海のあさり、畑の菜の花
ガヤガヤ ペチャクチャ
仙「皆、今日は菜の花が沢山採れたのでのう、臨時の薬膳講座じゃ。」
ぺ「はい、里の壁問題で、、こうなりました。」
仙「里の皆には、解表類の食薬の育て方を伝えておいたので、皆も協力して取り組むよう頼んだぞ。」
皆「はい。」
仙人の薬膳講座
仙「では、早速作っていこうかのう、今日は臨時で集まってくれた皆に、ちょっとオシャレなパスタの薬膳じゃ。」
ワイワイ ウキウキ
ぺ「はい、では先ずあさりの砂出しをします。平らな浅めの器に、3%の塩水とあさりを入れ、暗い所に3時間以上置いておきます。」
仙「そうじゃ、海と同じ様な環境を作ってやるのじゃ。」
ぺ「はい、そうして使う時に貝殻をこすり合わせて真水でしっかり洗います。」
ガチャガチャ
仙「よしよし、あさりの下処理が終われば後は簡単じゃ。」
ぺ「「はい、後は材料を切っておき、大鍋にお湯を沸かし、先ず菜の花を、続いてパスタを茹でます。」
仙「ふむ、菜の花は茎から茹でてな、。」
ぺ「はい、その同じお湯でパスタを茹でます。今日はオイル系のパスタなので細麺の1.4mmのパスタを使います。」
グツグツ 茹で茹で
ぺ「はい、茹でている間に、ちゃっちゃと炒めて、、パスタ、菜の花も入れて、、。」
シャッシャッ
ぺ「はい、完成、あさりと菜の花のパスタ です。」
パクパク
皆「美味しい〜。」
皆「ほんと、春の香り、、。」
仙「菜の花は解毒作用があるしな、あさりは肝の働きを助け、痰も取り、喉の乾燥や肺にも良いのじゃ。これを食べておけば寒邪にも風邪にもやられぬぞ、。」
ぺ「畑の菜の花に、海のあさり、良いコンビネーションですねー。」
ワイワイ パクパク
仙「皆、今日は臨時の薬膳講座じゃったが、次回は昨年作った黒豆酒を使っての講座じゃ。黒豆酒を持って来るのを忘れんようにのう。」
皆「はい。」
ワクワク
あさりと菜の花のパスタ
材料(2人分)
あさり200g、菜の花100g、舞茸50g、玉ねぎ1/4個、パスタ150g、ニンニク1片、塩、胡椒、シソ酒大さじ2(白ワイン)、オリーブ油
作り方
- あさりは砂出しをし、洗っておく。
- ニンニクは微塵切り、玉ねぎは薄切り、舞茸はほぐしておく。
- 大鍋にたっぷりの湯を沸かし、塩を入れ菜の花を茎から茹で、冷水に取り水気を切って2cmに切る。
- 3の鍋で続けてパスタを茹でる。
- 茹でている間に、フライパンにオリーブ油、ニンニク、鷹の爪を入れて弱火にかける。
- 香りが出たら中火にし玉ねぎを炒め、舞茸、あさりを入れ紫蘇酒を入れて蓋をして煮る。
- あさりの口が開いたら、パスタと菜の花を入れて炒め、塩胡椒で味を整える。
[性味/帰経 ] 寒、甘、鹹/ 肝、腎、脾、胃
[働き]⑴清熱化痰 黄痰、粘る痰、痰熱の咳
⑵潤燥止渇 喉の乾燥、煩熱、口渇、肺虚の咳
菜の花
[性味/帰経 ] 涼(平)、辛、甘/肝、肺、脾
[働き]⑴散血消腫 瘀血性出血、血行不良
⑵清熱解毒 乳腺の腫れ、熱感、赤み、疼痛 、皮膚の炎症や吹き出物、
舞茸 補気類
[性味/帰経 ] 平、甘/ 胃
⑵托痘止血 風疹の発疹不暢、不正出血、血便、ガンの出血
玉葱 理気類
[性味/帰経 ] 温、辛、甘/脾、胃、肺、心
[働き]⑴健脾理気 食欲不振、下痢
⑵和胃消食 げっぷ、吐き気、胃もたれ
⑶発表通陽 発熱、悪寒
大蒜(ニンニク) 外用類・その他
[性味/帰経 ] 温、辛、甘/脾、胃、肺、大腸
[働き]⑴健胃止痢 食欲不振、消化不良、下痢
⑵殺虫 寄生虫、条虫、回虫
⑶辛温散寒 冬の風邪
⑷解毒消腫(外用) 瘡瘍腫毒の初期、皮膚炎
⑸排膿止痒(外用) 痒み、化膿症
仙人問答
ぺ「仙人〜、今日のパスタ薬膳、美味しかった〜です。」
仙「あさりも菜の花も肝に働く食薬じゃ、こうして肝ウーッドを整えて、本格的な春を迎えるという訳じゃ。」
ぺ「なるほど、、でも、仙人、今日もシソ酒を使いましたが、シソ酒ってほんと便利で美味しいですね。」
仙「魚介類の調理の時には特に良いな、蟹鍋などにも使うと美味いんじゃ。」
ぺ「美味しくて、蟹海老魚介類の解毒作用が あって、、シソ酒大好き!あー黒豆酒の薬膳も楽しみぃ〜。」