今度こそ!
ぺ「仙人、この前のすももティ、美味しかったですよね。」
仙「おぉ、そうじゃのう。」
ぺ「私もすももで何か作ってみようと思うんですが、仙人またすももを採ってきていただけませんか?」
仙「そうか、じゃ、ちょっと行ってくる。」ヒュ〜ン
ぺ「この前、大豆のスープ作った時、ぜ〜んぶ仙人に飲まれちゃったから、今度こそ、マスターに作って持って行こう!」
ヒュヒュ〜ン
仙「ほらぺんたん、採ってきたぞ、良く熟れたソルダムじゃ。」
ぺ「ありがとうございます、仙人。」
仙「また、ティを作るのか?」
ぺ「いえ、今度はスープです。仙人にぜ〜んぶ飲まれないように。」
仙「わしが飲まなければ誰が飲むのじゃ?」
ぺ「え? あ、いえ、仙人と私ですよ、もちろん、、。」
仙「そうか、、、そうだぺんたん、丁度、銀耳も採れたのじゃ、これも使うと良いぞ。」
ぺ「銀耳(ぎんじ)?」
仙「白きくらげのことじゃよ。普通は乾物しかないのじゃが、今は生が採れる時期じゃ。」
ぺ「どうやって使うのですか?」
仙「沸騰した湯に入れ、さっと茹でるんじゃ。乾物なら水で戻してからじっくり柔らかくなるまで茹でるのじゃが、生はさっと茹でるだけだから、早くて良いぞ。」
ぺ「ふうん、なんかペラペラしてますね。確かにクラゲ見たい。」
仙「生のまま食してはならぬぞ、必ず火を通せよ。」
ぺ「はい、あ、仙人、私1人で作れますから、、。」
仙「そうか? 何か変じゃのう、、。」
ぺ「できたらお呼びしますから、、ね、ね、、。」
仙「ふむ、ではちょっと、木陰でノンビリしていようかのう。」ヒュ〜ン
ぺ「よし、これでok。さてと、、」
トントン、グツグツ、グィーングィーンギュルギュルギュル
ぺ「できた!さて、仙人の分をこっちに置いて、マスターに持っていく分はあっちの木陰に隠しておこう。」
ぺ「仙人〜、できましたよ〜」
ヒュヒュ〜ン
仙「おぉ、これはビューティフルなスープじゃのう。」
ぺ「はい、ソルダムと銀耳のスープです。」
仙「おぉ、これはうまいぞ、酸味と甘みが良いバランスじゃ。」
ぺ「梅雨時には黄色い『大豆のスープ』を作ったので、これは夏の赤いスープです。」
ソルダムと銀耳のスープ
材料(2人分)
ソルダム(熟れたもの)4個、生銀耳 8g(乾物の場合は3g)
赤ワイン大さじ1、水100cc、砂糖大さじ1/2、ペパーミント適宜
作り方
- 水、赤ワイン、砂糖を火にかけ、沸騰させ、しっかり冷ましておく。
- 銀耳を沸騰した湯に入れ、30秒ほど茹でる。
- 乾物銀耳の場合は水で戻し、それから柔らかくなるまで茹でる。
- ソルダムの皮をむき種を取る。
- 1が冷めたら4のソルダムと合わせミキサーにかける。
- 器に盛り、銀耳とペパーミントを飾る。
すもも 利水滲湿類
[性味/帰経 ] 平、甘、酸、苦/ 肝、腎、脾
[働き]⑴清熱利水 むくみ、下痢、陰虚発熱
⑵生津止渇 口渇、消渇、煩躁
銀耳 滋陰類
[性味/帰経 ] 平、甘、淡/ 肺、胃、腎
[働き]⑴滋陰潤肺 肺陰虚による咳、喀血、皮膚乾燥
⑵養胃生津 陰虚の口渇、微熱
仙人問答
仙「ぺんたん、うまかったぞ、。しかし、ぺんたんはなぜ一緒に飲まなかったのじゃ?」
ぺ「あ、私は、片付けてからゆっくりいただこうと思って、、。」
仙「そうか、。」
ピカッ ゴロゴロゴロ ザッザッアー
仙「お、夕立じゃ、ぺんたん、濡れるぞ、急いで避難じゃ。」
ぺ「えー!大変、あっちの木陰にマスターのスープが、、」
仙「何をしておる、どこへ行くのじゃ?早く小屋に。」
ぺ「わぁ〜スープが雨で、、」
ザァーザァー ザァーザァー ゴロゴロゴロ
仙「ぺんた〜ん、濡れるぞ〜、早く〜」