五色診のお話
ゲラゲラ
ケラケラ
ぺ「でね、仙人、トッコちゃんがそう叫んだものだから、担任の先生、、真っ青になっちゃったんだって、、。」
仙「ウハハハハ、それはさぞかし先生も驚かれた事じゃろう、。」
スクッ
仙「良し、ぺんたん、出かけるぞ。」
ぺ「え、どこへ?」
仙「仙人社じゃ。」
ぺ「仙人社へ、、何しに行くんですか?」
仙「皆の顔色を伺いに行くのじゃ。」
ヒューン
ぺ「え、顔色?あーー、仙人、、待ってぇ~~」
タタタタターーーッ
仙「それでは、最初のお方、どうぞ。」
ピョン
仙「おぉ、クジラ君か、、ふむ、、トッコちゃんの先生同様、真っ青なお顔じゃのう。」
クジラ「ピュウ ピュウ」
仙「ちと冷えたのじゃな、、。血の巡りも悪いようじゃ。」
クジラ「ピュウ」
仙「冷たい水の中で生活しておるから、やむおえぬのう、。土鍋温泉があるからそこで温まって行くと良いぞ。」
クジラ「ピュピュピュウ」
仙「では、次のお方、どうぞ。」
バサバサっ
仙「ほぉ、これは森のフクロウ君、お顔が真っ赤じゃのう。」
フクロウ「ホォホォ」
仙「熱があるようじゃ、邪気に入り込まれたか、」
フクロウ「ホォ」
仙「風邪の初期症状じゃ、解表類の食薬で熱を冷ますと良いぞ。」
フクロウ「ホォー」
仙「それではお次のお方、どうぞ、。」
ピカ
仙「ふうむ、、黄色い、黄色いのう、、。」
ピカチュウ「ピカ ピカ」
仙「それに、顔がぱんぱんになって、、むくんでおる。」
仙「何処へでも現れて、大忙しじゃったからのう。脾がやられてしまったのじゃ。」
ピカチュウ「ピカ ピーカ」
仙「脾気虚に良い 薬膳を食べると良いぞ。」
仙「人気者も大変じゃのう。さて、お次のお方、どうぞ。」
ウニッ
仙「おぉ、またも人気者、、キティちゃんではないか。」
キティ「ウニ」
仙「ウニヘアーのキティちゃんか、、。キティちゃんはバリエーションが豊かじゃからのう。」
キティ「ウニ雲丹」
仙「顔が真っ白じゃな。」
キティ「ウニっ」
仙「どこかに飾られておったのかのう、お肌がカサカサ乾燥気味じゃ、。」
キティ「ウーニ」
仙「キティちゃんは仕事を選ばない事で有名じゃが、少しは体の事も考えてやらんとのう。」
キティ「ウニウニ」
仙「働きすぎで血虚の状態じゃ。しっかりと血を補うものをたべる事じゃ。血虚に良い薬膳を紹介しておこう。」
キティ「ウニ雲丹ー」
仙「さて、最後のお方、どうぞ。」
カァカァ
仙「これはこれは3本足のヤタガラスさん、流石に黒い!」
ヤタガラス「カァ~」
仙「『導きの神』と言われるヤタガラスさんが仙人社に来てくださるとは有り難い、、。」
ヤタガラス「カァカァカァ」
仙「我が国中国では奇数を『陽』とする。それで3本足のカラスは太陽に棲んでおると言われておる。」
ヤタガラス「カァ~~」
仙「しかし、この黒さ、、。ふうむ、夏の疲れのせいか、、その『陽』である気の巡りが悪くなって、血流も滞っておるようじゃ。」
ヤタガラス「カ、カァ」
仙「温かい土鍋温泉で行水をして行きなさい。そして、気の巡りを良くする薬膳・ 血の巡りを良くする薬膳を食べて行きなさい。」
ヤタガラス「カァカァカァ~」
バサバサ
バサバサ〜ッ
こそっ
ぺ「仙人、、。」
仙「おぉ、ぺんたんよ見ておったのか?」
ぺ「はい。」
仙「皆の顔色を見ておったのじゃ。これを『望診』という。」
ぺ「望診、。」
仙「中医学では『四診』と言われる4つの方法を使って患者を診察するのじゃ。」
ぺ「『四診』、。」
仙「『望診・聞診・問診・切診』の4つ、『見る・聞く・尋ねる・触る』じゃ。この中でも『望診』は最も重要なもの。」
ぺ「見る事、。」
仙「そうじゃ、患者をしっかりと見る。まず『目』を見てそこに『神』があるかを確かめる。」
ぺ「あ、五臓の神様、、の時に、、。」
仙「そして、顔、皮膚の色、舌の色、舌の苔の色、唇の色、目の白い部分の色、髪、爪、体型、これらをしっかりと見る事じゃ。もちろん、化粧などは落としておいてもらわねばな。」
ぺ「えっ、、あっ、、じゃあ、、いつだったか仙人が作ったチェックシート、、ふざけて書いたのかと思ってたあのチェックシートは、、もしかして、、」
仙「ふむ、。」
ぺ「えーーーっ、じゃあ、『アジアンな黄色』ってピカチュウのような脾気虚?、『透明感あふれる蒼白』ってキティちゃんのような血虚?、『ソウルな色黒」ってヤタガラスのような気滞血瘀 ⁇」
仙「ウハハハハ~~、今頃気付いたか、、。」
ぺ「うわぁ、、」ガクッ
仙「疾病により体表に現れる色が違ってくるのじゃ、これを『五色診』と言う。」
【 五色診 】
《 青色 》: 寒証・気滞血瘀証・痛証
症状 : 顔・四肢が青色となる。血流が滞り、青色に、酷くなると黒くなる。
《 赤色 》 : 熱証・陰虚証
症状 : 熱証の場合は顔全体が赤くなる。陰虚証の場合は頬を中心とする赤み。
《 黄色 》 : 脾気虚証・湿熱証
症状 : 脾気虚証の場合は顔色が黄色でむくみ、下痢を伴うことが多い。
湿熱証の場合は、黄疸が現れる。
症状 : 顔色・唇・爪・目が白くなる。
陽虚証の場合は『こう白』と言って、白くてむくみがある事が多い。
血虚証の場合は『蒼白』と言って、白く乾燥している事が多い。
《 黒色 》 : 気滞血瘀証・寒証・痛証
症状 : 目の周囲、舌の裏、唇が黒っぽくなる。
腎陽虚証で水湿が溜まると黒っぽくなる。
瘀血の場合は、皮膚が黒っぽく乾燥している。
【 体質チェックシート by 仙人】
- 好きな食べ物
- 嫌いな食べ物
- 好きな顔色 ;秋田的な色白・ソウルな色黒・アジアンな黄色・透明感あふれる蒼白・ハートフルな赤色
- 好きな唇; 情熱の真っ赤な唇・はかなく薄い唇・たっぷりタラコ唇・秋冬物ガサガサ唇・ゆるっと妖しい半開き唇
- 好きな舌; 薄いカンジ・分厚いカンジ・トゲトゲなカンジ・歯型付いてるカンジ・震えるカンジ
- 好きな爪; カワユイピンク・大人な紅色・純心真っ白・飛んでる黄色・高貴な紫色
- 好きな体型;モデルスリム系・愛されぽっちゃり系・ムキっとがっちり系
- 好きなヘアスタイル ;ツヤツヤ潤いヘア・カサカサ枝毛ヘア・ツルンとスキンヘッド・斬新!部分脱毛
- 好きなタイプ;がっつり食べちゃう系・ふらっと貧血系・むっつり無口系・テンションアゲアゲ系
*「黒米栗ご飯と仙人のチェックシートのお話」はこちら
*「五臓の神様」のお話はこちら
仙人問答
ぺ「仙人、、望診のお話、勉強になりました。」
仙「ふむ、今日はまださわりだけじゃ。望診は重要な診断方法。この話はまだまだ続くぞ、ボチボチとじゃがな。」
ぺ「はい、。でも仙人、今日のお話を聞いて、ちょっと思い出してしまいました。」
仙「何をじゃ?」
ぺ「はい、実はバッチャン1の通院に付き添った事があるんです。」
仙「そうか、、。」
ぺ「はい、たまたま居合わせて、私がついて行く事になったんですが、普段、病院に行く事のない私は、もう、迷子になりそうで、、。」
仙「ウハハハハ〜。」
ぺ「それでね、診察室に入って、主治医とやらの診察を受けたのですが、、。」
仙「どうじゃった?」
ぺ「はい、望診とはほど遠い診察でした。主治医はバッチャンの顔など見る事もなく、バッチャンが話している事をただひたすらパソコンに向かって打ち込むのみ、。」
仙「ほぉ、病院の診察とはそういうものか、、。」
ぺ「はい、それで、打ち込み終わったら、ピーッと言う音がして、次回の診察券とお薬の引換券が機械から出てきて、、それで、終了!」
仙「ふむ、あっと言う間の作業じゃのう。」
ぺ「はい、あ、でも仙人、、私はバッチリ望診してきました。」
仙「ぺんたんが?バッチャンをか、、?」
ぺ「いえ、主治医を、、です。」
仙「主治医を?それは興味深い。」
ぺ「診察室の主治医の机の上には、紙パックに入った甘いジュース、それにパウンドケーキやタルトなどスィーツがいっぱい。体型は小肥りで、顔もむくみ気味、。」
仙「と言うことは?」
ぺ「はい、間違いなく主治医は『痰湿』注意!だと思います。」
仙「good job ‼️」
*「薬膳酒ワークショップ開催」のお知らせ
お申し込みはこちらからどうぞ