水を巡らせる
シャッシャッ
シャッシャッツ
ぺ「うふふ、良い匂い〜香ばしい〜。」
シャッシャッ
ポリッ
ポリポリ
ぺ「うん、美味しい、、。」
ぺ「あ、そうだ、ついでにハーブオイルを使って、ハーブパンも焼いちゃおう。」
ぺ「う〜ん、美味しい、、。湿気に良い、はと麦とハーブパン、。」
ピッ!
ぺ「あ、そうだ、、。」
パラパラ
サラサラ
ヒュヒューン
仙「おぉ、ぺんたんよ、何か香ばしい匂い、そうしてハーブの良い香りがしておるぞ。」
ぺ「はい、はと麦を乾煎りして、、それとハーブオイルを使って焼いたパンです、激ウマ。」
仙「それは美味そうじゃ、どれ。」
ポリッ
ぱくっ
ぺ「それでね、仙人、、はと麦で思い出して、、今、痰湿体質の方に良い食薬を書き出してたんです。」
仙「そうか、、湿邪も盛んになるこの時期じゃ。痰湿体質の人にとっては辛い季節かもしれんのう。」
ぺ「はい、痰湿体質に良い食薬は、、湿を取って水はけを良くするもの、、それから消化を良くするものや、、。」
仙「痰をとる化痰類に、気の巡りを良くする理気類、脾胃を労わる補気の食薬なども大切じゃ。」
ぺ「はい。」
サラサラ
サラサラ
《痰湿体質 》
【 オススメの食薬 】
《化痰・止咳平喘 》
《祛湿》
- 薏苡仁(はと麦)
- あずき・大豆・そら豆
《理気》
- 玉ねぎ・みかん
《消食》
- 大根
《補気》
- キャベツ
【 オススメの中薬 】
《化痰・止咳平喘 》
- 桔梗
- 杏仁
- 蘇子(紫蘇の種)
- 白芥子(マスタード)
- 莱菔子(ダイコンの種)
- 冬瓜子(冬瓜の種子)
《祛湿 》
- 茯苓
《補気 》
- 白朮
- 炙甘草
【 オススメの漢方薬 】
- 二陳湯
- 六君子湯
【 注意するもの 】
- 脂っこいもの
- 甘いもの
- 食べ過ぎ
- 酒
- 湿気
【 オススメする事 】
- 散歩
- 武術
- 球技
- 住居の風通しを良くする
- 仙人とダンス
【 オススメの薬膳 】(リンクが貼ってあります)
- とうもろこしと小豆のさっぱりサラダ
- シラスと大葉のはと麦ご飯
- 蒸し鶏のはと麦餡かけ
- ラディッシュとみかんの和え物
- 菊芋チップス
- 里芋とわかめの蕎麦米汁
- 菊芋とピーマンの花椒炒め
- 小豆とはと麦の粥
- 春菊のゆり根味噌和え
- 蕪のローゼル酢漬け
- 納豆ひじき蕎麦
- 春キャベツと鮭フレークの和え物
- ひじきと切り干し大根の食べるスープ
- もずくと里芋のスープ
- 芽キャベツのたこ焼き風
- 筍とえんどうの葛仕立て
- びわとトマトのさっぱりマリネ
- はと麦と三つ葉のスープ
- 小豆とインゲンのご飯
- はと麦入りトルティーヤで薬膳タコス
- 海老とそら豆のバジル炒め
- クラゲと大根の和え物
- 里芋と昆布の豆乳スープ
- 菊芋入り蕎麦がき
- おからスープ
- 海苔肉団子の蒸しスープ
- 筍とあさりのご飯
- もずくと桜エビのかき揚げ
- そら豆としめじのさっぱり煮
- 菜の花とひじきの辛子和え
- とうもろこし丸ごとスープ
- 冬瓜と黒木耳のお吸い物
- 大根とこんにゃくのみかんおでん
- えごま味噌で里芋田楽
- 菊芋チップス味噌玉
- ノカンゾウの酢味噌和え
【 オススメのドリンク&薬膳茶】
【 オススメの薬膳酒 】
*オススメのはと麦です↓
*「体質のお話」はこちら
*「その他の体質のお話」はこちら
仙人問答
ぺ「ふう、、書き上がりましたー。」
仙「おぉ、いつの間にか、レシピも沢山になっておるのう。」
ぺ「ほんと、びっくりです。こんなに作ったんですね。」
ぺ「えーっと先ず、、痰湿体質というのは、、。」
仙「一言で言えば水の巡りが悪くなり停滞している、という事じゃ。」
ぺ「気鬱体質は、気の巡りが悪くなり、痰湿体質は水の巡りが悪くなる。」
仙「水はけが悪い、、と言う事じゃな。それによって浮腫みやたるみ、胸がつかえて痰が多い、身体が重だるい、口の中がネバネバする、、、などの症状が出る。」
ぺ「なるほど、、。」
仙「脂っこいものや甘いものが好き、お酒や暴飲暴食などが原因となる場合も多いのじゃ。」
ぺ「食生活の乱れ、、。」
仙「この痰湿体質はな、『高血圧・糖尿病・高脂血症・脳卒中』になる共通の土壌と言われておる、要注意の体質じゃ。」
ぺ「うわっ、、怖い、、。」
仙「あきっとさんの症状の分析の時に『脾』の話をしたのう。」
ぺ「はい、脾が弱る事によって栄養が、気血が生成されず、運搬されず、、。」
仙「そうじゃ、水も同じじゃ。飲食物は胃で腐熟され脾へと送られる。」
ぺ「はい、それで脾がそれを栄養に変えて肺へと運んで行くのですよね。」
仙「ふむ、その栄養の中には気・血・津液(しんえき)が含まれておる。」
ぺ「気・血・津液、、。」
仙「身体に必要な水分、つまり津液を脾から受け取り、肺がそれを全身に送り、臓腑や肌を潤し営養しながら腎、膀胱へと送られ、尿となって排泄されるのじゃ。」
ぺ「はー、、なるほど、、。」
仙「その流れが、、上手くいかなくなって水が溜まり、浮腫みや、痰の症状が出る、、という事じゃ。」
ぺ「飲食の乱れが痰湿体質に繋がる、、という事はやはり、脾が弱って、、という事も原因のひとつですね。」
仙「そうじゃのう、脾が弱れば飲食物を栄養にかえ、それを運ぶ機能が衰える。又或いは肺が弱れば、津液が全身に行き渡らず、更に腎が弱れば尿として排泄されず、、という事にもなる。」
ぺ「水の流れは脾と肺、腎、の働きが重要、。なるほど、、だから、脾・肺・腎に帰経する食薬が良いのですね。」
仙「ふむ、、ぺんたんよ、脾・肺・腎、、この関係を覚えておるか?」
ぺ「脾・肺・腎、、あ、そうか親子関係ですね。脾がお母さん、肺はその子供で、腎は又その子供、つまり脾の孫。」
仙「脾が弱ればその病が子供に移り肺も弱る。」
ぺ「肺が弱ればその子供である腎が弱る、、。ふうむ、、仙人、、五臓ってやっぱりしっかり繋がっているんですねー。」
仙「そうじゃ、中医学はバランスの世界じゃ。例えば、尿の出が悪い、浮腫んでいる、これは腎のせいだ、腎が弱っているからだ、といって腎だけを労われば良い訳ではない。腎の母である肺、祖母である脾も労らねば腎は元気にならぬ。」
ぺ「なるほど、、脾・肺・腎の親子関係、、。」
仙「ふむ、そうして身体の中だけでなく、自然界、今は特に外邪、湿邪もうろつく時期じゃから薬膳でしっかりと除湿する事が大切じゃ。」
ぺ「はい、脾気を高める補気類や、消化機能を高める消食類、利尿作用を良くする祛湿類、外邪の湿邪には香りのあるハーブ類や生姜、ネギ、、」
仙「そして、なんといって痰を和らげる化痰類、気の巡りを良くして水の巡りも良くする理気類、、という事じゃな。」
ぺ「はい、甘いものや脂っこいものは要注意!ですね。」
仙「そうじゃ、脾胃に負担をかけ、湿を溜め込む元じゃからな。」
ぺ「あとは、適度な運動、散歩、、。」
仙「そして、わしと楽しく踊るのじゃ、、Shall we dance? 」
*ワークショップのお知らせ