始まりの1月
皆さま、こんにちは、ぺんたんです。
黒豆・田作り・赤かぶの千枚漬け
あれこれ作ったおせちを楽しんで
食べきれなかった数の子を
カマンベールチーズでココットにしてみた
数の子・キノコ・トマトのココットカマン
激ウマ❣️
久しぶりの会話
【 漢方のお話 】
久しぶりに我が家を訪ねてくださった方、10ヶ月ぶりにお目にかかる。
元気そうな彼女と色々とお話をして、玄関まで見送りに出ると、
玄関の下駄箱の上にズラーーーっっっと並んだ薬酒の瓶のラベルを見て彼女が
「え?田七⁈ 田七って田七人参の事ですか?」
ぺ「わ、凄い、田七人参、、ご存知ですか?」
「え、だって私、薬剤師、、」
ぺ「あ、そうでしたね、アハハ、、。」
あんまり薬剤師さんっぽくないのですっかり忘れていたんですけど、確かに彼女は薬剤師、病院勤めの後、ご結婚、ご出産で今は3人の子育てをしながらドラッグストアでパート勤務中なのです。
ぺ「私、何年か前に国際薬膳師という資格をとって、薬膳酒のワークショップとかもしてるんですよ。」
「へぇ、、そうなんですか。でも、漢方って難しいですよね。」
ぺ「そうですか?」
「だって、症状が同じなのに違う漢方薬だったり、違う症状なのに同じ漢方薬を処方したり、、もう、わけわかんない!」
彼女のわけがわらない意味がよくわかって、思わずクスッと笑ってしまう。
「へぇ、、こんなのあるんですね〜」とまじまじと瓶の底に沈んでいる中薬達を眺めている彼女。
漢方薬といえば顆粒状になって一袋にまとめられてしまっているものが殆どだから、中薬の実物は珍しいに違いない。
ぺ「こんな薬酒もありますよ。」と数種類の薬酒を差し出してみる。
「麦門冬、地黄、、。そう言えば、今、妹が出産後で、貧血で肌の乾燥も酷くって、これ、良いですよね。」と仰るから、さすが薬剤師さんだ。
道路脇に止めてあった車まで歩きながら、彼女が
「親子で同じ漢方薬を飲むと良いって、学生時代に習いました。」
ぺ「へぇ、、そんな風に習うんですね。」
なるほど、先天稟賦(せんてんりんぷ)の事だな、と思いながら、『勝手に薬草園』にまだ放置されたまま残っていた決明子を採って彼女に渡す。
「これ、決明子なんです。」
「えーーーッ!初めて見ました、、。」
「この鞘の中に、決明子が入っているんですよ。」
「うわぁ、、、乾燥したものを見たことがあるくらいで、、こんな風に出来るんですね、、植物なんですよね〜。」
収納しきれなくなって玄関に溢れ出した薬酒のおかげで、久々に会った彼女と漢方の話ができて楽しかった。
薬剤師さんから見た漢方薬って、こんな感じなんだ、、と知ることが出来たし、
彼女が「わけわかんない」と言った、同じ症状なのに人によって違う漢方薬、違う症状なのに同じ漢方薬、この事をしっかりと理解できている自分がとても嬉しくもあった。
そうだよね、西洋医学なら頭痛には頭痛薬、便秘には便秘薬。
でも、中医学には頭痛といっても「風熱証」「風湿証」「陰虚証」「陽虚証」「肝火上炎証」「気滞血瘀証」などなど、すっごく沢山の証がある。だから、処方される漢方薬は違って当然。
西洋医学は対処療法、中医学はひとりひとりに合わせたトータルケア。
【 築地のお話 】
東京の友人と久々にFaceTime を楽しんだ。
感染者数が恐ろしく増えている東京で元気にやっているのだろうかと心配していたら、そんな様子は全くなくケロッとしたもので、
「ニュースで流れてるような、そんな恐ろしい状況でもなく、普通に暮らしてるよ、ただ東京人は嫌われるから地方へはいけないけどね。」
年末年始も自宅で過ごすしかなかったらしい。
「zoomとか大体はオンラインで済むんだけど、やっぱり直接じゃないと不便なこともあるし、、」と、仕事も基本的には在宅ワークのようだ。
「でさ、最近、面白いのひとつ見つけたんだ、これ、、。」
と、web site のアドレスを送ってくれたので見てみると
「『築地のサブちゃん』⁇ 何これ?」
「築地の魚を運んでくれるの、。」
「ふうん、。」
「朝、Twitterにその日入った新鮮お魚ちゃん達の写真がアップされて、それを見て注文すると、配達してくれるの。」
「へぇぇ、、でも築地って、、移転したんじゃないの?」
「場外はまだ残ってるのよ、だからさ、便利でしょ、注文してみよっかな〜、。」
「高くないの?」
「築地だよ、スーパーで買うよりずーっと安い、配達料払ったって遥かにお得、種類も多いしね。この辺のスーパーなんてロクな魚ないのよ。」
「ふうん、そうなんだ。」
築地には1度だけ行ったことがあるけれど、あんまりよく覚えてないし、場外とか場内とかもよくわからない。記憶にあるのは恐ろしく甘い卵焼きがあったことだけ、、。
FaceTime を切ってから、ぼーっとそのページを見ていたら、配達員の日記が載っていたので、これもなんとなく読んでみた。
築地の魚を使ってあれこれ料理を楽しんでいる、、けど、本人が「写真はイマイチ」と書いているだけあって、今時のインスタ映えを狙った写真からは程遠い写真が載っていて、なんか逆にホッとする。
イカの写真はどうみても釜玉うどんにしか見えないし、エビの頭を出汁にした味噌汁はお椀の中にポツンと1尾分のエビの頭が入っているだけでなんとも裏寂しくて、、(笑)
そんな写真に引き込まれながら読み進めていくと、、
驚いた!なんとこの人、愛知県の出身!
なんか一気に親近感が湧いてくる。
「あーー、やっぱ、この人もこの愛知の海で穫れた美味しい魚を食べて育ったんだろうなぁ、、。だからきっと、東京へ行っても美味しい新鮮な魚を求めてしまうんだわ、、」と、妙に共感してしまう。
100%お魚大好き人間の私は、どこか旅行に行く時も必ず魚の美味しいところを目指してしまう。地元で美味しい新鮮魚を食べているからそれで良いじゃない、、と思うんだけど、旅先で解凍されたお刺身とか素晴らしく薄く切られたお刺身を出されると興醒めしてしまうので、どうしても海方面へ向かってしまう、door to door ならぬ sea to sea だ。
「築地のサブちゃん」
リンクを貼ろうと思って配達員さんのブログを再度訪れたら、なんと「鱈の刺身」の写真が載っていた。タラが刺身に?え、鱈の刺身って、どんな味?
よし、これを友人に勧めてみよう、、いや、もう今ごろ注文してるかも、(笑)
築地のサブちゃん
配達員さんのブログ
https://tsukiji.siile.jp/blog/
自然界便り
なくてはならない薬酒のひとつです。
グラスに入っているのは昨年漬けた枇杷の葉酒、1年ものですね。
漬けて4ヶ月目ごろからが飲みごろになる枇杷の葉酒ですが、1年も経つと甘みも出てきて味わい深いです。
肺を清め、咳・痰を沈め、抗菌、抗炎症、抗インフルエンザ作用もあると言われている枇杷の葉酒、まさに今この時期にぴったりの薬酒です。
外用としても使えるので、毎日のうがい、ローション、クリームなど本当に重宝する薬酒です。
抗菌・保湿効果を持つミツロウと合わせて作る保湿クリームは、手、足、顔、唇など、全身に使えて頼りになる1品です。
民間療法では万病に効くと言われ、お灸や湿布にも使われています。ガン患者さんからの需要も多いそうですが、民間療法の世界では『枇杷の葉酒』とは言わず、『枇杷の葉エキス』と呼ばれています。
はじめこの『枇杷の葉エキス』という文字を本で目にした時、蒸溜装置を使って抽出したものかと思ったのですが、よくよく読んでみると『枇杷の葉酒』の事でした。
『エキス』ごもっともなネーミングです、だって枇杷の葉のエキスをしっかり抽出したものですからね、アルコールを使って、。
『酒』というとそれだけでNG!と敬遠してしまう方達がいるので、『エキス』と呼んでいるのでしょう。
『酒』= 悪
確かに私もそんな経験を何度かしましたよ。
「アルコールはあくまでも成分をしっかりと抽出するために使っているに過ぎません。」と説明しても、「養命酒の様なものです」と説明しても受け入れてもらえず、『酒』という名前が付いただけで却下、薬酒もすっかり悪者扱いです(涙)
薬膳や漢方に興味を持ってくださってる方達の間では、こんな反応は一切ないんですけどね。
『枇杷の葉エキス』と呼ぶ事で偏見がなくなり多くの方々に受け入れられるなら、嬉しい限りです。
*枇杷の葉酒を使って保湿クリーム
*枇杷の葉ローション
編集後記
毎日毎日聞かされる感染者数に段々と鈍感になっていく日々
数字だけが飛び交って
パーセンテージだけが浮き彫りになって
でも どうだろう
もし自分が感染したら
自分の大切な人たちが感染したら
それは
感染者数分の1 のパーセンテージではなくて
間違いなく自分にとっては100%になるのだ
最大の防御は免疫力アップ
中医学で言うなら扶正
体温が下がれば免疫力も低下するのだから
「命門の火」と言われる命の種火「腎陽」に薪をくべ
しっかりと体を温め 免疫力をアップしていこう!
*腎陽を助陽する「桃胡桃茶」はこちら
手に入りやすい食薬で簡単に作れるレシピです♪