五穀の収穫を祝う
フツフツ沸々
シュルシュルシュ〜
ぺ「はい仙人、キリマンジャロコーヒーをどうぞ。」
仙「ふむ、良い香りじゃ、、休日の香りじゃのう。」
ぺ「今日は勤労感謝の日ですね。」
仙「そうじゃ、勤労をたつとび、生産を祝い、国民が互いに感謝しあう日だそうだ。ぺんたん、知っておるか?日本では古くからこの時期は五穀の収穫を祝う風習があったんだそうじゃ。」
ぺ「へぇ、そうなんですか、、。」
仙「五穀、、何かわかるか?」
ぺ「え?何ですかそれ、。」
仙「薬膳学では、むぎ、きび、ひえ、稲、豆のことをさすんじゃ。」
ぺ「はぁ、、」
仙「薬膳学では五穀だけではなく、五果、五畜、五菜もあるんじゃ。」
ぺ「え、、」
仙「五穀は五臓を養う。
五果は五臓の働きを助ける。
五畜は五臓を補う。
五菜は五臓を充実させる。」
ぺ「穀、果、畜、菜、それぞれの役目があるんですね。」
仙「そうじゃ、そうして帰経、つまり五臓と関連しておる。」
五臓と食薬の関係表
(食物本草より) (藿はまめのは、薤はらっきょう)
ぺ「穀物、肉類、野菜に果物、バランス良く摂らなければ、、ですね。」
仙「そうじゃ、それぞれの臓腑への働きを考え、組み合わせて使うと、バランスを整え精気を補うことができるのじゃ。」
ぺ「なるほど、、あ、腎のところに、昨日作った麻婆豆腐の豚とニラが入ってる。」
仙「五穀や五菜など、古典の資料によっては違うものもあるようじゃが、今日のところは食物本草からの抜粋じゃ。」
ぺ「あ、そうだ、冬に使う食薬の写真を撮っておこうっと。」
仙「ふむ、そうじゃのう、冬に働きが盛んになる腎についてはもう話したのでのう、それ以外の食薬も書いておくと良いのう。」
ぺ「はい。」
仙「冬は身体を休ませる時期じゃ、養生としては『蔵』すなわち貯蔵する事じゃな。食生活は温陽、祛寒、通経が大切じゃ。」
ぺ「温めて、寒さを吹き飛ばして、気血の巡りを良く、ですね。」
仙「そういう事じゃ。寒気により、身体の陽気が阻滞され、冷え、痛み、しもやけなどの症状がでてくる。気血の循環が悪くなれば、関節、筋肉のこわばり、高血圧、心臓、脳血管疾患などの発病率が高くなるのじゃ。」
ぺ「うわっ、怖い。」
仙「空気も乾燥するからのう、口鼻の乾燥、咽喉の疼痛、乾き、皮膚の乾燥などにも気をつけねばならんぞ。」
ぺ「はい、滋陰、重要ですね。」
仙「冬の主味は鹹味(かんみ)(塩辛い味)じゃ、しかし摂りすぎると腎に負担をかけ、浮腫になりやすくなるので気をつけるんじゃぞ。」
ぺ「はい、過ぎたるは、、ですね。」
仙「ふむ、腎陰を養うためには、涼性・平性で甘味、酸味、鹹味の食薬を、腎陽を補うためには、温性・熱性で辛味・鹹味の食薬を使うことじゃ。」
ぺ「はい。」
冬の食薬・中薬
りんご、キウイフルーツ、みかん、黒米、大茴香、丁香、黒砂糖、艾葉(よもぎ)
冬によく用いる食薬&中薬
補気(気を補う)(気が減っていくと陽が減っていきます)
食薬:うるち米、もち米、はと麦、あわ、大麦、山芋、じゃが芋、人参、いんげん、椎茸、豆腐、栗、蜂蜜、鶏肉、牛肉、鰻、青魚、どじょう
中薬:吉林人参、白朮、山薬、大棗
補血(血を養う)(血が減っていくと陰が減っていきます)
食薬:ほうれん草、人参、落花生、ライチ、ぶどう、羊肉、レバー(牛、羊)豚足、スッポン、ナマコ、マナガツオ、イカ、
中薬:竜眼肉、熟地黄
滋陰(陰を補う)
食薬:小松菜、アスパラガス、百合根、びわ、りんご、梨、キウイフルーツ、柿、いちご、豆腐、白キクラゲ、黒豆、ヒマワリの種、ごま、蜂蜜、乳製品、烏骨鶏、鴨肉、豚肉、亀肉、スッポン、アワビ、ムール貝、牡蠣、カニ
中薬:枸杞子、麦門冬
補陽(陽を補う)
食薬:くるみ、羊肉、鶏肉、鹿肉、エビ、ナマコ
中薬:杜仲、冬虫夏草
温裏(臓腑を温める)
食薬:にら、ピーマン、唐辛子、黒砂糖、山椒、鮭、アジ、ます
中薬:肉桂、乾姜、丁香、艾葉(よもぎ)、茴香
理気(気の巡りを良くする)
食薬:そば、らっきょう、玉ねぎ、みかん、グリンピース、ジャスミン
中薬:玫瑰花、陳皮
仙人問答
仙「さて、わしはちょっと出掛けてくるからのう。」
ぺ「どちらへ?」
仙「仙人社の事で、良い案が浮かんだのじゃ。 」
ぺ「又、落とし穴とか、、ではないですよね。」
仙「ふむ、あれはあれで、改良中じゃ。」
ぺ「又、別の何か?」
仙「今度はぺんたんも気にいると思うぞ、楽しみにしておれ。ウハハハハハ。」
ヒューン