脾胃を温める「もち米と鶏肉」を使って
ピューピュー
ぺ「うっ、さすが12月、、さ、寒い、。」
ピュピュピュピュー
ぺ「む? あの、姿、、以前、どこかで、、。」
ぴゅーぴゅー
ぴゅるるんぴゅー
ぺ「聞き覚えのある、、風の音、、風の冷たさ、、。も、もしや、、これは、、後をつけてみよっ。」
ぴゅるるぴゅるる
ぴゅるるるるー
ササッ
ぺ「あ、田んぼのババの家に向かってる、。」
ぴゅるるぴゅるる
ぴゅるるぴゅーーー
ぺ「やはり、寒邪、、ババが危ない!」
がらがらっ
ぺ「ババーっ、、寒邪が、、。」
ババ「うっ、うううっ、胃が、、胃に入りおった、。寒邪め、去年の仕返しか、、。」
ぺ「ババ、、五行レンジャーを!」
ババ「案ずるなぺんたん、こんな事もあろうかと、もち米が準備してある。」
キョロキョロ
ぺ「わかった、ババ、、このもち米で、、あ、鶏肉も、、。」
グツグツ
コトコト
鶏肉のもち米粥
鶏肉のもち米粥
材料(1人分)
もち米40g、水400cc、鶏挽肉40g、生姜3g、三つ葉少々、塩、
下味:醤油小さじ1/2、紹興酒小さじ1/2
作り方
- もち米は洗っておく。
- 鶏挽肉は醤油、紹興酒で下味をつける。
- 生姜、三つ葉はみじん切りにする。
- 土鍋に分量の水ともち米を入れて火にかけ、沸騰したら弱火にして30分ほど炊く。
- 4に鶏挽肉を入れて更に5、6分炊き、生姜と塩少々を入れて火を止め、三つ葉を散らす。
糯米(もち米) 補気類
[性味/帰経 ] 温、甘/ 脾、胃、肺
[働き]⑴補中益気・健脾止瀉 脾胃虚弱の疲労、食少、めまい、下痢、頻尿
⑵固表止汗 肺気虚の自汗、風邪を引きやすい
鶏肉 補気類
[性味/帰経 ] 平(温)、甘/ 脾、胃
[働き]⑴補中益気 脾胃虚弱、消渇(糖尿)、食欲不振、下痢
⑵補精添髄 虚弱体質、消痩、産後無乳、四肢無力
⑶降気止逆 咳、げっぷ、しゃっくり
生姜 辛温解表類
[性味/帰経 ] 微温、辛/肺、脾
[働き]⑴発汗解表 風寒表証の悪寒、無汗、身体の痛み
⑵温胃止嘔 胃の冷え・痛み、嘔吐、食欲不振
⑶温肺止咳 咳、白痰、喘息
⑷解毒 魚・蟹中毒の時に喉、舌の痺れを取る
三葉(みつば) 辛温解表類
[性味/帰経 ] 温、辛/
[働き]⑴袪風止咳 かぜ、咳、喘息、膿痰、黄痰
⑵活血化瘀解毒 皮膚のかゆみ、怪我、瘡瘍腫毒、歯痛
仙人問答
ぺ「と言う事で、、『鶏肉のもち米粥』で胃に入った寒邪を追い出したって、、訳なんですよ。」
仙「さすがババじゃ。もち米と鶏肉は脾胃を温めるからのう。」
ぺ「そうなんです、、ババ、ちゃんと鶏肉に紹興酒で下味も付けてあったんです。」
仙「それは、ますます温まるのう。」
ぺ「生姜パワーも使いましたよ。」
仙「ウハハハハ、それでは寒邪も逃げ出さざるおえん、。」
ぺ「私も食べたんですけど、、美味しかった〜。」
仙「この時期の胃腸の冷えや痛みに良い薬膳粥じゃな。」
ぺ「それにしても、去年のリベンジに来るとは、、寒邪、、油断出来ませんね。」
仙「ふむ。まだまだ、これから寒邪がパワーアップしてくるじゃろうから、胃腸の弱い人は寒邪に入り込まれぬよう、こうした脾胃を温める薬膳を摂るようにのう。臓腑を温める乾姜もオススメじゃぞ。」
ぺ「はい!」
*風寒邪気を退治した「変わり湯豆腐」はこちら
*臓腑を温める「乾姜」の 作り方はこちら