山芋余ったし、、
ぺ「うーん、ムムムム、、。」
仙「ぺんたん、何を唸っておるのじゃ?」
ぺ「はい、昨日使った山芋がまだ残っているので、これで何か薬膳を作ろうかと考えていたんですけど、、。」
仙「山芋といえば、。」
ぺ「ダメですよ、仙人、黒豆納豆は、、。もう作ったんですから。」
仙「そうか、では豚肉、枸杞子と組み合わせると良いのう。」
ぺ「豚肉、枸杞子と、、。」
仙「そうじゃ、山芋、豚肉、枸杞子の組み合わせは不眠に良いのじゃ。」
ぺ「不眠、。」
仙「よし、今日はわしがお手本をみせてやるかのう。」
トントントン シャッシャッ
サーッ グルグル
仙「ほれ、完成じゃ。山芋と豚肉の白胡麻和え じゃ。」
ぺ「わぁ、美味しそう。」
パクッ
ぺ「あ、胡麻だれに蜂蜜の味が効いてる。」
仙「山芋もシャキシャキ 、ネバネバと美味いのう。この薬膳はお肌も潤って不眠にも良いのじゃ。」
山芋と豚肉の白胡麻和え
材料(2人分)
豚シャブ肉160g、山芋(長芋)80g、小松菜50g、枸杞子6g
ごまだれ:白練りゴマ大さじ1、醤油大さじ1、酢大さじ1、蜂蜜小さじ1
作り方
- 枸杞子は分量の酢につけて戻す。
- 小松菜はさっと茹でて、固く絞り、2cmに切る。
- 山芋は皮をむき、短冊に切る。
- 豚肉は熱湯でさっと茹でて、冷水に取り、水気を切る。
- 器に、山芋、小松菜、豚肉、枸杞子の順で盛る。
- ごまだれの材料をあわせ、5にかける。
豚肉 滋陰類
[性味/帰経 ] 平、甘、鹹/ 脾、胃、腎
[働き]⑴滋陰潤燥、益脾補腎、長筋肉、生津液、潤皮膚
山薬(山芋、長芋、自然薯) 補気類
[性味/帰経 ] 平、甘/脾、肺、腎
[働き]⑴健脾止瀉 脾気弱の食少、腹脹、泥状便
⑵養肺止咳 肺陰虚の慢性咳、喘息
⑶補腎縮尿 腎気虚の遺精、頻尿、帯下
小松菜 滋陰類
[性味/帰経 ] 温、辛、甘/肺、肝、胃、大腸
[働き]⑴養陰潤燥 腸燥便秘
⑵利肺止咳 風寒の咳、肺虚の喘息、咳
枸杞子 滋陰類[性味/帰経 ] 平、甘/肝、腎、肺
[働き]⑴滋補肝腎 足腰疼痛無力、遺精、めまい、頭のふらつき
⑵益精明目 白髪、視力減退、眼精疲労、風に当たると涙が出る。
⑶潤肺止咳 肺腎陰虚の慢性咳、喘息
白胡麻 滋陰類
[性味/帰経 ] 寒、甘/肺、脾、大腸
[働き]⑴清熱滑腸 皮膚の乾燥、筋肉の無力、痰、赤み、便秘
⑵行気通脈 頭痛、めまい、頭部瘡瘍
蜂蜜 補気類
[性味/帰経 ] 平、甘/ 脾、肺、大腸
[働き]⑴補中緩急 脾胃虚弱の疲労、食少、胃痛、腹痛
⑵潤肺止咳 肺気虚の咳、空咳、息切れ、皮膚の乾燥
⑶潤腸通便 虚弱者、腸燥便秘
⑷解毒 トリカブトの中毒
仙人問答
ぺ「仙人、冬は腎を補うんですよね。」
仙「そうじゃ、腎は精を貯槽しており、それを腎精と言うんじゃ。腎精から腎陰と腎陽が生まれる。その腎陰を滋養し、腎陽を温補するのじゃ。」
ぺ「うっ、なんか難しいですね。」
仙「腎陰は全身の陰の元、腎陽は全身の陽の元なんじゃ。」
ぺ「全身の陰陽の元、、。」
仙「そうじゃ、だから腎精が減少すれば五臓六腑も衰え老化していくのじゃ。」
ぺ「それで老化防止には腎を補う食薬を摂るのですね。」
仙「そう言う事じゃな。」
ぺ「納得!」
仙「今日の薬膳は腎陰を補う薬膳じゃ。腎は、腎ウォーターじゃ。そのウォーターが足りなくなれば、心ファイヤーの火が燃え盛ることになる。心火が盛んになることで、不眠・悪夢の症状へと繋がっていくのじゃ。もちろん、不眠になる原因は色々あるんじゃが、腎陰不足もその内の一つだと言う事じゃ。」
ぺ「腎ウォーターが、心ファイヤーの火が燃え盛らないように抑えてるってことですね。それで、腎ウォーターが足らなくなれば、その抑制が効かなくなる、、。」
仙「そうじゃ、腎ウォーターは心ファイヤーの祖父じゃからのう、いつも心ファイヤーを見守っているのじゃ。」
ぺ「心ファイヤーは腎ウォーターの孫、、かぁ、、。」
仙「さて、蜂蜜、山芋で気も補ったのでな、今日一日しっかり働くことが出来、良く眠れるぞ。」
ぺ「はい、、。」
仙「ふむ、しかし、いつもあっという間に寝てしまうぺんたんには必要の無い薬膳だったかのう。」
ぺ「そんな事ないです!私だって眠れない日もありますよ!」
ムスッ