7月の東京
暑い、暑い、この暑い7月をどう乗り切るか、、。
それはやはり鰻しかない、、
いえいえ、鰻ではありません、穴子、です。
と言う事で、久しぶりに東京へ行って来ました。
人人人・・・の東京で、、さっさと用事を済ませ
向かったのは日本橋『玉ゐ』・・・
あー、もう、穴子の箱めし、、最高!です ♡♡♡
そんな7月を振り返って、、。
塩で決める!
薬膳の勉強を始めて直ぐの頃、学校から送られて来たお便りに、薬膳の調理実習に参加された方の感想文が載っていました。
「塩だけで、これほど美味しい料理が出来るとは・・・」
そうなんだ、、塩だけで、、美味しく出来るんだ、、と半信半疑で読んでおりました。
それから、数々の薬膳料理をテキストに従って作っていくと、、な・る・ほ・ど・・
良し、私も塩だけで決めてやる!と、、
モロヘイヤのスープは、塩昆布のみの味付けで作ってみましたが、淡白なモロヘイヤの味を殺す事なく、刺激の少ない脾胃に優しいスープが出来ました。
塩昆布は、細切りのものを使うと余り昆布出汁が出ません。上質な角切りの塩昆布を少量、上手に使うと良い出汁になり、醤油も要らないので素材の味を損なわず、便利です。
スリムに、シンプルに
以前ファッション業界の方が「ファッションはプラスじゃないんです、マイナスするんです。余分なものをどんどん取り除いて行く作業なんです。」とおっしゃってました。
これもなるほど、、です。
余分なものを取り除き、シンプルにスリムに、、。
お化粧初心者が、あれもこれも塗りたくり大失敗に終わったり、
薬膳料理のレシピで、料理の腕前を見せつけようと、あれもこれも放り込んで、治療目的を見失ったり、、
確かに、物事の初めって珍しくて、あれもこれもって欲張っちゃいますが、洗練されて行くとどんどんシンプルになって行くんだなーなんて思ったりします。
中医学の勉強をする、、本を読み、文字を書き、、目から入った知識を一生懸命理解しようと噛み砕いて、、身体の中を一巡させ、消化し、吸収する。
1度では吸収出来なかった知識は何度も何度も繰り返し噛み砕き、消化させる。
それでも消化出来なかった物は、シコリ、となって体内に留まる。
これが、又何かの刺激を受けた時にふっと消化され吸収し、排出される。
「あ、腑に落ちた、、、。」と言う、、瞬間でしょうか、。
焦って、むやみやたらに知識を詰め込めば、それは噛み砕く事も間に合わず、消化される事なく滞り、吸収される事なくただ排出される。
シコリにさえなっていないただの滞りは、どんな刺激にも反応する事無く、ただ滞っている。
『シコリ』は疑問となって、解決の道を探すけれど、『滞り』は疑問にもならない。
気が滞る、、そうすると、気と一緒に巡っている血も滞る、、。
身体の場合、循環が滞る=病気、なんです。
身体も経済も自然界も私の頭の中も、、消化し吸収し排出し、循環しなければーーー
「滞ってるんだなぁ〜私、、。」と思いながら、ジャスミン茶でも飲んで、いつの日か洗練されてスッキリ、シンプルになれる日を夢見ていよう。
・ ・ ・ ・ ・
そう言えば『玉ゐ』のお出汁は、シンプルで美味しかったーー〜骨入り〜
自然界便り
ハブ草の花が咲きました。
そして花が終わると、沢山の種が、、出来てます。
この種を取って乾燥させハブ茶にします。
このハブ草も、ハブ茶をパラパラッと撒いておいたものが、こんな風に芽吹いて花が咲いたのです。
やはり、生命力の強い物が体に良い!
ハブ草と言う名前は、ハブに噛まれた時の民間薬と言う事で、この名前が付いたそうです。
決明子(ケツメイシ)と効能が同じと言う事で、決明茶はハブ茶とも呼ばれ、目の疲れ、かすみ、そして便秘改善に使われます。
*決明茶はこちら
編集後記
・・・東京に空がないといふ・・・
いいえ、東京には東京の空がある。
隅田川テラスからの夜景はキラキラと美しく、スカイツリーを眺めながら、まるでドラマのヒロインにでもなった様な気分にさせてくれる。お腹は穴子で満たされてるし、、(笑)
今月も訪れて下さった皆様、スター、ブクマ、コメントを下さった皆様、読者になって下さった皆様、本当にありがとうございます。
蝉時雨と月明かりの美しい里に戻り、、さて、8月です。