煙が目にしみる⁈
トコトコ
トコトコ
ぎぃ〜
ぺ「こんにちは〜。」
マスター「いらっしゃいませ、ぺんたんさん、お久しぶりです。」
ぺ「はい、もっと早く伺いたかったのですが、、。すいません。」
マスター「いえ、さぁこちらへどうぞ。」
ぺ「はい。」
トコトコ
マスター「仙人に付いて『米』に行かれた、、と聞きましたが、。」
ぺ「はい、5月に2週間ほど行ってきました。あ、これ、、お土産です、どうぞ、。」
ぽん
マスター「素敵なショットグラスですね、ありがとうございます。」
ぺ「今日は写真も持ってきたのです。」
マスター「それは是非拝見したいです。」
ぺ「マスターは音楽がお好きだから、live music の街と言われるオースティンの6th streetの写真をお見せしようと思って、、。」
マスター「はい、良いですね。」
ぺ「これが6th street です。」
6th street
マスター「え、馬車ですか、。」
ぺ「はい、何故か馬車が走ってるんです、結構何回も見たんですよ。」
マスター「これは?」
ぺ「これは、あちこちの店を飲み歩き、聞き歩きする人用だそうです。」
マスター「お客様を乗せて走るんですね。」
ぺ「はい、Austinのダウンタウン 6th street には沢山のバーがあって、色んな音楽が生演奏されてるんです。だからみんな、歩きながら気に入った音楽が聞こえてくる店に入ってライブを楽しむんです。この自転車は次の店への移動用だったりするらしいです。」
マスター「そんなに沢山のバーが有るのですか?」
ぺ「はい、6th street は、丁度『月島のもんじゃ街』みたいに、もう全てバー、バー、バーです。6th street 以外にも沢山のバーは有るようですが、これだけかたまってバーが連なってるのは、ここだけ、。デビュー前のノラ・ジョーンズもここで歌っていたそうなんですよ。」
マスター「行って見たいですね〜。」
ぺ「お世話になったAさんのアパートからダウンタウンまで車で15分ぐらいで、、タクシーに乗って行ったんですけどね、。」
マスター「タクシー、。」
ぺ「はい、UBER(ウーバー)ってありますでしょう、アプリでタクシーを呼ぶ、、。」
マスター「聞いた事はありますが、。」
ぺ「そのUBERはテキサス州にはなくって、その代わりRide Austin って言う似たようなものがあるんです。」
マスター「そうなんですか、、。」
ぺ「アプリで現在地と目的地を入力してタクシーを呼ぶのです。結構直ぐに来てくれるんですよ。」
マスター「便利なものですね。」
ぺ「はい、そのタクシーに乗って、、いざ 6th street へ、、。」
ぺ「始めに入ったバー、、です。あ、お酒を扱ってる店に入る時は必ず年齢の証明が要るんですよ。だからパスポートはいつも持って歩きました。」
マスター「良いですね、、。」
ぺ「ここはロック、、でしたね。このバンドのオリジナル曲だったので知らない曲ばかりでしたが、ドラムもカッコよくて、。」
マスター「羨ましいです。」
ぺ「周りの店もライブをやってるので、演奏が終わっても外から他のライブが聞こえてくるんですよ、。どの店もドアは開けっぱなしなので、。」
マスター「それは楽しそうだ、。」
ぺ「夜9時を過ぎると歩行者天国になって、、道路も歩けちゃいます。」
マスター「ますます楽しそうだ、。」
ぺ「一軒目を出て、ブラブラ歩いたんですけど、その歩いてる舗道でもあちこちで演奏してるんです。」
マスター「ストリートミュージシャン、、ですね。」
ぺ「キーボードで演奏してる人、ドラムをたたいてるひと、バイオリンを演奏してる人、トランペットを吹いてる人、、。」
マスター「面白いですね〜。」
ぺ「はい、バケツをひっくり返してたたいてる人もいましたよ。みんな、チップを入れて貰えるように、ちゃんと箱を置いてね。」
マスター「ぺんたんさんも演奏すれば良かったのに、、。」
ぺ「あ、ほんと、仙人と2人でボディパーカッションでもすれば、いくらかチップがもらえたかも、、、アハハ、、。」
ぺ「そして2軒目、これはAさんのオススメのお店です。SPEAKEASY。」
SPEAKEASY
ぺ「ここはアメリカンポップス、、コーラスが素晴らしくて、。」
ぺ「今流行りの『Cake 』とか、Michael Jacksonの『Billie Jean』とか歌ってくれて、、もう感激、、。」
マスター「マイケル・ジャクソンですか、。」
ぺ「はい、、やっぱり凄いですねマイケル・ジャクソン、、メチャ盛り上がりましたよー。」
ぺ「で、この日はこれで帰ったんですけど、あんまり良かったので、、へへ、Aさんに無理を言ってもう1回連れて行ってもらったんです、正直、毎日でも行きたいぐらいで、。」
マスター「そうですか、。」
ぺ「これが2回目に行った一軒目の店、、。ギター2本のフォークデュオで、。」
ぺ「凄く良かったんですけど、入って暫くしたら終わってしまって、、又別の店に移動です、。」
マスター「ハハ、それは残念でしたね。」
ぺ「で、次に入ったお店、、ギター1本の弾き語り、。」
マスター「ライブも色々なスタイルがあるのですね。」
ぺ「ええ、ピアノとウッドベースの4ビートが聴きたかったんですけど、、残念ながら、そう言うジャズ系には巡り会えなくて、、。でも、このおじさん、凄いんですよ。」
マスター「?」
ぺ「リクエストメニュー表があってね、なんと180曲もリストアップされてるんです。」
マスター「それは凄い、。」
ぺ「スタンド・バイ・ミーとか、ホテル・カリフォルニアとか、、全て一切楽譜なしです。」
マスター「全部、楽譜無しで演奏出来るんですか、。」
ぺ「はい、コードも歌詞も、、全て、、。本当に素敵なひと時でした♡」
マスター「素敵なバーでカクテルを飲みながら、ライブを聞く、、良いですね。」
ぺ「ええ本当に、でもマスター、バーと言っても『煙が目にしみる』なんて事は無いのですよ、どの店も全て禁煙、。」
マスター「そうですか、それは良いですね。」
ぺ「はい、酔っ払いもいないし、タバコの煙もない。聞く方も演奏する方もみんな本当に音楽を楽しんでる、、。」
マスター「素晴らしいですね。」
ぺ「そう言えば、、テキサスにいる間、1度もタバコを吸ってる人を見かけませんでした。」
マスター「日本は遅れてるんでしょうね、禁煙対策、。」
ぺ「あ、そうだ、これはオースティンじゃなくてヒューストンに行った時なんですけどね、すっごいお店見つけちゃって、、。」
Hyuston
マスター「え、これ、STEINWAY & SONS、、。」
ぺ「そうなんです、中を覗くと、、。」
マスター「スタインウェイのピアノ、、やはりアメリカですね、。」
ぺ「ね、凄いでしょ、見つけた時は興奮しちゃいましたよ。触れる訳でも無いのに、。」
マスター「弾いてみたいですね。」
ぺ「マスターだったら何を弾きます? ショパン?ベートーベン?」
マスター「そうですね、モーツァルト、と言いたい所ですが、、アメリカなので、ガーシュインです。」
ぺ「なるほど、、ガーシュインってアメリカの音楽家なんですね。」
マスター「『のだめカンタービレ』で有名になった『ラプソディ・イン・ブルー』はクラシックとジャズを融合させた『シンフォニック・ジャズ』と言われているのですよ。」
ぺ「テキサス料理とメキシコ料理を融合させた『Tex-Mex』みたい、、。」
マスター「ハハ、融合、、良い響きですね。」
ぺ「あ、最後にヒューストンで信号待ちをしている時に撮った写真を、街灯の所、、」
マスター「カップルが、、」
ぺ「はい、まるでミュージカルのワンシーンの様に美しくて、。」
ぺ「里の皆さんには、食の話をしたんですけどね、マスターには音楽の話で、、薬膳や中医学とあまり関係なくて、、すいません。」
マスター「何を言ってるんですか、ぺんたんさん、音楽は中医学にも必要な大事な物なのですよ。 いつだったか言ったでしょ、『音楽は五臓で聴くんです。』って、。」
ぺ「あ、そんな事も聞いた様な、。アハハ、、明日からまた、中医学、薬膳の勉強、頑張ります!」