薬膳でセルフケア めざせ!仙人life

中医薬膳学に基づき、薬食同源、医食同源で仙人のような健康長寿を目指します。

月刊仙人life 11月号 2017

 

     木の葉舞う11月

 

 

皆さま、こんにちは、ぺんたんです。

すっかり寒くなって、、慌ててブーツを出しました。

ブーツ、ダウンコート、マフラー、手袋、、

冬のアイテムを出し終えて、ほっとひと息、みかんに手を伸ばします。

 

そんな11月を振り返りながら

 

 

 

 

 

料理の始まり

 

 誰かのインタビューだったり、誰かのブログだったり、、色々な所で「私、料理、始めました。」という言葉を耳にしたり、目にしたりします。初めてこの言葉を聞いた時、とても違和感がありました。料理って、、始めるもの?なの??

じゃ、私は?

 

商売屋だった我が家では、母は毎日忙しく働きながら、その合間に食事を作っていました。家族と従業員の分、その横で私も母のお手伝いをするわけです。忙しい母ですから、私に料理を教えている暇などはありません。母に言われたように材料を洗ったり、刻んだり、。グツグツと音を立てている鍋に母がなんらかの調味料をいれると、お鍋から漂ってくる匂いも変わってきます。

小学生だった私のこれが日常、母が忙しくて仕事から離れられない時は、私一人で作ります。正確な作り方は分かりません。でも、ゴールは分かっています。母が作ったあの味、音や匂いや舌、五感で覚えた「あの味」です。材料を刻み、鍋に入れ、これぐらいの時間だったよな、と調味料を入れ、何度も味見をし、ただひたすら、「あの味」をめざす、、。

 

そうです、私にとって料理は始めるものではなくて、生活そのものだったのです。

少し慣れてくれば、冷蔵庫にあるものを駆使して自由に作る。

当然レシピなどを見ることはなく、計量カップや計量スプーンのお世話になることもなく、、。

中学に入って、友人達がクッキーやケーキなどのお菓子作りを始めた時には、「あ、無理、計量しなきゃ作れないものなんて、私、全然向いてない。」と何の興味も示さず、バレンタインのチョコレート作りももちろんスルー、でも「調理実習だけは私に任せて!」という学生時代を過ごしたわけです。

 

 

 

レシピ通りに作る

 

こんな風に育ってしまえば、当然の事ながら、人様のレシピを見て「きちんとその通りに作る」などという感覚はなく、レシピを見ても、相変わらず自由気ままにアレンジざんまい、。

ところが・・・

 「薬膳料理は普通の料理とは違います。薬膳処方と言う目的を持って作る料理です。食材それぞれに意味があります。勝手に変えない!」という先生のお言葉の元、とにかく、どんな簡単な物でも、ややこしい物でもレシピ通りに作る!という事を繰り返しました。

レシピは簡単でも、計量は面倒くさい、、でも、薬膳独特の食薬の五味(酸・苦・甘・辛・鹹)を生かした調味料の少ない「あの味」を知る為には、と、一品でも手に入らない材料があればその薬膳を作るのを諦め、必死に中薬を探し求め、手に入る食薬・中薬を使って、いくつもいくつもレシピ通りに薬膳を作る日々でした。

 

そのかいあって、今こうして私は、自分で考えた薬膳を作り、レシピまで書いているのです。ヒェーースゴイ!と思うわけですよ。

だって、大さじ1とか、2カップとか、、書いてるんですよ、、五感だけが頼りの料理を積み重ねて来たこの私が、、出来れば全て「〜適宜」と書きたいこの私が、、です。

 

そして、250以上の薬膳を作ってみて、、反省したんです、、私、、。

レシピには作る人の想像力や、何度も作り直した歴史や、健康への知識的配慮や、色々なものが込められてるんだなぁって、、。

美味しい所だけ真似をしてあとは勝手気ままに変えたい放題、、こんな失礼な事はない、、と。

プロだろうがアマだろうが、誰かのレシピを見て作ってみたいと思ったなら、まず作った方への敬意を表して、きちんとその通りに作るべきなんだ、と、、。

 

これが、沢山の薬膳料理を考え、作り、レシピを書いてみて初めて分かった事、学んだ事。私、ひとつ成長したでしょうか?

 

更に雑誌などに料理の記事を掲載する際には、そのレシピ通り作って上手にその料理が再現出来るかどうか、何度も試す編集者達の労力も含まれているようです。まさに校閲ガール!

 

音楽が好きな私はこんな風にも思っています。

レシピは楽譜、誰かがひらめいて作曲し、書き残した楽譜。

だからまず、どんな曲なのか、楽譜通りに演奏してみる。自分の技量が足らなければ楽譜通りに演奏する事もままならない、、。

そしてその曲を気に入ってアレンジをするなら、例えばオーケストラ曲をピアノソロにアレンジするように、例えば唱歌をサンバにアレンジするように、 正面から、楽しんで、真剣にアレンジをする。

サビの部分だけ頂いてきて〜と言うのはアレンジではないですもんね、、。

 

 

日々、色々なアイデアを生み出し、研鑽を積みながら、レシピを提供して下さる料理人の皆様に敬意を表して・・・

 

 

 

 

 

自然界便り 

 

 

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枇杷の花

 

 今年も枇杷の花が咲きました。

しかも、去年よりずっとずっと、沢山咲いてます。

去年、初めて花が咲き、初収穫出来た枇杷、、。

今年はいくつ収穫できるのか、、とっても楽しみ・・・

 って、結局、花より実を待っている訳です(笑)

 

 

 

 

 

  編集後記

 

「カバーズ」と言う音楽番組が好きで、欠かさず見ています。今は月1回の放送になってしまいましたが、色々な、と言ってもやたらおじ様ミュージシャンが多いのですが、自分の持ち歌ではなくて、他のアーティストの歌をカバーして歌う、と言う番組です。

原曲のまま歌うも良し、アレンジを加えて歌うも良し、カバーの仕方は歌い手任せです。

11月のゲストは矢野顕子さん。完全にピアノと一体化した彼女の歌には猫までもが歌い出し ♪♪〜

もはやカバーと言うジャンルを超えているような気もするのですが、、やはり、そこにちゃんと原曲は存在しているのです。

 

今月も訪れてくださった皆様、新しく読者になってくださった皆様、コメント、ブクマ、スターをくださった皆様、本当にありがとうございます。

皆様から沢山のパワーを頂いて、、さぁ、12月、、師走がやって来ます。

師が走るなら、取り敢えず、私も一緒に走ってみまーーーーーす(笑)

フラフラくたくた補気ッチャえ! イライラうつうつ理気ッチャえ!