菜の花と黒豆で
ごそごそ ガサガサ
ぺ「仙人、里で頂いてきた菜の花、どうしましょうか?」
仙「ふむ、そうじゃのう、前回は確かあさりと一緒にパスタにしたのう。」
ぺ「はい、薬膳講座で、、好評でしたよ。」
仙「では今日は、黒豆と一緒に使って、血流を良くし、気の流れを良くし、むくみを解消するご飯を作るとしよう。」
ぺ「うわっ、、なんかカッコイイ、。」
シャッシャッ
ぺ「黒豆は、乾煎りしてから使うのですね。」
仙「ふむ、黒豆は炒ると温性になる、じゃ。」
ぺ「あ、そうでした。」
トントン
サッ
仙「気の巡りを良くする為に陳皮も一緒に炊くのじゃ。無ければみかんの皮で良いぞ。」
ぺ「黒豆と陳皮を一緒に炊くのですね、菜の花はあとから、、。」
仙「そうじゃ、黒豆は炒ってあるので、お米に入れて直ぐに炊いても良いぞ、黒豆の色を出したい場合や、柔らかめに仕上げたい時は、黒豆をかしたお米に入れ一緒に30分ぐらいに水に浸けておいてから炊くのじゃ。」
ぺ「どっちにしようかなぁ?でも、黒いご飯のが薬膳っぽいから、、少し水に浸けておこうっと。」
チョロチョロ
グツグツ
仙「炊き上がったご飯に、菜の花を混ぜて、蓋をして蒸らす、、。」
仙「さぁ、完成、菜の花と黒豆のごはん じゃ。」
ぺ「うわぁ、黒い、、でも美味しそう、。」
パクっ
ぺ「もっちもち、、美味しい、、陳皮の香りも凄〜くいい、、。」
仙「美味いじゃろ?」
ぺ「はい、もう、どれだけでも食べれそう、、。」
仙「ゆるゆるの服を着ておるしのう、。」
菜の花と黒豆のごはん
材料(2人分)
作り方
- 米をかしておく。
- 黒豆は乾煎りする。
- 米に黒豆と陳皮を入れて炊く。
- 菜の花は軽く茹でて冷水に取り、塩少々を入れてもみ、水気を切って2cmに切る。
- ごはんが炊けたら、菜の花を入れて暫く蒸らし、その後混ぜる。
[性味/帰経 ] 平、甘/ 脾、胃
[働き]⑴補中益気・健脾和胃 脾気虚の疲れ、食欲不振、むくみ、下痢
⑵除煩止渇 精神不安、イライラ、口渇
菜の花
[性味/帰経 ] 涼(平)、辛、甘/肝、肺、脾
[働き]⑴散血消腫 瘀血性出血、血行不良
⑵清熱解毒 乳腺の腫れ、熱感、赤み、疼痛 、皮膚の炎症や吹き出物、
黒豆 利水滲湿類
[性味/帰経 ] 平、甘/ 脾、腎
[働き]⑴去風利水 むくみ、腹水、関節腫痛、黄疸
⑵滋陰補血 陰血不足のふらつき、月経不順
⑶活血解毒 水虫、吹き出物、薬物中毒
橘皮(きっぴ)陳皮、橘紅(きっこう) 理気類
[性味/帰経 ] 温、辛、苦/脾、肺
⑵燥湿化痰 胸苦しい、咳、多痰、喘息
肝ウーッド登場
肝ウーッド「イヨーッオ、ぺんたん、。」
ぺ「あ、肝ウーッド。」
肝「今日の薬膳、俺にイイっすよ〜。昨日のニンジンの薬膳も目に通じてる俺としては最高だし、。」
ぺ「あ、そうなんだ、やっぱり春だから、肝ウーッドを大事にしないとね。」
肝「もう、オレの気の巡り、最高っすね〜。これ食べてれば気分爽快、肝気鬱結〜なんて言われないっすよ。」
ぺ「肝気鬱結(かんきうっけつ)、肝ウーッドの気の巡りが悪くなって、気が詰まっちゃう、、って事ですよね。」
肝「そっ、そうなっちゃうとさ、オレ、落ち込んじゃったり、腹が立ったり、疲れちゃったり、めまいなんかも起こっちゃたりでさ、、大変な訳、。」
ぺ「それは、確かに大変ね。」
肝「菜の花ってさ、血の流れも良くしてくれるから、いいんだよねー。ぺんたん知ってるよね⁈気血同行。」
ぺ「知ってるわ、気と血は一緒に巡ってるって事よ、だから、気の巡りが悪くなれば血の流れも悪くなるし、血の巡りが悪くなれば、気の巡りも悪くなるって事。」
肝「それそれ、気も血も巡っちゃって、今日のオレ、スッキリ肝ウーッド!」
ぺ「良かった、肝ウーッドに気に入ってもらって。」
肝「I'm a perfect 肝ウーッド!」