夏は緑茶だ!
ヒュヒューーン
仙「戻ったぞ、、ぺんたんよ。」
シーン
仙「ぺんた~~ん、ぺんた~~、、はるた~~ん、、いや、間違えた、、ぺんた~~ん。」
のそっ
ぺ「仙人、、おかえりなさい。」
ボーっ
仙「なんじゃなんじゃ、、ボーっとして、。」
ぺ「仙人、、暑くて、、もうダメで、す、、。」
バタッ
仙「ふむ、確かに暑い、、暑すぎる、、。」
むくっ
ぺ「仙人、、、な、なにか、、何か涼しくなるものを、、。」
仙「そうじゃのう、、良し!待っておれ、ぺんたん。」
ササッ
仙「見よ、ぺんたん、日本のこころ、、茶の世界、。」
ぺ「茶?」
シャシャシャッ
仙「どうじゃ、このわしの見事な茶せんさばき、。」
ぺ「あ、お抹茶、ですかぁ。」
仙「ウホホッ、わしのお点前はな、単なるお点前ではない。」
ササ
サササ
ぽこぽこ
シュワーっ
仙「良し完成じゃ、、抹茶そうめん 。」
ぺ「わぁーッ、、涼しげ、、。」
仙「そうめんのつゆを抹茶で作ってみたのじゃ。」
ぺ「抹茶のつゆで、、そうめん、、美味しそう、、。」
つる
つるつるッ
ぺ「あ、美味しい、、抹茶の苦味が、、心地よくて、。」
つるつる
つるるるーッ
ぺ「涼しくなりまーす、、。美味しい~~。」
仙「お続けは如何かな?」
ぺ「はーい、もちろん、、お願いしまーす。」
つるつる
つるるつる
ずずずーっ
ぺ「あーーー、美味しかったぁ、、生き返ったぁ、、。」
くるくる
仙「?何をしておるのじゃ、ぺんたん、、。」
ぺ「アハハ、、一応、おつゆも飲みきったので、皿を抹茶茶碗のように回してみました、。」
抹茶そうめん
【 立法 :清熱生津 】
材料(2人分)
素麺2束、ミニトマト2個、大葉適宜
抹茶つゆ: 抹茶小さじ1、昆布水1カップ、醤油大さじ1+1/3、みりん大さじ1+1/3
作り方
- 昆布水:ミネラルウォーター2ℓのペットボトルに細く切っただし昆布を20g入れ(500mlには5g)、冷蔵庫でひと晩おく。
- ボウルに抹茶を入れ、昆布水を注ぎ、ダマが出来ないように混ぜる。
- 2にみりん、醤油を入れて良く混ぜる。
- ミニトマトは半分に切り、大葉はせん切り、又はそのままで。(今回は赤紫蘇と青しそ、両方使ってみました)
- 素麺を茹で、冷水で冷やし、水気を切る。
- 器に素麺を盛り、大葉、ミニトマトを飾り、器の端から抹茶つゆを注ぐ。
*昆布水の残りは冷蔵庫で保存し、1週間ぐらいで使いきって下さい。
抹茶 清熱解毒類
[性味/帰経 ] 涼、苦、甘/ 心、肺、胃
[働き]⑴清利明目 頭痛、眩暈、目赤
⑵生津止渇 暑がり、イライラ、口渇
⑵消食止利 食べ過ぎ、消化不良、下痢
⑵利尿消腫・解毒 小便不利、水腫、下痢、黄疸、血尿
素麺(小麦) 清熱瀉火類
[性味/帰経 ] 涼、甘/ 心、脾、腎
[働き]⑴清熱除煩・養心安神 躁鬱、精神不安
⑵補益脾胃 消渇、食欲不振、下痢
トマト 清熱瀉火類
[性味/帰経 ] 微寒、甘/ 肝、脾、胃
[働き]⑴生津止渇 熱病による煩渇
⑵健胃消食 食欲不振、消化不良
紫蘇 辛温解表類
[性味/帰経 ] 温、辛/肺、脾
[働き]⑴発表散寒 風寒表証の発汗、解熱、咳
⑵行気寛中 脾胃気滞の胸悶、嘔吐
⑶解魚蟹毒 蟹、海老、魚介類の中毒
昆布 化痰類
[性味/帰経 ] 寒、鹹/ 肝、胃、腎
[働き]⑴消痰軟堅 瘰癧(るいれき)、肝腫、脾腫、睾丸の腫大疼痛
⑵行水消腫 水腫、げっぷ、血便、脚気、浮腫
*「水出し茶」の作り方はこちら
*「緑茶緑豆ご飯」はこちら
仙人問答
ぺ「仙人、、抹茶そうめん、、とーーっても美味しかったです。」
仙「ふむ、緑茶はしっかりと体を冷やし、熱を取ってくれるのでな、夏は緑茶じゃ。」
ぺ「はい、お抹茶の苦味が、、あ、そうか、苦味は夏の主味、心に帰経するんでしたね。」
仙「そうじゃ、心に帰経し、心の活動が激しい時にそれを抑えてくれるのじゃ。」
ぺ「そうでした、そうでした。それにしてもお抹茶のつゆ、、美味しかったぁー、、。仙人、これ、ただのお抹茶じゃないですよね?」
仙「ふむ、昆布水を作っておいたのでな、その昆布水でお抹茶を点て、それに醤油とみりんを合わせたのじゃ。」
ぺ「なるほど、、昆布水、、。」
仙「ペットボトルのお水に出汁用昆布を入れておくだけじゃ。簡単に出来て利用範囲も広いぞ。」
ぺ「あ、じゃ、私も使っちゃおうっと、。」
仙「ご飯を炊く時にも使えるしな、味噌汁、吸い物、煮物、、なんでもokじゃ。」
ぺ「わー、便利、。ちょっと飲んでみよ。」
ごくっ
ぺ「あ、昆布の味がして、、とろっとして、、美味しい。」
仙「そうじゃろう、そのまま飲んでも美味いのじゃ。」
ぺ「昆布は化痰類、夏の血液ドロドロ対策にも良いですねー。」
仙「どうじゃ、抹茶と昆布、なかなか良い組み合わせじゃろ?」
ぺ「はい、大変結構なお点前でございました。」
ぺこり