気陰を補う長芋と共に
シャッシャッ
トントン
仙「良し、これで一晩おけば 美味い蒸し豚が出来上がるぞ。」
バタバタ
ドタッ
カリカリ
カリカリ
ぺ「乾燥して、、お肌がカサカサ、、痒い、、。」
ぽりぽり
仙「ふむ、相変わらずぺんたんは落ち着かんのう。」
ぺ「は、、はい、、。」
仙「冬の乾燥肌、、そんな時こそ、冬の腎を労わる豚肉と長芋で、腎陰を滋養するのじゃ。」
ぺ「腎陰を滋養、、。」
仙「そうじゃ、立春を過ぎたとはいえ、まだまだ腎を労らねばのう。前回の薬膳講座で腎陽を温める薬膳を作ったから、今日は腎陰を滋養する薬膳じゃ。」
ほわほわ
ほわほわ
仙「完成、塩麹で蒸し豚 じゃ。」
ぺ「うわぁ、春色、、美味しそう、、。」
パク
パクパク
ぺ「あー、余分な脂が落ちて、すごーくあっさり、さっぱり、、柔らかくて美味しい、。」
仙「そうじゃろう、塩麹と紹興酒に一晩しっかりと浸けておいたからのう。」
パクパク
仙「皿に豚肉の脂が残ったので、取っておいたぞ。かけてみるか?オイスターソース入りのも作ってあるぞ。」
ぺ「あ、いえ、何もかけなくてもすっごく美味しい、とろろも美味しい、。」
仙「豚肉と長芋の組み合わせはこれまでもよく作ってきたが、腎陰虚には大変良い組み合わせじゃ。」
ぺ「は、はい。」
仙「豚肉も長芋も腎に帰経する食薬じゃからのう。」
ぺ「はい。」
パクパク
仙「 この薬膳は腎陰虚による不眠にも良いのじゃ。」
ぺ「腎陰虚からくる不眠?」
仙「そうじゃ、腎陰虚になると、心ファイヤーが抑えられなくなって不眠になり易い話はしたじゃろう?」
ぺ「あ、はい、確か血虚のお話の時に、、。」
仙「そうじゃ、それじゃ。」
ぺ「これを食べれば、心も安定する、と言う訳ですね。」
仙「ふむ。」
ぺ「良し、いっぱい食べて、しっかり寝ようっと、、。」
*「血虚のお話」はこちら
*「豚バラ肉と根菜の煮物」はこちら
*「山芋入り八宝菜 」はこちら
塩麹で蒸し豚
材料
豚バラブロック400g、塩麹大さじ1.5、紹興酒大さじ2、生姜10g、ネギ20㎝
トッピング:長芋、ブロッコリーの芽、ネギ
作り方
- 生姜はすりおろし、ネギは小口切りにして紹興酒と合わせる。
- 豚肉にフォークで穴を開け、塩麹をすり込む。
- 1の液に豚肉漬け込み、ひと晩おく 。
- 3を深めのお皿に入れて、蒸し器で30分ほど蒸す。(弱中火)
- 蒸しあがったら、あら熱が取れるまでおき、切り分ける。
- 器に盛り、すりおろした長芋、ネギ、ブロッコリーの芽を添える。
- 皿に溜まった油はラードとして使える。またはお好みでタレとして使う。
豚肉 滋陰類
[性味/帰経 ] 平、甘、鹹/ 脾、胃、腎
[働き]⑴滋陰潤燥、益脾補腎、長筋肉、生津液、潤皮膚
山薬(山芋、長芋、自然薯) 補気類
[性味/帰経 ] 平、甘/脾、肺、腎
[働き]⑴健脾止瀉 脾気弱の食少、腹脹、泥状便
⑵養肺止咳 肺陰虚の慢性咳、喘息
仙人問答
ヒョイヒョイ
サササッ
サササッ
ぺ「それにしても、この寒さにも負けず、、仙人ってすっごく元気、」
仙「何か言ったか?」
サササッ
ぺ「いえ、仙人って疲れ知らず、、ですね。」
仙「ウハハハハ〜、わしは仙人じゃからのう、。」
ヒューン