えごまは、ゴマじゃないよ
パラパラ
パラパラ
ぺ「仙人、何をなさっているのですか?」
仙「えごまの種じゃ、、。」
ぺ「エゴマ、、。」
シャシャシャッ
仙「弱火で乾煎りして、、すり鉢へ、。」
ぺ「これが、えごまの種、。」
仙「そうじゃ、これをすり鉢で、する。」
ゴリゴリ
ゴリゴリ
ぺ「あー、いい匂い〜。」
仙「こうしてすり鉢ですれば、流行りのえごま油が、出てくる出てくる、。」
じわぁ〜
ぺ「あ、そう言えば『えごま油』、、人気有りますよね。」
仙「脳細胞を活性化させ、認知症、生活習慣病にも良い、、と人気らしいのう。」
ササッ
ササッ
仙「完成、豚コマと小松菜のえごま和え じゃ。」
ぺ「わ、もう出来た、、。美味しそう〜。」
パクッ
ぺ「ん〜、さっぱり味で、美味しいー、でも、仙人、、ゴマっぽくないですね。」
仙「だから、言うておるじゃろ、えごまは、胡麻ではないぞ、えごまの種じゃ。」
ぺ「あ、そっか、、ゴマじゃない、胡麻じゃない、、。」
パクパク
パクパク
豚コマと小松菜のえごま和え
材料(2人分)
豚コマ100g、小松菜1束、えごま大さじ1、みりん大さじ2/3、薄口醤油大さじ2/3
作り方
- 沸騰した湯に塩ひとつまみを入れて小松菜を茹で、冷水に取る。
- 同じ湯で豚コマを茹でる。
- 小松菜の水気を切って、2cmに切る。
- えごまを弱火でから炒りし、すり鉢でする。
- 4にみりん、醤油を入れて混ぜ、豚コマ、小松菜を入れて和える。
豚肉 滋陰類
[性味/帰経 ] 平、甘、鹹/ 脾、胃、腎
[働き]⑴滋陰潤燥 熱病による消渇、空咳、便秘、乳汁分泌不足、病気の回復
小松菜 滋陰類
[性味/帰経 ] 温、辛、甘/肺、肝、胃、大腸
[働き]⑴養陰潤燥 腸燥便秘
⑵利肺止咳 風寒の咳、肺虚の喘息、咳
えごま
[性味/帰経 ] 温、辛/肺、脾、胃
[働き]⑴止咳平喘 咳、喘息などの気の上逆、お腹の冷え
仙人問答
仙「『えごま』は、シソ科の植物じゃ、葉っぱは見た目もシソにそっくりじゃ。」
ぺ「あ、あの、プルコギとかに、ついてる、、エゴマのキムチとかも有りますよね。」
仙「それじゃ、。その種から摂ったのが『えごま油』じゃ、『シソ油』とも言われておるぞ。」
ぺ「へぇ、、シソ油ってエゴマ油の事なんだ、、。」
仙「ふむ、シソ油と言われておるものの殆どが『えごま油』じゃ。効能もシソの種の『蘇子』と似ておってな、咳や喘息に良いのじゃ。」
ぺ「『蘇子』って確か『止咳平喘類』でしたよね。『紫蘇の種』も『えごまの種』も咳に良い。」
仙「そう言うことじゃ。」
ぺ「『えごまの種』が手に入らなければ『えごま油』か『シソ油』で今日の薬膳を作れば良いですね。」
仙「そうじゃのう、今日は豚肉、小松菜といった滋陰類、肺を潤す食薬と一緒に使ったのでな、この時期の咳や、喘息に良い薬膳というわけじゃ。」
ぺ「なるほど、、さすが仙人、、。」
仙「これからの時期に活躍する食薬じゃ、上手に取り入れたいものじゃのう。」
ぺ「はい、今日の薬膳、美味しかったし、、えごま&えごま油、取り入れます!」
仙「よし、ではわしは、ちと出かけてくる、、。」
ごそごそ
ぺ「今から、、、ですか?」
仙「今日は十五夜、中秋の名月じゃ、美味しいお団子を道子さんとトッコちゃんにのう、、。」
ヒューン
ぺ「え?えっ? 美味しいお団子って、、まさか私が作っておいた、、。」
バタバタ
キョロキョロ
ぺ「あーーー、無い、無いーーッ、 マスターに持って行こうと思って作ったのにーー、もう〜ーっ!! 」
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