体を温めて、血流を良くします
ぺ「ウーン、、う〜〜ん、、。」
仙「ぺんたんよ、何を唸っておるのじゃ?」
ぺ「あ、仙人、、、あの、実は先月、面白い夢をみたんです。」
仙「面白い夢?ほぉ、、それはどんな夢じゃ?」
ぺ「はい、、。マヨ・ラー騎士って言うマヨネーズの騎士、、みたいなのが現れて、私の作った薬膳に片っ端からマヨネーズをかけるんです。でもそこへオ・リーブ姫が現れ、マヨネーズを使わないでカニカマサラダを作ったりして、、それで、、。」
仙「ふむ、、キャラクターが面白そうじゃ。」
ぺ「へへ、そうなんです。多分、私が余分な調味料を使わないで作る料理を考えていたので、そんな夢をみたんです。」
仙「そうか、、それでその時はマヨネーズを使わないカニカマサラダ、、となったのじゃな。」
ぺ「はい、オ・リーブ姫と塩こぉ爺とレモンで、、。」
仙「良し、では今日はケチャップを使わない薬膳講座じゃ、皆を呼べ。」
ぺ「はい!」
仙人の薬膳講座
〜余分な調味料を使わない〜
ざわざわ
ガヤガヤ
仙「皆、久しぶりじゃ、良く集まってくれたのう。」
皆「はーい。」
ニコニコ
ウキウキ
仙「寒くなってきたのでな、今日は体を温めるエビチリを作ろうと思う。」
皆「わー、、エビチリ、大好き〜〜!」
仙「ふむ、しかしな、今日はケチャップは使わず、、豆板醤も使わず、いたってシンプルなエビチリを作るのじゃ。」
皆「へぇ〜〜。」
仙「ぺんたんよ、まずはトマトソースからじゃ。」
ぺ「はい。」
ぺ「それでは、基本のトマトソースから作っていきます。」
仙「このトマトソースはな、色々な料理に使えて便利なソースじゃ。多めに作っておくと重宝するぞ。」
皆「はーい。」
ぺ「材料は、トマト、玉ねぎ、塩麹、ニンニク、唐辛子、オリーブ油、これだけです。」
皆「ほんと、シンプル〜」
ぺ「玉ねぎは粗みじん切り、トマトは皮ごとざく切り、ニンニクもみじん切り、唐辛子は種を取って、、。」
トントン
ザクザク
ぺ「オリーブ油を入れた鍋を温め、弱火で、、ニンニクで香りを出し、、。」
ホワホワ
ぺ「あとは玉ねぎと唐辛子を入れて、じっくり炒め、。」
シュッシュッ
シュッシュッ
仙「小さなお子がいるご家庭では、唐辛子無しで作ると良いな。」
ぺ「玉ねぎが透き通ってきたら、トマト、塩麹、紅花酒を入れて、、蓋をして煮込みます。」
仙「紅花酒は体を温め、血の巡りを良くするのじゃ。なければ、紹興酒でも良いぞ。」
グツグツ
グツグツ
ぺ「2、30分煮込んだら、、出来上がり。」
ぺ「はい、塩麹トマトソース です。」
皆「わぁ、、美味しそう、なめてみましょ。」
ぺろっ
皆「お、美味しい、、これだけでも充分美味しい、、。」
仙「どうだ、美味いじゃろ。」
皆「はい、とっても、、。これだけでもオカズになります。」
皆「オムレツとかにも良さそう。」
皆「ピザにもいいわね、絶対!」
塩麹トマトソース
材料
トマト2、3個(350g前後)、玉ねぎ1/2個、
ニンニク2片、唐辛子1本、
オリーブ油
作り方
- ニンニクはみじん切り、玉ねぎは粗みじん切り、トマトはざく切り、唐辛子は種を取って輪切りにする。
- 鍋にオリーブ油を入れて火にかけ、温まったらニンニクを入れて炒め、香りが出たら、玉ねぎと唐辛子を入れて、玉ねぎが透き通るまで中火で炒める。
- 2にトマトと塩麹、紅花酒を入れ、蓋をして25〜30分煮詰める。
*「塩麹の作り方」はこちら
*「紅花酒」の作り方はこちら
仙「皆、もうこの塩麹トマトソースを使った料理のアイデアが色々出ておるようじゃが、、今日はこれで、ささっとエビチリじゃ。」
皆「はーい。」
ぺ「えーっと、、エビの下ごしらえをして、、紹興酒と片栗粉に浸けておきます。」
キュッキュッ
ぺ「生姜はみじん切り、、ですね。」
トトトン
仙「トマトソースに玉ねぎが入っておるので、あとはエビだけでOKじゃ。」
ぺ「はい、先程のエビの水気を切って、、片栗粉をまぶし、、」
ジューッ
ジューッ
ぺ「エビに火が通ったら、トマトソースを、、」
ドボ
ドボッ
ぺ「最後に黒酢をひとまわし、、」
シャッ
ぺ「はい、完成です。自家製塩麹トマトソースでエビチリ 。」
ぺ「はい、皆さん、どうぞ召し上がってください。」
皆「頂きまーす。」
パク
ムシャッ
皆「美味しい、、あっさりしてて、、でもピリッと、、。」
皆「エビもプリッと、、。」
皆「この塩麹トマトソースさえあれば、あっという間に出来ちゃうわね。」
皆「これ、、どれだけでも食べれちゃう、、。」
パクパク
ムシャムシャ
塩麹トマトソースでエビチリ
【立法 : 温腎補陽 】
材料(2人分)
エビ12尾(200g前後)、紹興酒小さじ1、片栗粉小さじ1、
作り方
- エビは殻をむき、背わたを取り、紹興酒と片栗粉に浸けておく。
- 生姜はみじん切りにする。
- エビの水気を切って片栗粉をつける。
- フライパンにオリーブ油を入れて火にかけ、温まったら生姜を入れて炒める。
- 香りが出たらエビを入れて炒め、火が通ったらトマトソースを入れて混ぜ合わせ、最後に黒酢をまわしかけて火を止める。
海老 助陽類
[性味/帰経 ] 温、甘/肝、腎、 脾、肺
[働き]⑴補腎壮陽 勃起不全、腰膝軟、骨痛、冷え
⑵温陽開胃 胃痛、食欲不振
⑶托毒通乳 口瘡、癰瘡腫毒、母乳分泌不足
トマト 清熱瀉火類
[性味/帰経 ] 微寒、甘/ 肝、脾、胃
[働き]⑴生津止渇 熱病による煩渇
⑵健胃消食 食欲不振、消化不良
玉葱 理気類
[性味/帰経 ] 温、辛、甘/脾、胃、肺、心
[働き]⑴健脾理気 食欲不振、下痢
⑵和胃消食 げっぷ、吐き気、胃もたれ
⑶発表通陽 発熱、悪寒
大蒜(ニンニク) 外用類・その他
[性味/帰経 ] 温、辛、甘/脾、胃、肺、大腸
[働き]⑴健胃止痢 食欲不振、消化不良、下痢
⑵殺虫 寄生虫、条虫、回虫
⑶辛温散寒 冬の風邪
⑷解毒消腫(外用) 瘡瘍腫毒の初期、皮膚炎
⑸排膿止痒(外用) 痒み、化膿症
*注意: 蜂蜜と一緒に用いない
仙人問答
ぺ「仙人、、今日のトマトソースとエビチリは凄い人気でしたね。」
仙「そうじゃな、。」
ごそごそ
ぺ「皆さん、パクパク食べてて、薬膳の効能とか、、全く質問も来ませんでしたね。」
仙「そうじゃ、、。」
ササッ
ぺ「一応、書いて配ってはおきましたが、、。」
仙「良し良し。」
フツフツ
ぺ「エビは腎陽を温めるので、冬に良いですし、、妊活の方にもオススメの食薬ですよね。」
仙「そうじゃ、そうじゃ、。助陽類の食薬は腎に帰経し、腎陽を補陽するので陽虚体質、冷え性の方はもちろん、腎気虚・腎陽虚証の人の妊活にも良い食薬じゃ。腎機能が衰えて来る高齢者の方々にも良いぞ。しかし腎陰虚の場合は、唐辛子やニンニクはおススメできんのでな、この薬膳ではないぞ。」
ジュワーッ
ぺ「仙人、、さっきから、何やってるんですか?」
仙「ウホホッ、完成じゃ、。」
ぺ「え?」
ぺ「わー、これも美味しそう!」
パクっ
仙「美味い‼️」
*「助陽類の食薬」はこちら
*「薬膳酒ワークショップ」のお知らせ
12月のワークショップのオススメは、『胡桃なつめ酒』(杜仲入り)です。
冬に活動が盛んになる『腎』、その腎陽を温陽する胡桃、杜仲を使い、気血を補うなつめも入れた複合酒です。
新年に向けて、気血充実、足腰バッチリ、冬の寒さもなんのその、、と言うパワフルな薬膳酒、
疲れ易い方、貧血気味の方、冷え性の方、足腰の弱い方、、におススメの薬膳酒です。
日時は、12月16日(日)14:00~16:00です。
お申込み等、詳細はこちらから↓
(日時が合わない場合は、リクエスト開催も受け付けております。下記のページよりメッセージにてお問い合わせ下さい。)