湿をとって脾を整える
もあ〜ん
もあもあ〜〜ん
ぺ「ちょっと気温が高くなったと思ったら、、なんか蒸し蒸しする、、。」
蒸しッ
じめっ
ぺ「ムムッ、嫌な気配、、、湿邪があちこちで生まれているかも、、」
ヒュヒューン
仙「ぺんたんよ、大漁じゃ大漁、、畑からの大漁じゃ。」
どさっ
ごろごろ
ぺ「あー、そら豆〜〜」
仙「美味そうじゃろ、」
ぺ「はい、とっても、、。さすが仙人、蒸し蒸しした今日のような日にはぴったりの食材ですッ。」
仙「ウホホッ、そら豆で湿を取る薬膳じゃ。」
ぺ「はい! ではさっぱり味で作ります。」
ぱらっ
ぱらぱら
シュッシュッ
ほわほわ
ほっこり
ぺ「仙人、出来ました。そら豆としめじのさっぱり煮 です。」
仙「おぉ、これも美味そうじゃ。」
パクッ
仙「ふむ、美味い美味い、そら豆の甘味に生姜が効いて、陳皮の酸味も爽やかじゃ。」
パクパクッ
仙「ほぉほぉ、確かにさっぱり味で、これも美味い、美味い、、。」
ぺ「⁇ これ も ⁇」
そら豆としめじのさっぱり煮
材料(2人分)
そら豆6本、しめじ1/2パック、陳皮2g
水1/2カップ、だし昆布2g、みりん大さじ1/2、醤油大さじ1/2、生姜5g
作り方
- 出し昆布を細切りにして分量の水に浸けておく。
- 生姜はすりおろす。しめじは石づきを取りほぐす。
- そら豆を鞘から取り出す。(薄皮はそのままで)
- 鍋に1と生姜汁、みりん、醤油、しめじを入れて火にかける。
- 煮立ったらそら豆を入れ2、3分煮て陳皮を入れ火を止めて蒸らす。
蚕豆(そらまめ) 利水滲湿類
[性味/帰経 ] 平、甘/ 脾、胃
[働き]⑴健脾利湿 むくみ、お腹の張り、小便不利
⑵補中益気 食欲減少、疲れ
しめじ 補気類
[性味/帰経 ] 平、甘/ 胃
⑵托痘止血 風疹の発疹不暢、不正出血、血便、ガンの出血
生姜 辛温解表類
[性味/帰経 ] 微温、辛/肺、脾
[働き]⑴発汗解表 風寒表証の悪寒、無汗、身体の痛み
⑵温胃止嘔 胃の冷え・痛み、嘔吐、食欲不振
⑶温肺止咳 咳、白痰、喘息
⑷解毒 魚・蟹中毒の時に喉、舌の痺れを取る
橘皮(きっぴ)陳皮、橘紅(きっこう) 理気類
[性味/帰経 ] 温、辛、苦/脾、肺
⑵燥湿化痰 胸苦しい、咳、多痰、喘息
ぺ「仙人、、さっきから気になってるんですけど、『これも』ってどう言う意味ですか?」
ジュージュー
ジュジュジューシィ ♪
仙「それはな、ぺんたん、これじゃよ、これ。」
どん
ぺ「わっ、何ですかこれ、そら豆が真っ黒に、、。」
仙「ウハハハハ~、そら豆の丸焼き、、じゃ。」
ぺ「ま、丸焼き、、。」
仙「グリル等でな、こうして真っ黒になって鞘がシワシワになるまで焼くのじゃ。」
ぺ「ふんふん、。」
仙「そうして、焼きあがったそら豆を、おっアツっ、熱々ッ、、と言いながら鞘を向いて、、。」
ぽろん
ほわん
パクッ
ぺ「うわっ、めちゃくちゃ美味しい、、ほくほく、アツアツ、、。」
仙「な、美味いじゃろ。鞘ごと焼くので、蒸し焼きになって甘みが逃げんぞ、、。」
パクパク
パクパク
ぺ「ほんと、、美味しすぎて、、止まらない、、」
*「そら豆を使った薬膳」はこちら
仙人問答
ぺ「あーー、美味しかった。」
仙「そら豆の季節、。立夏も過ぎ、そろそろ梅雨の準備、脾アースを労わる時期になったと言うことじゃ。」
ぺ「はい、そうですね。だからちゃんと、脾胃に良いしめじと組み合わせてみましたよ。」
仙「そうじゃ、梅雨時のジメジメ湿邪は陰邪じゃ。陰には陽、陽の生姜と陳皮でそら豆のむくみ・湿退治パワーもアップアップじゃ。」
ぺ「はい、」
グビグビッ
ぺ「?ん、グビグビ?」
仙「焼きそら豆には、麦酒じゃ麦酒、ウハハハハ〜〜。」
ぺ「あ、仙人、、もうーっ❗️」
*「梅雨に良い食薬」はこちら