えびチリじゃない、えびクリ!
バタバタ
バタバタ
ぺ「仙人、、仙に〜〜ん。」
仙「なんじゃ、騒々しい、、。」
ぺ「今、スーパーなぎさに行ってきたんです。」
仙「そうか、、何を買ってきたのじゃ?ちと冷えてきたので温まるものが良いのう。」
ぺ「はい、陽虚体質について書いたところなので、陽虚体質に良い薬膳を作ろうと思って、、。」
仙「それは、良い考えじゃ。」
ぺ「で、で、で、、海老とクルミを買おうかと思ったんですが、、。」
仙「ふむ、。」
ぺ「無いんです、。」
仙「海老とクルミがか?」
じーっ
ぺ「仙人、、里の人達に何を言って来たんですか?」
仙「何を、、って、、」
ぺ「お店の人が言うには、、里の男性陣がワンサカやって来て、海老とクルミを買い込んで行った、、そうです。仙人に言われた、、とか何とか言いながら、、。」
仙「ほぉほぉ、、あれか、、。」
ぺ「あれかって、、。」
仙「いやなに、、日曜にぺんたんが書いた『陽虚体質にオススメの食薬』を持って行ったらな、、皆が選挙で集まっておって、、それで、、色々とレクチャーとやらをして来た訳じゃ。」
ぺ「ったく、、もう、、。」
ドサッ
仙「それで、何を買って来たのかのう、、。」
ぺ「海老は何とか冷凍の商品を買って、、あとは甘栗、にしました。」
仙「それは良いではないか、陽と気を補う、、バッチリじゃ。」
トントン
トントン
シャッシャッ
シャッシャッ
仙「おぉ、美味そうな匂いがして来た、、。」
ぺ「はい、完成、海老と甘栗の炒めもの です。」
仙「これは美味そうじゃ、。」
パクッ
仙「ふむ、美味い、生姜と紹興酒が効いておる、、栗の甘みも良いのう。 」
パクパク
パクパク
えびと甘栗の炒めもの
材料(2人分)
海老10尾、甘栗10個、ピーマン(小)2個、玉ねぎ1/4個、生姜5g、塩、ごま油
下味: 紹興酒大さじ1、片栗粉大さじ1/2、塩胡椒
作り方
- 海老は殻をむき、背ワタを取って下味をつけておく。
- 生姜はせん切り、玉ねぎは薄切り、ピーマンはひと口大に切る。
- ごま油を入れて鍋を熱し、生姜を入れて炒め香りを出す。
- 3にピーマン、玉ねぎを入れて炒め、火が通ったら海老を入れて炒める。
- 4の海老に火が通ったら栗を入れて炒め、塩で味を整える。
海老 助陽類
[性味/帰経 ] 温、甘/肝、腎、 脾、肺
[働き]⑴補腎壮陽 勃起不全、腰膝軟、骨痛、冷え
⑵温陽開胃 胃痛、食欲不振
⑶托毒通乳 口瘡、癰瘡腫毒、母乳分泌不足
栗 補気類
[性味/帰経 ] 温、甘/ 脾、胃、腎
[働き]⑴補脾止瀉 脾気虚弱の食少、疲れ、腹部冷痛、下痢
⑵補腎強筋 腎気虚による足腰のだるさ、咳、喘息、頻尿 、夜尿
⑶活血止血 鼻血、吐血、血便などの出血
ピーマン 温裏類
[性味/帰経 ] 熱、辛/心、 脾
[働き]⑴温中散寒 脾胃虚寒による脘腹冷痛、嘔吐下痢
⑵開胃消食 食欲不振、消化不良
玉葱 理気類
[性味/帰経 ] 温、辛、甘/脾、胃、肺、心
[働き]⑴健脾理気 食欲不振、下痢
⑵和胃消食 げっぷ、吐き気、胃もたれ
⑶発表通陽 発熱、悪寒
*『陽虚体質の方にオススメの食薬』は こちら
仙人問答
仙「ぺんたんよ、クルミが無くても、栗も腎を温めるのでな、海老と栗も良い組み合わせじゃぞ。」
ぺ「はい、この前、里で会った冷え性の女性にも教えてあげようっと。」
仙「ふむ、ピーマンや玉ねぎも体を温める、、これで冷え対策は万全、、じゃが、、。」
ぺ「じゃが、、?」
仙「ひとつ気をつけたい事があるのう、。」
ぺ「はい。」
仙「陽虚体質の注意する事には、体を冷やす食材が書いてあったのう、。」
ぺ「はい、苦瓜、セロリ、梨、りんご、、等です。」
仙「ふむ、そう言った体を冷やす食材も勿論じゃが、陰陽のバランスを考える事も大事じゃ。」
ぺ「はい、だから、体を冷やす陰の食材に気をつけて、。」
仙「そこじゃ、陽を一緒懸命増やしても、陰も増やしてしまっては、陰陽のバランスは崩れたままじゃ。」
ぺ「はぁ、、。」
仙「つまり、滋陰類の食薬とのバランスも重要になって来るのじゃ。」
ぺ「あ、そうか、、。」
仙「豚肉、牛乳、チーズ、卵、胡麻、こう言った滋陰類の食薬との量のバランスも考えねばのう。」
ぺ「なるほど、、いくら助陽類の食薬を食べても、滋陰類を同じだけ食べていては陰陽のバランスは崩れたまま、、。」
仙「そう言う事じゃ。『いくら体を温めても、助陽類の薬膳を食べても冷え性が、、』と言う人は、こう言う事も見直してみると良いぞ。」
ぺ「はい、じゃ、、私、ちょっと里へ行って来ます。」
タタタターッ
*『滋陰類の食薬』は こちら