鬱にも目赤にも良い薬膳酒
ズボッ
ズボズボッ
ぺ「ぬ、抜けた、、。」
仙「おぉ、出来ておる出来ておる。」
ぺ「あー、良かった。以前、生産者の方とおしゃべりをして買ってきた、春ウコン、、。植えたは良いけど、台風でボキッと思いっきり折れてしまったので心配してて、。でもなんとか出来てる~。」
仙「良し良し。」
ぺ「仙人、今日収穫したのは春ウコン、、中医学名で『欝金』です。」
仙「そうじゃ、日本で一般的にウコンと呼ばれておるのは『秋ウコン』、つまり中医学名で『姜黄』じゃから、間違えぬようにのう。」
ぺ「はい、どちらも『活血化瘀類』ですが、欝金は寒性、姜黄は温性、、。もうしっかり覚えましたよ。」ニカっ
仙「春先に良いのが春ウコンじゃ。」
ぺ「なるほど、、春先の鬱に良い、、確かに。じゃ、このウコン、来年植える分だけ取っておいて、、あとは薄切りにして干しておきますねー。」
仙「いや待て、、折角の新鮮な欝金じゃ、。少し漬けておいてはどうかのう?」
ぺ「漬ける?」
仙「Mr.スーに誘われて、薬膳酒ワークショップを始めた、、らしいのう、。」
ぺ「あ、は、、はい。」
仙「では、そのお客様用に、フレッシュ春ウコン酒を漬けておくのじゃ。」
ぺ「あ、そうか、、。」
仙「今から漬けておけば、2、3ヶ月後には飲み頃になる。ちょうど立春も過ぎ、、春の鬱や花粉症による目のトラブルが出てくる頃じゃ。」
ぺ「わ、仙人、それ、すっごく良いアイデア。」
仙「ウホホッ、任せておけ、。」
ぺ「よし、じゃあ、、まずは綺麗に洗って、。」
ゴシゴシ
ゴシゴシ
ぺ「あ~、もう、すっごい根っこ、、。」
チョキン
チョキン
ぽい
仙「こらこら、根っこを捨てるでない。この根っこも一緒に漬けておくのじゃ。」
ぺ「え、根っこも、、はいー、。」
ぺ「あとは薄切りにして。」
トントン
トントン
ぺ「わー切ったら、綺麗、、、ほんとに金色、、」
ぺ「リカーを注いで、、。」
ドボドボ
ドボドボッ
ぺ「良し、完成、欝金酒 。」
仙「これで、2、3ヶ月おいておくのじゃ。」
ぺ「はい、でも、、仙人、、これ、苦くないですか?」
仙「もちろん苦い、欝金じゃからのう。」
ぺ「やっぱり、、。」
仙「このまま飲むには少し辛いからな、2、3ヶ月経って濾したあと、蜂蜜を入れてまた暫く熟成させておくと良いな。」
ぺ「なるほど、、。」
仙「他の料理にも使いたければ、そのままにしておいて、飲む時に蜂蜜やレモン汁を加えると飲みやすくなるぞ。」
ぺ「うーん、悩む、、。そっか、わかった、漉した後、半分は蜂蜜を入れて熟成させ、後の半分はそのまま、、にしよっと。」
春ウコン(欝金)酒
材料
生春ウコン120g、(乾燥ウコン60g)
ホワイトリカー600cc
蜂蜜30g(2、3ヶ月後)
作り方
- 欝金は綺麗に洗い、根も切り取って洗い、半日天日干しする。
- 欝金を5㎜の薄切りにする。根はそのまま、或いは適当な長さに切る。
- 熱湯消毒した瓶に、欝金、根を入れ、ホワイトリカーを注ぐ。
- 密封して冷暗所に2~3ヶ月以上おく。
- 2~3ヶ月経ったら漉して蜂蜜を入れ、更に1、2週間熟成させる。或いは飲む時に少量の蜂蜜を加える。
- 1日20ml、ロック、ストレート、又は少量のレモン汁を加えて飲む。
欝金(うこん・春ウコン) 活血化瘀類(かっけつかおるい)
[性味/帰経 ] 寒、辛、苦/肝、心、胆
[働き]⑴涼血清心 熱盛の意識不明と各種出血、てんかん、肝熱の目赤、口苦
⑵活血止痛 血瘀内阻の胸腹の痛み、生理不順、生理痛
⑶行気解鬱 うつ状態、乳房の張る痛み
⑷利胆退黄 湿熱黄疸、肝胆結石
【 薬膳酒効能 】
- 気鬱
- 生理痛
- 血瘀
- 目赤
*『欝金』と『姜黄』のお話はこちら
*『春ウコンドレッシングを使った薬膳』は、こちら
*『薬膳酒ワークショップ』を開催しております。
12月のワークショップのオススメは、『胡桃なつめ酒』(杜仲入り)です。
冬に活動が盛んになる『腎』、その腎陽を温陽する胡桃、杜仲を使い、気血を補うなつめも入れた複合酒です。
新年に向けて、気血充実、足腰バッチリ、冬の寒さもなんのその、、と言うパワフルな薬膳酒、
疲れ易い方、貧血気味の方、冷え性の方、足腰の弱い方、、におススメの薬膳酒です。
日時は、12月16日(日)14:00~16:00です。
お申込み等、詳細はこちらから↓
(日時が合わない場合は、リクエスト開催も受け付けております。下記のページよりメッセージにてお問い合わせ下さい。)