乾燥から肌を守る
ウロウロ
ウロウロ
ドカドカ
ウロウロ
バタン
ぺ「わー、びっくりした!誰かと思ったら、青年団の、、。」
青年団「あ、こんにちは、、。あの、今日は薬膳講座、、ないんですか?」
ぺ「??はい、今日は講座の日じゃないですけど、、。」
青年団「そうですか、、」ガックリ
ぺ「仙人に聞いてみましょうか?」
青年団「あ、はい、是非!」
仙人の薬膳講座
仙「皆、突然じゃったが、良く集まってくれたのう、今日は青年団の団長からのリクエストで講座を開く事になったのじゃ。」
ぺ「ま、どうせいつも『突然』ですからね。」
わいわい
ガヤガヤ
仙「寒くなって来たのでのう、今日は体を滋養する薬膳を作るとしよう。」
ウキウキ
ニコニコ
ぺ「はい、今日は豚バラブロックを使って、煮込み料理です。」
青年団「うぉー、肉だぁ〜〜」
クスクス
ぺ「はい、豚バラ肉はひと口大、根菜類は乱切りですが、、蓮根とにんじんは皮を剥かず、そのまま使いますので、良く洗ってくださいねー。」
皆「はーい。」
青年団「はーい。」
トントン
トントン
ぺ「では、豚肉を炒めますよー、醤油を絡ませて、しっかりと炒めましょう。」
ジュージュー
ジュージュー
仙「おぉ、良い匂いじゃ。」
ぺ「そうしたら、鍋に移し変えて、お肉が柔らかくなるまでコトコト煮ます。」
コトコト
コトコト
ぺ「お肉が柔らかくなったら、少し火を強めて根菜類を入れて煮込みます。」
グツグツ
グツグツ
仙「煮汁がなくなるまでしっかりと煮込むのじゃ。」
ぺ「はい、そして、最後に黒酢とごま油を入れて、煮立たせて、完成です。」
じゅわじゅわ
じゅわじゅわ
ぺ「はい、完成、豚バラ肉と根菜の煮物 です。」
青年団「うぉ、美味そう、、。」
ぺ「どうぞ、召し上がってください。」
パクパク
ムシャムシャ
皆「黒酢と醤油、蜂蜜が上手く絡んで、美味しいわ。」
皆「ほんと、ご飯が進みそう、、。」
バクバク
ガツガツ
青年団「美味いっす、豚肉サイコー、。」
クスクス
仙「今日の薬膳は、豚肉と長芋で腎を労わり、にんじんで血を養い、蓮根で肌を潤す、冬の滋養薬膳じゃ。」
ざわざわ
わいわい
仙「豚肉と長芋はどちらも腎に帰経して、冬の体を滋養するのじゃ。陰虚体質の人にも良いぞ。」
ふむふむ
メモメモ
仙「蓮根は寒性で体を冷やすので、こうして熱を加えて摂ると良いのう。」
受講生「 根菜は体を温めるのではないですか?」
仙「確かに、そう言われておるがのう、薬膳学では、そうではない。気虚体質の時に話したが、ごぼうも体を冷やす寒性、今日の蓮根も寒性、大根は涼性じゃ。」
ざわざわ
ガヤガヤ
仙「皆、調理方法に気を付け、冬は腎を温めて労わるのじゃぞ。」
皆「はーい。」
青年団「はーい。」
*帰経のお話はこちら
豚バラ肉と根菜の煮物
材料(2人分)
豚バラ肉ブロック200g、長芋50g、にんじん40g、蓮根40g、ブロッコリーの芽1/2パック
ネギ5cm、生姜5g、醤油大さじ1
蜂蜜大さじ1/2、黒酢大さじ1/2、ごま油小さじ1、塩少々
作り方
- 豚バラ肉は一口大に切る。ネギはぶつ切り、生姜は薄切りにする。
- 長芋は皮をむき、にんじん、蓮根は皮付きのまま乱切りにし、蓮根は酢水に浸けてアク抜きする。
- フライパンにごま油(分量外)をいれて火にかけ、生姜を入れて炒め、豚肉、ネギ、醤油の順に入れてしっかり炒める。
- 3を鍋に移し、肉がかぶる程度の水を入れて火にかけ、沸騰したら弱火にして20分〜ほど煮込む。
- 4に根菜類、蜂蜜を入れて中火にし、再び煮込む。
- 煮汁が無くなってきたら塩少々を入れ、黒酢、ごま油を入れて煮立たせ、火を止める。
- 器に盛り、ブロッコリーの芽を添える。
豚肉 滋陰類
[性味/帰経 ] 平、甘、鹹/ 脾、胃、腎
[働き]⑴滋陰潤燥、益脾補腎、長筋肉、生津液、潤皮膚
山薬(山芋、長芋、自然薯) 補気類
[性味/帰経 ] 平、甘/脾、肺、腎
[働き]⑴健脾止瀉 脾気弱の食少、腹脹、泥状便
⑵養肺止咳 肺陰虚の慢性咳、喘息
にんじん 養血類
[性味/帰経 ] 平(微温)、甘/肺、脾、胃、肝
[働き]⑴養血明目益肝 血虚による目の乾燥、かすみ、視力低下
⑵斂肺止咳 咳、咳痰
蓮根 止血類
[性味/帰経 ] 寒、甘/脾、心、胃
[働き]⑴生:涼血散瘀・清熱生津 各種出血、目赤疼痛
⑵熟:健脾開胃・養血生肌・止瀉 下痢、疲れ、食少、貧血
キョロキョロ
キョロキョロ
ウロウロ
キョロキョロ
ぺ「あれ?青年団の団長、、まだ、見えたのですか?何か、忘れ物ですか?」
団長「あ、いえ、、ちょっと、、。」
ぺ「?」
団長「あの、ほら、いつも講座に来てるあの子、、えーっと大学生の、、今日は来てなかったなぁって。」
ぺ「大学生の、、あぁ、、マツエクの彼女、ね。」
団長「え⁈ マツエク、、 の?」
ぺ「はい、みんな、そう呼んでるけど、、。」
団長「そ、、そうなんですかぁ、、、。」ガックリ
ぺ「??マツエク、苦手なの?」
団長「あ、いえ、とんでもない、そんな事はないです、はい。あ、じゃ、失礼します。」
とぼとぼ
とぼとぼ
ぺ「???」