薬膳でセルフケア めざせ!仙人life

中医薬膳学に基づき、薬食同源、医食同源で仙人のような健康長寿を目指します。

抗がん『最強の野菜スープ』に挑む

 

   抗がん剤研究者の本を読んで

     〜夏の読書感想文〜

 

 

パラパラ

  ふむふむ

 

パラパラ

  なるなる

 

ヒュヒューン

 

仙「ぺんたんよ、戻ったぞ。」

ぺ「あ、お帰りなさい、仙人、。」

 

パラパラ

 

 

仙「何を読んでおるのじゃ、ぺんたん、。」

ぺ「へへ、、前から気になってた本、図書館で借りてきたんです。これ、、。」

 

 

 

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前田 浩著

 

仙「ほぉ、これは又、、凄そうな本じゃ。」

ぺ「抗がん剤の研究で有名な、熊本大学名誉教授の前田浩氏が書かれた本なんです、。」

仙「抗がん剤、、。」

ぺ「抗がん剤研究者が薦める最強の野菜スープ、、なんて、気になるじゃないですかぁ。」

 

仙「『がん』か、。がんは中医学の古典にもでてくるのじゃぞ。後漢の時代では『瘤は腫れる固まりの病気』とあり、隋の時代には『石癰は、乳房にある小さな塊で、、』とあり、『石癰・瘤・岩・癌』などの病名で呼ばれていたのじゃ。」

ぺ「そ、、そんな古くから、、。」

 

仙「そうじゃ、その癌に良い最強のスープ、。よし、先ずは、作ってみるとするか、。」

ぺ「はい!えーっと、野菜を4〜6種類入れて、水で30分以上煮込む、、。」

 

トントン

   トントン

       トントン

 

グツグツ

  グツグツ

    グツグツ

 

 

ぺ「出来ました。これが、抗がん最強の野菜スープ  です‼️」

 

 

[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]

抗がん・最強の野菜スープ

 

 

仙「ふむ、、これがこの本の通りに作った野菜スープか、。」

ぺ「はい、野菜300g、水900cc、、。あ、でもひとつだけ、違います。」

仙「ひとつだけ?」

ぺ「はい、本では普通のお水で作ってあるんですが、私は昆布水で作りました。」

仙「おぉ、昆布水とは、良いのう。昆布は薬膳学では『がん』に良いと言われておる食薬じゃ。どれ、、」

 

ごく

  パクッ

 

ぺ「私も、、」

 

ゴクっ

 パクパクッ

 

仙「野菜の甘さが良く出ておるのう、昆布の旨みも、、。」

ぺ「はい、調味料は何も使わないで、と書かれていたので、そのままの野菜の味です。」

 

ごくっ

仙「これが最強野菜スープ、か、。」

ぺ「はい、飲みにくい場合は『ミキサーにかけてポタージュにしても良い』と書かれていました。或いは、『少量の醤油、岩塩、味噌、カレー粉、黒胡椒等で変化を持たせる』とも、。」

 

ごくっ

仙「飲みにくくはないのう、。」

ぺ「はい、薬膳も薄味ですから、こういう味には慣れています。」

 

仙「というか、、こういうスープはいつも飲んでおるのう。」

ぺ「そう言えばそうですね、。あんまり単純だから薬膳講座では取り上げてませんが、。」

仙「この野菜スープに、、陳皮や枸杞子、ごま油を足せば、いつも通り、普段飲んでおるスープじゃ。」

ぺ「確かに、、という事は、私たちはもう最強野菜スープを飲んでいた訳ですネ。」

仙「そうじゃな。」

 

 

 

 

 

 

最強の野菜スープ

出来上がり800〜900ml

今回使った野菜

玉ねぎ、にんじん、大根、小松菜、パプリカ(赤)、じゃが芋・・300g

昆布水900ml

* 野菜(4〜6種類):水 = 1: 3

 

 

作り方

  1. 全ての材料を角切りにする。(にんじん、大根は皮ごと使う)
  2. 鍋に昆布水と1を入れて火にかける。
  3. 沸騰直前で火を細め、弱火で30分以上煮る。
  4. 余った分は冷蔵、又は冷凍保存する。

*野菜スープは1日に1〜2回飲む、1回の分量は250〜300ml 

*ベーコン・肉類は入れず、野菜だけのシンプルなスープを作る。

 

 

*昆布水の作り方はこちら 

senninlife.hatenablog.com

 

 

 

玉葱  理気

[性味/帰経 ]  温、辛、甘/脾、胃、肺、心

[働き]⑴健脾理気 食欲不振、下痢

    ⑵和胃消食 げっぷ、吐き気、胃もたれ

    ⑶発表通陽 発熱、悪寒

 

にんじん  養血類

[性味/帰経 ]  平(微温)、甘/肺、脾、胃、肝

[働き]⑴養血明目益肝 血虚による目の乾燥、かすみ、視力低下

    ⑵斂肺止咳 咳、咳痰

 

馬鈴薯  補気

[性味/帰経 ] 平、甘/ 胃、大腸

[働き]⑴補気健脾  脾気虚の疲れ、胃痛、吐き気、嘔吐、便秘

 

小松菜  滋陰類

[性味/帰経 ]  温、辛、甘/肺、肝、胃、大腸

[働き]⑴養陰潤燥 腸燥便秘

    ⑵利肺止咳 風寒の咳、肺虚の喘息、咳

 

パプリカ(ピーマン) 温裏類

[性味/帰経 ]  熱、辛/心、 脾

[働き]⑴温中散寒 脾胃虚寒による脘腹冷痛、嘔吐下痢

    ⑵開胃消食 食欲不振、消化不良

 

大根 消食類

[性味/帰経 ]  涼、辛、甘/肺、胃

[働き]⑴順気消食・下気寛中     食積脹満、嘔吐、吐き気、下痢、便秘

         ⑵清化熱痰     肺熱咳、痰多、痰黄、声がれ

         ⑶散瘀止血 喀血、吐血、鼻血

 

昆布  化痰

[性味/帰経 ]  寒、鹹/ 肝、胃、腎

[働き]⑴消痰軟堅 瘰癧(るいれき)、肝腫、脾腫、睾丸の腫大疼痛

         ⑵行水消腫 水腫、げっぷ、血便、脚気、浮腫

 

 

 

 

 

【 本文中の推奨材料 】

基本 :玉ねぎ、にんじん、キャベツ、カボチャ、セロリ、セロリの葉、トマト

春: 玉ねぎ、にんじん、キャベツ、カボチャ、クレソン、小松菜

夏: 玉ねぎ、にんじん、キャベツ、カボチャ、トマト1個

秋: 玉ねぎ、にんじん、キャベツ、蓮根、ごぼう、さつまいも

冬: 玉ねぎ、にんじん、キャベツ、大根、ブロッコリー

 

 

 

最強の野菜スープ (抗がん剤の世界的権威が直伝!)

最強の野菜スープ (抗がん剤の世界的権威が直伝!)

 

 

 

最強の野菜スープ 活用レシピ (抗がん剤の世界的権威が伝授!)

最強の野菜スープ 活用レシピ (抗がん剤の世界的権威が伝授!)

 

 

 

 

 

 

仙人問答

 

 

ぺ「仙人、文中でおススメされてる基本&季節の材料も書いてみました。」

仙「ふむ、共通で入っているのは『玉ねぎ、にんじん、キャベツ』じゃな。」

ぺ「薬膳で考えるなら、玉ねぎは理気類、にんじんは養血類、キャベツは補気類、、。」

仙「つまり、気を補い、血を養い、気を巡らせる。」

ぺ「おぉ、、すご〜い。気血を補って巡らせる、なんて、完璧じゃないですかー。」

 

仙「今日、ぺんたんが作ったスープは、気を補うじゃが芋、気を巡らせる玉ねぎ、血を養うにんじん、体を温めるパプリカ、消化を良くする大根、、じゃな。」

ぺ「はい、『季節の野菜を使うと良い』と書いてありましたが、この基本の『玉ねぎ・にんじん・キャベツ』に旬の野菜を足すと良い組み合わせになるでしょうね。」

仙「そうじゃな、。あとは色をいろいろ、青(緑)、白、赤、黄、黒(紫)、。」

ぺ「それに、根菜と葉菜のバランスを良く、、ですね。」

 

 

仙「ところでぺんたんよ、この野菜スープが何故抗がんに良いのじゃ?」

ぺ「あ、ハハハ、、そうですよね、そこ重要、。」

 

仙「野菜を4〜6種類組み合わせ、スープにして毎日飲む。」

ぺ「はい、簡単に説明すると、、それは、野菜に含まれる抗酸化物資なんです。」

仙「抗酸化物資、。」

 

ぺ「はい、『活性酸素』なるものが、ガンの元凶となるので、その活性酸素を消去する強力な抗酸化作用を持っている野菜をたくさん摂る事が、ガン予防又はガンの成長を遅らせる効果がある、、という事なんです。」

仙「ふむ、老化の原因にもなる『活性酸素』、じゃな、。」

 

ぺ「はい。そして、野菜を生で食べるよりスープにして煮出した方が、抗酸化物資がスープに溶け出し、抗酸化作用が10〜100倍強くなる、、という事なんです。」

仙「ほぉ、、10〜100倍、、とは。」

 

ぺ「はい、それに多種類の野菜を合わせる事で、異なる抗酸化物質をバランスよく摂取できて、、。」

仙「効果、アップ、アップ ⤴️ という訳じゃな。」

ぺ「はい、野菜スープの効用として、次のように書かれています。」

 

 

【 がんに対する野菜スープの効用 】

  • 活性酸素を消去してがんを予防する
  • 活性酸素を消去してがんを抑える
  • 発がん物質を解毒する
  • 免疫力を高める
  • がん治療の副作用を抑える

 

 

ぺ「それから、その他に、効果的な食品も、、。

 

活性酸素を消去する その他の効果的な食品 】

  • 果物
  • 豆類(小豆・黒豆・緑豆・大豆)
  • キノコ類
  • お茶
  • コーヒー(1日3杯程度で効果あり、1、2杯では効果は不明)

 

 

 

仙「薬膳でも良く扱うものばかりじゃ。」

ぺ「はい、本当に、。『活性酸素』消去する力がある野菜スープは、がん予防だけでなく、アンチエイジング・高血圧・糖尿病・脂肪肝・メタボ・白内障・などにも良い、と書かれていました。」

 

仙「ふむ、こういう何気ないシンプルなスープで、しっかりと予防することが大切じゃな。」

ぺ「はい、著者も、、『抗がん剤研究をしながら、いかに治療が進歩しようとも予防が一番大切。』と、。」

 

仙「予防、、『未病を治す』、まさに中医学・薬膳学の世界じゃ。ぺんたんよ、夏休みの良い勉強になったのう。」

ぺ「はい!」

 

 

 

*「未病」のお話はこちら

senninlife.hatenablog.com

 

 

 

 

中医薬膳学・がんに良い食薬 】

  • 新鮮な野菜(にんじん・キャベツ・カリフラワー・椎茸・キクラゲ・トマト・アスパラガス・カボチャ・大根・玉ねぎ・セロリ・ほうれん草・白菜・ニンニク等)
  • 昆布
  • 海苔
  • 穀類
  • 豆類
  • 芋類
  • 果物

 

【 節制すべきもの 】

  • 古い落花生
  • 油脂
  • ハム
  • 炭焼肉
  • 熱い食事
  • 多量の酒
  • カビがはえた食品

 

 

 

 

 

ぺ「今までに作った薬膳スープも書き出してみました。症状・季節に合わせてお楽しみください。」

 

 

 

 

【 薬膳スープ 】(リンクが貼ってあります)

 

 

 

フラフラくたくた補気ッチャえ! イライラうつうつ理気ッチャえ!