黒砂糖も入れて
しんしん しんしん
しんしん しんしん
しんしん しんしん
サクッ サクッ サクッ サクッ
ぺ「ラベンダーの上にも雪 雪 雪・・・」
サクッサクッ サクッ サクッ
ぺ「満天星(どうだん)の上にも 雪 雪 雪・・・」
ぎぃ〜
ぺ「マスター、こんにちは。」
マスター「ぺんたんさん、この雪の中を、、寒かったでしょう、こちらへどうぞ。」
ぺ「はい、、。」
マスター「辺り一面、銀世界ですね。」
ぺ「ええ、寒いけど、ちょっとステキ、、です。」
マスター「丁度良かった、黒砂糖と乾姜を使って、体の芯から温まる甘酒を作ったんですよ。」
ぺ「わ、乾姜と黒砂糖入りなんて、プレミアムな甘酒ですね。」
マスター「ハハ、ではこちらがその プレミアム甘酒です、どうぞ。」
ぺ「あ、陳皮も入ってるのですね〜。」
マスター「はい、香りも良くなりますので。」
ふーふーっ
ごくっ
ぺ「ハァ、、温まります、、黒糖の甘みもいいですね。」
マスター「ちょっと色黒の甘酒ですけどね。」
ぺ「美味しいです。あ〜温まる〜〜」
しんしん しんしん
しんしん しんしん
マスター「雪、降り続いてますね。」
ぺ「はい、、。」
マスター「こんな日は、音楽でもかけて詩の朗読でもしましょうか?」
ぺ「え、マスターが詩の朗読を⁈」ドキドキ
マスター「はい。」
♪ ♪ ♪ 〜〜
Ⅰ
幼年時
私の上に降る雪は
真綿のやうでありました
少年時
私の上に降る雪は
霙(みぞれ)のやうでありました
十七ーー十九
私の上に降る雪は
霰(あられ)のやうに散りました
二十ーー二十二
私の上に降る雪は
雹(ひょう)であるかと思はれた
二十三
私の上に降る雪は
ひどい吹雪とみえました
二十四
私の上に降る雪は
いとしめやかになりました・・・・・
Ⅱ
私の上に降る雪は
花びらのやうに降つてきます
薪の燃える音もして
凍るみ空の黝む(くろむ)頃
私の上に降る雪は
いとなよびかになつかしく
手を差伸べて降りました
私の上に降る雪は
熱い額に落ちもくる
涙のやうでありました
私の上に降る雪は
いとねんごろに感謝して、神様に
長生したいと祈りました
私の上に降る雪は
いと貞潔でありました
* 中原中也 『生ひ立ちの歌』より
しんしん しんしん
しんしん しんしん
乾姜&黒糖入り甘酒
材料(4〜5杯分)
酒粕100g、乾姜1g、水500cc、黒砂糖15g 、塩ひとつまみ、陳皮少々(お好みで)
作り方
- 土鍋に分量の水を入れ、乾姜と細かくちぎった酒粕を10分以上浸けておく。(板粕の場合は30分以上浸けておく。)
- 土鍋を火にかけ、黒砂糖を入れて酒粕を混ぜながら弱火で煮る。
- 酒粕が混ざったら、塩を入れて更に煮込む。
- 温めた器に注ぎ、好みで小さく刻んだ陳皮をのせる。
[性味/帰経 ] 温、辛、甘/脾
[働き]⑴消化不良、お腹の冷え、血行促進、元気不足
乾姜 温裏類
[性味/帰経 ] 大熱、大辛/心、肺、腎、 脾、胃
[働き]⑴温中袪寒 心腹冷痛、嘔吐、水様下痢
⑵回陽通脈 大汗
⑶温肺化痰 肺寒の咳・喘息、胸背の冷え、疼痛
⑷温経止血 生理痛、生理不順
黒砂糖 温裏類
[性味/帰経 ] 温、甘/肝、脾、胃
[働き]⑴温中補虚 冷え、食欲不振、疲労、下痢
⑵緩急止痛 産後腹痛、生理痛、胃腹疼痛
⑶活血化瘀 生理不順
橘皮(きっぴ)陳皮、橘紅(きっこう) 理気類
[性味/帰経 ] 温、辛、苦/脾、肺
[働き]⑴理気和中 脾胃気滞の腹脹満、嘔吐、食欲不振、下痢
⑵燥湿化痰 胸苦しい、咳、多痰、喘息