腎に良いのよ
ぱたぱた
ガサゴソ
ぺ「よしっ。」
パシャッ
【 助陽類の食薬 】
*くるみ、海老、杜仲
仙「ほぉ、今日は助陽類の食薬か、、。」
ぺ「はい、補益類のうち、補気、養血、滋陰の3つの食薬の資料を作りましたので、残りの一つ、助陽類も作っておこうと、。」
仙「それは良い事じゃな。」
ぺ「でも仙人、助陽類って、以外と少ないですね。」
仙「ふむ、確かに一般的な食材が少ないのう、。」
ぺ「助陽類っていうのは臓腑を温める食薬なんですよね。」
仙「そうじゃな、、陽気を補う、と言った方が良いかな。」
ぺ「陽気を補う、、。」
仙「臓腑の働きが低下すると、気が不足し『気虚証』になる、そしてそれが更に悪化すると冷えや疼痛などの症状が現れる、それが『陽虚証』じゃ。」
ぺ「あ、以前にも教えて頂きましたよね、一般的な冷え証は陽虚証に含まれるって、。」
仙「ふむ、それで、その陽気を補い、臓腑の機能や抗寒能力をアップするのが、」
ぺ「助陽類の食薬、、、なるほど、、。」
仙「助陽類の食薬は腎に帰経し、腎陽虚を改善する食薬が多いのじゃ。」
ぺ「腎陽虚、、って事は、老化防止にも良いって事ですね。」
仙「そうじゃな、。腎はウォーター、つまり水、いつも冷たい環境に置かれているわけじゃ、だから温めてやらねばのう。」
ぺ「冷たい水を温める、、大事な食薬ですね、、。」
仙「臓腑を温める食薬に温裏類があるが、これと一緒に使って、効果をアップさせたりもするのじゃ。」
ぺ「あ、そうか、、では助陽類は温裏類と使う、、って、メモっとこ、。」
仙「しかし、さっきも言うたように、陽虚は気虚が悪化して出てくる症状じゃから、やはり気を補う事も大事なんじゃ。」
ぺ「そうか、やっぱりここでも補気類、、つまり助陽類+補気類っと、。」
【 助陽類 食薬 】
*全て温性
【 助陽類 中薬 】
- 鹿茸(ろくじょう、鹿の角)
- 肉じゅよう(ホンオニク)
- 淫羊藿(いんようかく、イカリソウ)
- 杜仲
- 益智仁(やくちにん)
- としし(マメダオシ、ヒルガオ科)
- ごうかい(オオヤモリ)
- 海馬(かいば、タツノオトシゴ)
- 紫河車(しかしゃ、ヒトのタイバン)
- 冬虫夏草
- 胡桃肉(クルミ)
- 韮子(きゅうし、ニラの種)
* 平性ーとしし、ごうかい、
仙人問答
仙「助陽類は陽を補う食薬じゃから、殆どが温性じゃ、。」
ぺ「やっぱり、、、温裏類もそうなんですよね⁈」
仙「いや、温裏類は熱性の香辛料なども含まれておるのでな、、。」
ぺ「なるほど、、そこが助陽類とは違ってくるのですね。」
仙「どちらも、陰虚証の人は控えたい方が良い食薬じゃ。」
ぺ「あ、そうか、陰虚体質、陽虚体質の話ですよね。陰虚の人は陰が足りないから陰を補う、、。」
仙「そうじゃ、陽を補うと益々陰陽のバランスが崩れてしまうのでな。」
ぺ「それにしても、、犬とか、鹿とか、熊とか、タツノオトシゴとか、、ジビエ料理ですか、これ、。」
仙「ウハハハハ、まぁ、手に入り易い海老、クルミ、イワナ、杜仲などを上手に使う事じゃのう。」
ぺ「はい、助陽類を使った薬膳も考えてみます。」
仙「そうじゃ、奈良へ行こう!」
ぺ「え?」
仙「鹿&鹿の角がワサワサ、ワサワサ、、」
ぺ「ふん、ふん、ふん、ふん、ふーん!」