血虚体質の方にオススメの薬膳
サラサラ
サラサラ
ぺ「あーー、疲れた、ずーっと書いてるから、目が疲れた、、いかんいかん、血を損なう、、。」
仙「そんな時は、ほれ、これじゃ。」
ぽん
ぺ「あ、落花生。」
仙「茹でたてじゃ。血虚には持ってこいのおやつじゃ。」
パクッ
ぺ「あ〜〜、美味しいーー、仙人、ありがとー。」
パクパク
仙「落花生の薄皮には抗酸化作用があるので、薄皮ごと食べるのがお肌にもアンチエイジングにも良いぞ。」
ぺ「わ、それは重要、、薄皮ごとしっかり頂きます。」
パクッ
仙「今日は、血虚体質について書いておるのじゃな。」
仙「気は血を生む、『気生血』じゃ、血虚の時は気も一緒に補う事が大切じゃぞ。」
ぺ「はい、補気の食薬も貼っておきます。」
サラサラ
サラサラ
ぺ「はい、書きあがりました。」
《 血虚体質 》
【 オススメの食薬 】
- にんじん・ほうれん草
- 落花生・黒木耳
- ライチ・ぶどう
- イカ・タコ・赤貝・マナガツオ
- 羊肉・レバー・豚足・豚のハツ
- スッポン・ナマコ
【 オススメの中薬 】
- 当帰
- 熟地黄
- 何首烏
- 龍眼肉
- 白芍
- 阿膠
- 大棗
【 オススメの漢方薬 】
- 当帰補血湯
- 帰脾湯
- 四物湯
- 人参養栄湯
【 注意するもの 】
- 苦瓜・冬瓜・セロリ・豆腐
- 梨・りんご・スイカ・緑茶
- 肉桂・乾姜・唐辛子・胡椒
- 生もの
【 注意する事 】
- 過労を避ける
【 オススメの薬膳 】(リンクが貼ってあります)
- 生プルーンのカナッペ
- イカソーメンでカルパッチョ
- にんじんと落花生のサラダ
- ブルーベリー白玉
- 巨峰とタコのマリネ
- ホタルイカの赤ワインマリネ
- イカとトマトのペンネ
- シラスのにんじんしりしり風
- 鶏団子のしのだ煮
- 夏野菜と牛肉のきんぴら
- なまり節と焼きオクラの煮物
- タコとトマトの素麺カッペリーニ
- にんじんとひじきのチヂミ
- 薬膳鶏鍋
- ゴルゴンゾーラと木の実のデザート
- 菜の花とひじきの辛子和え
- イカと枸杞子の酢味噌和え
- 温泉卵入りにんじんスープ
- イカとトマトのスープ
- 牡蠣ごはん
【 オススメの薬膳茶・ドリンク】
【 オススメの薬膳酒 】
*血虚体質の症状についてはこちら
*養血類の食薬はこちら
*補気類の食薬はこちら
*滋陰類の食薬はこちら
*「その他の体質のお話」はこちら
仙人問答
ぺ「仙人、血虚って、血が不足する事、ですよね。」
仙「ふむ、何らかの原因で血が損なわれ、血液の滋養作用が低下し、臓腑組織に栄養が足りなくなる、という事じゃのう。」
ぺ「何らかの原因、。」
仙「虚弱体質、あるいは飲食の偏り、過労、精神的な気鬱、慢性病、不正出血、など色々あるのう。」
パクパク
ぺ「そんなに、、。で、仙人、、その『血』は肝と心に関係してるんですよね。肝心肝心、、。」
仙「そうじゃ、心血虚、肝血虚にならぬ様気をつけねばのう。しかし腎も重要じゃ。腎は肝の親であり、心の祖父じゃからのう。肝腎肝腎、、。」
ぺ「そっか、今度は腎・肝・心の親子関係、、ですね。」
仙「中医学では、『肝は、蔵血を司る』と言われておる。」
ぺ「蔵血、。」
仙「血液を貯蔵し、血量を調節する働きをしておるのじゃ。」
ぺ「肝ウーッドが、そんな大事な役目を、。」
仙「『心は血脈を司る』と言われておる。」
ぺ「血脈、、。」
仙「心が血を作り、血流を司り、同時に脈管の動きを司る、と言う事じゃ。」
ぺ「なるほど、心ファイヤーと肝ウーッドは、血に関係する働きをしているんですね、。でも腎は?」
仙「思い出してみよ、ぺんたん、腎の華はなんじゃった?」
ぺ「えーっと、腎の華、、腎の華、、、あ、『髪』です。髪にツヤがあれば、腎精が良い調子、、。」
仙「そうじゃ、そしてその髪は、、。」
ぺ「あ、そうだ、『髪は血の余り』」
仙「その通り、血は腎精から作られる。」
ぺ「そっか、それで、腎・肝・心が、重要なんですね。」
仙「そうじゃ、そして腎と心のバランスも大事じゃ。」
ぺ「腎ウォーターと心ファイヤー、。水と火、の関係ですね。」
仙「ふむ、腎ウォーターは心ファイヤーが燃えすぎない様にちゃんと調節しておるのじゃ。」
ぺ「心ファイヤーが燃えすぎない様に、、」
仙「腎ウォーターが弱って水が少なくなれば、心ファイヤーの火は燃え広がる。」
ぺ「わっ、、怖い、、。」
仙「火が燃え広がると『心の陽』が『心の陰』を消耗させ、心の血虚、心の陰虚へと繋がっていくのじゃ。」
仙「心の火が広がれば、心がざわつき、動悸や不眠が起こってくるのじゃ。」
ぺ「なるほど、、血虚になると不眠の症状が出てくるのはそういう訳なんですね。」
仙「そうじゃ、血が養われないと、心が安定せず精神も不安になってくるのじゃ。」
ぺ「ふう、、心の火を燃え広がらせない為には腎も重要、、な訳か、、。」
パクパク
ぺ「ところで仙人、【注意するもの】ですが、上2段の苦瓜や梨等は、全て体を冷やすものなので、沢山食べてはいけないって事ですよね?」
仙「ふむ、血は暖かい環境が好きじゃからのう、まず、体を冷やす物は避けたいのう。緑茶も要注意じゃ。タンニンと鉄が吸着するのでな、折角鉄分豊富な食薬を食べても無駄になってしまうのじゃ。養血類の食薬とは一緒に摂らぬ事じゃな。」
ぺ「そうなんだぁ〜、。では仙人、乾姜や肉桂はどうして注意しなくてはいけないのですか?体を温めるのに、、。」
仙「肉桂や乾姜などの香辛料は体を温めはするが、津液を消耗するのでのう、陰虚や血虚の場合は要注意じゃ。火が燃えているところへさらに熱くなるものを投じる事になるじゃろ?」
ぺ「そっか、津血同源、、津液と血はお互いに変化しあっているから、津液が消耗すれば血も消耗する。」
仙「どんな良い物も取りすぎては効能を失う。津液を生む梨、体を温める肉桂、量に気をつけて、体質や症にあった物を選べばどちらも良薬になる。」
ぺ「はい。」
仙「落花生も食べすぎては、ならぬぞ。」
ぺ「あ、はい。」
仙「血虚体質の人は、養血作用のある食薬を中心に、補気・滋陰の食薬も取り入れ、血虚が酷くならぬ様、腎・肝・心を労わることじゃ。」
ぺ「はい。」
仙「それから、血虚体質を改善するには、『龍眼肉酒』や『龍眼&なつめ酒』の薬膳酒もお勧めじゃ。毎日、薬酒として食後に20〜30ml飲むと良いぞ。」
ぺ「はい。」
パクッ
*腎精のお話はこちら
*五臓の華のお話はこちら
*2018「薬膳酒ワークショップ開催」のお知らせ