つゆ草を干して
「鴨跖草」を作りましょ
そよそよ
そよそよ
ぺ「あ〜秋風が気持ちいいーーッ」
ぽかぽか
ぽかぽか
仙「日差しも暖かいのう」
ぺ「薬草園ではローゼルの実がいっぱい!」
仙「薬草園ではつゆ草もいっぱい!」」
ぺ「ホント、ツユクサ、すっごい勢いです、青シソに負けてない」
仙「よし、では今日はこのつゆ草を収穫するとしよう」
ぺ「え?つゆ草を?」
仙「そうじゃ、つゆ草も干せば『鴨跖草(おうせきそう)』という立派な中薬なんじゃ。」
ぺ「つゆ草が中薬、、」
仙「解毒作用のある清熱薬じゃ」
ぺ「へぇ、、この可愛いお花が、」
バサッ
バサバサッ
仙「ようし、このつゆ草を綺麗に洗って干しておくのじゃ。」
ぺ「はい!」
仙「乾いたら、適当な大きさに切る」
ぺ「はい」
チョキチョキ
チョキチョキ
仙「これで、鴨跖草の完成じゃ」
ぽん
仙「では、出来上がった鴨跖草を使って薬膳茶を作るとしよう」
ぺ「はい!」
ドボドボ
パラパラ
仙「土鍋に水と鴨跖草を入れて暫く置いておく」
ぽん
仙「火にかけ、沸騰したら弱火にし、煎じる」
グツグツ
コトコト
ぺ「はい、薬膳茶を煎じる時は蓋をするのを忘れずに、、ですね」
仙「ふむ、煎じたら、火を止め蒸らしてから濾す」
ほわほわ
ほわ〜〜ん
仙「よし、完成、鴨跖草茶(おうせきそうちゃ)じゃ」
ぽん
ぺ「普通のお茶っぽいですね」
仙「飲んでみよ」
ぺ「はい、」
ゴクリ
ぺ「うん、普通に美味しい、薬臭くないし、飲みやすいです」
ゴクゴク
ゴクゴク
仙「おぉ、一気に飲みおって、、ウハハハハー」
ぺ「?」
鴨跖草&鴨跖草茶
《 立法: 清熱解毒利水 》
【 鴨跖草 】
材料
- 花の咲いている時期のつゆ草、全草
鴨跖草の作り方
- つゆ草の花が咲いている時期に全草刈り上げて、綺麗に洗って数日間天日干しする
- 乾燥したら細かく切って、除湿剤と一緒に瓶等に入れて保管する
【 鴨跖草茶 】
材料(1人1日分)
- 鴨跖草15g(熱が高い場合は30g)
- 水600cc
作り方
- 分量の水と鴨跖草を土鍋に入れ、15分ほど置いておく。
- 土鍋に蓋をして火にかけ、沸騰したら弱火にし、30分煎じる。
- 火を止めて5分ほど蒸らしてから濾す。
- 1日3回、温めて食間に服用する。
*注意:薬膳茶を煎じる時は、鉄製・銅製の鍋は禁忌
鴨跖草(おうせきそう) 清熱解毒薬
[性味/帰経 ] 寒、甘・苦/肺、胃、小腸、腎、膀胱
[働き]⑴清熱解毒 風熱表証の発熱、喉の腫れ、痛み
⑵利水 風水の浮腫・尿量減少、熱淋の排尿痛・排尿困難
*中医臨床のための中薬学より
仙人問答
ぺ「鴨跖草、清熱解毒薬ですが、どんな時に良いのですか?」
仙「ふむ、鴨跖草は風熱の風邪や、浮腫み、熱による排尿痛などに良いのじゃ」
ぺ「風熱の風邪、、ってことは冬にかかる風寒の風邪には不向きですね」
仙「そうじゃ、夏、そしてまだ暑さの残る初秋の風邪に、金銀花や薄荷と一緒に煎じて飲むと良いな、喉の痛みにも良いぞ。」
ぺ「金銀花や薄荷と、、」
仙「身近にある薬草で熱が下がれば体への負担も少ない。」
ぺ「そうですね、ツユクサならどこにでもあるから、誰でも作れて便利!」
ぺ「ん、んんっ、、仙人、このお茶って利尿作用もありましたっけ⁉︎」
仙「利水作用もバッチリじゃ、尿の出が悪い人や排尿痛にも効果を発揮する」
ぺ「だからかぁ、、、さっきからトイレに行きっぱなしです、、」
仙「ウホホッ、一気に飲むからじゃ」
ぺ「もうっ!最初に言ってくださいよーーーーッ、あーこれ玉米鬚(ぎょくべいしゅ)の時と同じぐらいの利尿パワー」
仙「ウホッ、効き目バツグン鴨跖草茶!浮腫みも取れて美しくなることじゃろう、ウハハハハー」
*玉米鬚の薬膳