暑いよ 5月
皆さま、こんにちは、ぺんたんです。
玄関先で賑やかなおしゃべりが止まらないのは
今年もやって来たツバメのカップル♡
中古の巣だから それなりのメンテナンスが必要なんだけど
補強もしない 卵も産まない
普段よりおしゃべりが一層騒がしい日
見上げてみると
あれ? 3羽いる ‼️
なに???
アホのお話
ゴールデンウィークの余波で、予想通り連休明けはバタバタの日々。
今月はもうレシピアップできないかも、と諦めモードでいつものスーパーへ向かう。
このスーパーには地元農家の方のお野菜コーナーがあって、まず、そこからお買い物はスタート。
「あ、アホ。」
採れたてのにんにくが山盛り。
そのとなりには、新玉ねぎやむきグリンピースもたっぷり。
先月末にワークショップにお越し頂いたCah0hさんの顔がパッと浮かぶ。
色々なストレスを抱えて、肩凝りが酷かったCah0hさん、
「よし、これで気滞から来る肩凝り改善の薬膳を作ろう!」
*「ワークショップ開催」の様子はこちらから
採れたてのにんにくって、すっごくジューシーで、香りもフレッシュ!
オリーブオイルとにんにく、玉ねぎ、えのき茸で基本のスープ、今回はCah0hさんの症状を意識して、旬のグリンピースと卵、ローズマリー、黒酢を入れて作ってみることに。
ひとつまみの塩と大さじ一杯の黒酢で出来る激ウマスープ~~。
この「オリーブオイル+にんにく+玉ねぎ+きのこ類」はバリエーションも豊かで、
アサリとトマトを足してパスタソースに、
ソーセージ、じゃがいも、にんじん、トマトを足してポトフに、
にんにく・玉ねぎ・きのこ類をじっくり炒めることで、良い出汁がでる、なので、どちらも少量の塩と胡椒だけでok 、コンソメなんか要らないよ。
以前出会ったメキシコ人の方から『にんにくはスペイン語でアホ』と教わった事があった。
にんにく入りのパンは『パン デ アホ 』と言うそうで、
それ以来、にんにくを見ると「あ、アホ」と言いたくなる。
*肩凝りに良い『ソパ デ アホ (にんにくのスープ) 』
もちろん『にんにく酒』も漬けました(笑)
読書感想文
『たんぽぽのお酒』を図書館に返却に行って、以前から借りたいと思っていた『食べものだけで余命3ヶ月のガンが消えた』を借りてきました。そして、衝動借りをしてきたのが『漢方小説』。
借りたはいいが、読む時間が、、、と思っていたんですけど、、
薬膳スープの記事をアップしてから、読みかけたんですが、どちらもあっという間に読めてしまいました。
『たんぽぽのお酒』は、読むのにとっても時間かかったのにね。
『食べものだけで〜〜』は、私と同じ『国際中医薬膳師』の資格を持つ高遠智子さんと言う方が書いてみえます。食生活を疎かにして来た作者が28歳で卵巣がんにかかり、肺への転移、死を覚悟して渡仏、そこで食の大切さを知り、ガンと闘いながらパリの学校で食の勉強、上級ディプロマ、ハーブ・アロマの資格を取得し、今度は中国へ渡り薬膳の勉強、国際中医薬膳師の資格を取得する、という事が書かれています。もちろん、食に関する説明とレシピなども書かれていましたが、、私が求めていた物とはちょっと違っていて、、、あまり得るものがありませんでした。が、高遠さんの精神力の強さには脱帽です!
【*追記、この記事をアップしたら、猫P(id:nkobi1121)さんから、以下のコメントをいただきました。
nkobi1121 ぺんたんさん、こんにちは。高遠智子さんの本は私も読んだことがありますが、医療者としてちょっと疑問に思うことがあり、調べてみるとちょっと怪しいかなと。真偽はわかりませんが。
調べてみましたら、病歴のことはよくわかりませんが、上級ディプロマ、国際中医薬膳師の資格は全て経歴詐称でした。猫P さん、ありがとうございました。】
もう1冊の、衝動借りしてきた『漢方小説』、こちらはとても面白かったです。
31歳の独身女子が、自分と別れた男が結婚する事を聞き、そのショックで体が突然震えだし、激しい動悸、胃痛に襲われ、西洋医学の病院を4つまわってラチがあかず、5人目の医者として漢方医を訪ねるお話、。
漢方医から「水が下がっちゃって、火が勝っている状態です。」と訳の分からない事を言われる主人公。
腎が弱っているらしい事を説明され、病名を知りたがる主人公に漢方医は言う。
「東洋医学では病名ではなく『証』がその代わりをします。西洋医学では『この病気には、この薬』ですが、東洋医学では『病気にかかってるあなたはこういう人だから、この薬』という治療をします。その『こういう』が『証』です。」
~うふふ、嬉しくなっちゃいますね、このセリフ、。だって丁度私もスープの記事でこんなような事を書いたばかり、。
五行、五臓、気、血、水、不可思議なワードに引っ張られ、どんどん東洋医学にはまっていく主人公。
そして、、、彼女は『七情』に辿り着く。
《 人に五臓あり、五気を化して、以って喜怒悲憂恐生ず 》
黄帝の言葉だ、。
腎の七情は、『驚き(ショック)』と『恐れ(不安)』だと知り、それを相剋(そうこく)の関係にあてはめる。
『喜び』は『悲しみ』に勝ち、
『悲しみ』は『怒り』に勝ち、
『怒り』は『思い』に勝ち、
『思い』は『恐れ』に勝ち、
『恐れ』は『喜び』に勝つ。
「『思い』は『恐れ』に勝てる」と、
「病気という『恐れ』を自ら克服する為に『思い』悩んでいたのだ」と、
そして「変化を恐れない自分になりたい」と、主人公は力強く踏み出して行くのだ。
物語の中で彼女が処方された漢方薬は、
腎の働きを良くする『サイコケイシカンキョウトウ』『ロクミガン』
漢字で書くとこうなる↓
- 柴胡桂枝乾姜湯
- 六味丸(六味地黄丸)
多分、『漢方薬』というのは、中国から入ってきたものを日本風にアレンジして出来たものだと思う。
主人公が言われた「火が勝っている、」とは肝火(肝陽)のこと、「水」は腎陰。
腎ウォーターが弱ってしまった為、肝のコントロールが出来なくてなっている状態。
そして肝気が上手く巡らず、横逆して胃痛が起こる。
だから、、、
肝気の流れを改善し、精神を安定させ、胃を温める『柴胡桂枝乾姜湯』
水の代謝を良くし、虚熱を取り、肝腎陰を補う『六味丸』
さーっと読めてしまう本だけれど、ひとつひとつ丁寧に取り上げると、とても奥深い。
と、ここまで長々と書いてみて思ったのだけれど、結局、全て『気』の話だった気がする。
『気』の流れが悪くなり、肩凝りが酷くなったCah0hさん、
『気』の強さで、ガンを克服した高遠さん、
『気』を知る事で、五臓の七情と向き合った主人公、
そしてこの3人に共通している事がもう一つ。
それは『自分の体に起こったことを自分でどうにかしよう!』と思っている事だ。
仙人の声が聞こえる・・・
「宇宙の森羅万象を存在せしめている根元的なエネルギー、それが『気』であるのじゃ~ウハハハハ~」
*『七情のお話』はこちら
*『相剋のお話』はこちら
自然界便り
庭仕事の合間に見つけた 感動の瞬間!
卵から
ゾクゾク
ゾクゾク
カマキリ誕生 🐣
池の周りの空き地「勝手に薬草園計画」推進中、続行中、
ご褒美はこのジャスミンティ
この空き地に、誰かが植えたジャスミン
お花を摘んで、ウーロン茶に混ぜ、数日間おきます
手作りジャスミンティ、甘く優しい香り〜〜
欲しかった五味子
ついにゲット
実がなったら
フレッシュ五味子で五味子酒を漬けるのだ(笑)
編集後記
ツバメのカップルは、いつのまにか1羽になってしまっていた、、
朝、おしゃべりが聞こえてくると慌てて玄関に出て確かめてみる、、
夜、仕事から帰って来たら、真っ先に巣を見上げてみる、、
でも、いつも、、1羽、、、
1羽のツバメ、、
ショックで腎を痛めなければ良いけれど、。。
先月号の仙人lifeで、またしても『男性ブロガー』と間違われていたことが発覚したので、今月号は少しダラダラ、長めに女子っぽく書いてみたつもりだけど、、どうかしら? ウフッ
今月も訪れてくださった皆様、新しく読者になってくださった皆様、スター、ブクマ、コメントをくださった皆様、本当にありがとうございました。
レシピはひとつしかアップできませんでしたが、、ゆっくりゆっくり、、楽しんで薬膳を作っていきたいと思います。
春から夏にかけて、肝の気が激しく動き、急上昇に急降下、、コントロールを失った肝気が暴走すれば、考えられない様な事故や事件へとつながってしまいます。
『気』を整えて、『気』を引き締めて、でも『気』を楽にして、、
みんなの『気』を健やかにする薬膳が作れたら いいなぁ。。。