摘んで9月
皆さま、こんにちは、ぺんたんです。
「そう、確かにぺんたんが家を出たとき、私は日傘として任務を遂行していたんです。」
「ところが、ぺんたんが電車を降りた後、私は雨傘として働かなければなりませんでした。」
「もちろん、構わないんですよ、だって私は晴雨兼用を売りにしているんですからね。」
「でも、どうでしょう、雨傘として働いていたにも関わらず、数分後にはまた日傘としての任務ですよ。」
こんな声が聞こえて来そうな9月の空
薬草園便り
9月27日(日) 10:00
「公園で薬草園」にて、「ローゼル摘み」を開催致しました。
「公園で薬草園」を始める時に、やはり公の場を使わせて頂く訳なので、学区の方たちを対象に、もし何か出来ればと思い、ローゼルの苗を沢山植えておきました。
ローゼルが1番親しみ易く、薬臭くなく、綺麗で扱いやすいですから。(ビジュアルは大事〜〜♡)
でも、1種類のローゼルが早咲きで、収穫も早くてちょっと予定が狂ってしまい、どうなる事やらと思いましたが、残りの2種類も元気に育ってくれたので、なんとか開催の目処がたちました。
「公園で薬草園」へと便宜を図ってくださった区長さんは3月に退任されましたが、新任の区長さんに申し送りしておいてくださいました。
前区長さんは時折「公園で薬草園」を見に来てくださり、その度に「薬膳の、、何かやったら、、。」とプッシュして下さいます。
現状、大した事は出来そうにないので、新区長さんに「『ローゼル摘み』とか、如何でしょう?」とご相談しましたら、「それは、もう是非お願い致します。今年はコロナで全ての行事が中止になってしまい、、夏の盆踊りも秋の運動会も、、全部です。ですから、こういった企画は本当にありがたいです。」と大変喜んで頂きました。
準備として
「ローゼルの扱い方、レシピ」
一緒に収穫を楽しんで頂けそうな「決明子の薬膳茶レシピ」のパンフレットを作りました。
綺麗なパンフレットが出来たので、ブログにも「ローゼルの葉入りたこ酢」のページに一部アップしてみました↓
「ローゼル摘み」に参加される方用に準備したもの
当日は ピッカン と秋晴れ
「区会ニュース」を見て申し込んで下さった方々が集まってくださり、わいわいとローゼル摘み・決明子の収穫を楽しんで頂きました。
収穫後はローゼルの種の取り方を実践でお見せして
その後、
ブログ上のローゼル祭りと違って、リアルローゼル摘みはこんな感じです↓
新区長「皆さん、集まって見えましたか?あとで写真撮っておいてくださいね。区会ニュースに載せますから。」
ぺ「はい、。」
新区長「では、宜しく。」
スタスタ
ぺ「じゃ、皆さん、ローゼル摘んでください。3種類あるんですけど、左端のは早咲きでもうあんまり残ってませんが、これが1番トロミが多いんです。適当に混ぜて摘んでください。」
皆「はーい」
「葉も摘んでも良いですか?」
ぺ「どうぞ、。」
「アリがたくさんきますよね。この中の蜜が美味しいから。舐めても良いかしら?」
ぺ「どうぞ、。」
「ローゼル、可愛いお花ね、ピンクで、。」
「あ、こっちのは黄色いわよ。」
「ガクの形も違うし、、。」
タッタタッタ
「あーー、時間待ちがえてた、。10時半からだと思ってたら、10時からって旦那に言われて走ってきた、、。」
ゼイゼイ
「さっさと来ないと全部摘んでなくなっちゃうよ〜。」
「息が切れて、、ちょ、ちょっと待って、、、最近走ったことなんかないから、。」
そして収穫後、試飲、試食をしながら、レシピの説明
ぺ「塩麹をまぶしたら半日は常温で置いて、それから冷蔵庫で保存してください。」
「あ、そう、半日で食べれるのね。」
ぺ「いえ、半日おいて、冷蔵庫に入れ2、3日後ぐらいから食べてください。」
ぺ「決明子は天日干しして、除湿剤と一緒に保管してください。こんな感じで、」(見本を見せる)
「から炒りするんだったね。」
ぺ「お茶を作る分だけ乾煎りしてくださいね。」
「全部乾煎りして保存するんだね。」
「だから、違うって、全部乾煎りしたら、来年タネ撒いても出てこないわよ。」
「あ、下痢気味の人はダメって書いてある、私、今軟便なの、旦那に飲ませよ。」
「ローゼル、葉っぱも食べれるんですよね。」
ぺ「はい、サッと茹でて、酢の物や和え物に使ってください。」
「葉っぱだけ炒めても良いの?」
ぺ「炒め物も良いですが、葉も酸っぱいので、他の野菜と混ぜて少量入れるぐらいがちょうど良いですよ。」
「えー、葉も酸っぱいのか、。」
「酸っぱいの好きなんだわ。」
「以前、家にローゼルの大きな木があって、懐かしいわ、これ来年タネ撒くと出てきますよね。」
ぺ「はい、春、ゴールデンウィーク頃に撒いてください。」
「ローゼルって花活けにも使ったりするのよね?」
ぺ「ええ、活けておいてもすっごく長持ちしますよ。でも花材として売っているローゼルは葉がついてないそうです。」(アコ(id:akokura)さん、感謝!)
「決明茶ってハブ茶とも言うんでしょ?」
ぺ「はい、効能が似ていて。でもはぶ草よりも決明子の方が栽培が簡単なので、決明子が使われる事が多いのです。」
「前、飲んだ事あるけど、あんまり美味しくなかったわ。でも、これは美味しい、乾煎りしてあるからかしらね。」
「ローゼル、このままでも食べれるんですよね。」
ぺ「はい、パラパラとサラダに混ぜてください。」
「ローゼル酢、美味しい、、私、酢が好きで、レモン酢作ってるんですよ。」
ぺ「それは良いですね。お酢と蜂蜜の組み合わせはアンチエイジングに良いですよ。ローゼル酢やジャムを作る時は、お砂糖を使わずに蜂蜜を使ってくださいね。」
「アンチエイジング、まぁ、若返っちゃうわねぇ、。」
などなど、、集まっていただいた皆さんはローゼルや決明子をよくご存じだったり、健康を意識してみえる方達だったり、、。
「じゃ、そろそろ帰ろうか、、」
「そうね、ありがとう、。」
「さあ、帰ったらやる事だらけだよ〜〜。」
「本当だね、、何作ろうかしら、。」
などと、皆さん、元気よく帰っていかれました。
「公園で薬草園にてローゼル摘み」つつがなく終了いたしました。
ホッ
後片付けをしながら、思いました。
「薬膳」の事を全く知らない方、興味のない方にも広めていけたら、と思って始めた薬草園でしたが、実際に来てくださったのは、薬草に興味があり、薬草の知識もあり、、健康管理への意識も高い方たち
現実は難しい、と感じながらも
帰っていかれる時の
「さあ、帰ったらやる事だらけだよ〜。」の台詞を耳にした時、ああ、そうだよな、と思いました。
ローゼルを摘んで終わりじゃない、ケツメイシを収穫して終わりじゃない。
生で食べるとしてもローゼルの種をとって下処理をしなければ始まらないし、ローゼル酢を作るにしても、塩麹漬けを作るにしても、摘み終わった後にひと手間もふた手間もかかる。そのひと手間ふた手間が苦にならず、楽しんで頂ける方でないと、このローゼル摘みは成り立たない。
これが「薬膳酒ワークショップ」なら、摘み終わった後すぐに下処理ができるように、包丁もまな板も全て準備されており、熱湯消毒済みの瓶も、秤も、リカーも、何もかもがそこにある。だから、台所に立つことが苦手な人にだって、苦もなく作る事が出来る。
これが、「ローゼル摘み」と「ワークショップ」の一番大きな違い。
「公園で薬草園」
あの膨大な汗を流したthe草部族との闘いから始まり、苗の植え付け、そして猛暑の中の連日の水やり、
それを考えると「無料」ではさすがに、、と思い、当日のお世話代として皆様からワンコインだけ頂きました。
新区長さんからも「どうぞどうぞ、参加費をとってもらって構いませんよ。」と仰って頂けましたし、、
無料にしておけば、もしかしたら薬膳や薬草に興味がない方も参加して下さったかも?
いえいえ、薬草の育ての親としては
摘んで頂いたローゼル、収穫して頂いた決明子、それらを無駄にする事なく、楽しんで料理してくださる方達に来て頂いた事が、何より嬉しい。
自然界便り
五味子、収穫致しました。
今年5月はこんな感じだったのです↓
このぶどうのような小さな房が
どんどん大きくなるはずだったんですけど
どんどん虫に喰われ
房のひと粒だけが少しずつ大きくなって
赤くなり
気が付いたら
そのひと粒が落下寸前
あっ
・・・
キャッチ!
編集後記
持ち越しの仕事を抱えたまま
薬膳酒ワークショップ
「公園で薬草園」でのローゼル摘み
と、大忙しだった9月
「ローゼル摘み」が終わって、やれやれ、、と肩の荷が降りた感じがしたんだけれど
よく考えてみたら、毎日の水やりも当たり前に続くし、自分の分のローゼル酒とかはまだ全然作ってないし、
「やる事だらけ」なんですよねー。
そういえば
ワークショップから1週間ほどして
Yさんからメールを頂きました。
「薬膳酒、すっごく楽しみで、早く飲みたくて飲みたくて、、。それから、頂いたローゼル、塩麹を買ってきて漬けました。美味しいんですけど、、でも何だかぺんたんさんの所で食べたローゼルの方が美味しかったような、、。」
うふふ、そりゃそうでしょ。
私の作る塩麹には魔法がかけてありますからね〜〜。
え?どんな魔法かって?
そいつはちょっと、、、
教えらんねぇな(笑)
今月もお越しくださった皆様、新しく読者になってくださった皆様、スター、コメント、ブクマをくださった皆様、本当にありがとうございました。
10月
いつもなら「F1だ!」と叫んでる頃なんですけど、残念ながら「F1日本グランプリ」は中止です(ヨーロッパグランプリ・ロシアグランプリはやってるんですよ、観客も入れ始めてるし)。
せめて、F1チームのマスクでも買おうかしら?
開催リクエストお待ちしております♪(直でもOKです)
*「薬膳酒ワークショップ開催の様子」
www.senninlife.com