今度は塩麹・お肉編
トントン
トントン
サッサ
サッサ
仙「おぉ、今日はやけに張り切っておるな。」
ぺ「はい、塩麹を使って、お魚料理、きのこご飯、と作ったので、やはりお肉料理も、と思いまして、、。」
仙「ふむ、それは良いのう。で、何を作っておるのじゃ?」
ぺ「はい、相性の良い鶏肉とじゃが芋で、、」
仙「肉じゃが、、じゃな。」
ぺ「はい、。」
仙「鶏肉を塩麹に漬けておいたのじゃな。」
ぺ「はい、しっかり一晩寝かせたので、柔らかくなりますよー。」
仙「そうじゃ、肉でも魚でも野菜でも、塩麹をして一晩寝かせるのが1番良いのじゃ。」
ぺ「はい、、でも、、時間がない時は、、。」
仙「そうじゃな、最低1時間は漬けておくと良いな。」
シャッシャッ
ぺ「こうして、鶏肉を皮から焼いて、焼き目をつけて、、あとは野菜も一緒に炒めて、、煮る。」
グツグツ
グツグツ
仙「麹の甘みがあるからのう、みりんも必要なしじゃ。」
ぺ「はい、出来ました、塩麹で鶏肉じゃが です。」
仙「おぉ、じゃが芋がホクホクして美味そうじゃ。」
パクッ
仙「美味い、鶏肉も柔らかい、、。」
パクッ
ぺ「ほんと、美味しい、、いつもの肉じゃががひと味変わりますね。」
仙「あっさりと、塩麹の良い甘みじゃ。」
塩麹で鶏肉じゃが
材料(2人分)
鶏モモ肉100g、じゃが芋中2個、玉ねぎ1/4個、にんじん1/4本、塩麹大さじ2/3、昆布5cm、水150cc、醤油大さじ1/2、ごま油少々
作り方
- 鶏モモ肉は一口大に切り、塩麹に漬けておく(1時間〜一晩)
- 昆布を分量の水に浸けておく。
- じゃが芋、にんじん、玉ねぎは一口大に切る。
- 鍋に少量のごま油を入れて火にかけ、温まったら鶏肉を皮の方から入れて焼き、炒める。
- 4に野菜類を入れて炒め、2を昆布ごと入れる。(昆布は食べ易い大きさに切って入れる)
- 煮立ったらアクを取り、落し蓋をして20分〜ぐらい煮込む。
- 野菜類が煮えたら、醤油を入れて混ぜ、火を止める。
鶏肉 補気類
[性味/帰経 ] 平(温)、甘/ 脾、胃
[働き]⑴補中益気 脾胃虚弱、消渇(糖尿)、食欲不振、下痢
⑵補精添髄 虚弱体質、消痩、産後無乳、四肢無力
⑶降気止逆 咳、げっぷ、しゃっくり
[性味/帰経 ] 平、甘/ 胃、大腸
玉葱 理気類
[性味/帰経 ] 温、辛、甘/脾、胃、肺、心
[働き]⑴健脾理気 食欲不振、下痢
⑵和胃消食 げっぷ、吐き気、胃もたれ
⑶発表通陽 発熱、悪寒
にんじん 養血類
[性味/帰経 ] 平(微温)、甘/肺、脾、胃、肝
[働き]⑴養血明目益肝 血虚による目の乾燥、かすみ、視力低下
⑵斂肺止咳 咳、咳痰
米麹
[性味/帰経 ] 温、辛、甘/ 脾、胃
[働き]⑴補中益気・健脾和胃 脾気虚の疲れ、食欲不振、むくみ、下痢
仙人問答
ぺ「仙人、肉じゃがって、当たり前の様に食べてますが、こうして具材を見てみると、、お肉、じゃが芋、玉ねぎ、にんじん、、薬膳的に凄く良い組み合わせなんですね。」
仙「そうじゃのう、鶏肉とじゃが芋は以前も言うた『相使』の関係で、鶏肉の気を補う力が、じゃが芋と一緒に使うことで一層強化されるという訳じゃ。」
ぺ「そしてその強化された『気』を巡らせる玉ねぎ、そして『血』を補うにんじん、、。」
仙「そうじゃ、つまり『気血を補い、巡りを良くする』。」
ぺ「完璧薬膳、、。鶏肉、玉ねぎ、麹、は体を温めますから、これからの季節にもぴったりです。」
仙「ふむ、薬膳というと、薬膳素材を使わなければならない様に思うておる人も多い様じゃが、決してそうではないぞ。」
ぺ「はい、逆に、薬膳素材をつかえば何でも薬膳になる訳でもないですよね。」
仙「そうじゃ。」
ぺ「以前、出かけた時に、サービスエリアで『薬膳弁当』っていうのを見つけたんですよ。」
仙「ほぉ、それは面白い。」
ぺ「そうなんです、。それで、どんなお弁当だろうとワクワクしながらのぞいて見たら、、どうやって見ても、単なる『唐揚げ弁当』なんですよ。」
仙「そうなのか、、。」
ぺ「それで、、よぉ〜〜〜く見て見たら、ご飯の上に3粒・・・」
仙「3粒・・・」
ぺ「枸杞子がのってました。」(笑笑笑)
*『鶏肉とじゃが芋は相使相愛』は、こちら