薬膳でセルフケア めざせ!仙人life

中医薬膳学に基づき、薬食同源、医食同源で仙人のような健康長寿を目指します。

気・血・陰・陽、全てを補う蒸し寿司

 

あっさりと、ほのかな酸味で

 

ごそっ ごそっ

 

仙「ほうれ、ほうれ、ほうれん草の収穫じゃ、ぺんたん。」

ぺ「このところ小松菜、ちんげん菜、そしてほうれん草、青い葉っぱが充実してますね。」

仙「春が近づいておる証拠じゃ、青い色は肝に帰経するからのう。」

ぺ「春か、、腎から肝の季節に変わって行くのですね。」

 

仙「さて、採れたてのほうれん草で、、何を作るかな?」

ぺ「あ、良い事を思いつきました。」

仙「何じゃ?」

ぺ「この前のキンカン酢がさっぱりして美味しかったので、それでお寿司なんて、どうですか?」

仙「ふむ、良い考えじゃ、しかし普通のお寿司では冷たいから、、、蒸し寿司にしたらどうじゃ。」

ぺ「なるほど、、。」

 

トントン   トントン

サッサ サッサ

 

ホワンホワンホワン 

 

ぺ「はい、出来ました。三色蒸し寿司  です。」

 

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ぺ「一緒に  くわいのお吸い物  もどうぞ。」

 

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 仙「綺麗な色合いじゃ、三色蒸し寿司か、、クワイのお吸い物までついて、何とも初春らしいではないか、。」

 

パクッ   ずずっ

 

仙「おぉ、これはさっぱりしたお寿司じゃ、くわいも美味いのう。」

 

 

三色蒸し寿司

材料(2人分)

米1合、海老60g、ほうれん草60g、卵1個、塩

合わせ酢: 金柑酢35〜40cc(なければ普通の寿司酢で)、塩ひとつまみ

 

 

 

作り方

  1. 米を研いで、普通米より水を控えめにして炊く。
  2. 炊き上がったら合わせ酢を混ぜて冷ます。
  3. 海老は殻をむき、背わたを取って、塩茹でする。
  4. ほうれん草も少量の塩を入れて茹で、冷水にとり、水気を切って、細かく切る。
  5. 卵をといて、塩少々を入れて焼き、細切りにする。
  6. 器にすし飯、具材をのせ、蒸す。(レンジでも良い。)

 

 

うるち米  補気類

[性味/帰経 ]  平、甘/ 脾、胃

[働き]⑴補中益気・健脾和胃 脾気虚の疲れ、食欲不振、むくみ、下痢

    ⑵除煩止渇      精神不安、イライラ、口渇

 

海老  助陽類

[性味/帰経 ]  温、甘/肝、腎、 脾、肺

[働き]⑴補腎壮陽 勃起不全、腰膝軟、骨痛、冷え

    ⑵温陽開胃 胃痛、食欲不振

    ⑶托毒通乳 口瘡、癰瘡腫毒、母乳分泌不足

 

菠薐草(ほうれんそう)  養血類

[性味/帰経 ]  涼、甘、渋/胃、大腸、膀胱

[働き]⑴養血止血  血虚、貧血、出血、夜盲症

    ⑵斂陰潤燥・止渇  消渇、便秘、痔

 

玉子   滋陰類

[性味/帰経 ] 平、甘/ 肺、心、脾、肝、腎

[働き]⑴滋陰潤燥 空咳、口渇

    ⑵清咽開音 目赤、声嗄れ、発声困難、のどの痛み

    ⑶養血安胎 不眠、多夢、めまい、精神不安、胎動不安

 

金柑  理気類

[性味/帰経 ]  温、辛、甘/ 肺、脾、肝

[働き]⑴理気解鬱   気鬱、煩悶

         ⑵化痰・醒酒   痰が多い、咳、二日酔い

 

慈姑(くわい)  活血化瘀類(かっけつかおるい)

[性味/帰経 ]  微寒、苦、甘/心、肝、肺

[働き]⑴行気通淋 喀血、産後の不正出血、淋病

    ⑵化痰止咳 咳、黄痰、粘痰

 

 

 

仙人問答 

 

仙「今日の薬膳は『補益類』を全て使った薬膳であったのう。」

ぺ「あ、ほんと、補益類は4つあって、補気類、助陽類、養血類、滋陰類、ですよね。」

仙「補益とは、治療法の一つでな、補養とも言うのじゃ。」

ぺ「補益の治療に使う食薬が補益類、と言う事ですね。」

仙「そうじゃ、『気』『血』『陰』『陽』の不足を補って体質を増強し、病気への抵抗力を高める、、これらの働きを持つ食薬が補益類という訳じゃ。」

ぺ「何気なく使ってる補益類ですけど、、大事な役どころですね。」

 

仙「補気の『補』は、衣をつくろう、という意味じゃ。衣+甫じゃ。」

ぺ「つくろい物、苦手、、。」

 

仙「助陽の『助』は、助の左側部分の意味がわかるか、、且は何の形に見えるかのう?」

ぺ「え?且、、何の形だろう、、右側は力、、ですよね。」

仙「且、、これは実は位牌を意味しておるのじゃ。どうじゃ、位牌の形に見えるじゃろう。」

ぺ「『且』が位牌⁉️ 仏壇に置いてあるあの位牌?、、あ、でも、そう言われれば確かに、、。」

仙「位牌+力、つまり『助』とは、先祖の力を借りるという事なのじゃ。」

ぺ「え〜〜、そんな深い意味があったなんて、、。」

 

仙「養血の『養』は、、羊を食べる、という事じゃな。」

ぺ「羊を食べる、、確かに、上が羊で下が食ですね。」

仙「羊は体を温める大事な食薬じゃぞ。よし、クイズじゃ、羊+大は何じゃ?」

ぺ「羊+大?、羊が大きくなったら、、羊毛布団!」

仙「何を言うておるのじゃ、、答えは『美』じゃ。美しくなりたければ羊を食する事じゃな。」

ぺ「えー羊、、あんまり食べないなぁ〜、でも美しくなりたい、、。」

 

仙「滋陰の『滋』は、縦3本の川じゃ。氵と幺幺が並んでおるじゃろ、それで3本の川を表しておるのじゃ。」

ぺ「川ですか、、。」

仙「そう川、つまりは水、水を増やすという事じゃ。」

ぺ「なるほど、、滋陰類は陰液を増やす食薬ですものね。」

 

仙「今日はこの全ての補益類を食したのじゃ。」

ぺ「気・血・陰・陽、全てを補ったわけですね。」

仙「そうじゃ、その上キンカンでその気の巡りを良くし、クワイで血の巡りも良くした。これはかなりのパワーアップじゃな。」

ぺ「はい、仙人、漢字のお勉強もありがとうございました。」

 

謝謝 

 

 

 

 

 

 

ダイエットにも、糖尿病にも良い菊芋

 

主成分の名はイヌリン

 

ザッザッ  ザッザッ

 

仙「ようし、掘れた、、。」

 

ヒュヒューン

 

仙「ぺんたん、菊芋を掘って来たぞ、直ぐに調理じゃ。」

ぺ「え?え?」

 

仙「え、ではない、ほれ、これが菊芋じゃ。」

 

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ぺ「へぇ、なんかゴツゴツして面白い形ですね、。」

仙「ブツブツ言っておらんと、直ぐに調理じゃ。」

ぺ「仙人、何をそんなに慌ててみえるのですか?」

仙「菊芋の主成分、イヌリンは水溶性なんじゃ、土を洗った時点から減少するのでな、洗ったら直ぐに調理する事が大事なんじゃ。」

ぺ「イヌリン?」

 

トントン    シャッシャッ

 

仙「完成じゃ、 菊芋とピーマンの花椒炒め  。」

 

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ぺ「美味しそう、、。」

 

パクッ

 

ぺ「美味しい‼︎」

 

パクッ パクパクパクパク

 

ぺ「仙人、これ、食べだしたら止まりません。歯ごたえがたまらない、、。」

 

パクパク パクパクパクパク

 

仙「今日も脾胃を整え、温める薬膳じゃが、、、1人で全部食べるでない!」

ぺ「ハッ、はい。」

ぴたっ

 

仙「菊芋は脾の嫌いな湿を取ってくれる食薬じゃ。」

ぺ「湿を⁈  菊芋は優れものですね、。」

仙「それに脾を温めるピーマン、温めて湿も取る花椒、といった組み合わせじゃ。脾を労わるには先ず温める事が大事じゃからな。」

ぺ「はい、花椒の香りが良いですし、この菊芋のシャキシャキ感が、、。」

 

パクパク  パクパク

完食

 

 

 

 

菊芋とピーマンの花椒炒め

材料(2人分)

菊芋100g、ピーマン2個、ごま油、酢小さじ1/2、塩少々、花椒粉適宜

 

 

作り方

  1. ピーマンはせん切りにする。
  2. 菊芋は芽をとり、皮ごと薄く切ってせん切りにする。
  3. フライパンを熱し、ごま油を入れ、ピーマン、菊芋を炒める。
  4. 火が通ったら、塩と酢を入れ混ぜる。
  5. 器に盛り、花椒粉をかける。

 

 

菊芋  利水滲湿類

[性味/帰経 ]平、甘/ 脾、胃

[働き]⑴利水去湿 むくみ、尿の出が悪い

    ⑵和中益胃 食欲低下、腹脹、胃のもたれ

         ⑶清熱解毒 腫れ物

 

ピーマン 温裏類

性味/帰経 ]  熱、辛/心、 脾

[働き]⑴温中散寒 脾胃虚寒による脘腹冷痛、嘔吐下痢

    ⑵開胃消食 食欲不振、消化不良

 

花椒(花山椒、山椒)  温裏類

[性味/帰経 ]  温(熱)、辛/肺、腎、脾、胃

 [働き]⑴温中散寒 脾胃寒証の胃腹の冷え、嘔吐、下痢

    ⑵燥湿除痺 関節・筋肉の冷え、麻痺

    ⑶温経止痛 生理痛、脾胃の寒湿疼痛、四肢疼痛

    ⑷殺虫 寄生虫による腹痛

 

 

 

仙人問答

 

仙「菊芋はな、むくみ、高血糖、糖尿病、腫瘍に効果があるとも言われておるのじゃ。」

ぺ「おぉ、では甘いものが好きな人に良い食薬ですね。」

仙「そうじゃのう、スィーツ好きの人が多いからのう。」

ぺ「主成分のイヌリンって、面白い名前ですね。猫じゃなくて、犬か、、ぺんたんは猫派なんだけどな、、。」

仙「イヌリンはノンカロリーの糖質なんじゃ。」

ぺ「ノンカロリー♡」

仙「そうじゃ、しかも腸内の善玉菌の餌となってインシュリンの分泌を抑える働きがあるため、糖尿病の食事療法やダイエットに使われておるのじゃ。」

ぺ「菊芋、すごいんですね。こんな変な形なのに、、。」

仙「見た目で判断せぬ事じゃ。」

ぺ「菊芋を使った料理、まだまだ考えれそう、。」

仙「ふむ、色々考えると良いのう、、しかし、調理直前までは洗ってはならぬぞ。」

ぺ「はい。」

 

 

 

 

キンカン酢を使って

 

ホットドリンクはもちろん

 

ヒューヒュー  

ピューピューピュー

 

ぺ「うぅッ、今日も寒い、、。」

仙「ぺんたんよ、金柑酢があったじゃろ。」

ぺ「あ、そうだ、マスターからもらってきてた、。」

仙「それで、ホットドリンクじゃ。」

ぺ「そっか、、。」

 

トクトクトク

 

ぺ「温めたカップにキンカン酢を注いで、お湯で割って、。」

 

ホンワカホンワカ

 

ぺ「はい、仙人、出来ましたよ。キンカン酢のホットドリンク です。」

 

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ずずっ

 

仙「うん、金柑の良い香りじゃ。金柑の実も入れても良いのじゃぞ。」

ぺ「あ、そっか、、。昨日の甘酒も美味しかったけど、これも美味しい〜〜。」

 

仙「そうじゃ、ぺんたん、この金柑酢で鶏肉を煮ると良いぞ。」

ぺ「この金柑酢で?」

仙「気を補う鶏肉と、その気の巡りを良くする金柑、相性もバッチリじゃ。」

ぺ「なるほど、、。ではちょっと作ってみますか、。」

 

ぺ「まずは、鶏肉の皮をフォークで、。」

グサッグサッ

 

ぺ「それから、その鶏肉を炒めて、、。」

ジュージュー

 

ぺ「そして、煮る、、。」

グツグツ グツグツ

 

 

ぺ「出来ました。手羽元キンカン酢煮 です。」

 

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ぱくっ むしゃむしゃ 

仙「ふむ、あっさり味じゃ。」

 

がぶッ

 

ぺ「あ、ほんと、あっさり、、金柑酢ってこんなにあっさり味なんですね、もっとこってりするかと思ったのに、。」

仙「薬膳らしい味じゃ、季節の変わり目にはいつも脾を大切にする事が大事じゃからな。」

ぺ「あ、それで、鶏肉で脾気を補う薬膳なんですね。」

 

ムシャムシャ

 

仙「脾アースは体の中央で後天の元として、常に頑張って働いておる。今頃の季節の変わり目には、いつも脾アースを思いやる事じゃ。」

ぺ「季節の変わり目、、。」

仙「立春までの18日間、立夏までの18日間、立秋までの18日間、立冬までの18日間じゃ。kihaseason2015さんのブログを読んでおくと良いぞ。脾アースは土じゃからのう。

ぺ「土用の事について書いてあるのですね。ふんふん、なるほど、そっか、土用の土って脾アースの事なのね。」

 

 仙「脾を補う甘味は大事じゃ、しかし取りすぎては害になる。そのためには酸味でその害を避けるのじゃ 。今日の薬膳はそういった意味があるのじゃぞ。」

 ぺ「なるほど、で、キンカン酢、。」

 

 

手羽元キンカン酢煮

材料(2人分)

手羽元300g、キンカン酢のキンカン6個、オリーブ油少々

合わせ調味料: 水1カップ、キンカン酢大さじ3、酒大さじ1、醤油大さじ1/2

 

 

作り方

  1. 合わせ調味料を作っておく。
  2. 手羽元はフォークでグサグサッと刺す。(イライラ解消、笑)
  3. 鍋を熱し、少量のオリーブ油を入れ、手羽元を入れて炒める。
  4. 3に合わせ調味料を入れ、煮立ったら弱火にして蓋をして煮込む。
  5. 20分ほど煮込んだらキンカンを入れ、煮汁が少なくなるまで煮込む。

 

 

手羽元鶏肉)  補気類

[性味/帰経 ] 平(温)、甘/ 脾、胃

[働き]⑴補中益気 脾胃虚弱、消渇(糖尿)、食欲不振、下痢

    ⑵補精添髄 虚弱体質、消痩、産後無乳、四肢無力

    ⑶降気止逆 咳、げっぷ、しゃっくり

 

金柑  理気類

[性味/帰経 ]  温、辛、甘/ 肺、脾、肝

[働き]⑴理気解鬱   気鬱、煩悶

         ⑵化痰・醒酒   痰が多い、咳、二日酔い

  活血化瘀類(かっけつかおるい)

[性味/帰経 ]  温、酸、苦/肝、胃

[働き]⑴活血散瘀 瘀血性出血

    ⑵消食化積 食欲不振、消化不良

    ⑶解毒殺虫 食中毒、寄生虫

蜂蜜  補気類

[性味/帰経 ] 平、甘/ 脾、肺、大腸

[働き]⑴補中緩急 脾胃虚弱の疲労、食少、胃痛、腹痛

    ⑵潤肺止咳 肺気虚の咳、空咳、息切れ、皮膚の乾燥

    ⑶潤腸通便 虚弱者、腸燥便秘

         ⑷解毒      トリカブトの中毒

 

 

 

 仙人問答

 

ぺ「ところで仙人、この週末雪の降り積もる中、どちらへお出かけだったのですか?」

仙「もちろん、センター入試じゃよ。」

ぺ「え?仙人、まさか受験?」

仙「何を言うておるんじゃ、この前言うたじゃろ、仙人社お守りを作ると、。」

ぺ「あ、そう言えば、。」

仙「試供品を作ったのでな、センター入試の会場へ行って配布しておったのじゃ。」

ぺ「また、受験生に迷惑なことを、、。」

仙「ウハハハハハ、わしの読みはズバリ的中、受験生にはたいそう喜ばれたのじゃぞ。」

ぺ「え、喜ばれた?どんなお守りなんですか?」

仙「お守り袋の中に、滑り止めが入っておるのじゃ。」

ぺ「滑り止め、、。」

仙「雪道でも安心、靴裏につける滑り止めじゃ。」

ぺ「あ、聞いたことあります。」

仙「普通は、これは『六角』と言われるものを取り付けるんじゃが、、そこは中医学の世界じゃ。」

ぺ「わかった!五行、つまり五角ですね。」

仙「ピンポン!五角、つまりは合格、じゃ。」

ぺ「さすが仙人、。」

仙「仙人社特製、『滑り止め入り五角守り』これは売れるぞ、ウハハハハハ。」

 

ヒューン

 

 

 

雪の降る日は乾姜入りの甘酒で

 

黒砂糖も入れて

 

しんしん しんしん

  しんしん  しんしん

     しんしん  しんしん 

 

 

サクッ サクッ  サクッ サクッ

 

ぺ「ラベンダーの上にも雪 雪 雪・・・」

 

 

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サクッサクッ   サクッ   サクッ

 

 

ぺ「満天星(どうだん)の上にも  雪 雪 雪・・・」

 

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ぎぃ〜

 

ぺ「マスター、こんにちは。」

マスター「ぺんたんさん、この雪の中を、、寒かったでしょう、こちらへどうぞ。」

 

ぺ「はい、、。」

マスター「辺り一面、銀世界ですね。」

ぺ「ええ、寒いけど、ちょっとステキ、、です。」

 

マスター「丁度良かった、黒砂糖と乾姜を使って、体の芯から温まる甘酒を作ったんですよ。」

ぺ「わ、乾姜と黒砂糖入りなんて、プレミアムな甘酒ですね。」

 

マスター「ハハ、ではこちらがその プレミアム甘酒です、どうぞ。」

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ぺ「あ、陳皮も入ってるのですね〜。」

マスター「はい、香りも良くなりますので。」

 

ふーふーっ

ごくっ

 

ぺ「ハァ、、温まります、、黒糖の甘みもいいですね。」

マスター「ちょっと色黒の甘酒ですけどね。」

ぺ「美味しいです。あ〜温まる〜〜」

 

しんしん  しんしん

      しんしん   しんしん

 

マスター「雪、降り続いてますね。」

ぺ「はい、、。」

マスター「こんな日は、音楽でもかけて詩の朗読でもしましょうか?」

ぺ「え、マスターが詩の朗読を⁈」ドキドキ

マスター「はい。」

 

♪ ♪ ♪ 〜〜

 

 

   幼年時

 私の上に降る雪は

 真綿のやうでありました

 

   少年時

 私の上に降る雪は

 霙(みぞれ)のやうでありました

 

   十七ーー十九

 私の上に降る雪は

 霰(あられ)のやうに散りました

 

   二十ーー二十二

 私の上に降る雪は

 雹(ひょう)であるかと思はれた

 

   二十三

 私の上に降る雪は

 ひどい吹雪とみえました

 

   二十四

 私の上に降る雪は

 いとしめやかになりました・・・・・

 

 

 私の上に降る雪は

 花びらのやうに降つてきます

 薪の燃える音もして

 凍るみ空の黝む(くろむ)頃

 

 私の上に降る雪は

 いとなよびかになつかしく

 手を差伸べて降りました

 

 私の上に降る雪は

 熱い額に落ちもくる

 涙のやうでありました

 

 私の上に降る雪は

 いとねんごろに感謝して、神様に

 長生したいと祈りました

 

 私の上に降る雪は

 いと貞潔でありました

 

 

* 中原中也 『生ひ立ちの歌』より

 

 

 しんしん   しんしん

         しんしん     しんしん

 

 

 

 

 

乾姜&黒糖入り甘酒

材料(4〜5杯分)

酒粕100g、乾姜1g、水500cc、黒砂糖15g 、塩ひとつまみ、陳皮少々(お好みで)

 

 

 

作り方

  1. 土鍋に分量の水を入れ、乾姜と細かくちぎった酒粕を10分以上浸けておく。(板粕の場合は30分以上浸けておく。)
  2. 土鍋を火にかけ、黒砂糖を入れて酒粕を混ぜながら弱火で煮る。
  3. 酒粕が混ざったら、塩を入れて更に煮込む。
  4. 温めた器に注ぎ、好みで小さく刻んだ陳皮をのせる。

 

 

酒粕 

 [性味/帰経 ]  温、辛、甘/脾

[働き]⑴消化不良、お腹の冷え、血行促進、元気不足

 

乾姜  温裏類

[性味/帰経 ]  大熱、大辛/心、肺、腎、 脾、胃

[働き]⑴温中袪寒     心腹冷痛、嘔吐、水様下痢

     ⑵回陽通脈    大汗

          ⑶温肺化痰    肺寒の咳・喘息、胸背の冷え、疼痛

          ⑷温経止血    生理痛、生理不順

 

黒砂糖    温裏類

[性味/帰経 ]  温、甘/肝、脾、胃

[働き]⑴温中補虚     冷え、食欲不振、疲労、下痢

    ⑵緩急止痛     産後腹痛、生理痛、胃腹疼痛

    ⑶活血化瘀     生理不順

 

橘皮(きっぴ)陳皮、橘紅(きっこう) 理気類

[性味/帰経 ]  温、辛、苦/脾、肺

[働き]⑴理気和中 脾胃気滞の腹脹満、嘔吐、食欲不振、下痢

         ⑵燥湿化痰 胸苦しい、咳、多痰、喘息

 

 

邪気を追い払う小豆粥

 

古くは七種の穀物粥だったそうな

 

グツグツグツグツ

 

仙「むかぁし、昔の話じゃ。」

ぺ「え?何がですか?」

仙「七草がゆの話じゃよ。」

ぺ「あぁ、1月7日に頂くお粥の事ですね。」

 

 グツグツグツグツ

 

ぺ「あれ、仙人、今お粥炊いて見えるのですか?」

 

パッ

 

ぺ「ん?七草じゃないですよ、これ、、。」

仙「これ、勝手に蓋を開けてはいかん、、。」

ぺ「え、だって、七草じゃないし、、仙人、ボケてきてないかしら?」

仙「何を言うておるのじゃ、全く、、、、初めからやり直しじゃ。」

ぺ「?」

 

仙「むかぁし、昔の話じゃ。日本で言うなら、なら時代、、」

ぺ「言うなら、なら時代って、またつまらぬダジャレを、。」

仙「うおっホン、奈良時代じゃ、『七種』と書いて『ななくさ』と読み、七種の穀物の粥を食していたのじゃ。」

ぺ「え?草じゃなかったんですか?」

仙「そうじゃ。『米』『大麦』『小麦』『粟(あわ)』『黍(きび)』『大豆』『小豆』の七種じゃ。」

 

グツグツグツグツ

チラッ

 

ぺ「あ、それで、、このお粥、小豆が入ってるんですね。」

仙「平安時代の頃にのう、春を待つという季節感も加わって、今の七草がゆとなったんじゃ。」

ぺ「今流行りの雑穀米、いや雑穀粥だったんですね。」

仙「小豆には邪気を追い払う力があると言われていてのう、正月に小豆を食すると、新しい年が無病息災になると言われておるのじゃ。」

ぺ「無病息災!それは、大事だわ。」

仙「厄払いの意味を込めて、1月15日の小正月には小豆粥を食べるんじゃ。」

 

グツグツグツグツ

チラッ

 

ぺ「仙人、はと麦も入ってますよ。」

仙「むくみを改善する薬膳粥にしておいたんじゃ、小豆もはと麦も浮腫みに良いからのう、それに気の巡りを良くする陳皮で、正月太りのむくみ解消じゃ。」

 

ぺ「そろそろ、できるかなぁ、、」 

 

クルクル

 

仙「コラッ、かき混ぜてはダメじゃ、粥がベトベトになってしまう。」

ぺ「はい。」

 

 

 

仙「ようし、完成じゃ、小豆とはと麦の粥 。」

 

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 ぺ「美味しそう、、。仙人、小豆も茹でたんですか?」

仙「ウハハハハハ、この前ぜんざいを作ったときに、この粥の分を取っておいたのじゃ。」

ぺ「さすが仙人、抜かりない。」

 

そーっ ずずっ

 

ぺ「美味しい、、優しい味、、」

仙「ふむ、あったまるしのう、。」

 

 邪気  トットトットコ〜〜〜

 

仙「見よ、ぺんたん、邪気が逃げて行くぞ、。」

 

 

小豆とはと麦の粥

材料(2人分)

うるち米50g、水500ml、小豆乾30g(茹で60g)、はと麦大さじ1、陳皮少々

 

 

作り方

  1. はと麦は水に浸けて戻しておく。米は洗ってザルに上げておく。
  2. 小豆を洗い、やや固めに茹でる。茹で小豆を使っても良い。
  3. 土鍋に分量の水を入れ強火にかけ、沸騰したら米とはと麦を入れ、弱火にして吹きこぼれないように炊く。
  4. 30分ぐらい炊いたら小豆を入れ、さらに10分ぐらい炊く。
  5. 炊き上がったら陳皮を入れて蒸らす。

*小豆を茹でて、そのままその茹で汁で粥を作る場合は、小豆が固めに茹だったところで分量の水になるように水を足し、沸騰させてから米とはと麦を入れて、そのまま一緒に炊く。

 

 

うるち米  補気

[性味/帰経 ]  平、甘/ 脾、胃

[働き]⑴補中益気・健脾和胃 脾気虚の疲れ、食欲不振、むくみ、下痢

    ⑵除煩止渇      精神不安、イライラ、口渇

 

小豆  利水滲湿類

[性味/帰経 ] 平、甘、酸/ 心、小腸

[働き]⑴利尿除湿 むくみ、胃もたれ、下痢

    ⑵解毒排膿 瘡瘍熱腫

 

薏苡仁(よくいにん、はと麦)  利水滲湿類

[性味/帰経 ] 微寒、甘、淡/ 肺、脾、胃

[働き]⑴利水滲湿 むくみ、下痢、かっけ、四肢痙攣

    ⑵健脾補肺 咳、痰多、胸の痛み、食欲減少

         ⑶清熱排毒 皮膚の化膿症

 

橘皮(きっぴ)陳皮、橘紅(きっこう) 理気

[性味/帰経 ]  温、辛、苦/脾、肺

[働き]⑴理気和中 脾胃気滞の腹脹満、嘔吐、食欲不振、下痢

         ⑵燥湿化痰 胸苦しい、咳、多痰、喘息

 

 

仙人問答

 

ぺ「仙人、、お正月にばっちゃんの家に遊びに行ったんですけどね、、。」

仙「おぉそうか、ばっちゃんは元気じゃったか?」

ぺ「それが、痴呆が一気に進んでしまっていて、、。」

仙「そうか、それは心配じゃのう、。薬膳を作ってあげたのかのう?」

ぺ「はい、お粥も作ったんですけどねぇ、、、。」

仙「どうしたんじゃ、食が細くなって食べれんかったのか?」

ぺ「いえ、逆です。 仙人、、ぺんたん初めて見ました。」

仙「何をじゃ?」

ぺ「お粥の一気飲み。」

 

・・・・・・

 

 

 

 

 

*ワークショップのお知らせ

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センター入試前に、不安解消の薬膳

 

ゆり根と春菊で精神安定

 

 

ーュピーュピ   ーーュピーュピ

 

ぺ「ん?風が逆走してる、、いかんいかん、、みかんみかん、、。」

 

ピューピューー  ピューピュー

 

ぺ「寒いなぁ、今週末はセンター入試試験だというのに、、。なぜ、この寒い時にやるんだろ?」

 

ぺ「ストレスもかかるのに、寒さまで加算されて、、。関ジャニ、、じゃない寒邪にやられたらどうしてくれるんだ、。」

 

ピッ!

 

ぺ「あ、そうだ、受験生の不安を解消する精神安定に良い薬膳作ろっ、、と。」

 

トントン    トントン

 

ぺ「肺気下げて、心気下げて、、っと。」

 

ササササ

 

ぺ「でもって、肺を潤して、春菊で肝気の流れを良くして、、これで落ち込まない、少々問題が解けなくても、、」

 

ヒュヒューン

 

ぺ「あ、仙人、逆走せずに帰って来た、。」

仙「うぅ、寒いのう、、。上空はかなりの冷たさじゃ。」

 

ぺ「はい、温かい豚汁でも、と思ったのですが、これになりました。」

 

ぺ「 受験生向け、 春菊のゆり根味噌和え です。」

 

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仙「おぉ、美味そうじゃ。」

ぺ「肺気も心気も整えて、肝気の流れもよくして見ました。これで安定した気持ちでセンター試験、受けれますよね⁉︎」

仙「そうかそうか、受験生が緊張して不安にならぬようにじゃな、、受験の日のお弁当にも良い1品じゃな。」

ぺ「はい、百合根を蒸して味噌と和えて見ました。」

仙「百合根味噌か、、良い考えじゃ。」

 

パクッ

 

仙「美味い、美味い、ゆり根の甘みと春菊が良くあっておるぞ。」

 

 

春菊のゆり根味噌和え

材料(2人分)

春菊100g、ゆり根1/2個、麹味噌小さじ1、羅漢果湯液大さじ1(みりん)

 

 

作り方

  1. ゆり根を洗って黒ずみを取り、ほぐし、レンジで蒸す。
  2. 蒸し上がったら、飾り用を除いて荒くつぶし、味噌、羅漢果湯液と混ぜる。
  3. 春菊を洗って、たっぷりの熱湯に茎から入れ茹でて冷水にとる。
  4. 春菊の水気をしっかり切り、2cmに切ってゆり根味噌と和える。
  5. 飾り用のゆり根と共に器に盛る。

 

 

春菊  化痰類

[性味/帰経 ] 平、辛、甘/肺、胃

[働き]⑴清肺化痰    痰熱咳、黄痰

    ⑵疏肝和胃    食欲減少、脇肋脹痛、口臭

    ⑶清心通腑 煩熱不安、不眠、小便不利、便秘

 

百合  滋陰類

[性味/帰経 ]  微寒、甘、微苦/心、肺

[働き]⑴潤肺止咳  肺陰虚の空咳、少痰、喀血

    ⑵清心安神  動悸、不眠、夢多、精神不安、イライラ

 

羅漢果(らかんか) 止咳平喘類(しがいへいぜんるい)

[性味/帰経 ] 涼、甘/肺、脾

[働き]⑴清肺止咳 痰火の咳、喀血、咽喉腫痛

    ⑵潤腸通便 腸燥便秘

    ⑶生津止渇 口渇、空咳

 

 

 

仙人問答

 

仙「ところで、ぺんたん、知っておったのか?」

ぺ「え?何をですか?」

仙「百合根味噌じゃよ。」

ぺ「ゆり根味噌が何か?」

仙「百合根は味噌と和えて百合根味噌にすると、潤す力がアップするのじゃ。」

ぺ「そうなんですか、、知らなかった。」

仙「秘伝の書を見て作ったのかと思ったのじゃが、違うようじゃな。」

ぺ「アハハ、秘伝の書、薄墨で、その上変な書体で全然読めなくて、、。」

仙「あの書体は修行を積まぬと読めるようにならんのじゃ。ぺんたんよ、まだまだのようじゃな。」

ぺ「ふっ、、大丈夫ですよ仙人、春菊の百合根味噌和えを食べたので、精神が安定してます。何を言われても落ち込みません。」

仙「ふむ、単に図太くなっただけじゃがのう、、ま、入試には度胸や図太さも必要じゃ。」

 

ピッ‼️

 

仙「おぉ、そうじゃ、良いことを思いついた。」

ぺ「何ですか?」

仙「受験生向けの『仙人社お守り』を作るのじゃ、よし、早速、、。」

 

ヒューン

 

 

 

肺気が逆走したら咳が出る

 

上昇?下降?

 

ヒューン ンーュヒ

 

仙「逆走じゃ、スピンターンーーー」

 

ヒュルヒュルヒュル ヒュルケンベルグーーー 

キキキキーッ

 

仙「ふむ、やはり、これはちと危険じゃのう、、。他の方法で、、。」ピッ‼︎

 

ホイホイ ホイホイ

 

仙「よし、この方がファミリー向けじゃ。」

仙「ホイ、脾気あげて、胃気下げて、脾気は下げて、胃気あげる。」ウップ

 

ホイホイ  ホイ

 

ぺ「仙人、何して遊んでるんですか?」

仙「お、ぺんたん、良い所へ来たのう、旗上げゲームじゃ、仙人社のゲームコーナーで遊ぶゲームを考えておったのじゃ。」

ぺ「旗上げゲーム??仙人社、ゲームコーナーも作るんですか?」

仙「もちろんじゃ、楽しく遊べるコーナーがあれば集客力が上がるからのう。」

 

ぺ「でも、旗上げゲームなんて、、誰も喜びませんよ。」

仙「ウハハハハ、普通の旗上げゲームではないぞ、ちとやってみるか。」

ぺ「?」

仙「ほれ、旗じゃ。」

 

バサバサバサバサ

 

ぺ「え?旗、2本じゃない、、。しかも変な形、っていうか形バラバラ、。」

 

仙「良し、始めるぞ〜、肝気上げて、肺気下げる。」

ぺ「え、え、、えっと、、肝、肝、どれ?、、、肺、、」

 

オタオタ  モタモタ

 

ぺ「はい、出来ました。」

仙「遅いのう、もっとスピーディに。ちゃんと臓腑の形に作ってあるじゃろう。」

ぺ「え、あ、そうなんだ、これ臓腑の形なんだ、。」

 

仙「脾気上げて、胃気下げる。」

ぺ「えっと、脾、胃、はい、出来ました。」

 

仙「腎気上げて、大腸下げる。」

ぺ「腎、、と、大腸、あ、あれ、大腸、、あ、あった。」

仙「遅い、遅い、、。」

 

仙「ようし、ここからじゃ、肝気下げて、もひとつ肝気下げて、。」

ぺ「はい、肝気、肝気下げて、下げて、、、あれ、なんか、気分が、、落ち込んで来た。」鬱々

 

仙「肺気上げて、もっと上げて、。」

ぺ「肺気、上げて、上げて、んん、ゴホッゴホゴホゴホッ、やだ、咳が、、。」

 

仙「胃気上げて、どんどん上げて、。」

ぺ「胃気上げて上げて、、ウップ、、やだゲップが、ヒックヒック、、しゃっくりまで、、。」

 

仙「はい、もっと胃気上げて、、。」

ぺ「上げて、う、ううう、気持ち悪い、、吐き気が、、。」おぇーー

 

仙「ウハハハハ、どうじゃ、面白いゲームじゃろ、体験型ゲームじゃ。」

ぺ「はぁはぁはぁ、酷いですよ仙人、何ですか、このゲーム、、」

仙「臓腑の気の上昇、下降を感じるゲームじゃ。」

ぺ「え、気の上昇、下降?」

 

仙「肝気は上昇で正常、下降すれば肝気が詰まり、肝気鬱結(かんきうっけつ)となり、イライラ、落ち込み、鬱といった症状が現れる。」

ぺ「あ、それで、さっき、気分が落ち込んで。」

 

仙「肺気は下降で正常、上昇すれば、咳、喘息、痰の症状が現れる。これを肺気上逆というのじゃ。」

ぺ「確かに、咳こみました。」

 

仙「胃気は下降で正常。胃気が上逆すれば、。」

ぺ「はい、分かります。ゲップ、しゃっくり、吐き気、です。」

 

仙「脾気は上昇で正常、胃気は下降で正常。ところがこれがひっくり返って、脾気が下降、胃気が上逆すれば、気は停滞し、脾胃のつかえ、もたれ、嘔吐、腹がはるといった症状が現れるのじゃ。」

ぺ「そっか、臓腑の気にはそれぞれ上昇と下降という方向があって、それで体内の気が上手く巡って行くんですね。」

 

仙「そういう事じゃ。昨日使った大根の食薬表を見てみると良いぞ。」

ぺ「大根の食薬表、これですね。」

 

 

大根  消食類

[性味/帰経 ]  涼、辛、甘/肺、胃

[働き]⑴順気消食・下気寛中     食積脹満、嘔吐、吐き気、下痢、便秘

    ⑵清化熱痰     肺熱咳、痰多、痰黄、声がれ

    ⑶散瘀止血 喀血、吐血、鼻血

 

 

仙「『順気消食・下気寛中』とあるじゃろ?」

ぺ「はい、ありますね。」

仙「『順気消食』とは気の巡りを順調にし、消化を促進、げっぷ、しゃっくり、吐き気、食欲不振を改善する事じゃ。」

ぺ「なるほど、。」

 

仙「『下気寛中』とは停滞した気、上逆した気を下降させ、脾胃の痞え、持たれ、吐き気、嘔吐、腹脹を改善する事じゃ。」

ぺ「大根、大した役者ですね!」

 

仙「ついでにもう一つ、『順気降逆』というのは、気の巡りを順調にし、上逆した気を下降させる。肺気上逆の咳、喘息、たん。胃気上逆のげっぷ、しゃっくり、吐き気。肝気鬱結のため息、等を改善するんじゃ。」

ぺ「そうやって気の巡りを正常に戻すのですね。」

仙「そいう事じゃ、昨日の大根とみかんの組み合わせは、この『順気降逆』の役割を果たしておるのじゃ。それで、咳も改善され、腸の働きも順調になり、肝気にも良いという事なのじゃ。」

 

ぺ「旗上げゲーム、奥が深いですね。」

仙「そうじゃろう、、ゲームコーナーには、みかんや大根などの食薬を色々並べて、どれを食べると症状が改善するか、体験するのじゃ、。面白くなりそうじゃ、ウハハハハ。」

 

 

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[ 臓腑の気の流れ ]

 

  • 肝気は上昇で正常
  • 心気は下降で正常
  • 脾気は上昇で正常
  • 胃気は下降で正常
  • 肺気は下降で正常
  • 大腸の気は下降で正常
  • 腎気は上昇で正常

 

 

 

仙人問答

 

ぺ「ところで仙人、どうして肺や肝の旗を上げたり下げたりするだけで、私、本当に気分が悪くなったり、ゲップが出たりしたんですか?」

仙「簡単な事じゃ。この旗は持った本人の臓腑とシンクロするように作ってあるのじゃ。ウハハハハハ」

 

ヒューン ンーュヒ

キキキキー キミライコネンーーー

 

フラフラくたくた補気ッチャえ! イライラうつうつ理気ッチャえ!