痰湿体質を改善する
パシャッ
パシャッ
仙「お、何の写真を撮っておるのじゃ?」
ぺ「はい、化痰類、止咳平喘類の食薬の写真です。」
仙「そうか、、梨を使った薬膳を作ったので、、それでじゃな。」
ぺ「はい、秋に出番が増えてくる食薬もありそうで、、。」
仙「どれ、。」
化痰止咳平喘類の食薬
海苔・貝母・昆布・水母・豆乳・枇杷葉・杏仁・羅漢果・梨
仙「化痰類と止咳平喘類(しがいへいぜんるい)が一緒に写っておるが、、秋には止咳平喘類の食薬が活躍するのじゃ。」
ぺ「あ、じゃ、ちょっと分けて書き出してみますね。」
【 化痰類の食薬・中薬 】
- 海苔・昆布・海藻
- 水母(クラゲ)・浅蜊(アサリ)
- 里芋・黒慈姑(くろぐあい)・たけのこ・糸瓜(ヘチマ)
- 春菊・芥菜(からしな)・冬瓜子・白芥子(はくがいし)・萊菔子(らいふくし)
- 豆乳
- 貝母(ばいも)・海蛤殻(かいごうかく)・桔梗
- 豚の肺臓・豚の胆汁
【 止咳平喘類の食薬・中薬 】
仙「 そうじゃ、この方がわかり易いのう。」
ぺ「確かに、止咳平喘類には秋の果物が入っていて、、あ、枇杷の葉、、そろそろ枇杷の葉茶の季節ですね。」
仙「ふむ、止咳平喘類の食薬は肺に帰経するので、秋の乾燥した空気や、肺を傷めやすい冬に良いものが多いのう。」
ぺ「化痰類、、はどうですか?」
仙「化痰類は、もちろん痰の症状を改善する食薬じゃ。咳と痰の症状は一緒に現れる事が多いので、化痰類と止咳平喘類は一緒に使われる事も多いのじゃが、。」
ぺ「はい、、」
仙「が、、前にも言うたと思うが、中医学での「痰飲」と言うものは、湿が溜まって水液の代謝が悪くなって生じる病的な塊の事じゃ。」
ぺ「はい、えーっと、体の中に不必要な汚い水分が溜まってくる事、ですよね。」
仙「そうじゃ、一般的に言う、『血液ドロドロ』や、『コレステロールが溜まる』なども含まれておるぞ。」
ぺ「あ、そうか、それで、化痰類の食薬は、高血圧・糖尿病・高脂血症に良いのですね。」
仙「ふむ、中医学で言うところの『痰湿体質』の人の症状の改善に良いのじゃぞ。」
ぺ「痰湿体質?」
仙「痰湿体質とは、、肥満体型で特に腹部が肥満しやすく柔らかい、そして痰が多い。性格は温厚、顔色が黄色く皮脂が多い、などの特徴があるな。」
ぺ「はぁ、、。」
仙「症状としては、脂こいもの、甘いものを好み、多汗で身体が重だるい、胸がつかえて痰が多い、口中がネバネバする、眠気が強く、むくみやたるみが見られる、などじゃな。」
ぺ「甘いもの、脂こいもの、、お好きな方多いですよねー、。」
仙「こう言う痰湿体質の人は、梅雨や湿気の多い環境での適応能力が弱く、消渇や中風にかかり易いのじゃ。」
ぺ「消渇(しょうかつ)、、中風、、。」
仙「一般的に言う 『糖尿病』はこの『消渇』に属し、『脳血管疾患』は『中風』に属するのじゃ。」
ぺ「そうでした、、。」
仙「『もしや自分は痰湿体質では?』と思ったら、化痰類の食薬を意識して摂ることが大事じゃぞ。」
ぺ「分かりました。里へ行った時も、そう言う体質の方がいないか、気をつけてみます。」
仙「ふむ、脂こいもの、甘いもの、酒、過食に注意が必要じゃ。」
ぺ「はい。」
*羅漢果の煎じ方はこちら
*枇杷葉茶はこちら
*肺に帰経する食薬はこちら
仙人問答
仙「さて、出かけるとするかのう、、。」
こそっ
ぺ「あれ、、仙人、、門の所に誰かいますよ。」
仙「怪しげな人影、、。誰じゃ!」
ビクッ
仙「姿を見せ〜〜い。」
ヒョコッ
ぼーっっ
ぺ「ん?、男の子、中学生? こんにちは、、お名前は?」
男の子「・・・・・ ~~~」
ぺ「え、聞こえない、、。」
男の子「・・・・・ 職業・・・、を、、。」
仙「なんじゃ???」