薬膳でセルフケア めざせ!仙人life

中医薬膳学に基づき、薬食同源、医食同源で仙人のような健康長寿を目指します。

乾燥から肺を守る、りんごと豚肉のソテー

 

  アップルソースで召し上がれ 🍎

 

 

サクサク

   サクサク

 

 

ぺ「あぁ、いつのまにか、木の葉がこんなに落ちて、、」

 

ハラハラ

  ヒラヒラ

 

ぺ「秋だなぁ、、」ふっ

 

ぺ「落ち葉を踏みしめて、、もの思いにふける、、なんてちょっとロマンチック、、やっぱ秋ねぇ〜」

 

ハラハラ

  ヒラヒラ

 

ポトっ

 

  ゴン!

 

ぺ「痛っ、、ん?葉っぱに混じって何か落ちてきた、あ、りんご、」

 

キョロキョロ

 

仙「お~、ぺんたんよ、、ここじゃここじゃ。」

 

スッ

 

ぺ「あ、仙人、、」

仙「収穫の秋じゃ、今、摂ってやるから、受け止めよ。」

 

ぺ「え?」

 

ぽん

 ぽん

   ぽん

 

 

ぺ「わ、真っ赤なりんご~~」

 

ヒューン

  パッ

 

仙「良し、では今日はこのりんごで薬膳じゃ。」

ぺ「ふふ、その前に、まずは一口、、」

 

ガブリ

 

 

 

仙「りんごは肺を潤す、乾燥する秋に有難い食薬じゃ。」

ぺ「はい、肺メタルは乾燥が嫌いですからねー。」

 

仙「秋にもよく、肺にもよく、陰虚にも良い薬膳を作るのじゃ。」

ぺ「はい。」

仙「そうなれば、同じく潤いをもたらす豚肉と一緒にさっとソテーじゃ。そしてアップルソースで頂く。」

ぺ「アップルソース?うわっ、、なんか美味しそう、。」

 

シャッシャッ

   スリスリ

 

サササッ

 

ジュージュー

  ジュジュジューッ

 

 

仙「 完成、豚ロースのアップルソテー じゃ。」

 

 

 

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ぺ「おぉぉ美味しそう、、。」

 

シュッシュッ

パクッ

 

ぺ「ん〜〜、美味しい、、りんごソテーも美味しい、アップルソースもお肉と合います〜。」

 

パクパク

 

仙「ふむ、良い焼き具合じゃ。アップルソースの甘みと豚肉が良く絡んでおる。」

ぺ「仙人、このアップルソース、、お肉だけじゃなく、お魚のソテーにも合いますね、きっと。」

仙「そうじゃ、何にでも合うぞ、。バケットにのせても美味い。」

ぺ「あ、そうですね、トーストにのせても良さそうだし、枸杞子酒も入ってちょっとおしゃれ〜。りんごの甘味・酸味と玉ねぎの甘味、歯ごたえが良くマッチしてる、。」

仙「豚肉と合わせるなら行気の玉ねぎを使う事も大切じゃからのう、。それにほれ、Mr.スーがみえて薬膳酒の話が出ておったじゃろ、それで薬膳酒を使ったソースを作ってみたのじゃ。」

ぺ「わ、さすが仙人!」

 

 

 

 

豚ロースのアップルソテー

【 立法 : 養陰生津 】

材料(2人分)

豚ロース2枚、りんご小1/2個、ツルムラサキ1/2束、塩麹、胡椒

アップルソース: りんご小1/2個、玉ねぎ1/4個、枸杞子酒大さじ2、塩胡椒、オリーブ油

 

 

 

作り方

  1. 豚ロースは塩麹をすり込んでおく。(半日おく)
  2. ツルムラサキはさっと塩茹でし、水気を切って3cm に切る。
  3. りんごは芯を取り、半分は1cm の薄切り、残り半分はすりおろす。
  4. 〈アップルソース〉: 玉ねぎをみじん切りにする。フライパンにオリーブ油を入れて火にかけて、玉ねぎを甘みが出るまで炒める。すりおろしたりんごと枸杞子酒を入れ煮詰め、塩胡椒で味を整える。
  5. フライパンにオリーブ油を入れて火にかけ、胡椒を振った豚ロースを入れて焼く、スライスしたりんごも一緒に焼く。
  6. お皿にツルムラサキをのせ、豚ロース、りんごを盛り付け、アップルソースをかける。

 

 

 

*「枸杞子酒」の作り方はこちら

senninlife.hatenablog.com

 

 

 

 

豚肉  滋陰類

[性味/帰経 ]  平、甘、鹹/ 脾、胃、腎

[働き]⑴滋陰潤燥、益脾補腎、長筋肉、生津液、潤皮膚

 

りんご  清熱瀉火類

[性味/帰経 ]  涼、微酸、甘/ 脾、胃、心

[働き]⑴清熱生津潤肺 暑熱の発熱、口渇、空咳、二日酔い

    ⑵止瀉便通 下痢、便秘、消化不良

 

玉葱  理気

[性味/帰経 ]  温、辛、甘/脾、胃、肺、心

[働き]⑴健脾理気 食欲不振、下痢

    ⑵和胃消食 げっぷ、吐き気、胃もたれ

    ⑶発表通陽 発熱、悪寒

 

枸杞子  滋陰類

[性味/帰経 ]  平、甘/肝、腎、肺

[働き]⑴滋補肝腎 足腰疼痛無力、遺精、めまい、頭のふらつき

    ⑵益精明目 白髪、視力減退、眼精疲労、風に当たると涙が出る。

    ⑶潤肺止咳 肺腎陰虚の慢性咳、喘息

 

ツルムラサキ(落葵)

[性味/帰経 ]寒、酸/ 大腸

[働き]⑴解熱消炎、滋養、大小腸をよく通じさせる

 

 

 

 

 

 

仙人問答

 

 

ぺ「仙人、、豚ロースのアップルソテー、とっても美味しかった。アップルソースも気に入ったので、また作ります!」

仙「ふむ、りんごも色々な種類があるが、今日の様にお肉と合わせる時は甘めのりんごが良いようじゃ。」

ぺ「なるほど、。」

仙「バケットにのせたいなら酸味のある紅玉なども良いぞ。」

ぺ「ウフッ、ぺんたん、、紅玉大好き!あ、そうだ、、さっき一口かじったりんご、、。」

 

キョロキョロ

   キョロキョロ

 

ぺ「な、、ない、、。確かに、、ここに置いたのに、、。」

 

キラン

 

ぺ「え?えっ?えぇーーーっ?」

仙「どうした、ぺんたん、、?」

 

ぺ「アハハ、、ひとくちかじって置いて置いたら、、このりんご、、スマホになっちゃった、、」

仙「アップル、、Xs か?」

 

 

 

 

 

*「薬膳酒ワークショップ」開催のお知らせ

 

tabica.jp

 

 

 

『薬膳酒ワークショップ』のお知らせ ♪ &『菊花酒』のお話

 

  目のトラブル・のぼせ・風邪予防に

 

 

 

客「あの、私、こういう者です。」

 

サッ

 

仙& ぺ「Mr.スー、、⁇」

Mr.スー「はい、お酢が大好きなもので、、。」

 

ぺ「あ、それで、、Mr.スー、。」

 

Mr.スー「はい、えぇ、、私 、、『旅か』と言う所で仕事をしているのですが、。」

 

ぺ「旅か?   旅するんですか?」

Mr.スー「はい、。」

 

仙「欧米か⁉︎」

Mr.スー「いえ、国内で、、」

 

仙「フクスケか⁈」

Mr.スー「いえ、足袋ではなく、、『TABICA 』です。こちらをご覧ください。」

 

TABICA この体験が、旅になる。

 

『みんなの暮らしを旅しよう。

       ~だれかのあたり前は、だれかの特別になる〜 』

 

 

 

仙「ほぉ、、。」

 

Mr.スー「実は  私、、薬膳酒に興味がありまして、、あちこち検索をしておりましたら、こちらの仙人様とぺんたんさんのブログを見つけまして、、。」

仙「そうかそうか、。」

 

Mr.スー「実に沢山の薬膳酒を作ってみえ、、お二人の会話も楽しく、、それでちょっとお尋ねしてみようと思い、メールを差し上げた次第です。」

仙「ウホホッ、薬膳酒に興味をお持ちとは嬉しい話じゃのう、、。ちょうど良かった、数日前にもひとつ薬膳酒を漬けたところじゃ。ご覧になるかな?」

Mr.スー「はい、もちろんです。」

仙「では、蔵へご案内いたそう、。」

 

 

ぐぃ〜〜

 

 

 

仙「 これが、菊花酒 じゃ。」

 

 

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目のトラブル・のぼせ・風邪予防に 良い『菊花酒』


 

 

 

 

Mr.スー「菊花酒?」

仙「そうじゃ、9月9日は重陽(ちょうよう)の節句、、この菊花酒を飲んで祝うのじゃ。」

ぺ「え、仙人、、9月9日って、、もう過ぎちゃってますよ、、。」

仙「旧暦の9月9日じゃ、新暦で言えば、、今年は10月17日辺りかのう。菊を用いて不老長寿を願う、別名『菊の節句』じゃ。」

Mr.スー「それで菊酒を、。」

仙「今から漬けておけば、丁度その頃には飲み頃じゃ。」

 

Mr.スー「この菊花酒にも、何か効能があるのですか?」

仙「もちろんじゃ。余分な熱を取り、頭痛や目の充血、高血圧、ほてりやのぼせ、それに風邪予防にも良いぞ。」

Mr.スー「それは、、ぜひ飲んでみたいです。」

仙「ウハハハハ、残念じゃが今日はまだ無理じゃ、2、3日前に漬けたばかりじゃからのう。」

 

ガックリ

Mr.スー「それにしても、、色々な薬膳酒がありますねぇ。」

 

キョロキョロ

 キョロキョロ

 

Mr.スー「これは?」

仙「これは『なつめ酒』、薬膳酒総選挙においても常にトップ、不動のセンター。なつめが歌う『気血ってナツメ♡』はミリオンセラーじゃ。」

 

Mr.スー「え⁈ あ、、薬膳酒にも総選挙が、あるんですか、、ハハ、、。あ、ではこちらのは?」

仙「龍眼肉酒、貧血に良いのじゃ。最近ではなつめとユニットを組んで、この2酒が歌う『U.N.R』はダンスナンバーとして人気急上昇、、『U.S.A』を凌ぐ勢いじゃ。」

 

Mr.スー「ユニット? U.N.R⁇」

ぺ「あ、あの複合酒の事です、、。ユニット、なつめ&龍眼、、。」

 

♪  ッチャ チャラッチャ 

        ッチャ チャラッチャ     ♪

仙「  C’mon , baby  薬膳酒〜

             C’mon , baby  薬膳酒〜〜 ♪ ♪

 

Mr.スー「うわぁ、、何だか僕もノッてきましたァ〜。」

 

 

仙「ウホホッ、薬膳酒は薬膳の中でも大変重要な位置付けじゃ。何しろアルコールを使って薬効成分を抽出するのじゃから、食事として摂るよりも効き目が速く、体質改善や、健康増進、様々な病気の予防にも、大いにその力を発揮する。毎日飲めば、歌って踊りたくなる事間違いなし❗️じゃ。」

 

Mr.スー「なんと壮大な薬膳酒ワールド、、体がウキウキしてきて、、踊り出したい気分です♪  Ah この気持ち、このエモーション、誰かに伝えたい、共有したい、、。」

 

  ♪  C’mon , baby  薬膳酒〜
         C’mon , baby  薬膳酒〜〜 ♪ ♪ 

   

 

ピッ‼️

Mr.スー「そうだ‼︎ あの、この薬膳酒で、『利き酒』なんて、どうでしょうか?」

仙「薬膳酒の利き酒?おぉおぉ、それは面白いのう。『利き酒』ならぬ『効き酒』じゃ。」

 

Mr.スー「薬膳酒のティスティング、、これは面白い!」

 

ぺ「あ、じゃあ、体質、、『体質』についてのお話も混ぜて、、陰虚体質、とか、痰湿体質とか、。」

Mr.スー「体質、、ですか。では、どうでしょう、このブログを読んでくださってる皆様や、或いは薬膳に興味がある方に集まって頂いて、、そこで、皆さんの体質をヒアリングするんです。」

仙「ふむ。」

 

Mr.スー「そして、、薬膳酒のティスティングをしながら、、それぞれの体質にあった薬膳酒を漬ける、。」

仙「おぉ、なかなか楽しそうじゃ。」

 

ぺ「『あなたの体質悟って里コン』じゃなくて『あなたの体質、ヒアリングして薬膳酒』ですね。」

Mr.スー「はい。やりましょう!仙人さん、ぺんたんさん‼︎ 僕たちもユニットを組んで、歌って踊りましょう。薬膳酒のLa La Land で、薬膳酒のセッションを〜〜‼️」

 

 

 

  ♪  C’mon , baby  薬膳酒〜
          C’mon , baby  薬膳酒〜〜 ♪ ♪ 

 

 

 

 

 

 

菊花酒

【 立法: 清肝明目 ・疏風清熱 】

材料

菊花(乾燥)5g (生の場合は10g)

ホワイトリカー300ml

この割合でお好きなだけ

 

 

作り方

  1. 瓶を熱湯消毒する。
  2. 瓶に菊花を入れ、ホワイトリカーを注ぐ。
  3. 冷暗所で1週間おき、濾過する。
  4. 1日20ml、ストレート、ロックで飲む。
  5. 目のトラブルが多い方は枸杞子酒とブレンドして飲むと効果がより高まる。

 

 

【 効能 】

  • 疲れ目・目のかすみ・充血
  • 頭痛・喉の痛み
  • 高血圧
  • のぼせ・ほてり
  • 花粉症
  • 風邪予防

 

 

 

仙人問答 

 

 

ぺ「仙人、、私たち、もうノリノリになってしまってMr.スーからの提案をお受けはしましたが、、、はたして、こんな『単線・無人駅』の田舎に来てくださる方があるのでしょうか、、、。」

仙「ウハハハハ~案ずることは無い、訪れて下さる方があれば一緒に楽しむ、、ただそれだけじゃ。」

ぺ「はい、、。」

仙「旅か、、じゃからのう。」

 

“   旅しておいで

        旅しにおいで

           ささやかな時間を重ね合わせて  ”

 

 

 

ぺ「と言う事で皆様、TABICA 創業者のMr.スーからお誘いを頂き、

 

『薬膳でセルフケア!ティスティングして、体質にあった薬膳酒を漬けよう!』

というワークショップを開催する事に致しました(^^)

 

 

「おいおいぺんたんしょうがねぇな、、誰も来ないと可愛そうだから行ってやるか。」

「そうね、時間潰しに行っても良いわよ。」

「薬膳酒のティスティング、、面白そうだし  ♪ ♪ 〜

「旅のついでに寄ってみますか、。」

 

などと思って下さった方は、こちらからお申込み下さい。↓

なんでも初開催特典として、先着5名様は30%オフになるそうです。

 

 

tabica.jp

 

 

このブログではご紹介していない薬膳酒も揃えまして、皆様のお越しをお待ちしております

m(_ _)m

秋の薬膳おやつ「芋〜ズと甘栗の蒸し羊かん」

 

    肺気を養う!

 

 

 

サンサン

  そよそよ〜〜

 

ぺ「ふぁ〜、、良く寝た、、でも、、まだ眠い、。」

 

ごろごろ

   ダラダラ

 

むくっ

 

ぺ「お腹空いた、、おやつ、、おやつ、、。」

 

 

ほわぁ〜〜ん

   ほわほわぁ〜〜ん

 

ぺ「くん、くんくん、、何処からともなく良い匂い、、。」

 

ふらふら

 

 

仙「おぉ、ぺんたんよ、起きたか、。」

ぺ「仙人、、良い匂いが漂ってきました、、何か作ってみえるのですか?」

仙「ウホホッ、これじゃ。」

 

 

ぽん

 

 

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むき甘栗をみじん切りにする。ペースト状にしても良い。

 

 

ぺ「あ、甘栗、、」

仙「そして、これ・これ・これ。」

 

ドサっ

 

 

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長芋・じゃが芋・蓮子を蒸して、潰し、混ぜる。

 

 

ぺ「わ、長芋、、じゃが芋、、蓮子、、。」

仙「これで今、美味しい蒸し羊かんを作ってやるからのう。」

ぺ「うひゃー、楽しみ」

 



 

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型に芋ズの半分を入れ、栗を入れ残りの半分をのせ、蒸す。

 

 


仙「2種の芋を混ぜ合わせてな、、蓮子もじゃ、そしてその芋〜ズの間に甘栗を挟んで蒸し上げる、。」

 

ほわほわ

  ほわほわ

 

仙「冷まして、切って、ほい完成、」

スッ

 

 

仙「芋〜ズと甘栗の蒸し羊かん じゃ。」

 

 

f:id:senninlife:20180914173329j:image

 

 

 

ぺ「うわぁ、、美味しそう、長芋の白に混じってじゃが芋の黄色が映える、、いっただきまぁ〜す。」

 

パクッ

  パクパク

 

ぺ「んん〜、美味しい、。素朴なお味、、お芋の皮も芳ばしい、、。」

仙「砂糖は一切使っておらぬ、芋と甘栗の甘みのみじゃ。」

 

パクパク

  パクパク

 

ぺ「そうなんですね、、芋〜ズだけでこんなに甘い、素材の味って大切ですねー。つぶつぶの甘栗や蓮子の食感も良いです。」

 

仙「秋、じゃからのう、秋は肺の活動が盛んになる季節じゃ。」

ぺ「あ、そうでした。繊細な肺メタル、、。」

仙「そうじゃ、だからしっかりと肺気を補っておくのじゃ。芋〜ズと栗で肺メタルの親である『脾』を整えながら肺気を補い、蓮子でしっかりと引き締める、これでバッチリじゃ。」

ぺ「芋〜ズ&甘栗、蓮子、良い仕事をしますねー。」

 

パクパク

 

ぺ「あ、そうだ、今日は『敬老の日』だから、バッちゃん2に持って行こうかな、、。」

仙「おぉ、それは良い考えじゃ。」

 

ぺ「よし、準備、準備、、。」

 

 

 

芋〜ズと甘栗の蒸し羊かん

【 立法: 益気補肺斂汗 】

材料(14×11の型1個分)

長芋200g、じゃが芋中1個、蓮子10個、

むき甘栗60g、

片栗粉大さじ1、水少々

 

 

 

作り方

  1. 蓮子を水で戻す。
  2. 長芋は綺麗に洗ってヒゲを取る。じゃが芋も綺麗に洗って芽を取る(どちらも皮は剥かない)。
  3. 蓮子、長芋、じゃが芋を蒸し器で柔らかくなるまで蒸す。
  4. 甘栗をみじん切りにする。潰してペーストにしても良い。
  5. 蒸し上がった3を全て潰して柔らかくし、水溶き片栗粉を入れて混ぜる。
  6. 型に5の半分を押し付けて敷き詰め、その上に甘栗をのせ、更に5の残り半分をのせ、しっかり押し付ける。
  7. 蒸し器で12〜15分蒸す。
  8. 蒸し上がったら型から出し、冷ましてから切り分ける。

 

 

山薬(山芋、長芋、自然薯)  補気

[性味/帰経 ]  平、甘/脾、肺、腎

[働き]⑴健脾止瀉 脾気弱の食少、腹脹、泥状便

         ⑵養肺止咳 肺陰虚の慢性咳、喘息

         ⑶補腎縮尿 腎気虚遺精、頻尿、帯下

 

馬鈴薯  補気

[性味/帰経 ] 平、甘/ 胃、大腸

[働き]⑴補気健脾  脾気虚の疲れ、胃痛、吐き気、嘔吐、便秘

 

栗    補気

[性味/帰経 ] 温、甘/ 脾、胃、腎

[働き]⑴補脾止瀉 脾気虚弱の食少、疲れ、腹部冷痛、下痢

         ⑵補腎強筋 腎気虚による足腰のだるさ、咳、喘息、頻尿 、夜尿

         ⑶活血止血 鼻血、吐血、血便などの出血

 

蓮実(はすのみ)   収渋類

[性味/帰経 ] 平、甘、渋/ 脾、腎、心

[働き]⑴補脾止瀉 脾虚の慢性下痢、食欲不振

         ⑵益腎固精 腎虚遺精、滑精、不正出血、帯下

         ⑶養心安神 虚煩、動悸、不眠

 

 

 

*「秋の食薬」はこちら

senninlife.hatenablog.com

 

 

 

 

仙人問答

 

 

バタバタ

  バタバタ

 

ぺ「仙、、仙人、大変です、、、。だ、、誰か、、います、、。」

 

仙「何処にじゃ、。」

ぺ「そ、それが、今、出かけようと思ったら、、、郵便受けから、、急に、、人が出て来て、、。」

 

 

スルスルッ

客「あ、あのぉ、、ここは、、何処でしょうか?」

 

キョロキョロ

 

仙「ここは仙人の里、、じゃが、、。」

客「あ、あぁ、、そうですか、、実は私、、こちらの『お問い合わせ』にメールを送ってみた者ですが、、そうしたら、何故か私がここに着いてしまって、、。」

 

仙「ほぉほぉ、、お問い合わせ窓口から、こちらへ、、。それはようこそ。」

 

客「私、、こういう者です。」

 

サッ

 

仙&ぺ「Mr.スー  ⁇」

 

冬瓜で水の巡りを良くして、むくみ解消の薬膳

 

  湿をとって、渇きを潤す

 

 

 

しとしと

  しとしと

 

ぺ「はぁ、今日も雨、、このところスッキリしないなぁ、、。」

 

 

ヒュヒューーン

 

仙「ぺんたんよ、戻ったぞ。今日の土産じゃ。」

 

 

ごろごろ

      ごろん

 

ぺ「わ、大きな冬瓜、、。」

仙「どうじゃ、これで薬膳を作ってみては、、。」

 

ぺ「はい、。あ、そうだ仙人、この前の『最強の野菜スープ』、あれは何種類かの野菜を煮てスープにすれば良かったので、この冬瓜とあと適当に野菜を組み合わせれば『最強の野菜スープ』になりますね。」

仙「ふむ、そうじゃのう、確かに最強の野菜スープには  なるのう。」

ぺ「野菜スープには、、?」

仙「最強の野菜スープにはなるが、薬膳にはならぬのう。」

ぺ「あ、、はい、、。」

 

仙「薬膳を作る時に、まず、考えねばならぬ事は何かのう?」

ぺ「えーーっと、、薬膳は目的に合わせて作るので、、症状とか、何を予防すべきか、、とか、。」

仙「そうじゃ、。つまり、弁証=証を見極め、立法=治療方針を立てる。薬膳を作る時は、まず『立法』ありき、、じゃ。」

ぺ「はい、そうでした。」

 

仙「冬瓜は利水滲湿類、解毒作用もあり、むくみを取り、渇きを潤す。」

ぺ「はい、、では、痰湿体質の人に良いですね。」

 

仙「そうじゃのう、、痰湿体質改善に向けて立法を立てるなら、例えば『利水滲湿』。」

ぺ「利尿作用を高め、湿をとる。」

 

仙「そうじゃ。」

ぺ「では、利水効果のある冬瓜に、熱を清める黒キクラゲ、代謝が良くなるオクラ、湿を発散しやすくする生姜とネギ、、これでお吸い物を作ります!」

仙「ふむ、やってみよ。」

ぺ「はい。」

 

 

ザバッ

  ザバッ

 

シュッシュッ

  

ドサッ

 

仙「ぺんたんよ、、冬瓜の皮を捨てるのか? 冬瓜の皮は『冬瓜皮』と言う大事な中薬じゃぞ。」

ぺ「あ、はい、でも、、今まで冬瓜を使った薬膳を作った時は、捨ててたので、、いいかなぁって、、アハっ。」

仙「修行も3年目に入ったのじゃ。もう一歩前へ、。」

ぺ「おぉ、progress、『 ♪ ♪ あと一歩だけ、前に 進もう~ ♪ ♪ 』ですね。」

 

 

グツグツ

   グツグツ

 

 

 

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冬瓜皮・わた・種を20分煎じる

 

 

 

ぺ「仙人、皮もわたも種も、、20分煎じました。」

仙「よし、、では取り出して、冬瓜を入れ煮るが良い。」

ぺ「はい、ここからは簡単 、。」

 

 

グツグツ

  グツグツ

 

ぺ「冬瓜が煮えたら、最後にオクラを入れて、。」

 

 

 

ぺ「はい、出来ました。冬瓜と黒木耳のお吸い物  です。」

 

 

[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]

熱・湿をとり浮腫み解消の冬瓜と黒木耳のお吸い物



 

仙「おぉ、良い出来じゃ。」

 

サーーッッ

 

ぺ「??? なんで、なんで、仙人、、お吸い物の上に手をかざして、、撫でた、、?」

 

 

ズズっ

  パクッ

 

仙「うまい、冬瓜がトロっと、木耳はコリっと、オクラはシャキッと、、。」

ぺ「ほんと、あー、温まって潤う感じ、、。」

 

仙「冬瓜は尿の出を良くするだけでなく、喉の渇きにも良いからのう。」

ぺ「尿の出、、かぁ。亡くなったバッチャン1が、いつも『出ない出ない』って悩んでたわ、それですっごく浮腫んでた、。そう言えば、バッチャン1は、甘いものが大好きで、施設を抜け出してはコンビニでスィーツを買って、いっつも怒られてた。」

仙「ほぉ、そうか、バッチャン1は痰湿体質だったのか、、。」

ぺ「そうなのかなぁ、、。あっちもこっちも悪かったから、、、肝も心も、、。」

 

仙「ふむ、今日の薬膳は、尿の出の悪いお年寄りにも良いし、痰湿体質にも良いし、ダイエットにも良い。しかし、冬瓜は寒性じゃ、体を冷やし過ぎぬよう、生姜やネギと一緒に使う事を忘れずにな。」

ぺ「はい、。」

 

 

 

 

冬瓜と黒木耳のお吸い物

【 立法:利水滲湿】

材料(2人分)

冬瓜120g(皮なし)、黒木耳4g、オクラ2本、

ネギ10cm、生姜5g、

醤油大さじ1/2、

昆布だし汁+木耳の戻し汁=500cc

 

 

 

作り方

  1.  黒木耳を水で戻して食べ易い大きさに切る。オクラは斜め切り、生姜はみじん切り、ネギは小口切りにする。
  2. 冬瓜はしっかり洗って皮をむき、わた、種を取り、一口大に切る。
  3. 鍋に昆布だし汁と木耳の戻し汁を入れ、冬瓜皮・わた・種を入れて20分煎じる。
  4. 3から皮・わた・種を取り出し、冬瓜、黒木耳、生姜を入れて、冬瓜が柔らかくなるまで煮る。
  5. 冬瓜が煮えたら、醤油で味を整え、オクラを入れて一煮立ちさせ、火を止め蒸らす。
  6. 器に盛り、ネギを散らす。

 

 

 

 

冬瓜  利水滲湿類

[性味/帰経 ] 微寒、甘、淡/ 肺、大腸、膀胱

[働き]⑴清熱解毒・利尿 熱中症、むくみ、尿量少

    ⑵生津止渇 消渇、口渇

 

冬瓜皮   利水滲湿類

性味/帰経 ] 微寒、甘/ 肺、胃、小腸、大腸

[働き]⑴清熱利水消腫  暑熱煩渇、尿の出が悪い、むくみ

 

黒木耳(くろきくらげ) 止血類

[性味/帰経 ]  平、甘/肺、胃、大腸

[働き]⑴涼血止血  各種出血、眼底出血、瘡瘍

         ⑵潤肺益胃  肺燥の空咳、腎陰虚の喉の乾き

         ⑶利腸通便  便秘

 

秋葵(オクラ) 消食類

[性味/帰経 ]  涼、辛、苦/肺、肝、胃

[働き]⑴疲労、食少、食欲不振

    ⑵虚性便秘、腹脹

 

 

*「痰湿体質のお話」はこちら

 

senninlife.hatenablog.com

 

 

 

 

 

仙人問答

 

 

ぺ「ところで仙人、、さっき、どうしてお吸い物の上に手をかざして、撫でたんですか?」

仙「ウホホッ、、気がついたか、、これじゃよ、これ、、sensta 、、。」

ぺ「センスタ?」

仙「ほれ、前に薬膳講座を開いた時、、『インスタ映え~』とか言って、写真を撮っておったじゃろ。」

ぺ「はい、えーーっ、それ?」

仙「そうじゃ、皆に話したら、仙人界でもこれを取り入れようと言うことになってな、インスタならぬ仙スタを始めたのじゃ。」

 

ぺ「?それで、、なんで、手のひらで撫でたんですか?」

仙「ウハハハハ、、わしら仙人はスマホなど要らぬ、こうして手のひらをかざすだけで、もう仙スタにアップ出来るのじゃ。」

 

ぺ「えーー、でも、その写真、、どうやってみるんですか?」

仙「簡単じゃよ。誰かが写真をアップすれば、手のひらが光って、、ほれ、。」

 

ピカん

 

ぺ「あ、ほんと、、仙人の手のひらに何か写ってる、、。」

 

ピカん

   ピカんピカん

 

ぺ「わ、面白ッ、、。」

 

ジロジロ

       ジー

 

ぺ「ん???  仙人、、これ、なんですか?何も写ってませんよ、、。」

 

シュッ

ぺ「ん、、これもボヤけてる、ボケボケ、。」

 

シュッ

ぺ「んん、、これもモヤモヤ、で、。」

 

仙「霞じゃよ霞、、。霞みに露じゃーー、、ウハハハハ~~〜」

 

 

貧血・眼精疲労に、ぶどう酢&ブルーベリー酢

 

   血・陰を補う

 

 

トコトコ

   タッタタッタ

 

ぺ「犬よ、このところ、少し秋らしくなって来たワンねー。」

     わん

 

 

バサバサ

   バサッッ

 

ぺ「台風の仕業ね、木々がこんなに、、。」

わん

 

 

ごろごろ

   ぼろぼろ

 

ぺ「わぁ、銀杏の実がこんなに、、強風で全部落ちてしまったんだ、、。」

 わんわんわーん

 

ぺ「待て!犬よ、触ってはダメよ。銀杏の実は素手で触るとかぶれてしまうからね、。」

 きゅう〜〜ん

 

ぺ「あーー、残念、今日はゴム手袋がないから拾っていけない。銀杏の実はね、拾って土に埋めておくのよ。そうして熟したら取り出して、綺麗に洗って、、頂くの、。」

わん

 

ぺ「ぐすん、思い出しちゃった。ジッちゃん2と一緒に、銀杏拾い、、したんだぁ、、。」

わんわん

 

 

ぺ「あ、着いちゃった。」

 

 

ぎぃ〜

 

ぺ「こんにちは〜」

マスター「いらっしゃいませ、ぺんたんさん。」

 

 

ざわざわ

  ガヤガヤ

 

ぺ「うわぁ、今日は混んでますねー。」

マスター「少し気温も下がって来たので、お散歩にみえる方も増えまして、。」

ぺ「そうですか、。」

 

 

くるくる

   カシャカシャ

 

ぺ「マスター、何を作ってみえるのですか?」

マスター「はい、実はお客様から、ぶどうとブルーベリーを沢山頂いたのです。」

ぺ「あ、わかりましたよ、ぶどう狩り、、ですね。」

マスター「はい、その様です。それで、そのぶどうとブルーベリーでフルーツ酢を作ってみました。」

 

 

 

マスター「これは、ぶどう酢と、酢に漬けた後のぶどうで作ったジャム です。」

 

ぽん

 

 

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貧血にも良い ぶどう酢

 

 

ぺ「わ、綺麗な色、、美味しそう。」

 

 

 

 

マスター「それから、こちらは  ブルーベリー酢 です。」

 

ぽん

 

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眼精疲労・ドライアイに良いブルーベリー酢



 

 

 

ぺ「これも綺麗、、。」

 

マスター「ぶどうは黒酢で、ブルーベリーは米酢で漬けてみました。」

ぺ「ふふふ、、ぶどう酢、濃い色ですねー。」

マスター「ハハ、頂いたぶどうが随分色の濃い品種でしたので、、濃厚な仕上がりになりました。煮詰めてステーキソースにも使えますよ。」

ぺ「わ、バルサミコ酢みたい、。」

 

マスター「はい、ただ最近のぶどうは糖度の高いものが多いので、漬ける時は少し蜂蜜を控えめにした方が良いかもしれませんね。」

ぺ「そうなんですね、、。でも確かに、最近の果物は糖度の高いものが増えて、、美味しいけれど、ちょっとつまらない、、って思っちゃいます。なんでもかんでも甘くし過ぎですよ。」

マスター「ワインも日本酒も辛口派、、、の、ぺんたんさんには、、ですね。」

ぺ「はい!あ、そうだマスター、ぶどう、、全部、酢に漬けてしまったのですか?ほら、いつもだとリカーにも漬けたりして、、。」

 

ニコッ

マスター「ぺんたんさん、、良い事を教えてあげましょうか、いや、残念な事、、かな?」

ぺ「え?何ですか?」

マスター「ぶどうはね、リカーに漬けてはダメなんです。」

ぺ「???どうして?」

 

マスター「今まで色々な薬膳酒を作ってきましたが、それは『個人で作って自ら飲む為』として酒税法で認められています。けれど、『ぶどう(含、山ぶどう)・米・麦・とうもろこし・こうりゃん・きび・ひえ若しくはでんぷん又はこれらのこうじ』は、例え個人で楽しむ為でも作ってはならない事になっているのです。」

ぺ「ヒェー、そうなんですか、、酒税法、、そんな規則を、、残念だわ。」ガックリ

 

マスター「ハハ、そんなにガッカリしないで、ブルーベリーはホワイトリカーに漬けても良いですから、、。」

ぺ「ほっ、、。」

 

マスター「ぶどう酢、ブルーベリー酢、どちらも、お水や炭酸、豆乳で割って飲むと美味しいですよ。夏に失った血・陰液の補充です。」

 

ぺ「はい、、。」

 

マスター「あ、それから、ぶどう酢やブルーベリー酢に使ったぶどうやブルーベリーでジャムを作る時は、、ぜひ『龍眼肉酒』を入れて作ってみて下さい。貧血改善の効果がアップしますよ。」

ぺ「はい、貧血に眼精疲労に良いぶどう酢・ブルーベリー酢、、そしてブルーベリー酒、私も作ってみます。」

 


 

ぶどう酢

【 立法 : 活血養血】

材料

ぶどう300g、

黒酢300cc、

蜂蜜60〜80g(ぶどうの酸味・甘味によって加減する)

 

 

作り方

  1. ぶどうを洗って水気を切り、半分に切る。
  2. 熱湯消毒した瓶にぶどうを入れ、酢、蜂蜜を注ぐ。
  3. 冷暗所で2週間おいて、濾す。
  4. 冷蔵庫で保存し、1日15〜30ccを4倍以上に薄めて飲む。(水、炭酸、豆乳等)

 

 

 

 

ブルーベリー酢

【 立法: 活血明目】

ブルーベリー200g

酢400cc

蜂蜜180〜200g

 

 

作り方

  1. ブルーベリーをひと晩冷凍しておく。(冷凍ブルーベリーでも良い)
  2. 熱湯消毒した瓶に、凍ったままのブルーベリー、蜂蜜、酢を入れ、冷暗所で4、5日おく。
  3. 濾して、冷蔵保存する。
  4. 1日15〜30cc を4倍以上に薄めて飲む。(水、炭酸、豆乳等)

 

 

 

 

 

 

ぶどう   養血類

[性味/帰経 ]  平、甘、酸/脾、肺、腎

[働き]⑴補気養血安胎 気血虚弱、肺虚の咳、貧血、胎動不安

         ⑵強壮筋骨 リウマチ、下肢疼痛、風湿痛

         ⑶利尿消腫 むくみ

         ⑷解表透疹 風邪による皮疹、麻疹

 

ブルーベリー

[性味/帰経 ]  平、甘、酸/ 肝、腎、肺

[働き]⑴補腎養肝・潤肺益精 眼精疲労

 

  活血化瘀類(かっけつかおるい)

[性味/帰経 ]  温、酸、苦/肝、胃

[働き]⑴活血散瘀 瘀血性出血

    ⑵消食化積 食欲不振、消化不良

    ⑶解毒殺虫 食中毒、寄生虫

 

蜂蜜  補気

[性味/帰経 ] 平、甘/ 脾、肺、大腸

[働き]⑴補中緩急 脾胃虚弱の疲労、食少、胃痛、腹痛

    ⑵潤肺止咳 肺気虚の咳、空咳、息切れ、皮膚の乾燥

    ⑶潤腸通便 虚弱者、腸燥便秘

         ⑷解毒      トリカブトの中毒

 

 

 

 

*貧血に良い「龍眼肉酒」はこちら

senninlife.hatenablog.com

 

  

 

 

 

 

 

手羽元と卵の梅酒煮込みで、疲労回復の薬膳

 

   蓮子もいれて心を養う

 

 

ヒュル〜

  ヒュルーー 

 

仙「トンボ、、か、、。秋じゃな、、。」

ぺ「は、、、。」

 

仙「なんじゃ、気のない返事じゃ。」

ぺ「この夏の疲れが、、。」ぐたっ

 

仙「ふむ、確かに今年の夏は猛暑の日々であったからのう。良し、ぺんたんよ、皆を呼べ。」

ぺ「ふぇ?」

仙「夏の疲れを取る、薬膳講座じゃ。」

ぺ「は、はい。」

 

 

 

 

仙人の薬膳講座

 

 

仙「皆、良く集まってくれたのう。」

皆「はい、。」

仙「9月にはなったが、どうも夏の疲れが、、という人もおるじゃろう。そこで今日は疲労回復の薬膳を作る事にした。」

皆「それはうれしいです、。」

 

ざわわ 

  ざわざわ

 

仙「疲労回復には、まず『気』を補う事が大切じゃが、暑かった日々で陰液も消耗しておる。」

皆「はい、、。」

仙「汗をかいて心(しん)にも負担がかかっておるからのう、心気を補い、陰液を補う薬膳を作るとしよう。」

皆「はい。」

 

ぺ「それでは皆さん、今日は気を補う鶏肉と、陰液を補う玉子、それに心に帰経する蓮子(れんし)、これは蓮の実の事です。それから疲労回復にぴったりの梅酒と梅酒の実を使って薬膳を作ります。」

 

わいわい 

  ガヤガヤ

 

皆「美味しそう、、。」

皆「私、蓮の実、、初めてだわ、楽しみ、。」

皆「梅酒、たくさん作ってあるから、使えて嬉しい、。」

 

ぺ「はい、では、まず、手羽元の骨のところに、適当な切り込みを入れます。」

 

ザクザク

 

ぺ「そして、軽く塩胡椒をして、。」

 

パパッ

 

ぺ「梅酒と醤油を合わせたタレに漬け込んでおきます。」

 

ドボドボ

仙「柔らかくなって、梅酒の味がしみて、うまいのじゃ、。」

 

 

ぺ「続いて、玉子と蓮子を茹でます。」

 

フツフツ

 

ぺ「蓮子は沸騰したお湯に入れて茹でます。茹で汁も使うので、捨てないでくださいね。」

仙「薬膳ではいつも茹で汁も大事なんじゃ。」

 

ぺ「玉ねぎはザックリ、にんじんは乱切りにします。」

 

ザクッ

  ザクッ

トントントン

 

ぺ「鍋に、手羽元をタレごと入れ、先ほどの蓮子の茹で汁、水、それから皆さん、梅酢も作りましたよね、その梅酢と、玉ねぎ、にんじん、卵を入れて、蓋をして煮ます。」

講習生「えー、、私、梅酢、もう全部使ってしまって、、。」

ぺ「あ、では代わりに、黒酢を入れてください。」

講習生「はい。」

 

仙「梅の実と蓮子は、まだ入れてはならぬぞ。」

皆「はーい。」

 

グツグツ

  グツグツ

 

ぺ「20分ほど煮たら、梅の実と蓮子を入れ、今度は蓋を取って、更に煮込みます。」

 

グツグツ

  グツグツ

 

ぺ「煮汁がなくなってきたら、、はい、出来上がり。」

 

ぽん

 

ぺ「手羽元と卵の梅酒煮込み、蓮子入り  です。」

 

 

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疲労回復の薬膳「手羽元と卵の梅酒煮込み、蓮子入り」

 

 

 

皆「わぁ、美味しそう、、。」

ぺ「では、皆さん、召し上がってください。」

 

皆「いただきまーす。」

 

パクッ

  ムシャムシャ

 

皆「梅酒の味が沁みてる、、。」

皆「お肉、柔らか〜〜い。」

皆「梅の実も、柔らか〜〜い。」

皆「蓮子はほっくり、、美味しい。」

 

パク

  パクパク

 

 

 

 

手羽元と卵の梅酒煮込み、蓮子入り

立法:補益心気養陰】

材料(2人分)

手羽元4本、玉子2個、玉ねぎ1/2個、にんじん1/4本、梅酒の梅の実2個、蓮子6個

梅酒大さじ5、醤油大さじ1、塩、胡椒

梅酢(黒酢)大さじ1、水1カップ(蓮子の茹で汁+水)

 

 

 

作り方

  1. 手羽元は骨にそって切り込みを入れる。
  2. ボウルに手羽元を入れ、軽く塩胡椒し、梅酒と醤油を入れて混ぜ、1時間ほど浸けておく。
  3. 玉子を茹で、殻を剥く。蓮子は沸騰した湯に入れて柔らかくなるまで茹で、取り出す。茹で汁はとっておく。
  4. 玉ねぎはざく切り、にんじんは乱切りにする。
  5. 鍋に2をつけ汁ごと入れ、梅酢(黒酢)、玉子、玉ねぎ、にんじんを入れ、水1カップ(蓮子の茹で汁+水)を入れて火にかける。
  6. 沸騰したら弱火にして20分煮る。
  7. 6に梅の実と蓮子を入れ、蓋を取って更に15分〜20分煮込む。

 

 

 

鶏肉  補気

[性味/帰経 ] 平(温)、甘/ 脾、胃

[働き]⑴補中益気 脾胃虚弱、消渇(糖尿)、食欲不振、下痢

    ⑵補精添髄 虚弱体質、消痩、産後無乳、四肢無力

    ⑶降気止逆 咳、げっぷ、しゃっくり

 

玉子   滋陰類

[性味/帰経 ] 平、甘/ 肺、心、脾、肝、腎

[働き]⑴滋陰潤燥 空咳、口渇

         ⑵清咽開音 目赤、声嗄れ、発声困難、のどの痛み

         ⑶養血安胎 不眠、多夢、めまい、精神不安、胎動不安

 

玉葱  理気

[性味/帰経 ]  温、辛、甘/脾、胃、肺、心

[働き]⑴健脾理気 食欲不振、下痢

    ⑵和胃消食 げっぷ、吐き気、胃もたれ

    ⑶発表通陽 発熱、悪寒

 

にんじん  養血類

[性味/帰経 ]  平(微温)、甘/肺、脾、胃、肝

[働き]⑴養血明目益肝 血虚による目の乾燥、かすみ、視力低下

         ⑵斂肺止咳 咳、咳痰

 

烏梅(梅)  収渋類

[性味/帰経 ] 平、酸/肝、脾、肺、大腸

[働き]⑴斂肺止咳 肺虚の慢性咳、喘息

    ⑵渋腸止瀉 慢性の下痢

    ⑶生津止渇 虚熱の消渇

    ⑶安蛔止痛 回虫による腹痛、嘔吐

 

蓮実(はすのみ)   収渋類

[性味/帰経 ] 平、甘、渋/ 脾、腎、心

[働き]⑴補脾止瀉 脾虚の慢性下痢、食欲不振

         ⑵益腎固精 腎虚遺精、滑精、不正出血、帯下

         ⑶養心安神 虚煩、動悸、不眠

 

 

 

*「梅酢」の作り方はこちら

senninlife.hatenablog.com

 

 

*「心」に良い「蓮子」を使った薬膳はこちら

 

senninlife.hatenablog.com

 

 

senninlife.hatenablog.com

 

 

 

 

仙人問答

 

 

ぺ「仙人、今日の梅酒煮込み、すっごく美味しかったです。お陰で、すっかり元気、元気、。」

仙「ふむ、疲労回復の薬膳にも、色々あるがのう。」

ぺ「はい、、」

仙「夏の疲れで心気が弱っておるときは、気虚によい補気類の鶏肉や長芋・じゃが芋、それに収渋類の梅・蓮子・五味子などが良いのじゃ。」

ぺ「なるほど、、。たくさん、汗をかいて、心ファイヤーもぐったり、、ですものね。」

仙「梅・蓮子・五味子の酸味は収斂止汗の働きがあるからのう。」

ぺ「はい、。」

 

仙「今日は夏の疲労回復の薬膳を作ったが、働き過ぎの疲労なら、気血を補う事が重要になって来る。疲労の原因をしっかりと探って、献立を考えるのじゃぞ。」

ぺ「はい。」

 

仙「さて、、台風も近づいておる。わしは山のパトロールに行って来る、。」

ぺ「はい、仙人、お気をつけて、。」

仙「ふむ、山にも里にも被害が出ぬと良いが、、。」

 

ヒューン

月刊仙人life 8月号 2018

 

 

 

     ご褒美の8月 

 

 

皆さま、こんにちは、ぺんたんです。

 

通勤途中の橋のたもとの横断歩道

赤信号で立ち止まると

公園の噴水に カラスが わんさかわんさか

寄って集って水浴びをしている

「これがカラスの行水ね!」と見ていると

行水後も一向に飛び立たず、あれあれ? 足は噴水の水に浸けたまま

足湯ならぬ 足噴水  

そして繰り返すギョウズイ・ギョウズイ・ギョウズイ

 

この酷暑はカラスにも辛かろう

黒くてツヤツヤの綺麗な羽根を 真っ白に塗ってあげたい

 

なんて思ってしまった8月を振り返って・・・

 

 

 

 

 

ぽっかり  夏休み

 

 

例年ならいつも1年の中で一番忙しい私のお盆休み・・・

休みとは言っても、休み中の宿題がどっちゃりあって、これをこなしておかないと、9月からが悲惨な事になる、、それで、、毎年、お盆休みはお家にこもって、ひたすらひたすら仕事をしておりました。

ところが、昨年6月から私を苦しめた擦った揉んだの闘いにより、この毎年の仕事が消滅してしまったのです。

 

ぽっかり と空いてしまった夏休み・・・

遊びに行くクセなどついていない夏休み・・・

海の近くのこの里で、下手に動けば観光客の車に巻き込まれて、一車線の道路で立ち往生・・・

 

ハハハ、どうする?

 

で、お盆休み前に図書館へ行って借りておいたのが、『最強の野菜スープ』の本な訳です。

数日間のまとまったお休み、こんな時しか出来ない事を、と

それに、夏休みと言えば、これしかないでしょ、と

             に取り組んで見ました。小学生かっ!(笑)

 

さて『最強の野菜スープ』なんですけど、、

この本、1404円とかするんですよ(買うとネ)、

載っているのは、ご紹介した野菜スープのレシピのみ、、

もちろん、このレシピの効能を裏付けるマウスでの実験だの、これを実践されている著者ご自身の体調だの、生のまま野菜をすりつぶした時と茹で汁にした時の抗酸化力の比較だの、、色々分かりやすく丁寧に書いてはあります。

でも、レシピはひとつです、しかもレシピと言って良いの?と言うようなレシピ、です。

私は既に300以上もの薬膳レシピをこのブログにアップしておりますが、未だ1冊の本にもなっておりません(涙)

 

では、何故、そんなレシピとも言えない様なスープをわざわざ取り上げたか、、。

それは、シンプルで普遍的で、、流行り廃りのないもの、だからです。

 

ただ、もし私がこのレシピをいつもの様に記事にして、「体に優しい薬膳スープです。」なんて、ブログにアップしたら、読まれている方はどう思われるでしょうか?

 

「野菜を何種類か水に入れて煮るだけ⁈、、おいおい、ぺんたん、手抜きもいい加減にしてくれよ。」なんて声が聞こえてきそうです。

 

そうなんです、このレシピに1番必要なものは「抗がん剤研究者が書いた」と言う文言なんです。

どこの馬の骨ともわからぬ薬膳師ぺんたんが紹介したって、「ケッ、手抜きしやがって。」と思われてしまうレシピも、「抗がん剤研究者が書いた」となれば、誰もが飛びつくスペシャルレシピに変身する訳です。

そう言う肩書きを借りて、、私は皆様にご紹介したかったんです。

あ、そう言えば、『ハーバード大学式、最強!命の野菜スープ』なんて本もあるようですよ。こちらも「カボチャ、玉ねぎ、キャベツ、にんじんを切って煮るだけ」の様です。

 

単純なもの、簡単なものは軽んじられやすい、、ブログを書きながらそんな事を感じております。

けれど、どうでしょう?

簡単なものが作れなければ、難しいものなど作れるはずがありません。

簡単な事が続けられないなら、難しい事など続けられるはずがありません。

 

「こんなの簡単すぎるわよ、バカみたい。」なんて言うセリフを耳にする事もあります。

そしてそんなセリフを言う方に限って、簡単なことでさえも最後まできちんとやり通すことが出来ない、、。

 

かと言って、こだわり過ぎて普通の食生活が出来なくなってしまうような健康オタクもバランスが崩れてこれまたNG 、『過ぎたるは、、』です。

 

簡単なものを毎日、さり気なく続けていく、、これが1番大切な事、。

 

 

この野菜スープの本当に凄いところは、

 

  • 当たり前の材料で
  • 栄養学や薬膳学の知識などなくても
  • 素晴らしい調理の技術などなくても
  • 誰でも簡単に作ることが出来
  • 大家族でも、一人暮らしでも
  • 老若男女、どなたにも良いスープ である事 です。

 

 

 

食生活が乱れがちな方、外食が多いと感じている方、偏食の多い方、

毎朝1杯のスープで、「しっかり野菜とったし、体に良いぞ!」と言う精神的安心感も得られるはずです。

 

薬膳師の試験に合格したのち、お世話になった先生から頂いたお言葉、

「あなた達は、中医薬膳学と言うひとつの学問をしっかりと身につけたのだから、これでもう流行りのものに振り回される事などないのです。土台がしっかりしていれば、ぶれる事はありません。」

 

メディアや様々な情報に振り回されて、あっちへウロウロこっちへウロウロしていたのでは、いつまで経っても『健康』の土台を築く事は出来ません。流行りものの健康食に飛びつくのではなく、シンプルな薬膳で確実な土台(健康体)を築きたいものです。

 

 

 

 

 

 

Smart news ♡

 

 

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Smart News

 

 

 

ふふふ、、ある日突然、SmartNews と言うアプリに掲載されました

 

驚きました。

SmartNews.com」と言うところからのアクセスが増えたので、

「え?何?また怪しげなアクセス?、ヤダヤダ、、またパクリサイトじゃないでしょうね⁈ と心配して、慌てて検索してみると、SmartNews と言うアプリからのアクセスでした。ホッ

 

早速、SmartNews アプリをインストールして、、探して、、探して、、探してみるけど、何処にも私の記事など載っていない、。

けれど、リアルタイムのアクセスを見ていても、誰も彼もがSmartNews からこのブログへやって来る、、。

「えーーっ、皆はSmartNews でこのブログを見つけるのに、、どうして私は見つけられないの⁇」と、アプリ内をウロウロしておりましたら、、見つけたんですよ、トップページに、まっくす(id:maxa55  )さんのブログが載っているのを、、ワッフルの記事でした(^^)v 。iPad で見ていたんですけど、プルダウンしたら、もう、まっくすさんの記事は消えてしまって、、。でも、これで確信したんです。私の記事も絶対にトップページに載ってるはずだ!と。

それで3日目に、ようやく、見つける事が出来ました、嬉しい♡♡

 

3日間、「ゴーヤとホタテの赤紫蘇マリネ」を掲載して頂きました。

そして、「黒米甘酒」、「魚腥草(ぎょせいそう)のトマト&ズッキーニライス」も又掲載して頂きました。ありがとうございました。

 

こうして掲載して頂いて何より嬉しいのは、一時的に来客者数が増える事ではなく、訪れて下さった方達が、その後も来て下さるようになっている事ですね。

 

薬膳を必要としてくださる方、興味を持ってくださる方、そんな方達が読んでくださって、少しでもお役にたてれば嬉しいかぎりです。

 

どんな経緯で掲載されたのかはわかりません、もしかしたら、はてなブロガーの記事がただ順番に掲載されているだけかもしれません。

でも、私としては素晴らしいご褒美を頂いた気分です、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

自然界便り 

 

 

[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]

日本トカゲ

 

 

木洩れ日を

   スポットライトにして

                         日本トカゲが

 

 

 

 

 

 

[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]

ユリとカマキリ

 

 

 

うなだれて  散りゆくあなたを

     最後まで愛してる  と

          カマキリは 微笑んで

 

 

 

 

 

 

  編集後記

 

 

暑い暑い8月に、熱く熱く甲子園を沸かせた熱戦の数々

興奮と共に湧き上がってくる清涼感、ソーダ水よりも爽やかに、

ダレてた私も沢山のパワーを頂きました。

 

そしてもう一つ、すっごく嬉しかった事、

それは、yuta( id:suzukiyuta3104)さんが、『豚と夏野菜のココナッツミルク煮』を作って下さった事です。

 

suzukiyuta3104.hateblo.jp

 

yuta さん、yuta さんからもいつも沢山のパワーを頂いています、ありがとうございます(^∇^)

 

 

 

今月も、訪れて下さった皆様、新しく読者になって下さった皆様、スター、ブクマ、コメントを下さった皆様、本当にありがとうございました。

SmartNews に掲載されたからと言って浮き足立つ事なく、気を引き締めて、いえいえ、頑張りすぎず、マイペースでのんびり行こうと思っています。

 

9月 実りの秋 、食べたいものがありすぎて

         天国に届け !! と 歌いましょうか 

 

♪  ♪

  ピーヒャラ ピ

        お腹がへったよ  〜

                                  ♪  ♪

 

 

 

フラフラくたくた補気ッチャえ! イライラうつうつ理気ッチャえ!