わらびは五臓に良いんだって
ポカポカ
ポカポカ
ケキョ ケキョ ホーホケキョ
ぺ「あ〜、ウグイスが良い声で鳴いてる〜。」
ケキョ ケケケ
ぺ「? なんか、鳴き声が小さくなってきた、。」
キキョ ホー ホーキキョ
ぺ「え? キキョ? ウグイスが キキョ?気虚? わ、大変だー」
バタバタ バタバタ
仙「なんじゃ、騒々しい。」
ぺ「せ、仙人、大変です、ウグイスが、森のウグイスが、キキョって、、ホーホーキキョって、、。」
仙「なんと、、。」
キキョ キキョ ホーホーキキョ
仙「ふむ、確かに、キキョと鳴いておる。」
ぺ「どうしましょう、、。」
仙「良いものがあるぞ、昨日、山で摘んできたのじゃ、ホレ、。」
ドサっ
ぺ「あ、わらび、。」
仙「旬のものは体に良いぞ、それに、わらびは五臓の気を補うと言われておる。」
ぺ「五臓の気を!」
仙「そうじゃ、昨日のうちにアク抜きはしておいたからのう、このまま料理に使って良いぞ。」
ぺ「はい、では早速作って、ウグイスに食べさせちゃいます。」
トントン トントン
ぺ「えーと、わらびは、煮込むとクタクタになってしまうので、出汁に浸け込んで作る事にしようっと、、。新玉ねぎのスライスと、、後は塩昆布を使えば、調味料は要らないし、。」
ひたひた
ぺ「よし、これで半日以上浸け込んで、、。」
ひたひた ひたひた
ぺ「山椒を摘んで、ちょんとのせて、、。」
ぺ「はい、出来上がり、わらびと新玉ねぎの浸し和え です。」
仙「おぉ、出来たか、どれどれ。」
パクッ
仙「美味い、昆布の出汁が染みて、上品な味じゃ。」
パクッ
ぺ「あ、ほんと、美味しい。煮込んでないから、わらびの歯応えもあって、。」
ぺ「では早速、これをウグイスに、、。」
ほいほい
わらびと新玉ねぎの浸し和え
材料(2人分)
わらび(アク抜き後、又は水煮)80g、新玉ねぎ(小)1/4個、塩昆布5g、水100cc
作り方
- 塩昆布を細く切り分量の水に入れて火にかけ、沸騰直前に止め、冷ます。
- 塩玉ねぎを薄切りにし、水にさらす。
- わらびは3cmの長さに切る。
- 1の出汁に、水を切った玉ねぎ、わらびを浸し、半日以上つけておく。
わらび
[性味/帰経 ] 寒、甘/腎、膀胱
[働き]⑴ 解熱、利尿、解毒
⑵ 五臓の気を補う
玉葱 理気類
[性味/帰経 ] 温、辛、甘/脾、胃、肺、心
[働き]⑴健脾理気 食欲不振、下痢
⑵和胃消食 げっぷ、吐き気、胃もたれ
⑶発表通陽 発熱、悪寒
昆布 化痰類
[性味/帰経 ] 寒、鹹/肝、胃、腎
[働き]⑴消痰軟堅 瘰癧、こぶ、肝腫、脾腫、睾丸の腫大疼痛、
⑵行水消腫 水腫、げっぷ、血便、脚気、むくみ
*脂肪の値を下げ、血圧を下げる
仙人問答
ケキョ ケキョ
ホーホーケキョ
ぺ「あー、良かった、ウグイスも元気になったみたい。」
仙「山菜の季節じゃのう、わらびにフキ、たけのこ、、。」
ぺ「はい、でも山菜はアク抜きが必要なので、ちょっと手間がかかりますね。」
仙「ふむ、わらびは新芽に初ガン物質を含んでおるのでのう、しっかりとアク抜きをする事が大切じゃ。」
ぺ「はい、手間はかかりますがこの時期だけのお楽しみですね。」
仙「そうじゃ、ウグイスも五臓の気を補って、玉ねぎで気も巡らせて、良い声で鳴いておる。」
ケキョ ケキョ
ホーホーケキョ
ぺ「あ、そうだ、私、助陽類の食薬の資料、まだ里に持って行ってないので、ちょっと行ってきまーす。」
タッタタッタ
タッタ タッターー