みかんソースでね
ざっぶーん ざっぶーん
キャッチ
ヒュヒューン
仙「ぺんたん、寒ブリじゃ、今が旬じゃ、早速調理じゃ。」
ぺ「あ、はい。」
シュワっ シュワっ
ぺ「うわ、見事な包丁さばき、、。あっという間に鰤は切り身に、、。」
仙「鰤シャブ、鰤大根、何でも出来るが、、今日はソテーにするのじゃ。」
ぺ「ソテー、ですか、。」
仙「そうじゃ、先週、わかめと里芋で体の中を綺麗にしたのでな、今日はしっかりと気血を補う薬膳じゃ。」
ぺ「鰤は気血を補う食薬なんですね。」
仙「ふむ、出世魚の鰤は、脾胃を補い、気血を潤す、、。今日はソテーにしてみかんソースで頂くのじゃ。」
ぺ「みかんソース?あ、そうか、気の巡りを良くするのですね。」
仙「そうじゃ、ついでに血の巡りを良くする青梗菜も添えてな。」
ぺ「はい。」
トントン
仙「みかんは皮も細か〜く切って使うのじゃぞ。」
ぺ「はい。」
コトコト
ジュージュー
ぺ「出来ました、鰤のソテー みかんソース添え です。」
パクッ
仙「うん、美味い、みかんソースの香りが良いのう。」
パクッ
ぺ「ホント、みかんの甘みがしっかり、皮も使ったので味がはっきりしますね。牛ステーキにも合いそうです。」
鰤のソテー みかんソース添え
材料(2人分)
ぶり2切れ、ちんげん菜1株、小麦粉、塩、胡椒、オリーブ油、パセリ
みかんソース:みかん1/2個、シソ酒またはブランデー大さじ2、塩胡椒少々
作り方
- みかんは綺麗に洗って皮をむき、皮はみじん切りに、実は細かく切る。
- 1のみかんとシソ酒(ブランデー)を鍋に入れ、弱火で煮込み、軽く塩胡椒する。
- ぶりは水気を拭き取り、塩胡椒して小麦粉をまぶし、フライパンで焼く。
- ちんげん菜はさっと塩ゆでし、一口大に切り、軽くオリーブ油を垂らす。
- お皿に鰤、ちんげん菜を盛り付け、パセリとみかんとソースを添える。
鰤 補気類
[性味/帰経 ] 平(温)、甘、酸/脾、胃、肝、腎
[働き]⑴補気養血 気血虚弱、息切れ、めまい、むくみ
蜜柑 理気類
[性味/帰経 ] 温、甘、酸/肺、脾
[働き]⑴理気健胃 胸腹脹満、嘔吐、食欲不振
⑵止渇潤肺・燥湿化痰 口渇、咳、痰多、下痢
青梗菜 活血化瘀類(かっけつかおるい)
[性味/帰経 ] 涼(平)、辛、甘/肝、肺、脾
[働き]⑴散血消腫 瘀血性出血
⑵清熱解毒 乳腺の腫れ、熱感、赤み、疼痛
仙人問答
仙「気血を補い、気血を巡らす、、美味い薬膳じゃった。」
ぺ「はい、美味しかったです。 ところで仙人、今日はスペシャルデザートがあるんですよ。」
仙「デザート、いつの間に作ったのじゃ?」
ぺ「いえ、実は、、このはずくさんが羅漢果湯液を使ってわらび餅を作ってくださったんです。しかも、菊花茶付きですよ。はい、どうぞ、、。」
仙「おぉ、これは美味そうじゃ、。わらび餅と菊花茶、春先取りのデザートじゃな。」
パクッ
仙「うん美味いのう、、。羅漢果の甘味はあっさりしておるから、甘ったるくならんので良い味じゃ。」
ぺ「菊花茶も良い香りで、美味しいですね。」
仙「菊花と枸杞は目のかすみや、痒みに良いのじゃ、春先の風邪や花粉症にも良いのじゃぞ。」
ぺ「へぇ、そうなんですか、、。」
ゴクゴク
パクパク
・・ ・・〜 ・・・・・〜
仙「ふむ、 ぺんたん、誰か訪ねて来ておるようじゃ、門の辺りで声がしておる。」
ぺ「え、全然聞こえませんけど、、。」
仙「ちょっと、みて来てくれぬか?」
ぺ「はい。」
タタタ タッタタッタ
客「 仙人さんは、おられぬか〜〜 」
ぺ「あ、ホント、声がしてる、、さすが仙人、耳が良いわね〜、、は〜い、ただいま、、。」
タタタタタタ
ぐぃ〜〜
ぺ「お待たせいたしました。」
(ん?何この人、日本神話に出て来るカミサマみたいな服着てる、、。)
ぺ「あの、、、どちら様でしょう?」
客「わたくし、アマノクダリノミコト と申します。」