洋梨とアスパラで潤いを
そよそよ〜
トコトコ
ぺ「あー気持ちの良い風だわ〜。」
トコトコ
ぺ「秋はお散歩も楽しい〜。」
コホコホ
コホンコホン
ぺ「ん?どこかで咳、、誰かの咳、、。」
キョロキョロ
ぺ「発見!」
タタタターー
ぺ「新人君、、元気?」
新「あ、ぺんたんさん、、こんにちは。」
ぺ「どうしたの?咳が出てたわよ。」
新「あ、はい、このところ空気が乾燥してきたせいか、空咳が、、。」
ぺ「そうね、秋だから、、喉は?」
新「はぁ、、喉は渇きますねー、水分補給はしっかりしてるんですけど、。」
ぺ「わかった、行こう。」
タタタター
新「あ、ぺんたんさーん。もう走るの速いなぁ〜〜。」
ガラガラっ
トントン
トントン
くるくる
混ぜ混ぜ
ぺ「よしっ。」
新「ハァハァ、、やっと着きました。」
ぺ「遅いなぁ、、でもその間に、もう出来てるわよ、これ。」
新「わ、これ、何ですか?」
ぺ「洋梨とアスパラガス、トマトのマリネよ。」
新「美味しそうですねー。」
ぺ「今、漬け込んだところだから、持って帰って2,3時間冷蔵庫に入れておいて、それから食べてね。」
新「はい、ありがとうございます。」
ぺ「これはね、空咳や喉の渇きに良い薬膳なのよ。」
新「へぇ、、これが、。」
ぺ「梨とアスパラガス、トマト、蜂蜜の組み合わせが良いのよ。」
新「そうなんですか、、。」
ぺ「自分で作るのが面倒なら、梨に蜂蜜をかけて食べるだけでも空咳や渇きに効果があるから、。」
新「あ、それぐらいなら出来そうです。」
ぺ「作ったばかりのドライタイムも入れてあるから、ね。」
新「はい、ありがとうございます。」
洋梨とアスパラガスの潤いのマリネ
材料(2人分)
洋梨1/2個、トマト(小)1個、アスパラガス2本、塩麹小さじ1、蜂蜜小さじ1、レモンスライス2枚、ドライタイム少々
作り方
- 沸騰した湯に塩ひとつまみを入れてアスパラガスをサッと茹で、冷水に取り、水気を切って斜め切りにする。
- トマトはくし切り、洋梨は皮をむいて薄切りにする。
- レモンスライスは適当な大きさに切る。
- ボウルに洋梨とアスパラガス、塩麹、蜂蜜、レモンスライス、ドライタイムを入れて和え、タッパー等に入れ替えて、トマトを加えそーっと混ぜ、冷蔵庫で2〜3時間寝かせる。
- 常温に戻して、頂く。
洋梨 止咳平喘類(しがいへいぜんるい)
[性味/帰経 ] 涼、甘、微酸/肺、胃
[働き]⑴清熱化痰・生津潤燥 煩熱口渇、消渇、痰熱の咳、喀血
アスパラガス 滋陰類
[性味/帰経 ] 微温、甘、苦/肺、心、肝、腎
[働き]⑴滋陰生津止渇 発熱、喉の渇き、便秘
⑵潤燥止咳 空咳、痰、結核の咳、肺膿
⑶殺虫止痒 皮膚の痒み、乾癬
トマト 清熱瀉火類
[性味/帰経 ] 微寒、甘/ 肝、脾、胃
[働き]⑴生津止渇 熱病による煩渇
⑵健胃消食 食欲不振、消化不良
蜂蜜 補気類
[性味/帰経 ] 平、甘/ 脾、肺、大腸
[働き]⑴補中緩急 脾胃虚弱の疲労、食少、胃痛、腹痛
⑵潤肺止咳 肺気虚の咳、空咳、息切れ、皮膚の乾燥
⑶潤腸通便 虚弱者、腸燥便秘
⑷解毒 トリカブトの中毒
タイム
[性味/帰経 ] 温、辛、苦/
[働き] 抗菌、殺菌、抗ウィルス、咳、痰、喉の炎症、消化不良
仙人問答
ぺ「と言う訳で、これ 洋梨とアスパラガスの潤いのマリネ です。」
仙「おぉ美味そうじゃ。」
パク
パクパク
仙「うむ、美味い、塩麹で甘みが増した洋梨、それに蜂蜜が混ざって、とろっと甘い。」
ぺ「トマトの塩麹加減も良いですよねー。」
仙「そうじゃ、酸味、鹹味、甘味が、上手〜く混ざり合っておるのう。」
ぺ「たしか、、梨と蜂蜜って相性が良いんですよね。」
仙「ふむ、陰虚肺燥の空咳、喉の乾燥に良いのじゃ。」
ぺ「アスパラガスやトマトも、。」
仙「アスパラガスやトマトは津液を生む食薬じゃからのう、あとこれに百合根を加えれば、更にパワーアップした薬膳になる。」
ぺ「なるほど、、。」
仙「しかし梨は体を冷やすのでのう、脾虚で下痢気味の場合は注意が必要じゃ。」
ぺ「はい、冷やし過ぎないよう、温性のタイムも入れてみました。」
仙「ふむ、梨をコンポートにするのも良いが、温性のタイムを少量加える事も良い事じゃ。」
ぺ「はい、出来たてのドライタイム、です。」
仙「良い香りじゃのう〜〜」
ほわわわ〜〜ん
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