香りは、鬱も湿もやっつけます
ガサガサ
サッサ
ウィーンウィーン
仙「なんじゃ、ぺんたん、、祝日だというのに、騒がしいのう。」
ぺ「あ、仙人、干しておいた青シソを、、コードレスのBOSCHで、、細かくしてるんです。」
仙「そうか、今年も青シソは大量に育っておったからのう。」
ぺ「はい、お陰で、青シソ酒は、ホワイトリカーとブランデーと2種類作りましたよ。」
*青しそ酒の作り方はこちら
仙「それで今度は乾燥青シソ、と言う訳か、、。」
ぺ「はい、大葉はスーパーでは1年中売っていますが、庭のシソはもう枯れて行きますからね。花が咲く前に収穫するのが良いんです。」
仙「ふむ、1年草の青シソやバジルはこうしてドライハーブにしておくと便利じゃな。」
ぺ「はい、青しそはこれから冬に向けても活躍しますし、。」
仙「そうじゃ、紫蘇茶は冬の大事な薬膳茶じゃ、風寒邪気をやっつけねばのう。」
ぺ「はい。こうしてドライ青しそを作って、冬支度です。」
仙「あぁ、しかしぺんたんよ、バジルを全部収穫してはならぬぞ。」
ぺ「わかってますよ、仙人、幾つかはちゃんと花を咲かせて種を摂ります、来年用にね。」
仙「良し良し、紫蘇は、自然に種が落ちて来年も育つしな、、。しかし、種が出来たら採って干しておいても良いのじゃぞ。」
ぺ「え、そうなんですか?」
仙「ふむ、紫蘇の種は『蘇子』と言って、止咳平喘類の中薬じゃ。」
ぺ「あ、そうなんだー。」
パシャッ
ぺ「ついでに、その他のドライハーブの写真も撮っておこうっと。」
ドライハーブ
瓶 : 向かって左から、青しそ・タイム・バジル・オレガノ
お皿 : 青しそ・セージ・オレガノ
仙「どれも緑色で、同じに見えるのう。」
ぺ「仙人、、匂いは全然違いますよ。」
クンクン
クンクン
仙「おー、どれも良い香りじゃ。薬膳では、香りのあるものは、湿や鬱を退治すると言われておるからのう、、。」
ぺ「はい、これ以外にも沢山作りました。ミント、レモングラス、レモンバーム、ローズマリー、月桃、どくだみ、枇杷葉、。」
仙「乾燥させた方が香りが良くなるものもあるからのう。楽しみじゃな。」
ぺ「はい、ドライハーブ達は薬膳料理はもちろん、薬膳茶、入浴剤、それから防虫剤や匂い袋にと大活躍!です。」
仙「ふむ、ハーブビネガーやハーブオイルにも出来るしな。」
*かぼちゃのローズマリーソテー は、こちら
ぺ「あ、そう言えば、里の皆さんにも作って頂くように言った事がありましたね。」
仙「そうじゃったな、皆、作ったのかのう?」
ぺ「はい、今度見てきますね。どちらにしても、里でも青シソはあちこちで見かけましたから、皆さんに干して冬の薬膳茶、スープ等で使って頂くように伝えてきます。」
*体表の邪気を追い払う食薬 はこちら
【 ドライハーブ 】
- ハーブ類はサッと洗う。
- 直射日光を避けて陰干しする。
- バジル等は束ねて逆さにして吊るすか、葉を取って野菜干しのネットなどに入れても良い。
- 1週間ほどしっかり乾燥させて、保存瓶に入れる(乾燥剤も)。
*乾燥紫蘇を使った「冬風邪の薬膳スープ」はこちら
【 ハーブ 効能 】
- ローズマリー : 記憶力、集中力、血流促進、抗酸化作用
- オレガノ : 消化促進、疲労回復、鎮静、咳。
- タイム : 抗菌、殺菌、抗ウィルス、咳、痰、精神不安
- バジル : 便秘、皮膚のかゆみ、冷え、鎮静
- セージ : 抗菌、抗ウィルス、収斂、制汗、更年期
紫蘇 辛温解表類
[性味/帰経 ] 温、辛/肺、脾
[働き]⑴発表散寒 風寒表証の発汗、解熱、咳
⑵行気寛中 脾胃気滞の胸悶、嘔吐
⑶解魚蟹毒 蟹、海老、魚介類の中毒
薄荷(ミント) 辛涼解表類
[性味/帰経 ] 涼、辛/ 肝、肺
[働き]⑴疎風清熱 発熱、頭痛、無汗
⑵清利頭目 目の充血
⑶宣毒透疹 麻疹の透発が不十分な時
⑷疎肝解鬱 肝気鬱結の胸脇脹痛、ため息
ぺ「あ、仙人、今日は『秋分の日』でしたね。」
仙「陰陽転化の日じゃ。陽が減って行き、陰が増えてくる。陽を補う薬膳が必要になってくるのう。」
ぺ「ふふ、やっぱ紫蘇やバジル、お役立ちですね〜。」
*秋分の日のお話はこちら