陽気を育てて発散させる
〜疲労からくる気の落ち込みに〜
トコトコ
トコトコ
タッタタッタ
ぺ「犬よ、この時期のお散歩は気持ちがいいねー。」
ワン
松「ぺんたんさ~~ん。」
ぺ「ん?、、あ、新人君、。」
タタタタッ
松「ぺんたんさん、お久しぶりです。」
ぺ「ほんと、っていうか今年になって初めてかも、、。」
松「そうです、、ね、。」
ぺ「で、どうよ新人君、、。」
松「ぺんたんさん、もうやめて下さいよその『新人君』は、、。僕も丸1年働いて、社会人2年目に突入したんですから。」
ぺ「あ、そうか、、新人君じゃなくて、、マツエク、、松江くんだったねー。」
松「はい、後輩も入って来たので、、それでお願いしますよ。」
ぺ「後輩、、おぉ偉そうに、。」
ふう
松「後輩が来てまだ3日目なんですけどね、、なんか疲れますね、やっぱ気、使っちゃって、、。」
ぺ「ふうん、そうなんだ、、。私は新しい弟子も来ないので、後輩もいなくて、、その気持ちはわからないー。」
松「いや、結構いろいろ、、気、使いますよ、。」グタッ
ぺ「気を使ったのね、、良し、じゃ、使った気を補充して、気疲れを改善する薬膳、、行ってみようー。」
トントン
サッサ
ササッ
ジュジュジューッ
ぺ「はい、完成。鶏肉と菜の花のハーブ入り包み焼き 。」
松「わ、いい匂い〜。」
ぺ「でしょ、自家製ハーブだからね。」
松「頂きまーす。」
パクッ
パクパク
松「うん、さっぱりしてハーブの香りも良いし、鶏肉が柔らかくて、美味しいです。」
ぺ「ふふ、塩麹に浸けておいたからね。」
パクパク
松「玉ねぎも甘いし、菜の花も、、。」
ぺ「これはね、気を補って、陽気を育てて発散させる薬膳、、。」
松「はぁ〜」
パクパク
ぺ「春はね、肝がのびのびと伸びていく季節なの。でも気が落ち込んじゃうと、陽気が育たず、肝気がのびのび昇らず、。」
松「へぇ〜」
パクパク
ぺ「だから、鶏肉や玉ねぎで体を温めて、ハーブで気を上昇させて、菜の花で巡りを良くするのよ。」
松「ふぉ〜ん」
パクパク
松「あーー、美味かった。ご馳走さまでした。」
ぺ「良し、では、気張れーー、新人、、じゃなくて松江くん!」
松「はい!」
鶏肉と菜の花のハーブ入り包み焼き
材料(2人分)
鶏むね肉120g、菜の花1/2束、玉ねぎ1/2個、ローズマリー、タイム、
塩麹、胡椒、オリーブ油、レモン
作り方
- 鶏肉はそぎ切りにして塩麹をし、ラップに包んで一晩又は半日おいておく。
- 玉ねぎは薄切りにする。
- バットに1の鶏肉、玉ねぎを入れ、胡椒を振り、ハーブ類、オリーブ油を入れ、しばらく浸けておく。
- 菜の花は、固めに塩茹でし、冷水に取る。
- 3をしっかり絞って、3、4㎝に切る。
- アルミホイルに玉ねぎ、鶏肉、菜の花を入れて包み、両目焼きグリル又はオーブントースター等で焼く。
- レモンをかけて頂く。
鶏肉 補気類
[性味/帰経 ] 平(温)、甘/ 脾、胃
[働き]⑴補中益気 脾胃虚弱、消渇(糖尿)、食欲不振、下痢
⑵補精添髄 虚弱体質、消痩、産後無乳、四肢無力
⑶降気止逆 咳、げっぷ、しゃっくり
菜の花
[性味/帰経 ] 涼(平)、辛、甘/肝、肺、脾
[働き][働き]⑴散血消腫 瘀血性出血、血行不良
⑵清熱解毒 乳腺の腫れ、熱感、赤み、疼痛 、皮膚の炎症や吹き出物、
玉葱 理気類
[性味/帰経 ] 温、辛、甘/脾、胃、肺、心
[働き]⑴健脾理気 食欲不振、下痢
⑵和胃消食 げっぷ、吐き気、胃もたれ
⑶発表通陽 発熱、悪寒
ローズマリー : 記憶力、集中力、血流促進、抗酸化作用
タイム : 抗菌、殺菌、抗ウィルス、咳、痰、精神不安
仙人問答
仙「そうか、松江くんにも後輩ができたのか、。」
ぺ「そうなんです、それで結構気疲れしちゃってるみたいで、、。」
仙「ふむ、そこで気を補う鶏肉の薬膳と言うわけか。」
ぺ「はい、巡りも良くするよう、菜の花と玉ねぎも入れましたよ。それに気分が良くなるハーブ入り!です。」
仙「それは良いのう。気が落ち込んだら、気を巡らせて上げる。生姜やネギもなんかも良いぞ。」
ぺ「はい!」
仙「生姜、、ジンジャー、、おぉ新しいラップが浮かんだ!」
ぺ「え?」
仙「 ♪ ♪ ジンジャージンジャー仙人ジャー♪ ♪ 〜
だから作った仙人社〜 ♪ ♪ 」
仙「どうジャー?」
唖然
ぺ「⁇ 仙人って、、落ち込む事、あるのかしら⁇」