あったまるね〜
コトコトコトコト グツグツグツグツ
ヒュヒューン
仙「何か良い匂いがしておるな。」
ぺ「はい、仙人、この前作った乾姜を使ってモツ煮を作っているんです。今、コトコト煮込んでいるところで、、。」
仙「モツ煮こみか、、うまそうじゃのう。乾姜の使い方はわかっておったか?」
ぺ「はい、前もって水に30分浸けておきました。」
仙「よしよし、中薬を使うときは水に漬けておいてから煮だすのじゃ。」
ぺ「はい、それから、温裏類は香辛料が多いので、使いすぎないように使用量に注意!です。」
仙「ふむ、その通り、乾姜は一人当たり3gぐらいが適量じゃ。それに温裏類の香辛料は陰虚証や妊婦の人は控えた方が良いな。」
ぺ「はい。あ、仙人、そろそろ煮えてきましたよ。」
仙「よし、わしがちょっと味見をしてみよう。」
ぺ「はい、乾姜入り、もつ煮込み です。」
仙「大根や卵も入って、うまそうじゃ。」
ぺ「味噌は八丁味噌と信州の麹味噌を混ぜてみました。」
仙「ふんふん、うまいぞ、、。出汁に乾姜の味がよく出ておる。」
乾姜入り もつ煮込み
材料(2人分)
豚ボイルホルモン150g、大根150g、にんじん1/2本、こんにゃく120g、玉子2個、ネギ10cm、白ごま少々、(下茹で用青ネギ20cm、生姜10g)
水4カップ、酒50cc、乾姜5g、だし昆布10cm、麹味噌大さじ2、八丁味噌大さじ2、みりん大さじ3
作り方
- 鍋に乾姜と昆布、分量の水を入れて30分ほどおいておく。
- 別の鍋にたっぷりの湯を沸かし、下茹で用の青ネギと生姜を入れ、もつを入れ1、2分茹で、ざるにあげ、冷水で洗う。
- 1の鍋に酒とモツを入れて火にかけ、煮たったら弱火にして1時間以上煮込む。アクが出たらすくう。
- 玉子は茹でて、殻をむく。
- 大根、にんじんは乱切り、こんにゃくはひと口大に切る。ネギは小口切りにする。
- 3のモツが柔らかくなったら、大根、人参、こんにゃくを入れ煮込む。
- 6が煮えたら、玉子を入れ、2種の味噌、みりんを入れてさらに30分ほど煮込む。
- 器に盛り、ネギ、白ごまをかける。
乾姜 温裏類
性味/帰経 ] 大熱、大辛/心、肺、腎、 脾、胃
[働き]⑴温中袪寒 心腹冷痛、嘔吐、水様下痢
⑵回陽通脈 大汗
⑶温肺化痰 肺寒の咳・喘息、胸背の冷え、疼痛
⑷温経止血 生理痛、生理不順
豚肉 滋陰類
[性味/帰経 ] 平、甘、鹹/ 脾、胃、腎
[働き]⑴滋陰潤燥 熱病による消渇、空咳、便秘、乳汁分泌不足、病気の回復
玉子 滋陰類
[性味/帰経 ] 平、甘/ 肺、心、脾、肝、腎
[働き]⑴滋陰潤燥 空咳、口渇
⑵清咽開音 目赤、声嗄れ、発声困難、のどの痛み
⑶養血安胎 不眠、多夢、めまい、精神不安、胎動不安
にんじん 養血類
[性味/帰経 ] 平(微温)、甘/肺、脾、胃、肝
[働き]⑴養血明目益肝 血虚による目の乾燥、かすみ、視力低下
⑵斂肺止咳 咳、咳痰
⑶健脾化滞 脾虚の食欲不振、下痢、便秘
仙人問答
仙「ぺんたんよ、今日は問答無用じゃ。」
むしゃむしゃ パクパク
仙「何度も言うが、問答は無用じゃ、日本酒が有用じゃ。」
ぺ「・・・」