙人、スペアリブを枸杞酒で煮込めばいいのですね?」
仙「ふむ、そういう事じゃ、土鍋を使ってのう、。」
ぺ「はい、土鍋ですね。」
トントン グツグツ グツグツ グツグツ
ぺ「仙人、出来ました。スペアリブの枸杞酒煮 です。」
ぺ「いい感じでできて嬉しい〜。」
仙「よしよし、良い出来じゃ。スープもたっぷりじゃ。」
ぺ「薬膳らしく、塩のみの味付けですね。」
仙「そうじゃ、素材の味を楽しむのじゃ。うんうん、スープが美味いのう。」
ぺ「はい、本当に、スープの塩加減がいいですね。」
スペアリブの枸杞酒煮
材料(2人分)
スペアリブ400g、小松菜1パック、にんじん1/2本、水500cc、枸杞酒70cc、塩小さじ1/2、(枸杞酒がない場合は、枸杞子30g、紹興酒70cc)
作り方
- スペアリブは熱湯で1,2分茹で、冷水で洗う。
- 小松菜を2cmに切る。人参は乱切りにする。
- 土鍋に水、枸杞酒、スペアリブ、人参を入れ、蓋をして30〜40分煮込む。(枸杞酒がない場合は、枸杞子を前もって紹興酒につけておいて使う。)
- 最後に、小松菜を入れ、塩で味を整える。
スペアリブ(豚肉) 滋陰類
[性味/帰経 ] 平、甘、鹹/ 脾、胃、腎
[働き]⑴滋陰潤燥、益脾補腎、長筋肉、生津液、潤皮膚
枸杞子 滋陰類
[性味/帰経 ] 平、甘/肝、腎、肺
[働き]⑴滋補肝腎 足腰疼痛無力、遺精、めまい、頭のふらつき
⑵益精明目 白髪、視力減退、眼精疲労、風に当たると涙が出る。
⑶潤肺止咳 肺腎陰虚の慢性咳、喘息
(枸杞子を酒につけることにより、潤す作用が強くなる。)
肌荒れ、乾燥肌
小松菜 滋陰類
[働き]⑴養陰潤燥 腸燥便秘
⑵利肺止咳 風寒の咳、肺虚の喘息、咳
にんじん 養血類
[性味/帰経 ] 平(微温)、甘/肺、脾、胃、肝
[働き]⑴養血明目益肝 血虚による目の乾燥、かすみ、視力低下
⑵斂肺止咳 咳、咳痰
仙人問答
仙「肌を潤す作用のあるスペアリブと、同様に潤いを与える枸杞酒、小松菜との組み合わせは、肌の乾燥に良いんじゃ。」
ぺ「にんじんも入れてみたのですが、肺にも帰経しますし、養血作用があるので、陰液を潤すと思って、。」
仙「ふむそうじゃな、、。しかし人参を使うときは気をつけなばならぬぞ。今日のようにビタミンCが豊富な小松菜と一緒に使うときはな。」
ぺ「え?どうしてですか。」
仙「人参やキュウリにはビタミンCを破壊する酵素が含まれておるのじゃ。」
ぺ「え、じゃぁ、今日の小松菜のビタミンCは、、。」
仙「大丈夫じゃ、加熱するか酢を一緒に使う事でこの酵素の働きを抑えることができるんじゃ。」
ぺ「あーよかった。あ、それで、キュウリとトマトもよくない組み合わせってテキストに書いてあったのですね。」
仙「そういう事じゃ、よく覚えておくと良いのう。それから、、じゃ、 ビタミンCを多く含んでおる小松菜は風邪やインフルエンザにも有効なので、これからの時季、ちゃんと摂るようにするのじゃ。」
ぺ「はい、今日は土鍋も使って本格薬膳を作った気分でした。」
仙「そうじゃのう、土鍋は化学反応が起こりにくく、保温性にも優れておるので、薬膳では必需品じゃ。」
ぺ「はい、これからは土鍋の季節です。鍋、鍋〜」