小豆パワーだ!
ダラダラ
ぐだぐだ〜
ぺ「暑〜〜い、だる〜〜い。」
ぺ「仙人、、お出かけかなぁ〜?見当たらないし、、今日はちょっとサボっちゃおうかなぁ。」
ハッ!
ぺ「あ、そうだ、良い事思いついちゃった!弟子入りしてもう1年経ったんだから、ここからは去年のレシピをアップしておけば、、もう作らなくていい、、、。やった!」
ぺ「えーっと、去年の梅雨の薬膳レシピは、、。」
ぺ「よしよし、これでOK、じゃちょっと昼寝〜〜。」
シュシュシュー
ぺ「??何?」
ショショショー
ぺ「??何の音?」
キョロキョロ
そーっ
ぺ「蔵の方から聞こえたような、、。」
そそそっ
ぐぃ〜
ぺ「誰か居ますかぁ〜?」
キョロキョロ
ショショショー
ぺ「あ、やっぱりここから聞こえたんだ、、何?何の音?」
ピカーン
ぺ「あ、なんか光った、、。」
そそそっ
ぺ「これだ、この本、、。『薬膳指南書』へぇ〜、こんな本あったっけ?」
パラパラ
ぺ「えーっと最初は、《入門編》、なるほど、、入門から順番に書いてあるんだ、、。」
ぺ「入門編は、まあいいか、、。入門編はクリアしたと言う事で、次は、、《堕落編》え?堕落編?何よこれ、、。」
ぺ「次は、、《さらに堕落編》えーーっ⁈」
ぺ「つ、次は、、《番外編》」
ぺ「その次は、、《リメイク入門編》、、」
パタン!
ぺ「や、やめた、こんな本、、読まない、、。薬膳、作ろっ、。」
ぺ「えーっと、梅雨にオススメの食薬を使って、、。」
トントン
トントン
チョロチョロ パッパー
ぺ「よし、出来た。」
ヒュヒューン
仙「おぉ、ぺんたんよ、何か良い匂いがしておるな。」
ぺ「はい、今出来上がったところです。」
ぺ「梅雨の薬膳、小豆とインゲンのご飯 です。」
仙「美味そうじゃ、どれ。」
パクッ
仙「うん美味い、、小豆の甘みに、陳皮の香りも良いのう。」
ぺ「梅雨の時期に良いですよね。」
仙「そうじゃ、小豆で湿を取り、いんげん豆で脾を強くし、陳皮で気を巡らせ調和する。」
ぺ「良かった、、。」ホッ
小豆とインゲンのご飯
材料(2人分)
粳米1合、小豆(乾)30g、インゲン6本、陳皮小さじ1/2、塩ひとつまみ
作り方
- 小豆を洗って一晩水に浸けておく。
- インゲンは斜め切りにする。
- 研いだお米に小豆の戻し汁を入れて水加減し、小豆とインゲン、塩ひとつまみを入れて炊く。
- 炊き上がったら、陳皮を入れて蒸らす。
粳米 補気類
[性味/帰経 ] 平、甘/ 脾、胃
[働き]⑴補中益気・健脾和胃 脾気虚の疲れ、食欲不振、むくみ、下痢
⑵除煩止渇 精神不安、イライラ、口渇
小豆 利水滲湿類
[性味/帰経 ] 平、甘、酸/ 心、小腸
[働き]⑴利尿除湿 むくみ、胃もたれ、下痢
⑵解毒排膿 瘡瘍熱腫
[性味/帰経 ] 平、甘/ 脾、胃
[働き]⑴健脾化湿 口中の粘る感じ、食欲不振、下痢
⑵消暑和中 口渇、嘔吐、下痢、暑熱の頭重感
橘皮(きっぴ)陳皮、橘紅(きっこう) 理気類
[性味/帰経 ] 温、辛、苦/脾、肺
[働き]⑴理気和中 脾胃気滞の腹脹満、嘔吐、食欲不振、下痢
⑵燥湿化痰 胸苦しい、咳、多痰、喘息
仙人問答
ぺ「あの、仙人、、今日、蔵の中で『薬膳指南書』と言う本を見つけたのですが、、。」
仙「おぉ、そんな本があったかのう、。」
ぺ「それが、目次を見て見たんですが、、ちょっと、、いえ、かなり変で、、」
仙「ふむ、そうか?何が書いてあった?」
ぺ「はい、最初は《入門編》なんですが、、その後が《堕落編》とか、《番外編》とか、、」
仙「ウハハハハ、、ウハハハハ、、、ウハウハウハハハハー。」
ぺ「なんですかー、仙人 、。」
仙「あの本は、修行しておる者の心を映すのじゃよ。」
ぺ「え?」
仙「つまり、今のぺんたんの心の中が、そうなっておると言う事じゃ、ウハハハハー。」
ぺ「そ、そんなぁ、、。」しょぼん
仙「心の鏡と言う訳じゃ、次見る時はどうであろうかのう、、。ウハハハハ〜〜」